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B.S.J.
B.S.J.(https://club.brokore.com/bsj)
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サークルオーナー: satovic | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 5773 | 開設:2004.08.05 | ランキング:4(69306)| 訪問者:4659033/10219820
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satovic劇場Annex
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No 23 HIT数 910
日付 2004/10/04 ハンドルネーム 最高尚宮
タイトル ボーダー! 第2話
本文 タイトル | ヤン室長へ Satovic劇場からの御中元 第二話 | [219.207.144.77]
投稿者 | satovic 投稿日 | 2004/07/03 23:43:01 アクセス | 4031
内容

第一話(No28647)をお読みくださったみなさま ありがとうございました。
みなさまのレスの中から たくさんのヒントをいただいて 
ストーリーにいれさせていただきました。
たぶん、全4話になる長い話です。まだ恋愛もはじまっておらず ヨンジュンさんの
かっこいいシーンもありませんが おひまな方は どうぞきながーに読んでやってください(笑)
Love forever Satovic


ペヨンジュン次回作候補? 日韓合作ドラマ「ボーダー!」  written by satovic

     主役:崔 永珍(チェ・ヨンジン).....ペ・ヨンジュン
     原作:シドニー ポラック監督 「トッツイー」
     翻案 / 脚本:satovic

(前回までのあらすじ)
 時代劇の大部屋役者チェ・ヨンジン(崔 永珍)は  筋骨隆々の武道の達人。
男らしさにこだわり、人一倍正義感が強くて 白黒ハッキリしないと気がすまない。
あまりにまっすぐな性格のため 監督とはぶつかってばかり。
仕事を干されるたびに 女性マネージャーのチャ・ミソン(車 美仙)は 
仕事さがしに四苦八苦の毎日。ある日彼女は 腹立ちまぎれに PCでヨンジンの
ひげづらの写真を加工して、女性の顔にしたて、オーデイションの書類に
まぜてしまった。それが日本からのオーデイションの書類だとは知らずに....。
2週間後、合格通知が届き、所属事務所の社長は大喜び。
しかし、日本側が求めていたのは.....女優だった!
女性の姿にメイクした写真と ヨンジンという男女共通の名前のために 
ヨンジンは女優としてオーデイションをパスしてしまったのだ!
オカマの真似なんかできるか!と 怒ってことわるヨンジン。
そこへ社長の奥さんが重病で倒れたとの知らせが.......
莫大な金がいるというのに、事務所は火の車、人の命がかかっている....
いいかげんだが 人情家の社長の頼みは断れず 
しかたなく一ヶ月だけという約束で ヨンジンは日本行きを飲んだ。
しかし、自分が女になんかなれるのか.....? 
責任を感じたミソンがつれてきたのは オカマのメークアップアーチストの
パク・ギボン(朴基奉)。いやがるヨンジンの臑毛を剃り、ひげを落とし........
2時間後、鏡の中にいたのは......身長180センチの絶世の美女だった!

(第二話)
はじめてハイヒールに足をいれたヨンジン。
よろけてしまい、まっすぐに歩くこともできない。
オカマのギボンに渋々ながらもレッスンを受け、なんとかサマになってきたところで
無理矢理 最終テストだと言って顔見知りの多い撮影所へとつれていかれた。
誰にも見つからなければいいが...とうつむきながら歩く不様なヨンジン。

ヨンジン:「ギボン...やめよう、こんなのオレじゃないよ...男らしくない!」 

ギボン:「胸をはって!顔をあげるのよっ!あんたは役者でしょ!
     いい?男も女もね、「らしさ」なんてのは幻なのよ。
     あたしはね、ギボンっていう人間として生きているわ。そのギボンが
     男の皮をかぶっていようと 女の皮をかぶっていようと 中身は同じでしょ?
     役者だったらなおさらのこと、どんな皮でもかぶって見せなさいよ!
     ほら、笑顔!笑顔よ!あんたは最高の女になれるわ。ニッコリと微笑むの!」

........そう言われて おそるおそる顔をあげて見ると 廊下の向こうからやってきたのは...
....よりによって、取り巻きをつれたライバル役者のスンチョルだった!

ヨンジン:「南無三!」

  .....目をあわせないように遠くを見たままですれちがったが.....

スンチョル:「ハアイ!彼女ー!撮影所ははじめて?案内しようかー?」

彼はすれ違っても判らないばかりか 美しいヨンジンにモーションをかけてきた。
いくらメークをしていても 喋ったらバレる!断ることもできず、ただ
ニッコリ微笑んだヨンジンは ハイヒールで取り巻きの足をふみつけて 
孟ダッシュで逃げ出した。
うまく逃げきったヨンジンとギボン。ハアハアいいながらも、顔を見合わせると
二人は大声で笑いころげた。変身作戦は成功だ!

