好きなドラマは?と聞かれたら 1に「愛の群像」2に「若者のひなた」と答える・・・ 地味で少々重いめが好きな私
そんな私が嵌った「母よ姉よ」を今日は御紹介しよう。
韓国は、男子第1主義の社会 日本でもそうだが 「跡取り」としての男子が必要な国 女の子ばかりの長女として育ったくせに とっとと嫁に行った私にはちょっとつらい設定
チャン家は、一家の中心のハルモニと息子夫妻、3人の娘 それにみんなに溺愛されている天真爛漫な跡取りの末っ子 裕福で笑い声が絶えないチャン家には秘密があった。 決して表に出ることのないはずのチャン家の秘密は 一人の少女の来訪で太陽の下にさらされる。 チャン家の秘密とは・・・
3人の娘を産んだ後、子どもを産めない体になったジョンオクは チャン家の跡取りを得るために、ある女性と「代理母」契約をする。 そして生まれたのが末っ子のギョンビン だが、その2分後にもう一人女の子スンリが生まれ 彼女は、代理母の元で成長する。 双子であるギョンビンとスンリはお互いの存在を知らずに育つ。 母の予期せぬアクシデントでひとりぼっちになったスンリの元に 母からチャン家へ行くようにとの伝言が届く。
彼女を迎えた一家の戸惑い。 母一人子一人だと思っていたのに降って湧いた父と兄 溢れるほどの愛を注いでくれる母が、血のつながらない母だと知った悲しみ 見失ってしまった自分の存在意義・・・
このドラマは、大きな運命の波に揺さぶられながらも ひとつひとつ成長していくギョンビンとスンリを縦糸に 事故で言語障害を負った長女ヨギョンの恋を横糸に絡めながら描いている。
このドラマを観て、何故か「懐かしい」と感じた。 昔、日本にもあった家族のきまり 出かける時には必ずどこへ誰と行くのか声を掛け 帰った時には挨拶をする。 食事時には、年長者が席を立つまで席を離れない・・・など 核家族が当たり前になった今の日本では見られなくなったしつけが生きている。
きちんとした家庭で育ち、家族の愛をいっぱいに受け 明るく良識と思いやりを持った大学生・・・そう、私は ギョンビンに「ひなた」のソッチュを重ねていた。 このドラマの肌ざわりも体温も「ひなた」に何と良く似ているんだろう・・・
それもそのはずだった。 このドラマは、「若者のひなた」「初恋」「裸足の青春」などの脚本を書いた チョ・ソヘさんの作品だった。
今年5月に亡くなられ、 ヨンジュンさんがお通夜に行かれたと報道されたことを思い出した。 決して華やかな作品ではなく どちらかというと土の匂いのする地味な作品ながら とても骨太のしっかりとした作品を書かれた作家の死を心から残念に思う。
「ひなた」のソッチュを演じたヨンジュンさんのように この「母よ姉よ」のギョンビンを演じたコ・スさんの 控えめながら存在感ある演技をとても評価したい。 他の作品は観ていないけれど、観てみたいと思わせる俳優さんだ。
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ご無沙汰しております。 別に、よそへ行っちゃった訳でも特別忙しかった訳でもないのですが、 ブロコリのリニューアル以来、画面が見慣れなくて・・・初スレッドです。 ヨンジュンさんの作品を待つ間にいろいろな作品を観ています。 本当に力のある作品や俳優さんが多いもんだ・・・と感心しながら・・・
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