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aoiルーム
aoiルーム(https://club.brokore.com/hollyhock)
aoi32の創作ストーリーを集めたお部屋です。 どなたでもご覧いただけます。 どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
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ホテリアー創作
妄想爆走!ホテリアー二次創作。                                                     大好きなドンヒョクと 可愛いジニョンの物語…
No 85 HIT数 8420
日付 2010/07/30 ハンドルネーム aoi32
タイトル ジニョンが水着にきがえたら 前編
本文 こちらの作品は 以前、ゆとゆとさんが他のサークルにUPされたものです。
とてもステキな画像&フラッシュなので 皆さんにもご覧になっていただきたいと
思って こちらにも入れさせていただきました。
暑い夏に もっと熱~い二人をどうぞ~♪





    ジニョンが水着にきがえたら 前編  
                                                  背景・フラッシュ byゆとゆと


                 







 

ぶくぶくぶく……


ああ… また沈んでしまった

ず~っと浮いてるって難しいのよね やっぱり…

 


そんな のんきな事を考える場合ではないのだ。 


ジニョンの身体はどんどん沈んで行く…


その時 ジニョンは力強い腕によって水面に引き上げられた。

 


ソウルホテルの室内プール。


時計の針は プールの利用時間を過ぎた午後9時を差していた。

 


…ごほっ…


ジニョンは 一度、咳き込んだ後 すがるように彼の裸の胸に抱きつき 
両手を彼の首に回した。


彼はジニョンの細い腰を引き寄せ もう一方の手で彼女の背中をさすった。


そして ジニョンのゴーグルを外してあげた。

 


「大丈夫?」

彼が心配そうに聞いた。


「…大丈夫よ」

ジニョンは 彼を安心させるように少し笑って見せた。


「でも、ジニョン。どうして沈むのかな?」

彼が首を傾げながら言った。


「ドンヒョクさん…」

ジニョンは 大きな黒い瞳を揺らせながらドンヒョクを見上げた。

髪の毛から水が滴り落ちて来る。


「プールの底に足が届くのに なぜ、立たない?」


「わからないの。つい、慌てちゃうのよね」

ジニョンも首を傾げる。


「………」


「きっと コーチのせいだわ」

ジニョンはそう言うと また ドンヒョクの首に両腕を回した。

「ドンヒョクさんが 絶対 助けてくれるって思うから甘えちゃうのかも」

ジニョンはドンヒョクの逞しい胸に頬をよせた。


「そうだとしたら…僕はコーチ解任かな」

ドンヒョクは思わず笑ってしまう。

…可愛いな、ジニョンは …これじゃ、厳しくなんてできないよ…

「もっと厳しいコーチじゃないと ジニョンはいつまでたっても上達しない」

ドンヒョクは ジニョンの濡れた髪を何度も撫でた。


「だったら 今度はその厳しい新コーチに助けてもらうわ」

ジニョンは微笑んだ。


「だめだ」

今度は ドンヒョクがジニョンの体を引き寄せると きつく抱きしめた。


ジニョンの濡れた水着の下のやわらかな体が ドンヒョクの肌に密着してくる。

水滴が ジニョンの白い肌を滑り落ちていく。


「こんなふうに ジニョンを助けられるのは 僕だけ…」


「ドンヒョクさん…」

 


水の中で 二人がふわふわと浮かんで揺れる。 


そして 二人と一緒にゆらゆらと水面も揺れる。


プールの水温も上がる……。

 

 

 


――――――――

 

 

 


「…それでも 10メートルぐらいは泳げるようになったかな」

車のハンドルを握りながら ドンヒョクが言った。


今夜のスイミングを終えて 二人は自宅へ帰るところだった。


「本当に?」

ジニョンが助手席からドンヒョクを見つめた。


二人の髪がまだ少し濡れている。それは ずっと今まで一緒だったという証。


それが ジニョンの心をくすぐったいような嬉しい気持ちにさせる。

 


