B.S.J.のみなさん、こんにちわっ♪
2週間のご無沙汰です(笑)。スピンオフ・ノベライズの第9弾ですっ♪ あぁ、激動の2日間。この第8回と第9回は、あの、あばら家でタムトクとキハとが結ばれてから、たった1日半ぐらいの出来事ですっ(驚)! 出会って、恋をして、心中するまで、3日しか経過していない『ロミオとジュリエット』もまっ青な濃厚な人生(爆)。
さて、前回、固有名詞が特定できない『冬のソナタ』のキム班長を便宜上【チョンロの部族長】と表現することをご報告しましたが、今回、ヒョンゴと一緒にいるコムル村出身の物売りの男は【飴売りの男】と決めさせていただきました。 また、第9話で判明しますが、ヨン・ガリョの周りをウロウロする側近は【チョ・ジュド】という名前だったようです。
公式HPでも、『太王四神記』のネタばれを嫌がる方と、『太王四神記』の話題で盛り上がりたい方の間で論争が起こっているようですが、ネタばれを好まない方は、Whistl のノベライズ・スレッドは無視してくださいねっ♪
では、第8話、開演っ~♪
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2007年10月10日放送 『太王四神記』 第8話
大河ドラマ風のオープニグタイトル。ニューバージョン。約4分間のCM
前回のダイジェスト。物語の復習の後、「第8話」の文字。
タムトクとあばら家で一夜を明かした翌日、火天会に連れ戻されたキハを訪れたヨン・ホゲは「具合が悪いと聞きましたが、大丈夫ですか? 待っていました。いつ、帰るかと思って一晩中起きていました。でも、実はあなたが帰ってくるとは思っていませんでした。あなたと太子は幼な友だちだったそうですね?」と優しく話しかける。しかし、キハは冷たい表情のまま、そっと紅珠をヨン・ホゲの方に押し出しながら、願いがあると告げる。ヨン・ホゲは「どうぞ。あなたは朱雀なのですから、何でも私に頼むことができます」とキハの言葉を促した。
キハ 「友だちではありません。あの方は、私の憧れの方(愛する人)です。たとえ私が死んでも思い続ける方です。ホゲさま。どうか、私より朱雀にふさわしい方を見つけてください。太子を救いたいのです。そのためならなんでもします。どうぞ、高句麗の王に、チュシンの王におなりください。そして、私を太子の元に行かせてください。生きてお目に掛からないようにしますし、消息すらも伝わらないようにいたします(二度と太子をホゲさまの前には現わせません)」
愛するキハの口から衝撃的な言葉を聞いたヨン・ホゲは、「では、誰でも朱雀になれるということか? 王である私の元に戻ったのではなく、ただそれだけを言いに来たのか?」と、悲しみと怒りに震え、涙を浮かべながら部屋を出て行く。部屋の外では、その様子を遠くからサリャンが見つめていた。
火天会によって部屋に幽閉されているキハは、外の様子を伺うが、庭にも廊下にもたくさんの見張りが立ち、キハが外に出られるチャンスはなさそうだ。廊下にサリャンが通りかかったのを察知したキハは、部屋の中から「サリャン。お願いがあるの」と声をかける。
鍛冶屋。ふざける男の頭を叩きながら、怒っているパソン。ゴロゴロと横になっているチュムチ。そこにサリャンが入ってくる。サリャンは大金をチュムチに渡しながら、「正午に処刑されることになっている罪なき黒軍の人々を救うため、夜明けに脱獄させねばならない。人集めをしてくれ」と頼んでいる。パソンは、「ヨン・ガリョ邸にいる人たち(スジニと黒軍)の脱獄の話しているのか?」と2人のやり取りを心配そうに伺っている。
火天会に戻ったサリャンから、「彼ら(チュムチたち)に太子タムトクを難民村からチョンロ部へ連れて行くように頼みました」という報告を受けたキハは「ありがとう。今日の恩は決して忘れないわ」と答える。
ヨン・ガリョ邸の近くの市中。チュムチたちの元に、ヨン・ガリョ邸の様子を偵察してきた仲間の一人が、報告をしている。「誰も殺さず、気絶させるだけにしろ。みんな、準備はいいな?」と声をかけるチュムチ。
