チョコレートのCMを思わせるような、 ノスタルジックなヨーロピアンタッチの序幕から、 脳に刻み込まれている楽しかった記憶が 音符の記号に載って次から次へと飛び出してくる、 小さい頃に行った遊園地のような映画でした。
ほのぼのした前半はまるでジェイの願望(?)とも言えるような、 可愛い女の子たちに囲まれた楽園のような世界、 そして後半は、ジェットコースターに乗ったような スピード感あふれる世界。 そして最後に訪れる静寂と幸福感。
そうだった、この映画はジェイのつくった協奏曲だった…ということに、一日たって気がつきました。
日本人からすると、筒井康隆の原作を大林宣彦が映像化したような作品…と思うかもしれません。
しかしながら、緻密な計算をしているようで実はしていない ジェイの人柄がにじみでる演技に、 ただただジンワリ感動してしまった自分を 認めざるを得ない、ステキな映画でした。
グイルンメイはいい女優さんですね。
(A・K様)
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