…そうよ、このわたしがドンヒョクさんと一緒に泳いで(?)きたのよ


今までは見てるだけだったのが 同じものを共有しているという幸せな思いに変わってゆく。

 


「水の中に入っても 緊張しなくなったのは進歩だね」

ドンヒョクは笑っている。


「そうね、前みたいに怖くなくなったわ」

ジニョンは頷いた。


「後は もっとリラックスして 体をまっすぐ伸ばして 水の抵抗を少なくするんだ」


「………」


「あわてなくていいよ。 まず 自分の頭の中でイメージするんだ。
 あんなふうに泳いでみたいとか、あの人みたいに泳ぎたいとか」

ドンヒョクが ゆっくりと話していく。


「あの水着を着て海で泳ぐのよ、とか?」

ジニョンが呟いた。


「そう… え、水着?」


「あ、ううん。 何でもない」

ジニョンは 笑ってドンヒョクを見た。


ドンヒョクは首を傾げた。

 

 

 


――――――――

 

 

 


“今年の夏は泳げるようになりたいの… だから わたしに泳ぎを教えてちょうだい”


ジニョンがドンヒョクにそう言ったのは 二週間前だった。


…去年の夏は 水泳を教えてあげると言っても あんなに嫌がってたのに…どうしたんだろう?


ドンヒョクは 一瞬、不審に思ったが すぐに快諾した。


ジニョンが泳げるようになったら それはそれで素晴らしい事だった。


一緒にプールにも行けるし 海で泳ぐ事もできる。


一人で泳ぐのもいいが ジニョンと二人で泳げたら どんなに楽しいだろう…


ドンヒョクは ジニョンが泳いでいる姿を見てみたかった。

 


…きっと、ため息が出そうなほど、しなやかで美しい姿に違いない…

 


例によって オ総支配人に頼み込んで… 彼には今でも 時々ピアノを教えてもらってるので
あっさり承諾してくれた。


時間外のソウルホテルのプールを借り切って練習を始めた。


初めて プールに現れたジニョンの姿は最高だった。


仕事を終えて 制服を脱いで シンプルなブルーのワンピースの水着に着替えたジニョン。


ほっそりと美しくて、柔らかな曲線で包まれたプロポーション。


長く すらりと伸びた手足。


髪は小さくまとめ上げ、大きく開いた背中は 眩しいくらいまっ白だった。


やはり 思ったとおり… いや、それ以上に 美しいジニョンだった。


「…綺麗だ ジニョン」 

ドンヒョクは無意識のうちに呟いた。


「ドンヒョクさん…」 

ジニョンは 恥ずかしそうに微笑んだ。


ドンヒョクは 一瞬 どうしたらいいのかわからないくらい戸惑う。


そして 胸が熱くなり鼓動が速くなった。

 


…何も身に付けていないジニョンも知っているはずなのに 
なぜこんなに胸が震えるのだろう…


早くプールに入って 頭を冷やそう…


ドンヒョクはジニョンにやわらかく微笑んだ。


「おいで、ジニョン。 とりあえず 水に浮いてみようか…」

彼はいつものように手を差し出した。


「できるかしら?」

ジニョンは不安げにドンヒョクを見つめて言った。


「僕と一緒でも怖い?」

ドンヒョクもジニョンを見つめ返した。


「…ううん」

ジニョンは首を横に振ると ゆっくりとドンヒョクの手につかまった。


二人は 静かにプールの中に入って行った……。

 

 

 


――――――――

 

 

 


あの日から数えて 今夜は3回目のスイミングだった。

 


「次はクロールで泳いでみようか?」


「………」


返事がないので ドンヒョクはジニョンの方を見た。


ジニョンは 助手席に深く身を沈め眠っていた。


ドンヒョクは 静かに笑った。


…疲れたんだね ジニョン…

 
ふと、彼は ノースリーブのブラウスからすらりと伸びたジニョンの腕に触れてみた。


プールから出たばかりの彼女の体は まだ冷たかった。


赤信号で車を止めたドンヒョクは シートベルトを外しスーツのジャケットを脱ぎ
ジニョンの体にかけた。


そして 少し乱れた彼女の髪をゆっくりと撫でた。


一生懸命に泳ぐ練習をするジニョンが とても愛しかった。


何事にも驚いて くるくると表情を変えるジニョンが可愛くてたまらなかった。

 


