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aoiルーム
aoiルーム(https://club.brokore.com/hollyhock)
aoi32の創作ストーリーを集めたお部屋です。 どなたでもご覧いただけます。 どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
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ホテリアー創作
妄想爆走!ホテリアー二次創作。                                                     大好きなドンヒョクと 可愛いジニョンの物語…
No 2 HIT数 7927
日付 2009/10/09 ハンドルネーム aoi32
タイトル 君の願いをかなえてあげる
本文

君の願いをかなえてあげる

 

 




「ジニョン、朝だよ。起きて」

ドンヒョクは静かにジニョンの白い肩をゆする。

 

「…ん…」

ジニョン少し声を出すだけで目を開けない。

 

「ほら、早く起きないと遅刻するよ。」


「ん…ん~、あと5分だけ…」


「だめだよ。ほら目を開けて」

ドンヒョクは彼女の前髪をあげて瞼にキスをした。


「…だめ…それじゃ目が開かないわ…」

彼女の口元がかすかに微笑んだ。


「じゃあ、ここは?」

ドンヒョクはふっと笑い、彼女の唇にそっとキスをする。


「…あと5回…」


「……」


「ジニョン、君はいつからたぬきになったんだ」

ドンヒョクは笑いながら彼女をくすぐった。


「きゃ―!やっ、やめて、起きるから!」


ジニョンは、あわてて起き上がり、そしてまたそれ以上にあわてる。

…彼女は何も着てなかったのだ。

急いで、毛布を胸の上まで引き上げた。


…そうだった、昨夜は…


ジニョンは昨夜のドンヒョクとの熱い時を思い出して
ぼわっと顔が熱くなるのがわかった。


ドンヒョクはくすっと笑い、床に落ちているバスローブを拾い
ジニョンの頭にばさっとかぶせた。


「早くシャワーを浴びておいで。そんな格好してると、また襲っちゃうよ」


「きゃー!!!何てこと言うの!ドンヒョクさん!」

ジニョンはますます赤くなり、軽く睨んだ。


「やっと目が覚めたね」

ドンヒョクはくすくす笑いながら言った。


「おはよう、ジニョン」


「…おはよう…あなた」


…その時のドンヒョクの表情…

何て表現すればいいのかわからないほどのあふれる笑顔…

まるで世界一の幸せを手にいれたような笑顔を
彼は彼女に贈った。

 

 

  ―――

 

 

シャワーを浴びた後、白いブラウスとクリーム色のスカートに着替えると
ジニョンは寝室から出てきた。


「…今日も綺麗だね」

リビングに入るとドンヒョクが眩しそうにジニョンを見た。

そして、ジニョンの手を引いてテーブルの前に座らせた。


「はい、食べて」


「まあ…」


ジニョンはシェフ・シン・ドンヒョクが作った料理を見て声をあげた。


いつもながら、完璧なブレックファーストだわ!

特にこのオムレツ…この前わたしが作ったものより、美味しそう…


ジニョン好みのカフェオレを飲みながら、彼女は複雑な思いだった。


…はぁ~、わたしって、いったい…

 


「さあ、そろそろ出かけようか。今日は送っていくよ」


「…何だか、わたしってあなたの負担になってない?」


「どうして?」


「あなたったら、わたしを甘やかしてるわ。
朝食を作ってくれたり、送り迎えもしてくれたり、
わたし、それが当然だと思うようになっちゃうわ。
だんだん我儘になるかも…

…あなたの仕事の邪魔はしたくないの」


「どうしてそんなふうに考えるの?」


「だって、あなたは、わたしのために何でもしてくれるけど、
わたしは、あなたに何かしてあげてるの?」


「僕はジニョンが側にいるだけで幸せだよ。
こんなふうに 一緒に朝食をして、一緒に出かけて
一緒に話をして、一緒に眠って…それだけでいいんだ」


「…どうして、あなたはわたしを幸せにするような事ばかり言うの?」


「…それを言わせるつもり?」


「え…?」


「…ジニョンを愛してるから。
ジニョンを甘やかすのが僕の楽しみなんだ」


「…ドンヒョクさん」


「僕はジニョンの事が負担になってるなんて思ったことはない。
君の喜ぶ顔が見たいんだ。
…それに、そんなふうにジニョンのことを思っている自分が
けっこう好きだったりする。
僕は今まで自分のことが好きじゃなかった…
いや、そんなこと考えたこともなかったよ」


「…ドンヒョクさん…」


ジニョンはドンヒョクの胸に静かに寄り添った。

彼女は嬉しくて、嬉しくてたまらなかった。


「ありがとう、ドンヒョクさん…それから愛してるわ」


ドンヒョクは彼女の顎をあげると唇に軽くキスをした。


「僕も愛してるよ。」


ドンヒョクはやわらかく微笑んだ。

ジニョンはたちまち赤くなる。

そんな彼女が愛しくて、ドンヒョクはもう一度、唇をふさいだ。


「ドンヒョクさん?」


「さっき、あと5回って言ったのは君だ。」


「…おぼえてたの?」


「記憶力は良い方なんだ。」


ドンヒョクはいたずらっぽく笑うと、彼女の顔を両手で包みこんだ。

そしてまたキスをした。静かに味わうようなキス。


「…そうだったわね。」


ジニョンは微笑んで彼を見つめた。

瞳が潤んでいる。

ドンヒョクのキスは次第に熱く激しくなっていく。

ジニョンもそれに応えるように、彼の背中に手をまわした。

体中の力がぬけていくようだった。

ドンヒョクはやっと彼女から唇だけ離すと静かに言った。


「ジニョンの願いなら何でもかなえてあげるよ。
…よほど不可能なことでない限り」


それを聞いてジニョンは何か思いついたように目を潤ませた。


「…じゃあ、ひとつだけお願いがあるの。」


「何?」


「あのね…」


ジニョンは彼の耳元に顔をよせると小さくつぶやいた。

それを聞いてドンヒョクは驚いた。

そしてめずらしく少し躊躇った。

 

「…それは…僕一人の力だけでは……」


ドンヒョクは最後まで言葉が続かなかった。


…今度はジニョンが彼の唇をふさいだから……















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