鍛冶屋を訪れたヒョンゴと飴売りの男は、パソンに「みんなはどこだ?」と尋ねる。「何しに来たんだ? 役に立たない村長」と嫌味を言いつつも、(サリャンをチョンロ部の人間だと思い込んでいる)パソンは、チョンロ部の依頼で、黒軍とスジニを助け出すためみんながヨン・ガリョ邸に向かったことを伝える。それを聞いた途端、「ワナだ!」と叫ぶヒョンゴ。
火天会。サリャンがキハの願いをかなえるために動いたことを知った大長老は、妖術でサリャンを投げ飛ばし、「朱雀のためだと? お前はそんなことをしたのか!」と怒りを爆発させている。
ヨン・ガリョ邸で働く男とその妻の家。妻の持つ荷物を「持ってやろう」と言う優しい夫と、「いいから早くお仕事に行って」というかわいい妻。夫は、妻を残し、仕事に出て行く。仲のよい夫婦のようだ。
ヨン・ガリョ邸。チュムチたちが塀を飛び越えて、ヨン・ガリョ邸に侵入する。
ヨン・ガリョ邸内の私獄にサリャンが現われ、次々に看守たちを殺していく。そこに入ってきた(先ほどのかわいい妻を持つ)男も、何のためらいもなく殺される。夫の後を追って、私獄に足を踏み入れた妻は、「あなた!」と言って倒れた夫に駆け寄る。それを見たサリャンは、その妻さえも殺そうと小刀を投げる。しかし、妻に向かって飛んでいた小刀は何かの力によって地面に叩き落とされる。それは、朱雀の力を使った牢内のスジニの妖術だった。
庭先では、私獄に向かおうとするチュムチたちが、ヨン・ガリョの私兵と戦っている。
私獄。サリャンは、再び妻に向かって手裏剣を投げるが、それも地面に叩き落とされる。スジニの力に気づいたサリャンは、刀では勝てないことを悟り、牢内に火を放ち、その場を立ち去る。そこにチュムチが「チョンロ部はどこだ!」と叫びながら入ってきた。サドルが「チョンロ部だ!」と答えると、その牢の扉を壊すチュムチ。「早く逃げろ!」と促すチュムチたち。しかし、火を見たスジニは、黒朱雀の記憶が蘇ったためか、足がすくんで動けなくなる。黒軍のリーダーであるセドルはそんなスジニを抱きかかえ、牢屋から脱獄する。
その頃、ヨン・ガリョ邸の庭先では、先に牢獄を後にしたサリャンが「脱獄だ! チョンロ部が来た!」とヨン・ガリョの私兵たちに大声で告げている。脱獄した黒軍、スジニ、チュムチの仲間たちに次々と襲いかかるヨン・ガリョの私兵たち。スジニは外に出た途端、元気を取り戻し、大暴れだ。チュムチは私兵たちに「あんたたちを殺すつもりはない! どけ!」と叫びながら、スジニと黒軍を先に門から逃がし、まだ戦う仲間に「外で会おう!」と声をかけ、ヨン・ガリョ邸の門に外からかんぬきをかけてしまう。
そこに馬車に乗ったヒョンゴとパソンが迎えにやってきた。スジニと抱き合うパソンに、チュムチは「早く乗れ。時間がないんだ!」と促し、スジニや黒軍を乗せた馬車が走り去る。
火天会。キハを前にした大長老は、「キハさまの言われる“あの方”に何かあれば、あなたのせいですぞ。タムトクをチョンロ部に送り、その後を追うおつもりでしたか? 紅珠も捨て、火天の運命も捨てて。太子タムトクは明日の朝、登る太陽を見ることはできないでしょう。心を奪われた者がどうなったのか、忘れてはいけません。私は、ファヌンが火の力を虎族から奪ったことが忘れられません」と神話時代を回想しながらキハに言って聞かせる。しかし、目に涙をためたキハは何も答えない。
鍛冶屋の屋敷内にあるあばら家。飴売りの男が、東西南の3つの門が、息子を誘拐された3つの部族によって閉じられたこと、さらに北門もやがて護衛が2倍に増やされるだろうことを報告している。タムトクが難民村にいることを確認したセドルは、北門から城外にでることを決意。あばら家を出て行く。
パソンが御者を務める馬車の荷台に隠れて北門に向かう黒軍の選手たち。
鍛冶屋のあばら家では、飴売りの男がヒョンゴに向かって「変です。誰かがデマを流している気がします。それに脱獄といえば、不思議な噂があるんです。チョンロの部族長が兵を集めて、牢破りをしたと、そんな噂が城内に流れています」と話している。その話を聞き、びっくりした表情になったスジニは、ヒョンゴたちが気づかないうちにあばら家を飛び出していた。