週に一度の 時間外プールでのスイミング。


それは ドンヒョクにとってはジニョンと一緒に過ごせる大切な時間。


まだ、途中で沈んでしまう人魚姫は ドンヒョクの大きな手で頬を撫でられて 
気持よさそうに眠っていた……。
 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 


「…やっぱりね」

ジェニーは ジニョンを見るとあきれたようにため息をついた。

「兄さんがお姉さんのスイミングのコーチだなんて… 絶対、無理だと思ったのよ」


「え?」

ジニョンが 驚いてジェニーを見つめた。


「あの兄さんが… お姉さん以外の人間には無愛想なのに、お姉さんには世界一甘い
 あの兄さんがお姉さんに厳しくするなんて不可能なことよ!」

ジェニーは値札を見ながらぽんぽん言う。

 


M百貨店の水着売場 


今日は二人とも仕事が休みだったので 一緒に買い物に来たのだった。


すでに 夏物バーゲンが始まり、プライスダウンした商品を目がけて女性客が殺到している。


「そ、そんなことないわ。 ドンヒョクさんは けっこう厳しいのよ。
 ちゃんと言った通りにしないと怒るし、遅刻すると不機嫌になるし…」

ジニョンがむきになって言う。


「ふふっ…」

ジェニーは 兄そっくりの、口の端をちょっと上げて笑った。


ジニョンは 諦めたようにため息をついた。

「…そうよ、ドンヒョクさんは優しく教えてくれるから楽しいし
 すぐ褒めてくれるから嬉しい…」

「やっぱり甘い!」

ジェニーは またあきれる。


「え?」


「それが甘いって言うのよ、お姉さん。それじゃ、いつまでたっても泳げるようにならないわ」


「きっ、きびしーーー! ジェニーったら…」


「きびしい? …あのね、お姉さん。わたしは普通よ。 …兄さんが優しすぎるの」


「そうかしら…」


「そうよ! …あら、これ いいかも。 ねえ、どうかしら?お姉さん」

突然、声を上げたジェニーは ハンガーにかかった鮮やかなオレンジ色のビキニを体に当てた。


「え? ええ、可愛いんじゃない?」

ジニョンは眩しそうに笑いかけた。

「今日は わたしがプレゼントするから、好きなのを選んで」


「やったあ!じゃあ、試着してみようかな」


「そうね。ジェニーは明るい色が似合うかもね」


「あ、そう言えば お姉さん。この前 わたしがプレゼントした黒いビキニは着てみた?」

ジェニーが振り向いた。


「え? あっ、あのね… それが… 実は まだ、着てないの…」

ジニョンが恥ずかしそうにうつむいた。


「え? まだ兄さんに見せてないの?」


「ええ。 ドンヒョクさんの前では あの時、一緒に買ったワンピースの水着を着てるの」

ジニョンの頬が赤くなる。


「何で~? あのビキニ、お姉さんにすごく似合ってたのに」


「で、でもっ ビキニなんて着たことないから 何だか恥ずかしい…」


「残念だわ~、あの、セクシーな黒いビキニを着たお姉さんを見て 
 兄さんがどんな反応をするか楽しみだったのに」

ジェニーが楽しそうに笑う。


「ジェニーったら」

ジニョンは ますます赤くなる。


「…お姉さん」


「え?」


「兄さんと海に行って 一緒に泳ぎたいんでしょう? だから、泳ぐ練習を始めたのよね?」


「そうよ」

 


…もう、お姉さんって やっぱり可愛いのよね…


「ぜひ その時には あのビキニを着てね」


ジェニーはそう言うとニッコリ笑い 試着室に消えて行った。

 


 


 




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