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IZM CLUB 
サークルオーナー: kurumi☆ | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 261 | 開設:2007.10.18 | ランキング:66(6784)| 訪問者:1377349/1610031
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D&Jの物語Ⅱ
創作ドンヒョクとジニョンの物語Ⅱ2005.6.25~9.15まで連載
No 6 HIT数 9365
日付 2009/07/01 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル 物語Ⅱ 6.もくてき
本文
 



            collage & music by tomtommama

 


                                   story by kurumi






   ドンヒョクssi・・・

   今夜は珍しくあなたの方が先に眠ってしまったのね・・・

   疲れたのね、きっと・・・

   今日のパーティはホスト役に徹していたもの
   あなたの立場であれば、いつもなら招待される側
   そのあなたが、ソウルホテルの為に・・・
   あんなにも来賓に気を遣ってくれて・・・

ジニョンはベッドにうつ伏せたまま彼女の方に顔を向けて
静かに眠っているドンヒョクの顔に自分の顔を近づけて寝そべった
そして、彼の髪を自分の指ですいて掻き上げた


   ドンヒョクssi・・・

   あなた・・・本当に綺麗な顔してる・・・

   あなたが安心しきって瞼を閉じている無防備なこの姿

   見ることができるのは・・・私だけ・・・・


   あなたのその唇で愛を語られるのも・・・

   あなたのその澄んだ瞳で見つめられるのも・・・

   私だけよね・・・

   ドンヒョクssi・・・そうよね・・・・

 
ジニョンはしばらくの間、黙って彼の寝顔を見つめていた
そしてやっとベッドを降りると、2時間程前に、彼の手によって
無造作に投げ出されたドレスを手に取ると、ベッドにまた腰を下ろした


   ドンヒョクssi・・・

   あなたの手の温もりが

   まだ私の胸を熱くしている・・・

  
   あなたの唇の跡が

   私の身体中で燃えている・・・


   あなたが無性に愛おしかった

   あなたをずっとこうして見ていたかった・・・


ジニョンは深い眠りに落ちているドンヒョクを見つめながら

今日初めて会ったアナベルのことに思いを巡らせていた

   何故か気になった

   あのこのドンヒョクssiを見る目・・・

   気にし過ぎ?

   そうね・・・あなたの言うように気にし過ぎかも・・・

   でもドンヒョクssi・・・

   あなた・・・自分に向けられる

   女性の熱い眼差しには

   限りなく鈍感なの・・知らないでしょ・・・

 

眠れそうになかったので、ジニョンは湯船にゆっくりと浸かり
寛いだ後ベッドに戻った

ドンヒョクはさっきと変わらない姿勢でまだ眠っていた

ジニョンはドンヒョクの横にそうっと滑るようにして寄り添うと

彼が小さく唸りながら、目を閉じたまま長く逞しい腕を彼女に回した


「ごめんなさい・・・起こしてしまった?」

「う・・ん・・・石鹸の香りだ・・・」


   あなたが私を強く抱き寄せる・・・

   そして・・・目を閉じたまま、私のおでこにキスをした・・・

   幸せだった・・・

   私はその幸せを噛み締めるように

   あなたの胸に顔を埋めた


「ドンヒョクssi・・・」

「ん・・」

「愛してる・・・」

「僕も・・・」

「僕も・・じゃなくて・・・ちゃんと言って」
「ん?」
「ちゃんと・・いっぱい言って・・・」

「どうしたの?めずらしいね・・・」
ドンヒョクは今度は目を開けてジニョンの顔を覗き込むように見た

「いつもちゃんと言ってるでしょ・・・
 君より言ってると思うけど?・・・愛してるって・・・」

「どうしても。」 
ジニョンはそう言いながら彼の背中に回した腕に力を込めた

「いいよ・・・愛してるよ・・・すごく愛してる・・・死ぬほど愛してる・・・
 愛してる・・・愛してる・・・・愛してる・・・・
 愛してる・・・愛してる・・・・んっ?
 ジニョン?・・・・・・寝たの?しょうがないな・・・」

ジニョンはドンヒョクの腕に埋もれながら、すやすやと寝息を立てていた 

   どうしたの?ジニョン・・・・

   君が僕に言葉をせがむなんて・・・・

   言わなければ不安なほど僕の愛は足りないかい?