鍛冶屋の外の道を走るスジニの前にチュムチが立ちふさがる。「どこに行くんだ? お前が捕まったら、またオレたちが困るんだぞ。太子のところに行くつもりか? とにかく1人で行くのは危険だ。そこで待ってろ!」と話すチュムチだが、スジニは、「太子のことを考えると居ても立ってもいられないんだよ!」とチュムチを振り切って、走り去って行く。
ヨン・ガリョ邸の私獄で、死体を調査しているヨン・ガリョの私兵たち。その1人が、サリャンが故意に落として行った木札のようなものを拾っている。おそらく、今回の脱獄がヤン王とそれを支持するチョンロ部の仕業に見せるための証拠の品だろう。
どこかの貴族の屋敷。息子たちを拉致された部族長たちが息子たちを救い出す案を練っている。その部族長たちにヨン・ガリョは、「あなたたちの息子を誘拐したのはヤン王です。これは、ヤン王が先に仕かけた戦いだ。そして、そんな人物がこれ以上、王座に居座ることは考えられない」と、部族長たちにヤン王との決戦を呼びかけている。
城門を破って王宮に攻め入る3部族長たちの軍隊。
王宮。王の居室に入ってきたコ・ウチュン将軍は、ヤン王に東西南の3門が破られたことと、それにより数百もの兵士が傷ついたことを報告し、ヤン王の軍隊に戦闘を命じるように促すが、ヤン王は「兵を出せば高句麗の兵士達が血を流す事になる」と言い、部族長たちとの全面戦争の決意ができずにいる。
城内。チョクファン将軍を先頭に、ヨン・ガリョたち貴族が入ってくる。廊下で対峙したコ・ウチュン将軍は、ヨン・ガリョだけを通し、残りの貴族たちが王の居室に立ち入ることを拒んでいる。
王の居室でヤン王と対峙したヨン・ガリョは、「クンネ(国内)城の西門の外。10年ほど前に立ち寄った時には桃の花が満開だった野山、100里四方の土地を差し上げましょう。もちろん、お世話をする者たちも。もし、約束してくださるなら、そこでタムトク様とお2人で静かに長生きしてください。私たちが守ってきた高句麗です。余計なことをなさらないでください。できませんか? 3部族の兵士たちが王宮を取り巻いています。ひとたび城内に侵入すれば、私の手には負えません」とヤン王とタムトクの退陣を要求する。しかし、ヤン王は、「私はただタムトクを王にするために王位に居続けている。それが私の役目なのだ」とヨン・ガリョの提案を受け入れようとはしない。
王宮の廊下。怒ったように出て行くヨン・ガリョの後を貴族たちが追いかけて行く。
その頃、王の居室では、ヤン王がコ・ウチュン将軍に「クンネ(国内)城を出て、できるだけ多くの兵士を連れて太子を守ってくれ。私ではない“高句麗の王”を守るのだ。ホゲであろうと、タムトクであろうと“チュシンの王”を守らなければ。チュシンが打ち立てられ、滅ぼされてから2000年になる。私にはまだタムトクがチュシンの王なのかどうかは分からない。だが、もしそうなら、どうかタムトクを守ってくれ。そして王でなければ殺してくれ。2人の王がいれば民は悲惨な思いをするだけだ」と命じている。コ将軍は、膝まづき、「仰せの通りに!」と御意を聞き入れる。
王宮の廊下。部下であるカクダンを呼び出したコ将軍は「ここは2連隊と3連隊だけで守れ。我々は城を出る」と命令する。「はい。わかりました」と答えるカクダンに、コ将軍は、「今の命令の意味(つまり、【2連隊と3連隊はここで最期を迎えろ】ということ)を理解した上でわかったと言ったのか?」と念を押す。その言葉にカクダンは、眉ひとつ動かさず、「わかっています。将軍」と毅然と答える。うなづいてその場を立ち去ったコ将軍は、軍隊を引き連れて馬で王宮を出て行く。
火天会では、ヨン・ガリョの側近チョ・ジュドが大長老にヤン王の取った行動を報告している。
北門。馬車に乗ったパソンは、門番にワイロを渡し、通り抜ける。荷台に隠れていた黒軍の選手たちは各々馬にまたがり、タムトクが隠れる難民村に向かって走っていく。その後を追うように、赤い衣装を身にまとい馬に乗った火天会の軍隊が、サリャンの先導で走り抜けて行く。それを見ていたパソンは、父親が殺された時のことを思い出し、慌てて鍛冶屋に戻り、チュムチに「父を殺したかもしれない奴らが来たんだよ」と言う。飴売りの男と共にその話を聞いていたヒョンゴは、「火天……」とつぶやく。
