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BYJ WORLD
BYJ WORLD(https://club.brokore.com/byjworld)
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No 377 HIT数 2634
日付 2007/08/29 ハンドルネーム はしかな
タイトル 【創作】「 天(そら)に咲く花 」~birthday・語り継がれる愛の詩~
本文





「 天(そら)に咲く花 」 

~birthday・語り継がれる愛の詩~














カメラを向けると、照れくさそうにあっちを向いたりこっちを見たり、、、

帽子を目深に被っておどけて見せる

少しもじっとしていないあなたと、ファインダーを覗く私の我慢比べ、、、

そんなあなたが帽子を人差し指でひょいと押し上げて、とびっきりの笑顔。



         シャッターチャンス!!





記憶の中のあなたも、フレームの中のあなたも、ほんの少しも変わっていない。



ずるいわ、あなたはいつまでも若いままなのに・・・

私はもう、こんなにおばあちゃんよ・・・



今日は、あなたの可愛いベビィの誕生日ですよ。覚えていますか?
いつの間にか、とっくにあなたを追い越してしまって・・・
花音も逢うたびに大きくなって、冬には、家族が増えるんですよ・・・。

ねぇ、あなた・・・そこには綺麗なお花がいっぱいに咲いているのでしょう?

大好きなお花に囲まれて、いつも笑っているのかしら?



      ” ねぇ、オッパ・・・

              あなたは、しあわせですか?・・・ ”










「ママぁ~ただいま~」

「花音!ママのお腹に飛びついちゃ駄目だよ!」



大きく広げられた詩音の腕の中に真っ直ぐに飛び込もうとしていた花音は、手前でちょっとだけスピードを落とした。

「わかってるも~ん!」

そう言って、大きくなった詩音のお腹に真っ赤なほっぺを寄せた。

「たくちゃん、ただいま~」



詩音が、ヨンジェに目配せする。

ヨンジェは、困ったような顔をして、花音の横に膝を付いた。



「ねぇ、花音。ママのお腹の赤ちゃん、どうしてたくちゃんなんだい?
もしも女の子だったら、たくちゃんは可哀想じゃないかな?」

「たくちゃんだもん!!」

「う~ん、、、花音は、弟がほしいのかな?だから、たくちゃんなの?」

「ううん、かのんはねぇ、いもうとがいいっていったの!
でもぉ、こんどはたくちゃんだから、そのつぎねってやくそくしたの!」

「約束って、誰と?」

「あばあちゃま!!」



そう言ってにっこり笑うと花音は、手に持っていた白い花を詩音に渡した。



「ママぁ、お花さんにおリボンつけてぇ」

「まぁ、綺麗なお花ねぇ。花音が摘んだの?」

「ううん、もらったの!」

「もらったって、誰に?」



「うんとねぇ・・・」

テレビから流れてきたアニメの主題歌に気を取られていた花音は、すでに上の空で夢中になって一緒にを歌いながら踊り始めた。

ヨンジェと顔を見合わせて、首を傾げていた詩音は、はっと我に帰った。



「花音、、、お外から帰ったら手を洗わなくちゃ駄目でしょう!
ほら!着替えないとおばあちゃまが来ちゃうわよ、、、花音ったら、、、」



「おばあちゃまって・・・母さんの事だよね?
だけど、母さん、絶対に今度も女の子だって言ってなったかな?ねぇ、詩音?」

「花音、、、待ちなさい、、、」



そんなヨンジェの呟きは、じっとしていない花音を着替えさせるのに悪戦苦闘していた詩音には、届いていなかった。



       





         兎(うさぎ)追いし かの山♪

         小鮒(こぶな)釣りし かの川

           夢は今も めぐりて、

         忘れがたき 故郷(ふるさと)



         如何(いか)に在(い)ます 父母

         恙(つつが)なしや 友がき

           雨に風に つけても

          思い出(い)ずる 故郷



         志(こころざし)を はたして

           いつの日にか 帰らん

            山は青き 故郷

            水は清き 故郷






祖父と結婚するまでは小学校の教師をしていた祖母は、昔もこんな風に生徒を集めてオルガンを弾いてあげたのだろうか。


叔母の春子を連れて、ヨンジェの誕生日を祝いに来てくれた雨宮の祖母、君枝は、お粗末なものですが・・・と、ピアノの前に座った。


ピアノの音色と君枝の歌声が、余韻を残したまま終わりを告げた時、一瞬の静寂の後に、暖かな拍手が部屋を満たした。


君枝は、ヨンジェに向かって微笑んだ。



「ヨンジェさん、こんな日に場を湿らせてごめんなさいね。
年寄りには気の聞いたお祝いも思いつかなくて・・・」



ヨンジェは、小さく首を振ると祖母の手を取った。



「あばあさま、どんな物にも変えられない贈り物を有難うございます。
詩音から故郷を偲ぶ詩だと聞きました。
歌詞の意味は解らなくても、遠い昔に遊んだ山や川が、
今も僕を待っていてくれているような・・・そんな気がしました」

「おそらく母も・・・・」


そう言って、ヨンジェが振り返ると、ハンカチで頬を拭いながら、ユニが駆け寄って君枝を抱き締めた。



義母と祖母・・・


国が違い、年代も、育った環境さえも異なる二人の女性の心には、どんな故郷が見えているのだろう?