   いつも言葉では言い表せないほど

   僕は君への愛を抱えている・・・

   それが伝わらないの?まだ・・・


ドンヒョクはジニョンの髪を優しくかき上げると
彼女の額にひとつ・・・まぶたにひとつ・・・
頬にひとつ・・・唇に・・・丁寧にくちづけをしていった
そしてそのままゆっくりと目を閉じた

   ジニョン・・・僕もこのまま眠ってもいい?

   君にくちづけたまま

   君を抱きしめたまま

   そして朝までこうして眠ろう・・・・

   君はそれで安心してくれる?

   僕の愛を・・・信じてくれる?

 
 

 

「おはようございます
 今日からよろしくお願い致します」
アナベルはドンヒョクのデスクの前に立って、深く頭を下げた
昨夜の愛らしい姿とは打って変わって、ダークスーツに身を包み
華美にならない程度のヘアメイクは、周囲の高感度を上げるに相応しい

「ああ・・・よろしく
 ミンア!・・・ちょっと来て

 当面彼女に付いて、彼女の仕事を分担して・・・       
 ミンア、頼む・・・僕に関わる仕事を、彼女に・・・」

ドンヒョクはアナベルとミンアを交互に見ながら指示を出した

「かしこまりました・・・ボス」

その素早さに、アナベルは困惑の色を浮かべて、ドンヒョクを見つめた

「もういいよ・・あっちで引き継いで」

ドンヒョクは特にアナベルの顔を見るでもなく、そう言った


「あの・・・」

「何」

ドンヒョクが冷たいほどの無表情な目でアナベルを見上げた

「いえ・・・何でも・・・
 ここではあなたのことをボス・・・と?」

「何でもいいよ・・好きなように呼んで」

仕事中、ドンヒョクは必要以上に表情を変えないし、話もしない
ミンアにとってはいつものことだったが、初めてのアナベルにとっては
余りの素っ気無さに、動揺を隠せなかったのだろうと、ミンアは思った
その気持ちを察した彼女がドンヒョクの執務室を出た後、
アナベルに言った

「驚いた?いつものことよ
 忠告しておくわ・・ボスには必要以上に話しかけない方がいい
 仕事中の彼の集中力は度肝を抜くわよ・・
 これくらいで驚かないで
 私達はボスが求める仕事を確実にこなす
 それでいいの
 実績を示せば、彼はそれをきちんと認めて下さるわ」

「はい」 アナベルはミンアの率直な助言に対して、素直に頷いた



アナベルは決して動揺していたわけではなかった
動揺するどころか、すぐさま力量を発揮していった

彼女は若いながらも、熟成した高いスキルの持ち主だった
その仕事ぶりにはミンアも舌を巻く程であった

頭の回転が速く、ドンヒョクが必要とするものを瞬時に判断し
即座に用意する・・・その能力にずば抜けて長けていた

ドンヒョクは自分自身、仕事に関してはかなり厳しい
よって人の能力を評価することも厳しくなる

だから、事務所のスタッフはいつも緊張して職務に就いていた
彼に認められたくて、スタッフはいつも一生懸命だった

アナベルはというと、特にボスであるドンヒョクの前で緊張するでもなく
のびのびと仕事をこなしていく、したたかさも具備していた

判断能力もさることながら、パソコンなどの技術においても完璧と言えた
それはドンヒョクをも認めさせる確かなものだった


「君ぐらいの実力があれば、僕の所で学ぶものなんて
 何も無いんじゃないかな・・・保証するよ、どこでも通用する」
ドンヒョクは余程力量を認めない限り、お世辞を言う上司ではない

