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B.S.J.
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イチオシ!Book&Movie
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No 79 HIT数 1270
日付 2006/10/09 ハンドルネーム tunsan
タイトル キム・ギドク“コースト・ガード”“うつせみ”
本文 コースト・ガード
キム・ギドクの8作目、2002年11月公開です。
2002年といえば、日韓ワールドカップ、冬ソナ韓国放映の年です。
ドンゴンにとっては、映画9作目、チング、ロストメモリーの後、もうゆるぎないトップスターでした。
ギドクの作品は、見るのにエネルギーと覚悟がいるので、間が開いてしまいます。
チャン・ドンゴンが「悪い男」を観て志願して出演したので話題作かと思いきや、韓国では他のギドク作と同じく無視されたようです。
話題にならなかったのでたいした作品でもないのか、暗そうとの先入観で今まで見れませんでした。
思った以上に、すごく良かった。
この後のドンゴン主演作品の大ヒット作ブラザーフッドと比べてしまいますが、観客呼ぶ映画と、比べちゃあいけないですね。
ただ、ブラザーフッドを見た後の、大作なんだけど描かれる「家族愛、兄弟愛」には社会的プレッシャーへの客観が足りなくて肝心なところが喪失した感想もちました。
でも、それ描ければ、韓国であんなに大動員のヒット作にはならなかったとも思いました。
ブラザーフッドで弟が死んだと思って南への復讐に狂気孕んだ北の英雄ドンゴンの演技はかっこよく圧巻ですが、コースト・ガードでのドンゴンは情けなく社会のお荷物になった哀しみが演じられます。
ドンゴンの演じた軍人の狂気と哀しみは、現在のこととして、世界中どこでも抱える矛盾として受け止められると思います。
セリフが少なく映像で表現する映画だから国や地域を越えて理解されるだろうと思いました。
徴兵制度があって戦時下にある韓国では矛盾や現実を描くことも難しく歓迎されない、そこを突き刺すギドク作は一般からも映像業界からも無視されてしまうのでしょうか。
"愛国心"熱い韓国では、ギドクは孤立せざる得ないのかな。
ブラザーフッドとほぼ同じ時期日本でも公開されたもうひとつの大作シルミド。
この韓国映画業界きっての大物監督の最近作が「韓半島」で、ギドクとの道の違いは対照的ですね。
映画の中でドンゴンの歌った歌を夫が気にいって、最後の歌うシーンを何度もリプレイしていました。

うつせみ
韓国題は、空き家ですが、いくつも家が出てきます。
豪邸とか戸建、韓国式家屋、マンションと色々ですが住んでる人の個性が感じられる素敵なインテリアなんです。
韓国人の感性を見せてもらったような、伝統が現代に生きてもいる。
この作品は、セリフがもっと少ない。映像だけで見せるナイーブな映画でした。
ギドク作は、監督を感じることが強くて俳優の印象は比較的小さいのですが、これは主役の二人がいいですね。
特に主役のイ・スンヨンが、存在感あります。(初恋のヒロインです。)
この映画の前に彼女にとって大きな事件がありました。
従軍慰安婦に模した写真集を出しておおきなバッシング浴びました。
それでも女優やる、それもギドク作品に。この人もプロですね。

わたしは、韓国映画では、男権を基調としてる女性の描き方に不満持つことが多いのです。
女優の側からもなんとか変えたいという意欲を感じることがあります。
ギドクは、女性批評家から嫌悪されて批判浴びるそうですが、作品作る毎に彼自身が癒されて優しい作品になっていってると思います。
元々も女性の描き方は、私は他の韓国監督より女性の主体を認めてると感じていました。
ギドクは、映画を作る前は軍隊に5年いて絵描きになるためにフランスに行き、次に牧師になる修行をしていたそうです。
ギドクは、自分の映画は無国籍だといいますが、本当は韓国人にこそ愛されたいとの思いも感じますね。
どちらも優しい映画と思いました。



 
soju
ヒョギョンは好きになれないキャラでしたが、うつせみのイ・スンヨンは演技に深みが出てよかったですよね。 2006/10/14 00:46
soju
tunsan気になる監督のコーストガード、情けないドンゴン見てみたいです。春夏秋冬は映像美に圧倒され、深く余韻の残る映画でした。 2006/10/14 00:29
tunsan
wakasugi様のお勧めの本読みます。私もギドクはすごい作家だと思います。あの韓国で作ってることもスゴイ! 2006/10/10 00:06
tunsan
初めてのスレにレスして下さってありがとうございます。嬉しいです。ギドクを語り合えたのも嬉しいです。 2006/10/10 00:04
satovic
メイン掲示板で、またこういう掘り出し物のお話を聞かせてくださいね!コマプター 2006/10/09 23:31
satovic
パスしてきましたが、tunsanのおすすめ讀んだら俄然見たくなりました。来週からはこのお部屋がなくなるので 2006/10/09 23:30
satovic
コーストガードもおもしろそうだけれど、まずうつせみが見たいですねー。コーストガードは私もマイナーでマニアックなのかなと思って 2006/10/09 23:29
wakasugi
韓国映画界では悲しいかな、かなりの異端児扱いですが、私的には韓国映画界の「光」だと思うんですけど~(^^) 2006/10/09 17:26
wakasugi
キム・ギドクを知るのに、書籍「キム・ギドクの世界 野生もしくは贖罪の山羊」もお薦めします(^^) 2006/10/09 17:21
wakasugi
私はキム・ギドクの大ファンです(^^)韓国の映画監督では、1番好きです♪「弓」も良かったです~ 2006/10/09 17:20
ryomiha
「うつせみ」は、イ・スンヨンの写真集の件で悩んでいました。紹介して下さり、ありがとうございます。 2006/10/09 15:30
ryomiha
ギドク監督の作品は、独自の性愛、宗教観があり、観た後、考えさせられ、残りますね。 2006/10/09 15:30
 
 

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