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B.S.J.
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No 300 HIT数 10787
日付 2007/10/28 ハンドルネーム Whistl
タイトル 【第12回を実況するスレ】をノベライズ【前編】
本文

B.S.J.のみなさん、こんにちわっ♪

さて、今回の実況スレで、「ヒョンゴって何歳くらい?」と質問してらっしゃる方がいました。
史実によると、第19代の高句麗王タムトクが即位したのは18歳(19歳の説もある)です。
そう、今、おデコも眩しいタムトクとヨン・ホゲは、ピッチピチの18歳(爆)♪
で、2人が生まれた時、3~4歳の少女だったキハは21、22歳。
穀物のツボに隠されたスジニは、タムトクとヨン・ホゲよりも2~3か月お姉さん。
そのスジニを助けた時、ヒョンゴは15、16歳の青年だったので、【30代半ば】が正解でしょう。
平均寿命が今の何分の1かだった時代だと思っても、ちょっとショック(爆)。

さて、物語は、いよいよ本格的な戦闘シーンに突入していきます。
そこで、今回のノベライズには、新たに周辺諸国の名前や情報、タムトクの戦術・戦略がいろいろと出てきます。
今後の物語を考えても、重要な情報も多いので、そういう情報の注釈も含めて、ノベライズを書いていたら、なぁ~んと文字量がいつもの1.5倍ぐらいになってしまいました(爆)。

ブロコリサークルのスレッドは、10000字までという字数制限があります。
ということで、第12回のノベライズは、初の【前編】 【後編】 に分けることにしました。
そう。長いです(笑)。

ということで、長い長い第12話。覚悟を決めて、いざ、出陣っ!


☆.。.:*・゜.。.★;:*・゜☆.。.:*・゜.。.★;:*・゜☆.。.:*・゜.。.★;:*・゜☆


2007年10月24日放送 『太王四神記』 第12話 


大河ドラマ風のオープニグタイトル。約4分間のCM

前回のダイジェストの後、「第12話」の文字。

(鍛冶屋でチュムチと腕試しをするタムトクの映像から)鍛冶屋の敷地内を所せましと暴れながら戦うタムトクとチュムチ。何度か手合わせをするうちに、チュムチの斧と交差したタムトクの剣先が折れる。そして、机を跳ね上げたとき、その机の上に並べられていた短剣や槍の先、斧などが机と一緒に空高く舞いあがった。それを見たタムトクは、チュムチが降り注ぐ剣や槍、斧に突き刺されないよう、チュムチの身体に体当たりして彼を跳ね飛ばし、その身を守る。

地面に倒れこみ、「(武器を合わせた回数が)10回は超えたみたいだな」というタムトクの手を握り、起き上がらせるチュムチ。タムトクが自分を守ってくれたことに驚いたチュムチは、「お聞きと思うがオレたちは忙しい身なので(傭兵にするなら)前金ですぐにお払いください。食費は別に計算しないといけないし」とお金を要求する。それに対してタムトクは、「シウ(チュムチは騎馬民族であるマルガル族のシウと呼ばれる地域の出身)の土地を取り戻してやろう(それが報酬の一部だ)」と提案する。するとチュムチは、「王様、今、オレたちに賭でも持ちかけているんですか? それとも、お金がないのか?」と問いかける。

「シウの土地を取り戻してやる。そこで馬を育て、昔のように部族民が住めるように」と続けるタムトク。しかし、チュムチは、「民を利用し、搾取した挙句に捨てるのが元来、王侯貴族のやり方だ」と信じようとしない。「チュムチ。お前はそんなに簡単に諦めてしまう男なのか」と問うタムトク。しかし、チュムチは、「王様にひざまずけ、なんてことをおっしゃるな。それに、オレの部下たちにも、高句麗の民にしてやろうなんて事はお思いにならずに……」と、これまでの貴族たちの仕打ちからタムトクをも信じられずにいるようだ。

