朝、目を覚ますと、彼はベッドではなく、隣のソファーに横たわっていましたが、すぐさま玄関前の靴のことが気になり、ドアを少し開けてみました。
そこには何もなく、いつもと変わらない景色が広がるばかりでした。
そこで、早速1階に降り、マンションの管理人に昨夜の一部始終を話すと、管理人は以下のように話しました。
かつて最上階の15階には小学生の娘を持った夫婦が住んでいたこと。そして夫の浮気が原因で、母親が発狂し、母親は娘を道連れに8階から飛び降り自殺してしまったこと。そして時折、その亡霊がこのマンション内に現れること。
……
ほどなくして、彼はそのマンションから引っ越したらしいのですが、それ以来、最上階は噂の幽霊物件として定着してしまい、今では10万円を切る安い家賃で入居できると聞いております。
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