「いいえ、あなたの所で働きたかったんです」

「僕の所で? どうして?」 ドンヒョクは素直に疑問を持った

「理由をお話しなければいけませんか」

「そんな大層な理由なの?」
アナベルの意味有りげな言い方が、何故か面白くて
ドンヒョクは思わず口角を緩めた

「ええ」

「本当?それは怖いな」

「ふふ・・冗談です・・・・・前にも申しましたけど
 あなたは我が大学で伝説の方です
 大学史上、一番若くして、しかも、トップの成績で卒業・・・
 みんな、あなたが目標でした・・・今でもきっとそうです」

「だからって、人間が優秀とは限らない
 尊敬に値しない人間だったら、どうするの」

「そんなはずありません。」 アナベルは力強く言いきった
ドンヒョクは自分でも気が付いた
自分が初めて、彼女の瞳を真直ぐに見ていることを。


   ボス・・・・

   きっと驚くような理由ですよ・・・

   私の目的はあなたにお逢いすることにありました

   あなたに逢いたくて・・・逢いたくて・・・

   そして私は今・・・こうしてあなたの目の前にいます


   あなたは・・・こんな私の想いなど

   知るはず・・・ありませんね

   でも・・・いずれ、きっと・・・


      知っていただきます・・・いいですか?


         ・・・フランク・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


   


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koparu♪
eyonちゃん!私も そこはドンちゃんの言葉だとおもったぁ^^ 2009/07/05 08:56
toko7
<知っていただきます・・・いいですか?>ってアナベル怖い~~!!ジニョンが心配するのが分かるよ・・・。 2009/07/04 22:06
eyonyon
背景の柔らかい色合いのバラ・・・ドンヒョクの横顔にしっとりマッチしていていい感じ^^ ぼかし加減が・・・絶妙だね^^ 2009/07/04 12:19
eyonyon
「だからって、人間が優秀とは限らない 尊敬に値しない人間だったら、どうするの」 ボスが・・ドンヒョクに一瞬変わっている様に聞こえてしまいました(笑) 私の気のせいかな・・・(^_^;) 2009/07/04 12:12
イナバッチ
」とジニョンの事を睨み付けそう。何と言ってもパワーアップしてるしね^^;。負けるな、ジニョン!! 2009/07/03 16:17
イナバッチ
六角さん、確かにキム・テヒさんのイメージですね。(「天国の階段」の役しか知らないけど^^;)。綺麗で才女だけど欲しい物は必ず手に入れてみせる…そんなイメージがあります。「天国の階段」の時の様に「キッ! 2009/07/03 16:15
六角
アナベルちゃん 私の中のイメージ キム テヒさんかな?  若くて綺麗で聡明で・・ でも愛されキャラじゃないなぁ~ 2009/07/02 23:40
フック
うん、うん、やっぱりパワーアップしている。気のせいじゃないよ。紫陽花のアナベルはあんなに清楚で可憐なのに!!! 2009/07/02 23:20
mari181818
うぁ~ kurumiさんの加筆にますますドキドキしてくる私です。パワーアップしてるよ、ホントに…うぅぅ・・・ 2009/07/02 17:27
やまはな
↓パワーアップアナベル!確かに・・・。やっぱりいやだ(T_T)・・辛い(T_T)・・頭にくる・・・目的がね・・・うぅぅ・・ 2009/07/02 15:48
koparu♪
な・・なんか・・さらにアナベルちゃんがパワーアップしているみたいに感じるのは・・気のせい?^^; 2009/07/02 08:52
ナタデココ
アナベル、性格悪そうでもないみたいね。もしかしたらドンヒョクは初恋の人?憧れの人なのかな?ちょっと切ない恋のお話かしら、恋に落ちるのは誰のもある事だけど~互いが半身になりうるかはまた違ったお話~ 2009/07/02 01:32
 
 

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