原野を走る火天会の騎馬隊。
タムトクが隠れる難民村を襲う火天会。「太子はどこだ!」とタムトクを捜している。あばら家を出たタムトクは、昨晩と同じように死んだ子を抱く母親をみつけ、「子供の名前はなんという?」と聞く。「ヨンドです」と答えた母親の側をタムトクが通り過ぎた直後、2人の火天会の兵士が、その母親に「太子を見たか?」と質問する。答えない母親に兵士が切りつけようとした瞬間、その2人の兵士を倒すタムトク。しかし、続々と火天会の兵士がタムトクに襲いかかってくる。
数名の兵士に取り囲まれ、絶体絶命に陥ったタムトク。1人の火天会の兵士がタムトクに切りかかろうとしたその瞬間、黒軍のセドルが馬でその兵士を蹴散らし、タムトクを馬の後ろに乗せて走り去る。
太子を後ろに乗せたまま草原まで逃げる黒軍。それを追う火天会の兵士たち。その時、1人、後から馬でやってきたスジニが、火天会の兵士たちに弓を放つ。すれ違いざま、タムトクと視線を交すスジニはうっすらと微笑みを讃えている。そして、弓の名手であったセオの生まれ変わりであるスジニの放つ矢は、次々に火天会の兵士に命中していく。
その頃、火天会に幽閉されているキハは、昨日の森の中での出来事やタムトクと過ごしたあばら家のことを思い出していた。
深夜の草原。焚き火を起こし、野営するタクトクとスジニ、黒軍の選手たち。セドルが、「誰かをお待ちになっているのですか? でも、日の出前にはここを出ないと……」とタムトクに問いかけた時、追っ手の気配を察知した馬が騒ぎ始めた。相手は50人以上。一緒に行動すればすぐに囲まれてしまうと思ったタムトクたちは、脱出の方法を試案する。そして、セドルが提案した、あらゆる方向に走って相手を惑わす撃毬の戦法をとることを決意。焚き火を消し、その場を去る。
野営の後にたどり着いた火天会の兵士たちは、焚き火の跡を発見し、近くにタムトクたちがいることを確認。その時、彼らを取り囲むように、あちらこちらに走り去る馬影が見える。タムトクたちがどちらに逃げたかを特定できないサリャンは、追跡することができなくなってしまう。
川辺まで逃げてきたタムトクとスジニ、黒軍の選手たち。「チョンロ部になら、明日の夜には着きます」と話すセドルに、タムトクは、「私はチョンロ部には行かない。クンネ(国内)城に行くつもりだ」と答える。セドルは「死に行くと言っているようなものです」とタムトクを止めようとするが、タムトクは、「私にはやらなければならないことがある。お前たちは危なくなる前にチョンロ部に行きなさい」と告げると一人、馬で去っていく。
タルグとチャグンドルは、「チョンロ部へ戻ろう。俺たちは撃毬の試合に来ただけだ。あの人のせいで危険な目にあうのはもう御免だ。あの人のせいで牢屋に入れられたんだぞ」と話している。しかし、それを聞いていたスジニは、「撃毬の試合で襲撃されたのを忘れたのか? ヨン・ホゲが仕掛けたことを。お前がナイフで刺されたから、代わりに太子が試合に出場したんだ。そんな生き方でいいのか!」と喝を入れている。
1人、馬で森を駆けるタムトク。その後を追うスジニと黒軍の選手たち。追いついた彼らと視線を交すタムトク。その目には互いを信頼する気持ちがあふれている。
息子を誘拐されたクァンノブの部族長の宿。ヨン・ガリョの側近チョ・ジュドは、「わかりましたぞ。拉致された息子さんたちの居場所が」と話し、それがヤン王の仕業のように、嘘を重ねる。怒りに震えたクァンノブの部族長は、軍隊を召集し、息子たちの救出に出向くことを決意する。
森の中を走る火天会の騎馬軍。それを隠れるように見ているヒョンゴとコルム村の人々。
部族長の息子たちが幽閉されている場所を探し出し(注:ヤン王と少年タムトクが隠遁生活を送っていた山の閑居のような気がします)、その家に灯りが点っているのを見たタムトク、スジニ、黒軍の選手たちが家に近づく。しかし、彼らの接近を察知した火天会の見張りが口笛を吹いた。その音を合図に、あっという間に殺されてしまう3人の部族長の息子たち。息子たちの死体を確認したセドルが、「これはワナです。太子。早くここを去りましょう!」と言ったその時、クァンノブの部族長の軍隊が閑居に到着した。