そこへ、スキップをするような足取りで、花音が傍に来た。



「パパぁ、お誕生日おめでと~」



花音がヨンジェに差し出した白い花は、詩音の手で大きなリボンが掛けられたブーケになっていた。



「ありがとう、花音」



愛娘の可愛さに目尻が下がりっぱなしのヨンジェの頬に、愛らしい唇でちゅっとした花音は、もう一つ持っていたブーケをユニに差し出した。



「はい、おばあちゃま!」

「まぁ、おばあちゃまにもくれるの?ありがとう花音。花音が摘んでくれたの?」

「ううん、おじいちゃまにもらったの」

「おじいちゃまって・・・何処のおじいちゃまなの?幼稚園のお友達?」

「かのんの、おじいちゃまだよぉ~」



花音の言葉に傍にいた大人達は、顔を見合わせた。



「花音のおじいちゃまって、、、母さん、父さんってこっちに来てるの?」

「まさか!今頃は地球の裏側にいらっしゃるはずよ!」

「だって・・・それじゃあ・・・?」



ユニは花音と同じ目線になるように、傍にしゃがみこんだ。



「ねぇ、花音。お花をくれたおじいちゃまって、どんな人だった?いつも会うの?
お髭は?眼鏡は掛けてる?」

「母さん、、、そんなに一度に聞いたって答えられないよ、、、」

「あら!花音は私の血を引いて賢いんだから、これくらい答えられますよ!
大体、あなたは誰に似たんだか、、、」

「母さんに似てないんだったら、父さんに似たんだよ、、、きっと、、、」

「まぁ、、、あなたのお父さんは、あなたみたいに理屈っぽくなんかありませんでしたよ!
そりゃあ、男らしくて、、、」

「母さん、、、」



詩音は、二人のやり取りを目を真ん丸くして聞いている叔母の春子と楽しそうに微笑んでいる君枝に溜息を付いて見せ、二人の間に割って入った。


「もう、、、二人ともお客様の前でいい加減にしてください、、、」

「大体、花音の前で、、、」



「パパとおんなじおかおだったよ!」



大人たちの他愛も無い言い合いを、花音の一言が遮った。


意味が解らずヨンジェと詩音は顔を見合わせたが、ユニは驚いて花音に向き直った。



「花音、、、おばあちゃまに、そのおじいちゃまの事、教えてくれる?」

「うん、いいよ!」

「その、、、お花をくれた人は、パパと同じ顔をしてたの?」

「うん!」

「でも、花音のパパは、おじいちゃまって呼ぶのは可哀想じゃない?
もっとずっと・・・そうねぇ、なんて言えばいいのかしら?」

「う~ん、、、パパの髪の毛を真っ白にして、しわしわがいっぱいだった?」


花音は首を傾げて、横に振った。


「それじゃあ、どうしておじいちゃまなの?」

「うんとねぇ、かのんのおじいちゃまだよっておしえてくれたの」

「そ、、、そうなの。そのおじいちゃまは、どうしてパパにお花をくれたの?」

「パパのおたんじょうびだから!」

「今日がパパのお誕生日だって知ってたの?」

「うん!」




ユニと花音の会話を傍で聞いていた詩音は、ぎゅっとヨンジェの服を握り締めた。


「詩音?」

「あなた、、、オモニはきっと、、、」

「えっ?」

「解っているんだわ!お花をくれたのが誰なのか、、、」


涙を浮べた詩音の顔が語っていた。

この頃、花音が不思議な事を言うの、、、

もしかしたら、花音は、、、


「まさか、、、そんな事が?」


さっと、視線を戻したヨンジェに、今にも溢れそうな涙を堪えている母の姿が映った。



「それじゃあ・・・おばあちゃまにもくれたのは・・・どうして?」

「おじいちゃまが、おばあちゃまにね、あげてって・・・」

「他には・・・他には、何か言ってなかった?、、、」



「うんとねぇ、、、、しあわせだよって!」



「、、、、、」




ユニは思わず目を硬く瞑って零れた涙を隠すように、花音を強く抱き締めた。


「おばあちゃまぁ?どうしたのぉ?ないてるの?」

「、、、」

「かのんが、いけないことしたのぉ?おばあちゃまぁ、、、ごめんな、、さ、、い、、、」


呆然と二人を見つめていたヨンジェは、花音が泣き出したのを見て、慌てて駆け寄って、大きな胸にそっと二人を抱き締めた。


「花音、大丈夫だよ。おばあちゃまは嬉しくて泣いているんだ。
花音がとってもいいことをしてくれたから、嬉しくて泣いているんだよ」

「ほんと、、にぃ?」



「ほんとよ・・・花音・・・ありがとう、、、花音、、、」





今泣いたカラスがもう笑った、、、


こぼれるような花音の愛らしい笑顔が、大人たちの心に、真っ白い花を咲かせた。







そこに咲く花は、幸せな人じゃないと摘めないという。



         

