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aoiルーム
aoiルーム(https://club.brokore.com/hollyhock)
aoi32の創作ストーリーを集めたお部屋です。 どなたでもご覧いただけます。 どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
サークルオーナー: aoi32 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 297 | 開設:2008.03.05 | ランキング:100(3927)| 訪問者:1367516/1904757
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ホテリアー創作
妄想爆走!ホテリアー二次創作。                                                     大好きなドンヒョクと 可愛いジニョンの物語…
No 95 HIT数 7852
日付 2010/08/06 ハンドルネーム aoi32
タイトル ひまわり -9- 屋台と焼酎とドンヒョク 前編
本文 ひまわり -9- 屋台と焼酎とドンヒョク 前編




     
「兄さん! 大変なの!・・・お姉さんが目つきの鋭い男に絡まれてるの! すぐ来て!!」

ジェニーが受話器の向こうで叫んでいる。


ドンヒョクは 妹の言葉を最後まで聞くこともなくオフィスを飛び出していた。

「・・すぐ行く!・・・場所は?」

その時 ドンヒョクはすでに 携帯電話を耳に当てながら、オフィスビルのエントランスホールを走っていた。

いつもは クールで優雅な立ち振る舞いで知られているシン・ドンヒョクが 血相を変えて急いでいることに
そこに居合わせたビジネスマンやOL達は 一体、彼に何が起きたのだろうと驚かずにはいられなかった。

もしや 韓国経済界に何か異変があったのでは・・と見当違いなことを懸念する者も少なくなかった・・。

   ・・・まさか 彼の酔った妻が 勘違いをした男に怒鳴られてるだけだという事実を知る者は、一人もいなかった。









   





「・・・やめろ! ジニョンさんに何する気だ!・・その手を離せ!!」
レウォンがウソンにくってかかった。

「うるさい!! 関係ない奴は黙ってろ!!」
ウソンは激しい口調で叫んだ。 彼は ジニョンの細い手首を掴んだままだった。

「痛いわ!・・手を離して・・!」
ジニョンはウソンを睨みつけると 必死で彼の手を振り解いた。
「いったい・・何をそんなに・・・怒ってるんですか!!」

ジニョンは いきなり腕を掴まれ無理やり立たされたうえ かなり酔っていたのでふらついていた。

「・・あんた・・。そんなに酔うまで酒なんか飲んで 一体、何考えてるんだ!」
ウソンがジニョンを睨みつけた。

「・・何考えてるって・・。わたしが・・・お酒を飲む事が・・・そんなにいけません・・か?」
ジニョンは なかなか上手く喋る事ができない。

「・・・妊娠した女が そんなに酒なんか飲んでいいと思ってるのか?」
ウソンは絞りだすような声で言った。

「・・・え・・?」
ジニョンはきょとんとした。

「お腹の赤ん坊に影響が出るんじゃないのか?」
ウソンの目は怒りに満ちている。

「・・は・・い?」
ジニョンは何が何だかわからない。


「え~~~!!! お、お姉さん、赤ちゃんができたの???」
ジェニーがびっくりして飛び上がった。


「う、嘘だ~!!! ジニョンさんも・・・妊娠~???」

   に、妊娠・・って・・ボスとジニョンさんは・・・やっぱり・・  そう言うことだよな~・・・

        ああ~!!!  何てことだ・・・。

        
            レウォンの頭の上に 真っ二つに割れたハートが見える・・・。



「ちっ、違うわ! わたしは・・妊娠なんてしてない・・!」
ジニョンは慌てて否定する。


三人とも あっという間に酔いから覚めたようだ。



「・・・なぜ隠す?」
ウソンがジニョンを睨みつける。

「か、隠してなんかいないわ・・。」

「・・いつだったか・・病院に運ばれただろう?・・そうだ、一週間ぐらい前に・・ソウル病院だ!」
ウソンは ジニョンを追いつめる。

「え?・・ち、違うわ!・・・それは・・。」

「・・・それは・・俺の姉さんだ。」
レウォンがジニョンをかばうように言った。

「え?」
ウソンは怪訝な顔をする。

「俺の姉さんが倒れて・・ボスが病院まで付いてってくれたんだ!」
レウォンはジニョンを守るように彼女の前に立ち、ウソンを睨みつけた。













「・・・姉さん・・? ・・・ボス・・? ・・・じゃあ、あんたは ソ支配人のダンナの部下か?」
ウソンが驚いたようにレウォンを見た。

「そうだ! 俺は・・ボスの部下だ!」


「・・・なんて奴だ・・。 ・・部下の家族にまで手を出すなんて・・・。」


「・・え・・?」



       ・・・・・・・
               ・・・・・・・・

   ・・・・・部下の家族・・・?  ・・手を出す・・・?

     一瞬 レウォンは何を言われているのか理解できなかった・・・。

    しかし その意味がわかったとたん すぐに頭に血がのぼり 体中がカッと熱くなった。

        体中の血液が逆流するような衝撃だった。


   
「な、何言ってるんだ!!! こいつ・・・!!」

ついに レウォンがウソンに掴みかかろうとした瞬間だった。


    パシッ・・・と音がした・・・。

       ・・・レウォンよりも早く ジニョンがウソンの頬を平手打ちしていた。


「え?」

「・・・え・・・?」

      二人の男は呆然としてジニョンを見た。



ジニョンは 真っ赤な顔をして体を震わせていた。 そして叫んだ。

「・・・何言ってるのよ、あなた!!・・いい加減にして!!」

「・・・え・・?」

「・・・びょ・・病院に付いて行っただけで・・ど・・うして・・父親ってことに・・なるの・・!」
ジニョンは声がつまって 今にも泣き出しそうだ。

「・・・あ・・・。」
ウソンはやっと気がついた。

「・・少し・・は・・考えなさいよ・・! ・・本当にあなたって・・野蛮で単純な人ね・・!!」













声を震わせるジニョンを見て レウォンには激しい怒りがこみ上げてきた。

「・・ジニョンさんを・・泣かせるな!! ・・・それから・・俺の姉さんも・・俺のボスも侮辱するな!!
 そ、そんなことをしたら・・絶対、許さないぞ!」
レウォンは またウソンの胸ぐらを掴んで叫んだ。


「・・そうよ! わたしの兄さんを侮辱しないでよ!!」
それまで困惑しながら様子を見ていたジェニーも 泣きそうな顔をして叫んだ。




   ――――――――――――――



「・・・・・」
    
物凄い速さで駆けつけたドンヒョクは 息を弾ませながら4人を見ていた・・・。

そして・・想像していたものと全然違う光景に驚いていた。


   一人の・・長身のがっしりした体格の男を ジニョンとジェニーと・・そして なぜか・・レウォンが
              取り囲んで・・凄い勢いで責めていた。

    その・・見知らぬ男は 三人に囲まれて困惑した表情を浮かべていた。




「・・・ジニョン・・・。」

ドンヒョクは ジニョンを呼んでみた。



一斉に 四人がドンヒョクの方を振り返った。


「ドンヒョクさん!!」

「兄さん!」

「ボス~!!」

「・・・ソ支配人のダンナ・・・・。」


   ・・・彼らは それぞれ違う呼び方で ドンヒョクを呼んだ・・・。






















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