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aoiルーム
aoiルーム(https://club.brokore.com/hollyhock)
aoi32の創作ストーリーを集めたお部屋です。 どなたでもご覧いただけます。 どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。
サークルオーナー: aoi32 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 297 | 開設:2008.03.05 | ランキング:100(3927)| 訪問者:1367523/1904764
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ホテリアー創作
妄想爆走!ホテリアー二次創作。                                                     大好きなドンヒョクと 可愛いジニョンの物語…
No 98 HIT数 7951
日付 2010/08/06 ハンドルネーム aoi32
タイトル ひまわり -10(終)- あなたを見つめています 中編
本文 ひまわり -10(終)- あなたを見つめています 中編




「・・・レウォンさん???」
ジニョンが驚いて叫んだ。


「あ! ジニョンさ~ん!!」
レウォンが 満面の笑顔を浮かべて、手を振りながら駆け寄ってきた。


反射的に ドンヒョクはジニョンの水着姿を隠すように レウォンの前に立ちはだかった。

ジニョンの瞳に 突然、ドンヒョクのまっ白なシャツが飛び込んできた。 
彼女は ドンヒョクの広い背中とシャツの眩しさに目を細めた。



「・・・どういう事か・・説明してもらおうか。」

    ・・・ドンヒョクの声は南国の島でも冷たく響き渡る・・・。


「・・・どういう事って・・。 ボスと一緒に他の社員も休暇を取れることになって・・。
 そしたらレオさんが、この機会に社員旅行をしようって言い出したんです。それで、
 今から場所を探すのも面倒だから ボスに合流しようと・・。」
レウォンが無邪気な顔で説明をした。

「・・レオがそう言ったのか?」
ドンヒョクの目が鋭く光る。


「ヘイ、ボス! ・・いいじゃないか。 ホテルを丸ごと借り切って、客がジニョンさんと二人だけじゃ
 ホテルの従業員が暇を持て余すだろう? それに、やっぱり社員旅行にボスがいないんじゃ話にもならない。」
今度は レオが真っ赤な浮き輪を持って やたら派手なアロハシャツを着て登場した。











「・・・・・」
ドンヒョクは思わず目をそらしてしまった・・。・・・せっかく 美しいジニョンだけを見ていたのに・・・。

そして ドンヒョクは思った。
     やはり レオ経由でこのホテルを手配したのが間違いだったと後悔した。


「あのね、兄さん。 レオさんが 女の子を連れて行けば、兄さんは紳士だから 女の子の前では
 そんなにひどくは怒らないだろうって言ってたのよ。」
ジェニーが木陰から顔を出して悪戯っぽく笑った。

「ジェ、ジェニー・・。それを言っちゃいけないって・・。」
レオはひどくあわてた。

「・・・・・O.K レオ。・・・確かに今は レオを責めたりしないよ。・・・だが・・後で・・・覚えてろよ・・。」
ドンヒョクは静かに言うと 笑顔を浮かべた・・・。  
    ・・・しかし、その視線は氷のように冷たく、レオを見下ろしている・・。


レオはビクッとした。・・・訳もなく冷や汗がどっと出てきた。 つぶらな目の焦点が定まらなくなった・・。


「こんにちは、ドンヒョクさん、ジニョンさん。・・あの・・わたしも その“女の子”の中に入れてくれたみたいで。
 図々しく来てしまいました。ごめんなさいね。」
輝くような笑顔のコ・イェジンが後に続く。
















「・・・ボス・・。わたしも うちのオフィスは女性が少ないので・・女の子がいた方が楽しいかと思いまして・・。」
秘書のヘヨンが申し訳なさそうに言った。



三人の女の子(?)が それぞれ華やかな出で立ちでドンヒョクの前に現れた。


「・・・・・」
ドンヒョクは絶句した。

「まあ! ジェニーも、イェジンさんも、ヘヨンさんも来てくれたの? 嬉しいわ!! 」
ドンヒョクの後ろから ちょこっと顔だけ出したジニョンが嬉しそうに声を上げた。


「お姉さん?・・どうして隠れてるの?」
ジェニーは不思議そうな顔をしたが ドンヒョクの表情を見てすぐに理解した。
「ふふ・・お姉さん、そのビキニ・・すっごく似合うわ! お姉さんって着痩せするタイプなのね~。 セクシーだわ。 
・・・あ、わかったわ、兄さん! ・・・もしかして お姉さんを隠してるの?」
ジェニーはからかうように笑って 兄を見た。


