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aoiルーム
aoiルーム(https://club.brokore.com/hollyhock)
aoi32の創作ストーリーを集めたお部屋です。 どなたでもご覧いただけます。 どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
サークルオーナー: aoi32 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 297 | 開設:2008.03.05 | ランキング:100(3927)| 訪問者:1367499/1904740
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ホテリアー創作
妄想爆走!ホテリアー二次創作。                                                     大好きなドンヒョクと 可愛いジニョンの物語…
No 7 HIT数 7289
日付 2009/10/13 ハンドルネーム aoi32
タイトル セカンド・ロマンス
本文

セカンド・ロマンス

 





“僕を待ってた?
 
 僕も待ってた

 …忘れないよ
 
 今日は…君に逢えた日だ”

 


   ―

 

「ごめん、ジニョン。今日も帰れない」


そんな彼の声を聞いたのは、昨日の夜だった

…忙しいのね

ここ一週間、ほとんどあなたと顔を合わせていない

あなたが夜遅く帰ってくる日は わたしが夜勤の日だったり

わたしが早く帰ってきた日に限って あなたが帰ってこない

完全なすれ違い

…わかってる

今、とても大きな仕事をしていること

それが、あなたにとって、とても大切な仕事だということ


…でも

寂しい…とても

会いたい…今すぐに

抱きしめて…息ができないくらい

キスして…たくさん

 


― 電話のベルが鳴る ―


「…もしもし、ジニョン?」

胸の奥がきゅっとする、あなたの低く優しい声

 

…ドンヒョクさん…


「良かった。まだ家にいたんだね?」


ええ、今日は遅番なの。あなたは、元気?疲れてない?


「僕は元気だよ。…ジニョンは? よく眠れた?」


大丈夫よ。ちゃんと眠ってるから


「本当に?」


…本当よ。それより、今日は? 今日は帰れるの?


「…うん、たぶんね」


本当? …じゃあ、今夜12時までに ソウルホテルのロビーに来られる?


「ソウルホテルのロビー?」


そう、12時まで待ってる


「…でも、確実に行けるかどうかは…」


いいの、来られなくても。
わたしが待っていたいの。…だって、今日は…


「え?」


ううん、何でもない…


「僕が行けないかもしれないのに、
 ジニョンを待たせるなんてできないよ」


……


思わず、涙がこぼれた


…ドンヒョクさんは優しい

どうして、あなたはこんなに溢れるほどの
愛情をそそいでくれるのかしら…?


「ジニョン?」

あなたの心配そうな声に、はっとする


ええ、わかったわ
少しだけ待って…あなたが来なかったら、すぐ帰るから…


「うん、また電話するよ」


…ええ


「…愛してるよ、ジニョン」


愛してるわ、ドンヒョクさん


「…じぁあ、もう行かなくちゃ。 ジニョン、電話切って」


いやよ、あなたが切って…


「……」

 ……

 

…受話器の向こうで、あなたが笑った……


  


  ―

 


「ごめん、ジニョン。やっぱり行けない」


わかったわ。ちゃんと帰るから大丈夫よ


その日の夜、ドンヒョクさんから電話があった…

 

  ―

 

ごめんなさい、ドンヒョクさん

やっぱり、12時まではここにいるわ

…だって、今日は…

あなたがアメリカから帰って来た日だもの

あなたがわたしのもとに帰って来た日


あれから一年…

わたしはあなたに何かしてあげられたかしら?

あなたを幸せにしてあげたかしら?

もう、どんな事があってもはなれない…

そう決めた日…


あの日、このロビーで

あなたがわたしを待ってたように

今日は、わたしがあなたを待つわ

 

あなたは、来られないと言った

きっと忘れちゃったのね

あまりの忙しさに、今日という日を忘れてしまったの?

記憶力は良い方じゃなかったの?

 

…だけど、

今のわたしには、何の不安も寂しさもないの

なぜ、こんなに穏やかな気持ちでいられるのかしら

 

…信じてるから…


わたしはあなたを信じてる

きっと、あなたは来てくれる

きっと、あなたは思い出してくれる

…まだ、今日は終わっていないもの

 

あの日、

あなたが立っていたこの場所で、

わたしは、あなたを待ってるわ

…愛してるわ、ドンヒョクさん…

 

 

 

 

 

 


あ……


…ほら…

やっぱり…来てくれた…


息をはずませ、あなたが走ってくる

わたしの方へまっすぐに走ってくる


…なのに 

どうしよう…


あなたの顔が見えなくなってしまった…

涙であなたの顔が見えないの

 

あの時みたいに抱きしめて

あの時みたいに囁いて

…わたしは、また恋におちるわ…

 

 


「僕を待ってた?」


「待ってたわ」


「来られないって言ったのに?」


「…でも、あなたは来てくれたじゃない」

 

 


ソウルホテルのロビーの真ん中で 彼と彼女はまたひとつになった

 

その時、ロビーの時計の針が12時で重なった……

 

 












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