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aoiルーム
aoiルーム(https://club.brokore.com/hollyhock)
aoi32の創作ストーリーを集めたお部屋です。 どなたでもご覧いただけます。 どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
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ホテリアー創作
妄想爆走!ホテリアー二次創作。                                                     大好きなドンヒョクと 可愛いジニョンの物語…
No 23 HIT数 7640
日付 2010/01/07 ハンドルネーム aoi32
タイトル 片思い -7-(最終話) 永遠の恋人
本文

片思い -7-(最終話) 永遠の恋人



 

「ドンヒョクさん、どこに行ってたの?
 突然、飛び出して行ったと思ったら なかなか帰って来ないんだもの」

ジニョンが頬を膨らまして言う。


「ごめん、ちょっと急用を思い出して。
 そんなに怒らないで」

ドンヒョクはジニョンの額にキスをする。


ジニョンの機嫌はすぐ直ってしまう。


「あのね、さっき担当の先生が来て、明日、もう一度検査をして、
 異常がなかったら、来週、退院ですって」


「本当に?」

ドンヒョクが驚いてジニョンを見る。


「ええ」

ジニョンはにっこり笑う。


「良かった、安心したよ」


「いろいろ心配かけてごめんなさい」


「ジニョン…おいで」

ドンヒョクはジニョンに手を差し出し、彼女をふわっと抱き上げて運ぶと
ソファに座り自分の膝の上に置いた。

そして、横抱きにしてジニョンをぎゅっと抱きしめた。


「痛くない?」


「大丈夫よ」


ジニョンはドンヒョクの胸の中で目を閉じる。

温かくて、居心地がよくて、ジニョンがいちばん安心できる場所…


「やっと、わたしたちの家に帰れるのね」


「うん、すごく長かったよ」


「…本当に長かったわ」


二人は長く、長く、おたがいを見つめる。


「あの大きなベッドで、一人で眠るのはもうたくさんだ」

ドンヒョクは少し切なげに笑う。


「ドンヒョクさんったら…」

ジニョンは胸がきゅっとする。


「…ところで、僕はいつになったら
 僕の奥さんをベッドの上で抱けるのかな?」

ドンヒョクは、悪戯っぽく笑いながらジニョンの顔を覗き込む。


「そっ、そんなこと…」

ジニョンは頬を赤くする。


「・・もう、我慢の限界だよ」

ドンヒョクはジニョンの髪にキスをする。


……そんな台詞を、どうしてそんな綺麗な顔で言えるのよ…


「あ、あのね。 今日、看護師さんたちが来て、
『素敵なご主人と弟さんが喜んでくれますね』って言うのよ。
 カン・レウォンさんの事、わたしの本当の弟だと思ってたみたい。
 何だか似てるって言うんだけど…そうかしら?」

ジニョンは話題を変えようと、慌てて言う。


「…カン・レウォン」


突然、ジニョンの口から、レウォンの名前が出てきたのでドンヒョクは驚いた。

…ジニョンに似てる?

そうか、感じが似てるのか?

明るくて、素直で、まっすぐ僕を見る…

一緒にいるだけで、気持ちが和らぐ…

だから、憎めないし…放っておけなかった…

 

「ほら、わたしって一人っ子だから、レウォンさんみたいな
 明るくてかわいい弟が欲しかったわ」


「……」


…前言撤回 …かわいいだって?

気に入らないな、レウォンの奴…

やっぱり、もう一発ぐらい殴ってやればよかった

 

ドンヒョクはまた不機嫌になる。


「あと、ジェニーみたいなしっかりした妹…あ、ジェニーはもうわたしの妹ね。
 それから、ヘヨンさんみたいな優しいお姉さんと
 ドンヒョクさんみたいな、何でもできるお兄さん…」

ジニョンは楽しそうに言う。

…決して言ってはいけないことだったとは気づいていない…


「…お兄さん?」

ドンヒョクの目が鋭く光る。


「ええ、そうよ。何でも言う事を聞いてくれる、お兄さん」


「…僕はお兄さんなの?」


相変わらず無邪気な笑顔を向けるジニョンを見たドンヒョクの頭の中で
何かがブチッと切れた…


「え? ええ……」

何かを感じ取ったのか、ジニョンが動揺し始めた。


…わたし、何かまずいこと言ったかしら???

あの、ドンヒョクさん? …その目が怖いんですけど…


ドンヒョクは冷やかな笑顔を浮かべている。


…何も知らないとは言え、レウォンの名前を何度も出すジニョン


それに…お兄さんだって…?


ドンヒョクは少し意地悪をしたくなった。

 

「…僕は、ジニョンのお兄さんにはなりたくないよ」


「ドンヒョクさん?」

 

ドンヒョクはジニョンの顔を両手で包むと唇を重ねた。

静かで優しいキス…

そして唇を離すとジニョンを見つめ、何かを言おうとする彼女の唇をまたふさいだ。

それは、激しく、あふれる情熱をぶつけるようなキス…
    
ジニョンのすべてを求め

熱く、長く、甘く、深く、心まで溶けていきそうなキス…

 

長い、長いキスの後 やっと、ドンヒョクは唇を離すとジニョンを見た。

小さく震えるジニョンの瞳は潤んでいる。


「…お兄さんだと、こんなキスはできないよ」

ドンヒョクは愛しいジニョンを追いつめる。


「…そうね、できないわね…」

ジニョンの声は震えている。


…もうすぐ、ジニョンはドンヒョクの胸の中におちる……


「それでも、お兄さん?」

ドンヒョクはジニョンを見つめる。


「…いいえ、あなたはお兄さんじゃないわ。
 わたしの たった一人の大切な夫で、永遠の恋人だわ…」


ドンヒョクは、やっと笑顔を向けた。

そして優しくジニョンを抱きしめる。


「そうだよ、間違えないで。 僕はジニョンの夫で恋人なんだよ。
 それに 君にこんなキスができるのも、永遠に僕だけだ」


「ええ、そうよ。…あなたはわたしの愛する人…」


「愛してるよ、ジニョン」

結局 ドンヒョクはジニョンをすぐ許してしまう。


「わたしも、愛してる」


「ジニョン」


もう一度、熱いキスをかわす二人。

今まで何度もキスをかわしてきたのに、いつもときめきを感じるキス。


そして、ゆっくり唇を離す二人。


ジニョンは、潤んだ瞳でドンヒョクを見つめる。


「…あなたが、お兄さんじゃなくてよかったわ」


「うん?」


「だって…もし、お兄さんだったら わたしは永遠に片思いだもの」


「ジニョン…」

 

この時のドンヒョクの表情を、何と表現すればいいだろう…?


今度はジニョンのひと言で、ドンヒョクは彼女におちてしまう。

 


ドンヒョクは、永遠の恋人にふさわしい最高のキスをジニョンに贈った……。

 

 


                       おわり






 








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