「ジェニー・・・。」
ドンヒョクは困ったように妹を見た。


 
「いやあ、良かった!! これでボスも了解ですね!」
レウォンが嬉しそうに叫んだ。


「・・・・・」

    そうだ、レウォンもいた・・。この男が、一番危ない・・。 ドンヒョクはまた怒りで震えそうになってきた。


しかし、そんなドンヒョクの気も知らずに レウォンは興奮していた。

「ああ・・俺、生きててよかった!!! まさか・・ジニョンさんの水着姿を見られるなんて!
 ・・・しかも・・ビキニ!!!・・・ほんとにセクシーです、ジニョンさん。
 俺・・クラクラして気絶するかも~~!!」


「一生、気絶してろ!!!」

ドンヒョクがついに怒鳴った。
そして 思わずジニョンを抱きしめて 彼女の体を腕の中へ隠した。

   まずい・・。 このままじゃ 可愛いジニョンが危ない!   

       どうにかしないと・・。     ・・・え・・?

ドンヒョクが考えをめぐらせていると また目の前に 危険な男が現れた。


「よお、ドンヒョク。 俺まで招待してもらって悪いな。 レオさんが いつもおまえ達を世話してるお礼だって言うからさ。」
テジュンが明るく笑った。











「同じ飛行機で来たから おまえのオフィスの連中ともすっかり打ち解けたよ。
 ・・彼らは偉いな~。 ドンヒョクみたいな冷たい男に文句も言わず仕事して・・・何て出来た連中なんだ・・。
 日頃、世話になってるんだから たまには社員孝行しろよ。」
 
「・・・よけいな事を・・・。」
ドンヒョクはムッとしてテジュンを睨んだ。

・・・それより 社長がいきなり休みを取って、ソウルホテルは大丈夫なのか?

そのホテルの支配人に、強引に休暇を取らせた自分のことは 棚のずっと奥に上げて
ドンヒョクは ホテルのことを心配している。




「すごいわ~、テジュンさん。 やっぱり誰とでもすぐに打ち解けるんですね。
 ・・・これは テジュンさんの人柄がそうさせてるんだわ。人を惹きつける魅力があるんだわ~!!」
イェジンが尊敬の眼差しでテジュンを見つめた。

「そうかな~?」
テジュンは照れたように頭をかいた。

「・・・・・」
ドンヒョクの眉がぴくっと動いた。  ・・この男は・・・。


「お・・ジニョン。 どうした?水着なんか着て・・。・・・初めて見たな。
 おまえは泳げなかったからな。・・それで・・少しは泳げるようになったのか?」
テジュンはそう言うと 眩しそうに ドンヒョクの腕の中におさまっているジニョンを見た。


   !!!!!

          ドンヒョクの心は決まった・・・。






「・・ジニョン! 行こう!」

「え・・・?」

ドンヒョクはジニョンの手を取ると 木陰から日差しの中へ飛び出した。
そして、まっ白なビーチを走り出した。  ・・二人は皆に背を向けてどんどん進んで行く。


「あっ・・!! ボス!・・ジニョンさん!」
レウォンが叫んだ。

「・・・やると思った・・・。」
レオが あきれたように両手を広げて首を横に振った。

「・・・ちょっと、からかい過ぎたかな・・。」
テジュンがニヤニヤしている。

「あ~あ、兄さんがこんな危ない所に お姉さんを置いておくわけないわね。」
ジェニーがため息をついた。

「・・・素敵・・。 愛の逃避行ね・・・。」
イェジンはうっとりしている。


「・・・わたしは・・休暇明けのボスが・・怖い・・。」
ヘヨンがぼそっと呟いた・・・。


         ・・・そこにいた全員が固まった・・・。


しかし・・レウォンだけは明るかった。

「あ、俺は・・もうすぐNYに戻りますから~!! ・・ああ~、良かった!!」


・ ・・彼が皆から睨まれた事は言うまでもない・・・

















「・・・ドンヒョクさん・・。」

「しーっ・・黙って ジニョン。」

「でも・・・。」

「いいから・・。」

    ・・・ドンヒョクは ジニョンがこれ以上何も言えなくなるように、彼女の唇を塞いだ。


    
二人の周りは 一面に広がるひまわり畑だった・・。

ドンヒョクよりも背が高く、目にも鮮やかなレモンイエローの花々が二人を囲んでいる。
広大な土地に溢れるほど咲く太陽のような花・・・。

逃げるように走って来た二人が見つけた場所。

ひまわり畑に隠れてキスをする二人・・・。


「・・・だめよ、ドンヒョクさん。・・誰かが来るかもしれないわ。」
ジニョンが困ったようにドンヒョクを見上げた。


「ここにいれば 誰にも見つからないよ。」
ドンヒョクは悪戯っぽい笑みを浮かべて言った。


躊躇うジニョンの頬に触れたドンヒョクの手が 彼女の首筋をなぞって胸に降りてきた・・。
そして 彼の長い指が ジニョンのやわらかな胸を包んでいる小さな黒い水着に辿り着いた。


