清朝末、李という未亡人がいた。夫は事業で行った中国大陸で事故死してしまった。李は三人の子供を夫の遺産で育てていたが、夫の友人の周が遺産目当てで李に近づき、李の心もお金も騙し取った。周はそのお金で商品に投資をして、李と子供たちを置いて去っていった。一家は貧しくなり、二人の子供が飢え死にした。李は周を待ち続けたが、なかなか帰って来ないので、残りの一人の子供の首を絞めて殺し、自分も赤い服を着て林投(木の名前)の林で首を吊って死んだ。
しかし李の怨念は消えず、林の中をさまよい続け、林を通る人に姿を現したり、冥紙(亡くなった人のために燃やす、紙でできたお金)で大好物のチマキを買ってたりしていた。そのため、村人たちは李の怨念を晴らすため、お寺を建てた。
ある日、激しい雨が降ってきたため、一人の占い師が雨宿りにお寺を訪れた。すると李が姿を現し、占い師の助けを求めた。占い師は李の位牌を作り、傘の中に置いて、一緒に中国大陸に連れていった。その後、李は周の二人目の子供が満1カ月の時、周の前に姿を現した。すると周は気が狂い、包丁で妻と子供を殺して、自殺してしまった。
……それ以来、赤は結婚式やお正月の時に使うおめでたい色なのですが、死んだときに身につけると必ず悪霊になるという説が出てきたとか。喜びを代表する赤、怨念に満ちた赤…。李はかわいそうですが、赤も不幸な色に仲間入りしてしまいました。あなたもチマキを売っていますか?李は今日も死者のお金でチマキを買っているかもしれませんね(笑)。IMX新人タレント アンナ・リー