ヨンジンの美しさは日本のスタジオでも目をひいた。
ドラマ「スーパーモデルズ!」は チャーリーズエンジェルのアジア版とも言うべき
アクションもの。ブルーエンジェルズというモデル事務所に所属する、
日本、韓国、中国の3美人モデルが 次々と難事件に挑むというストーリーだ。
事務所のボス役には 飛ぶ鳥を落とす勢いの芸能界のドン 中谷研二。
中国からきたエンジェル役には香港で大スターのマギー・チャン。
カンフーの使い手で セクシーな色香が漂うクールビューテイーだ。プロ意識も高い。
日本代表は菊池優美子。18才でデビューしてからは 抜群のスタイルと可愛いらしさで
アイドル路線をひた走っていたが、歌も、演技も伸び悩み、25才を過ぎて
次々と若いアイドル達におされ、最近はあまりパッとした話題もなかった。
しかし、アジア各国にも名前が知られているため、話題作りを狙っての起用と見られる。
そして韓国からは 誰も知らない新星チェ・ヨンジンの登用だった。

初顔あわせの日、3人は足を高くあげたカンフーの決めポーズで 宣伝用の
ポスターにおさまるはずだった。しかし...何度やっても優美子だけができない.....
簡単なポーズに変えても、彼女だけがグラついてしまい、ポーズが決まらないのだ。
よろける優美子のあまりのたどたどしさに ヨンジンは思わずプッと笑ってしまった。
睨み付ける優美子。焦れば焦るほどうまくいかない。
段々悪くなる現場の雰囲気に ヨンジンは思わず、ハシッと彼女が蹴り揚げた足を
後ろ手でつかみ、自分の身体でうまく隠して優美子を安定させた。
フラッシュが連続し、カメラマンが叫ぶ。「イイヨー!優美ちゃんナーイスポーズ!
もうすこしそのままねー!ハイ目線こちらー!」
無事ポスター撮影が終わり、礼くらい言われるかと思ったが 
優美子はツンとしたまま ヨンジンをにらんで消えてしまった。
「性格の悪い女だな?」ヨンジンはギボンと顔を見合わせて肩をすくめた。

いよいよ撮影が始まると ヨンジンとマギーの殺陣は冴えていた。
しかし優美子のおかげでNGの連続。撮影後に残ってアクションの稽古をしようとしても
いつも優美子だけは途中で帰ってしまう。それでも何も言わないスタッフ。
それには理由があった。彼女が呼ばれて行く先は ボス役の中谷研二の部屋だった。
優美子が彼の愛人であることは公然の秘密。
落ち目の優美子がこの作品に出られたのは 彼の強いひきがあっての起用だったのだ。

気の多い中谷は ヨンジンにもちょっかいを出してきた。
言葉がわからないフリをして誘いを無視すると 翌日にはヨンジンが一生懸命に
ハングルでルビをふった台本を 新しい台本に摺り替えて困らせた。
ヨンジンがスタジオの前室で煙草を吸っていると
「ヨンジンちゃーん!ここはねー禁煙なんだよねー。読めないわけー?
 それにねー 女性が煙草を吸うのはみっともないよー!
 女のくせに、くわえ煙草はいただけないねー!」と
 周囲に聞こえるように わざと大声でなじる。
カッとしたヨンジンだったが、ミソンの視線にハッとした。
それはかつて 自分がミソンに言った言葉でもあったからだ。
女らしくしたければタバコは吸うな、と。
フーッと大きくため息をついてから、ヨンジンはセブンスターの箱を
ミソンにむけて言った。「吸うか?」

ある日、撮影中、中谷の不注意からワイヤーアクションで宙づりになった優美子に
事故が起きた。地面に落下する優美子のロープに飛びついたヨンジン!!
すんでのところで 彼女の命を救ったが、あまりのことに中谷を怒鳴り付けてしまった。
「アンタに何の権利があって彼女に練習をさせないんだ!
 こんな危ないことにもなるんだぞ!いいかげんにしてくれ!」
いたたまれなくなった優美子は スタジオから走り出ていった。追いかけるヨンジン。 

彼女の楽屋の前までいくと、中から泣きじゃくる声が聞こえた。
心配で...中へはいってしまうヨンジン。すると優美子はヨンジンに気付かぬまま 
涙をふきながらも携帯を取り出した。話しを聞いては悪いと思い、
部屋を出ていこうとするヨンジンの背中に 韓国語がひびいてきた。
「ヨボセヨ ハルモニ、....ソンエイエヨ....」
.....優美子は流暢な韓国語で 祖母にむかって話しはじめたのだ!
ヨンジンを捜しにきて半開きのドアの外から覗きこんできたミソンに 
シッ!と目配りをするヨンジン。
しかし、楽屋の鏡を見た優美子の目に 大柄なヨンジンの後ろ姿が映ってしまった。
「出てって!出てってよ!」優美子につきとばされて廊下の壁に手をつくヨンジン。
ピシャリと閉まるドア。手をついた廊下の壁に血がついている。
ヨンジンに駆け寄ったミソンは ロープの摩擦でボロボロになった
ヨンジンの掌を見て 泣きじゃくりながら薬をつけて包帯を巻いた。

ミソン:「バカなんだから...ほんとにもう...バカなんだから....」

しかしヨンジンの耳にはその声よりも、優美子の話す韓国語の響きがこびりついていた。
(一体なぜ彼女が韓国語を......?)

                         つづく........

 
 
 

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