しかしタムトクは、「元来、高句麗もペクチュ(百済)もマルガル(靺鞨)もソンビ(鮮卑)もみな、兄弟だったんだ」と話す。その言葉でタムトクを信じることができたのだろう。チュムチは先ほどの言葉とは裏腹に、タムトクに頭を下げる。こうして、チュムチとその部下たちはタムトク軍に加わることになった。激しい戦いを終えたばかりの2人は、未だに息が上がっている。ヒョンゴの方を振り返るタムトク。杖を持った手を軽く上げてそれに応えるヒョンゴ。

王宮にやってきたヨン・ホゲは、門のところで立ち止まり、少年時代、タムトクに槍の使い方を教えた時のことや、王宮の階段に座っておしゃべりを楽しんだことを思い出している。その思い出を振り払い、意を決したように門をくぐったヨン・ホゲは、階段に座るタムトクを見つけ、一礼する。「来てくれたんだな。私が呼んでも、何か理由をつけて来ないだろうと、私の周りの人々は言っていたけど」と言うタムトクに、「陛下こそ、理由もなくお一人でいらっしゃらない方がよろしいですよ」と言うヨン・ホゲ。「なぜだ? 暗殺でもするつもりか?」と軽口を叩くタムトクにヨン・ホゲは、「今、考え中です」と言い放つ。

自分の隣に座るように手で示すタムトク。しかし、ヨン・ホゲはタムトクより2、3段下の階段に腰を下ろす。「(白虎と青龍の神物を捜すため)まず、百済に攻め入るのか?」と問うタムトクに、ヨン・ホゲは、「チュモ(朱蒙)大王のお后であったソソノ様の従者たちの中に青龍の神物を持っていたという話がありますが、その情報は陛下もすでにご存知でしょう? 確かコムル村という村の人たちから」と答える。タムトクは、「私を陛下と呼んでくれたから聞くが、君の軍団が戦いに出ることになれば、私の命令に従ってくれるのか?」と尋ねる。

「お忘れですか? これは私と王様がチュシンの王の地位を奪い合う争いに端を発した戦争なんです。私についてきた兵士達は、私がその王になることを望んでいるのです」と、タムトクに従う意志のないことを告げるヨン・ホゲ。するとタムトクは、「神物を見つけ出したいだけだったら戦争ではない他の方法もあるだろう?」と戦いにはやるヨン・ホゲを諌めようとする。

「やはり戦いには自信がないようですね? 陰で謀略を使って、目障りな者を自殺させるとか(注:おそらくヨン夫人のこと)、そういうことだけに自信がおありのようだから」と、嫌味を交えながら、ヨン・ホゲはあくまでも戦争に固執する。タムトクは、「お前が戦場に連れていく兵士たちは、みな私(高句麗)の民(百姓)だ。私と君の名分の争いの為に高句麗の民を死なすわけには行かない」とヨン・ホゲの提案を却下する。納得できないヨン・ホゲは、「では明日の斉家会議(王侯貴族の集まる会議)で直接お聞きください。陛下がそれほどまでにご心配なさる高句麗の人たちに」と捨て台詞を吐き、その場を去る。残されたタムトクは試案顔だ。

翌日の玉座の間。(コムル村出身のタムトクの情報担当武官)カムドンが「陛下の御なりです」とタムトクの入場を告げるが、きちんと挨拶をしたのはチョンロの部族長のフッケだけだ。その他の貴族たちは、タムトクが王位についたことを不満に思っているのがありありとわかる。再びカムドンが「陛下がいらっしゃったのですぞ!」と声を荒げたため、貴族たちは渋々、立ち上がり、タムトクに一礼する。

「意見を申し上げます」と一歩前に出たヨン・ホゲは、昨日、タムトクに提案した通り、百済に出征する許可を議題にかける。しかしタムトクも、「戦争は多くの民の命が懸かっている。その命を懸けるだけの名分が必要であり、(敵を)一人でも多く殺し、(味方を)一人でも多く生かすには、緻密な戦略、戦術が必要だ」と、やはり昨日のヨン・ホゲに話した通り、戦争に反対する。