「俺たちがやったんじゃない! たった今、着いたところだ!」とタルグが弁解しようとするが、クァンノブの部族長は「黙れ! こんなことがあってよいものか! 太子。息子の仇だ。かかれ!」と指示を出し、クァンノブの部族長の軍隊がタムトクたちに襲いかかる。
大軍に追われて逃げるタムトク一行。しかし、火天会の軍隊にも追われる彼らは、森の中で挟み撃ちに合ってしまう。もう逃げ場がない、と思ったその時、不思議な霧がタムトク一行を包み込んだ。それは、十数年前、パソンの父が火天会に襲われた時にも現われた不思議な霧。驚くタムトクたちに、飴売りの男が、「スジニ、オレだよ!」と木陰から声をかける。
別の場所に逃げおおせたタムトク一行。「奴らがクンネ(国内)城に入れば危険です。王様も危ないかもしれません」というセドル。タムトクは、「今夜中にチョンロ部の兵士たちとともにクンネ(国内)城に戻ってこられないか?」とセドルに聞くが、セドルは「少なくとも2日はかかります」と答える。それを聞いたタムトクは、「テジャ城に行こう。そこには北方に攻め入るために訓練された精鋭部隊がいる。彼らを連れてクンネ(国内)城に戻ろう」と指示を出す。「了解しました。行きましょう」というセドルたちとは別に、スジニを呼び止めたタムトクは、「クンネ(国内)城に行き、私の消息を伝えてくれ。頼んだぞ」と指示を出す。
先に出発したタムトクと黒軍の選手たち。その後、1人で別方向に向かうスジニに向かって、飴売りの男が「彼らはどこに行ったんだ? で、スジニはどこに行く?」と聞く。スジニは、「大事な用事があるから、クンネ(国内)城に向かうよ。師匠(ヒョンゴ)に知らせてくれ。先に行くから」と言い残すと馬で走り去る。
森の中を走り去るタムトク一行。それを木陰で見ている火天会の忍びの者。
火天会。「タムトクがどこにいるのかご存知でしょう?」と問いかけるヨン・ホゲに、大長老は、「タムトクは2度も運良く危機を免れました。今度こそ、ホゲ様の刃を太子タムトクの血に染めるチャンスです。3部族の恨みを晴らしてください。キハの力を使い、ホゲ様を高句麗の王に、チュシンの王にしてみせます」と答える。そして、大長老は心の中で、「四神の神物を手に入れ損なって、既に17年にもなる。その間に残り(紅珠以外)の神物が現われていたら、すでに火天の天下になっていたであろう」と思いを巡らすのだった。
火天会の庭。階段を降りてきたヨン・ホゲが馬に乗り、火天会の兵隊を引き連れて出陣していく。
ヨン・ガリョ邸。書簡を受け取り、従者チョ・ジュドと2人、ほくそえむヨン・ガリョ。
クンネ(国内)城の近く。クァンノブの部族長の軍隊が殺された息子たちの遺体を運び、戻ってくる。息子の死を確認し、涙を流すソノブの部族長とスンノブの部族長。
王宮。カクダンが、ヤン王に、3部族長の息子たちの件を報告している。
3部族の軍隊に取り囲まれる王宮。部族長たちは息子を殺したタムトクに会わせろと要求している。大神官が「貴方たちはいつから高句麗の王を脅かす人になったのか? チュシンの王を守らなければならないのに」と牽制するが、3部族長たちは、「いつから高句麗の王がその部族達の子供に手をかけることになったのか? やられる前にやり返すしかないのだ」と反発する。大神官が「天のお告げ、天のお言葉を聞かねばなりません」と言うが、「天の言葉を聞いてはおれん。王様を呼べ! 我々の息子達の血の代償を受けるべきだ」と、息子を殺された3部族長たちは、聞く耳を持たない。そして、巻き起こる軍勢の時の声。その声を居室で静かに聴いているヤン王。
森の中を馬で駆けるタムトク一行。火天会の軍勢を引き連れたヨン・ホゲも走る。
テジャ城に到着したタムトク一行。しかし、タムトクたちが到着すると同時に門が閉じられ、火の矢をつがえた兵士たちがタムトク一行に狙いを定める。「何をたくらんでいるんだ!」とチャグンドルが叫び、タムトクの困惑した顔がアップになり……
――東方神起の歌う『千年恋歌』に乗せた次回予告で第8話終了――。
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