         ” 愛するものよ・・・どうか幸せに、幸せに・・・ ”









背景 /natu☆


BGM / 空へ(Piano Solo)倉本裕基


8,29 2007

家族の皆さん、今晩は~(*^_^*)

今日は、ヨンジュンssiのお誕生日。
毎年、この日にはやっぱり、ヨンジェと詩音に逢いたくなってしまいます(〃▽〃)

私達家族は、何処にいても、彼を想う心は一つ。
ドラマの撮影が無事に終わり、長きに亘っての苦労と努力が実りますようにと・・・。
これからの日々を健康で、幸せで過ごせますようにと・・・。
大きな愛になって、海を渡って彼の元へと届くようにと願います(*^_^*)

読んでくださったすべての皆さんに感謝して。
ありがとうございました。       はしかな(^。^)y-.。o○



 
なつ☆
お手伝いができて嬉しかったです(*^_^*) 2007/09/01 21:17
なつ☆
最後の一行が本当に素敵な文章で、ここで読ませていただくまでわからなくて背景を作らさせて頂きましたが、はしかなちゃん素敵なプレゼントですね、コラボさせていただきありがとうございました(^_^) 2007/09/01 21:17
なつ☆
読んでいて、ウルウルです、年に1度の大切な日、花音が素敵なプレゼントをヨンジェ一家に運んで来てくれましたね。 2007/09/01 21:13
ふうのん
愛が溢れて零れ落ちそう・・花音ちゃんの愛らしさが胸を打ちます。素敵な誕生日の贈り物ですね^^;こちらこそ、ありがとう^^; 2007/08/31 21:37
pokomaru
可愛い花音ちゃん、大好きだヨ~ン。 はしかなさんの、優しい心に、暖かい思いに、涙がポロリ・・・  素敵なお話をありがとうございます。  2007/08/31 11:46
pocha♪
素敵なお話、読めて嬉しいです。はしかなさんの優しい思い、心に沁みました。”愛するものよ・・どうか幸せに”の言葉、私も一緒に祈らせて下さいね^^ 2007/08/30 23:21
パウラ
ここで今年も2つの創作を並べて、JOONのお誕生日をお祝いできたこと、幸せに思います~(〃▽〃) 2007/08/30 23:15
パウラ
うるうる・・・そう、幸せな、小さな奇跡はきっとあるんだよね。ここの家族も幸せの花がいっぱいに咲いて、、、背景がまた、とても象徴的でステキ☆彡 2007/08/30 22:58
花いかだ
素敵なお話に私もウルウルしました。ヨンジェ一家の幸せな様子が目に浮ぶようです。joonのお誕生日に又お逢いしたいです^^なつさんとのコラボ素敵ですね^^ 2007/08/30 22:01
kazune
素敵なプレゼントを運んできてくれましたね。ウルウルしながら読みました。音楽も背景も素敵でした。 2007/08/30 09:04
tarutaru
あなたはしあわせですか・・・問いかけにです。一文字消えてしまいました。ドラマの成功と彼の健康と幸せをと~おい空から祈っています。はしかなさんも創作でお祝い素敵でした^^なつさんともまたコラボ素敵です^ 2007/08/30 07:41
tarutaru
あなたはしあわせですか・・いかけに 幸せだよって^^お花と共に花音が お返事持ってきてくれましたね^^そこに咲く花は幸せな人じゃないと摘めないという。素~敵なヨンジェファミリーですね^^ 2007/08/30 07:36
ナタデココ
凄く素敵なお話で、ちょっとウルウルしてきました。花音ちゃんだけに見えたおじいちゃま~家族がより優しい気持ちになれたことでしょうね。 2007/08/30 06:25
BABAR
はしかなさん、UPありがとうございました。BGMも落ち着いていて素敵です。 2007/08/29 23:36
BABAR
子供の不思議な力が、ヨンジェと詩音に不思議なプレゼント。私も、こんな体験有あります。ふとその時の事思い出して・・・嬉しくて涙が・・・オメデタイお誕生日に泣いてなんかいけないよね。 2007/08/29 23:35
 
 

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