「・・ドンヒョクさ・・ん・・?」
ジニョンは戸惑ったようにドンヒョクを見上げた。


「・・・邪魔だな これは・・。」
ドンヒョクは微笑みながら言うと ジニョンの背中に手を伸ばし水着の紐を解いた。


「・・え・・?」
ジニョンはあわてて手で押えたが ドンヒョクは構わずにその小さな布を剥ぎ取った。


「やっ・・・!」
ジニョンは驚いて露わになった胸を両手で隠して、ドンヒョクに背中を向けた。


「ジニョン・・こっちを向いて・・。」
ドンヒョクは静かに言った。


「いや・・! 恥ずかしい・・・。」
まっ白な背中を向けたジニョンは 耳もうなじも赤く染まっている・・。


「・・・恥ずかしくなんかないよ・・・。」
ドンヒョクは ジニョンをやわらかく包み込むように後ろから抱きしめると、耳元で囁いた。


「・・・でも・・。」
ジニョンは胸の高鳴りが、ドンヒョクに聞こえてしまうのではないかと思った。


「こっちを向いて・・僕を見て・・。」
ドンヒョクの声は低くて、甘くて、切ない。


ドンヒョクは まだ困惑しているジニョンの体を自分の方に向けると 体を隠している彼女の手をほどいた。
両手をドンヒョクに掴まれて ジニョンの白い胸が露わになった。

見る見るうちに ジニョンの頬も、耳も 真っ赤に染まっていく・・・。


「・・・ドンヒョクさん・・。」

ジニョンの声は震えている。


「・・・綺麗だ・・ジニョン。」

ジニョンを見つめるドンヒョクの瞳は揺れている。



眩しい太陽の光を浴びて レモンイエローのひまわりの花びらが その、きらめく日差しを集めて
ジニョンの白い肌に反射して輝いている。


突き上げるような熱い思いに耐え切れずに ドンヒョクはジニョンの細い肩に手を置いて 
彼女の額、瞼、そして 唇に口づけを落としていく・・。

ドンヒョクの静かな口づけが だんだん熱をおびて激しくジニョンの唇を求めてくる・・。

ジニョンの唇は戸惑いを感じさせても いつも甘くて、やわらかくて ドンヒョクはすぐに夢中になる。

・・・何度、口づけをかわしても 不思議なくらい胸の奥が熱くなる・・。



    愛しくて愛しくて・・・もう離す事などできない・・・。

       ジニョンへの狂おしいまでの情熱は どうしても抑えることはできない。



ドンヒョクの大きな手がジニョンの頬と首筋を彷徨い 胸の膨らみを包み込む・・・。


「・・・あ・・。」

ジニョンは一瞬ビクッとした後、唇を離すと 揺れる瞳でドンヒョクを見る。
彼女は唇だけでなく体の震えも隠す事はできない・・・。


ドンヒョクは これ以上ないくらい愛しそうに、やわらかくジニョンを見つめた。



     「・・・ジニョン・・・僕から離れないで・・・。」



そしてまた 彼はジニョンを抱き寄せて胸の中へ閉じ込めた。

ジニョンの滑らかな背中を両手で抱きしめると 彼女のやわらかな体がドンヒョクの体にぴったりと重なる。

・・・まるで 二つの体がひとつになったような感覚・・・

      ・・・おたがいの体の温もりを感じながら陶酔していく・・。 


ジニョンもドンヒョクから離れたくなくて 彼の体にしがみつくように首に両手をまわした。

彼の逞しい胸に頬をよせ、そっと口づけをした・・。 そして ジニョンは震える声で囁いた。



     「・・ドンヒョクさんも・・わたしから離れないでね・・・。」







    両手を広げたような ひまわりのハート型の葉にかかっているのは ・・・


    たぶん これから、この海で着る事は ドンヒョクが許さないはずの ジニョンの黒いビキニ・・・。


    海から吹く穏やかな風に吹かれて それは ひまわりの花と一緒に揺れていた・・・。






     






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