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aoiルーム
aoiルーム(https://club.brokore.com/hollyhock)
aoi32の創作ストーリーを集めたお部屋です。 どなたでもご覧いただけます。 どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
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ホテリアー創作
妄想爆走!ホテリアー二次創作。                                                     大好きなドンヒョクと 可愛いジニョンの物語…
No 9 HIT数 7292
日付 2009/10/14 ハンドルネーム aoi32
タイトル ずっと一緒 -2- 仕事よ ドンヒョクさん
本文

ずっと一緒 -2- 仕事よ ドンヒョクさん

 

 



「…ヘヨン、ボスから連絡あったか?」


「いいえ、まだです。携帯にも出ませんし…
 何かトラブルでもあったんでしょうか?」


「…うん」


ドンヒョクのオフィスで、レオと秘書のイ・ヘヨンが話しをしている。


「ご自宅の方に連絡してみましょうか?」


「いや、それはまだいい。もう少し待ってみよう」


「はい」

 

ボスがオフィスに来ない。

この会社の創立以来、もうすぐ一年になるが
ドンヒョクが出勤時間に来ないのは初めてだ。

もちろん、遅く出勤することはあるが、
それは前日からわかっていて、スケジュール通りなのだ。


それが、今日は…

ヘヨンは首をかしげた。

 


おいおい、遅刻かよ

もしかして、こんな事は初めてじゃないか?

だいたい、原因はわかっている

…ジニョンさんだな…

この前の妊娠間違い事件の時も、
契約よりジニョンさんの病院を選んだくらいだからな
…わかってるよ

ふーん、幸せそうで良かったな…
…って、もうすぐクライアントが来る時間だぞ

どうするんだよボス!

…また俺一人か?


レオは、焦りながらもニヤニヤしていた。

 

 

   ―

 


― 颯爽と ―

この会社の社長、シン・ドンヒョクがオフィスに入ってくる。

今日も完璧なスーツ姿で、それは優雅で自信に満ち溢れている。


「おはようございます、ボス」

ヘヨンが声をかける。

にわかに緊張感が走り、オフィス内は空気が張りつめる。


「おはよう。遅れてすまない。何か変わった事はないか?」

ドンヒョクはいつもと何の変わりもなくヘヨンに確認する。


「レオさんとクライアントの方達が、会議室でお待ちです。
 それと、ニューヨーク支社から電話がありました。
 ボスからの連絡をお待ちしてるということです。
 あと、ジュオン・グループのチェ会長がお目にかかりたいと」

ヘヨンは事務的に答える。


「わかった。では、スケジュールを調整して先方に連絡してくれ」


「わかりました。…それで、今日は何かトラブルでも?」


「いや、思いっきり私用で遅れた」


「……」


ポーカーフェイスのまま言うドンヒョクを見て
ヘヨンは吹き出しそうになるのをこらえた。

ドンヒョクは会議室に行こうとしたが、途中で振り返った。


「あ、それから、ヘヨン」


「はい?」


「今日、昼頃ジニョンが来る予定だから、
 途中で逃げないように確保していてくれ」


「かしこまりました」


さっきよりも真剣な顔で言うドンヒョクを見て、
ヘヨンは本当に吹き出しそうになるのを必死でこらえた。

ドンヒョクはまた会議室の方へ向かった。

途中で何人かの部下に囲まれ、次々と指示を出す彼を見て
ヘヨンは感心せずにはいられなかった。

 

…奥さまがいらっしゃるのね


ヘヨンは以前の事を思い出していた。

そうそう、あのデスクの前に座って、会議室のボスのことを見ていたわ

…きらきらした目をして少女みたいだった。


わたしのほうが1つ年上と知って、丁寧な言葉を使ってくれますね?

今まで、何人かのボスのもとで仕事してきたけど、
あんなにパーフェクトな方は初めて…

そして、奥さまみたいな方も初めてです

またお会いするのが楽しみです

 


 ―

 


鏡の前に立つジニョン。

シンプルなノースリーブのピンクのワンピースに
ショート丈のブルーグレーのジャケットを着る。

そして、胸元にはあのプラチナのネックレス。

髪を綺麗にブローして、唇にルージュを塗り
爪も同じ桜色のマニキュアを塗った。


…ドンヒョクさんのオフィスに行くのだから
おしゃれしないとね

それに、このジャケットは今日の彼のネクタイと同じ色よ


ジニョンは鏡の中で微笑んだ。

 

 


今日は時間がないので、タクシーに乗る。

行先を告げ、ジニョンはタクシーの後部座席に座る。

バックから携帯電話を取り出し、1番のキーを押す。

 

「…もしもし…ええ…ドンヒョクさん、今、大丈夫?

 …ええ 今、タクシーでそちらに向かってるの…

 もちろんよ あのね、今日はがんばっておしゃれしてきたのよ…

 もうすぐ着くから待っててね… え? だめよ…今は言えないわ

 …もう、しょうがない人ね …愛してるわ…じゃあね…」


 

ジニョンは電話を切ると、少し頬をそめて微笑んだ……。


 








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