‘サングファゾム’は卓越な語り手柳河の面貌を遺憾無く見せてくれる映画だ.映画を見ながら入った考えはただ何竝びの家事で伝わる高麗歌謡
‘サングファゾム’が一篇の流麗な話の瀧の水を成しているという点だった.激情のパノラマを見せてくれる映画の中話はまるで峡谷を流れる激しい水かさのように峠峠ごとに旧備え付けであり観客を息を殺すようにした.高麗時代を背景にした三人の男女の禁止された愛と妬み,裏切りと陰謀,そして破滅は客席を縛りつけて観客の息の根を締めて来た.俗語ですごい
‘うそ(嘘の俗っぽい表現)’だ.観客を話の中に追いこんだら,それで話とともに吹き荒ぶようにしたらその話はもう
‘うそ’として意味がある.世の中のすべての話と言う(のは)結局は ‘もっともらしいうそ’であるからだ.
あらゆる解釈が可能な作者未詳の高麗歌謡 ‘サングファゾム’は愛と怒り,そして執着が点綴された愛慾のドラマに再構成された.焚く高麗が元国の属国で転落した
14世紀頃.原義抑圧の中で国を守り出そうとする高麗の王(ジュ・ジンモ)は外貌が抜群な士大夫家の自制たちに構成された親衛部隊ゴンリョングウィを作って最側近で王を護衛するようにする.しかし女ではなく男を愛する王に彼らは単純な親衛部隊その以上だ.
事件の発端は厚謝問題を言葉尻で王をオックジェオ来る丸の挑発から始まる.女を抱くことができない王は窮余の策で自分が寵愛したゴンリョングウィの首長ホングリム(チョ・インション)に王后(宋至孝)と代理合宮することを命ずる.どうせやるなら浄人(情人)に似ている子供を得るという単純な考えであった.しかし王としてはささいでばかりしたこの選択が,そしてホングリムと王后としては逆うことができなかったこの命令が彼らの運命を置き変えてしまう.
今度映画が見せてくれる二つの珍景(珍景)は濃密して激情的な情事とピバラムが吹き荒ぶカルサウムだ.藍色を楽しむ王とホングリムの同寝場面もツングギョックゾックイだが,何回進行されて強盗を高めるホングリムと王后の合宮場面は最近話題を駆って来た
‘美人図’のそれを越す.柳河監督は “エロチシズムは死と祭りが一身で絡み合う生の一部分”と言いながら
“映画追いこみにホングリムが経験するようになる悲劇的な運命を説明するための強烈なベッドシーンは必要だった”と言った.
血の飛ぶカルサウムは二つの目的のために活用されていることのように見える.一つはアクションの快感を提供するためのことであり,他の一つは刀のぶつかることを通じて登場人物たちの感情を表現するためのことだ.今度映画で一番見物な場面のひとつの王とホングリムのカルサウムは雄台雄のけんかと同時に愛の名前で開かれる復讐の交響楽という点で妙な感じさえ与える.
三名の俳優皆合格点を受けるに値する演技力を見せてくれたがその中でも抜群は王役のジュ・ジンモだ.被疑首切りを敢行する力強いカリスマとともに男を愛する男としての二重的面貌を現わさなければならない複雑なキャラクターをジュ・ジンモは大過なしに消化した.特に哀れな目つきでふかれて出る冷ややかな笑いは恋人を失った一人間の苦痛がいくら悽絶なことなのかを見せてくれるようだ.18歳以上観覧可.30日封切り.
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