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aoiルーム
aoiルーム(https://club.brokore.com/hollyhock)
aoi32の創作ストーリーを集めたお部屋です。 どなたでもご覧いただけます。 どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
サークルオーナー: aoi32 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 297 | 開設:2008.03.05 | ランキング:100(3927)| 訪問者:1367422/1904663
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ホテリアー創作
妄想爆走!ホテリアー二次創作。                                                     大好きなドンヒョクと 可愛いジニョンの物語…
No 43 HIT数 8079
日付 2010/01/22 ハンドルネーム aoi32
タイトル November 番外編 ― 意地悪しないでね ―
本文

November 番外編 ― 意地悪しないでね ―

 

 

 

「…優しいのと、どっちがいい?」


あなたは、からかうようにわたしを見つめた


え……?


激しいのと優しいの…って あなたは、そんな事を聞くのね


どっちがいいかなんて わからないわ


あなたの言葉に、あなたの視線に、体中が反応してくる


熱くて、息苦しくて、頭がぼんやりしてくるの


変ね… この紅茶に、お酒は入ってないわよね?   

 


…両方…


わたしは、やっと小さな声で言った


恥ずかしくて顔を上げられないわ

 


「え…?」


あなたの驚いた声


わたしは、はっとしてあなたを見た


どうして驚くの?


そんなに、意外な返事だった?


何て答えると思ってたの?


選べないから“両方”って言ったのよ

 


今までのあなたは その、あなたがしてきたのはどっちなの?


こんな事 聞けないわ


わたしは…あなたしか知らないの

 


「…今夜は寝かせないよ、ジニョン」


あなたは、とても幸せそうに微笑んだ。

 


もう、何てこと言うのよ……

 

 

 


「シャワーを浴びてくるから、ベッドで待ってて
 先に寝たら駄目だよ」


あなたは、そう言ってわたしのおでこにキスをした

 


わたしは 大きなベッドに潜り込み、毛布を頭からかぶった


胸がドキドキしてくるわ


どうしてなのかしら?


結婚して、もう7か月なのに あなたの事ばかり考えてしまうの


こうして あなたを待っている時も


これから先に起こる事を想像しただけで 体中が熱くなってくるの

 


お願い まだ、来ないで……

 

        
…早く、来て……

 

 

 


部屋のドアが開いて、あなたが入って来た


わたしはシーツの中でじっとしている


胸の鼓動が速くなる。

 


「…さっきは寝たふりで、今度はかくれんぼ?」


あなたの声が聞こえた


あなたは毛布をめくり、わたしの隣へ滑り込んできた


シーツの衣擦れの音


何だか それさえもセクシーね……

 


「見つけた、ジニョン」


あなたは、体を丸くしていたわたしをつかまえ、
シーツの中から引き上げ、後ろからわたしを抱きしめた


そして、いつものように、わたしの髪に顔をうずめた


あなたの吐息が甘い香りになって、わたしを誘う

 


…わたしは、こうしてあなたに後ろから抱きしめられるのが
たまらなく 好き…


あなたは体を起こし、わたしの耳元に軽くキスをして囁いた


「どうしたの、ジニョン。 まだ、恥ずかしいの?」


…恥ずかしい


「もう、数えきれないほどこうしてるのに?」


あなたが あんなこと言うから…


わたしは、自分の顔が赤くなるのがわかる。


「こっちを向いて、ジニョン」


あなたは、わたしの顔を自分の方へ振り向かせると
額をぴったりとくっつけた


眼鏡をはずしたあなたの目は、何だか可愛い


でも 深い海のような黒い瞳でじっと見つめられると
一瞬で あなたに落ちていく


あなたは起き上がると、わたしに体を重ねてきた


そして、わたしの乱れた髪を、指でゆっくり直してくれた


あなたは わたしのおでこに、瞼に、頬に、唇の端にキスをして
また頬にキスを戻した


まるで わたしが望んでいる場所を、わざとずらしてるみたい


わたしは あなたをちょっと睨んだ


あなたはふっと笑い やっとわたしの唇にキスをしてくる


最初は、優しくて短いキス


そして、次には 熱くて長いキス
 

唇が重なり合うと、あなたはわたしの唇を何度も味わった
 

そして わたしの少し開いた唇の隙間から
あなたの優しい、優しい舌が入り込んできた


わたしも そっ、それを迎える


やわらかくて、甘くて、とろけそうなあなたのキス
 

まるで魔法をかけられたみたい


体がふわふわしてくるの


わたしは、あなたのキスに夢中になる


わたしの中のもう一人のわたしが、狂おしいほどあなたを求める

 


お願い…


意地悪しないでね


このまま わたしから離れないでね…

 


あなたはわたしの唇で遊びながら
その手は器用にわたしのパジャマのボタンをはずしていった


あなたの長い指が わたしの首筋から、肩、胸に移動していく


その後を追うように、あなたの熱い唇も動き始めた


思わず、わたしの唇から吐息がこぼれた

 


…もう 何も考えられない


あなたが欲しくて、欲しくて…たまらなくなるの……

 

 

 

 


あなたの腕に頭をのせて、あなたの胸に手を回す


甘く、心地良い疲労感


あなたはわたしの髪に指を絡ませ もう一方の手でわたしの肩を抱く


「…ジニョン 寒くない?」

低い声で囁くあなた。


…大丈夫よ…

少しかすれた声が恥ずかしい


あなたは毛布を引き上げると、わたしの体をすっぽりと包み込み
やわらかく抱きしめてくれた


あなたの素肌が温かい


ふふ… なんて素敵なの…


でも… すごく気持ちが良くて、眠くなっちゃうわ


「いいよ、眠っても」


…今夜は寝かせないんじゃなかったの?


「ジニョンを寝かせないって言うのは 一番、不可能な事じゃないのかな?」


失礼ね、それじゃまるでわたしが いつでもどこでも眠ってるみたいじゃない?


「違うの?」


もう、わかったわ! 今夜は意地でも寝ないで朝まで起きてるから


「また、協力するよ」


…え?


「さっきは優しいのだったから 今度は激しいのを…ね」


わたしはまた顔が燃えるように熱くなってきた

  
…さっきのは…優しい方だったの?


あなたはゆっくりと起き上がるとわたしを見つめた

 


まっ、待って ドンヒョクさん!


「待てない…」


え…?


「…今度は 一緒に隠れようか?」

 


あなたはそう言って笑うと、シーツと一緒にわたしの上に舞い降りてきた……

 

 








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