「名分はありすぎるほどあります。チュシン王国を再建するのに必要な4つの神物のうちのひとつが百済にあると聞きました。しかし、その神物を探すだけに戦争をするではありません。百済はどのような国ですか? (第16代の)ググォン王が百済に殺されたのをお忘れになったのですか? ホゲは、今まさに高句麗の神仏の恨みを晴らし、先代王達のおられる天にご報告できることを誓います。それに戦略や戦術をお聞きになりましね。私だけではなく私に従う2~3万の高句麗の勇士の心にある龍の魂と虎の心臓、これがまさしく私たちの戦略であり、戦術です」と自らの出征の正当性を主張するヨン・ホゲ。それに同調した貴族たちは、足を踏み鳴らして、ヨン・ホゲの意見への賛意を表現している。

タムトクは、「このまま百済と全面戦争になれば勝利の可能性は半々です。戦争をする前に周辺国家との外交問題を先に解決し、私たちが百済と戦争をした時に、新羅やフヨン(後燕)、マルガル(靺鞨)などが私たちについて来なくても、せめて百済の支援軍にならないようにし、百済を孤立させるようにせねばなりません。それに百済は今、(東百済=朝鮮半島と西百済=大陸百済)2つに分かれている。その東西に分かれている百済を争わせた方が、(高句麗には)得策ではないだろうか?」と直接、高句麗が戦争をせずに周辺諸国を平定する方法を提案する。しかし、タムトクを快く思っていないクァンノブの部族長は、「陛下は戦争をしない口実を作ってらっしゃるだけではないですか? ここにいらっしゃるホゲ様は幼少の頃から戦場での戦いの経験もあられるし、この方の勇気を見習われたらいかがか?」とタムトクを嘲笑する。

チョンロの部族長フッケは、王様に対して侮辱的な態度を取る貴族たちを一喝するが、ヨン・ガリョの従者チョ・ジュドが、「陛下。臣下チョ・ジュドが忠心より申し上げます。これは先王の仇討ちでもあるのです。それに、チュシンの守護神(四神)を捜す戦いでもあります。ホゲさまの勝利は高句麗の勝利でもあり、王様の勝利にもなるのですぞ! 陛下」とタムトクの意見を封じ込め、ヨン・ホゲの提案する出兵を後押しする。騒然となり、論争が続く会議場。試案顔のタムトクは部屋の隅にいたヒョンゴに目を向ける。

夜。誰もいない玉座の間の階段に座り、スジニがひとりで酒を飲んでいる。そこに入ってきたタムトクは、2人の従者を人払いし、「また飲んでたのか?」とスジニの近くに座る。スジニの持っていた徳利を取り、自らも酒を飲んだタムトクは、「強い酒だな…」とつぶやいた後、「やめろと言っただろう? ヨン家に行ったんだって? そのように時間と場所をわきまえずにふらふらと出歩くのはやめろと言ったのを忘れたのか?」と話す。立ち上がったスジニは、「あの……。いや、王様…、陛下。私がそこで遊んでいるとでも?」と少し不満そうだ。タムトクが「そう。普通の遊びをすればよいではないか。お前は賭博場が好きだったろう? そういうところで遊べは良いのだ」とスジニに忠告をする。

先日、ヨン・ガリョ邸で、キハとヨン・ホゲが抱き合っているのを目撃し、それをタムトクに伝えるべきかどうかを悩んでいたスジニは、「はい、ヨン家に遊びに行きました。どんなお酒があるのか、どれだけあるのか。行って、見て、飲んで……」と、うろたえた態度を取ってしまう。しかし、「何だ? 何を隠して、しどろもどろになってるんだ? どうせ話すなら本当のことを話したらどうだ?」と、タムトクに嘘が見破られたスジニは、思わず本当に聞きたいことを口にしてしまう。

スジニ 「王様。あの女性がまだそんなに好きですか? コムル村の人々はみんな知っています。お2人が幼い頃から好きあった間柄だったと。きっとすてきな女性なんですよね。でも、そんな女性がどうして先王を殺したんでしょう? たぶん、それにも理由があったんでしょうね? 自分の好きな人の父親なのに……」

「もういい」と言葉を遮ろうとするタムトク。しかし、スジニの言葉は止まらない。「そんな女性を好きにならないでください。王様を剣で刺した女性です。もちろん、それも理由があっと言えば良いのでしょう。(タムトクをカウリ剣の審査で刺したのも)朱雀の転生だから、王様が傷つかないことを最初からわかっていた、と(タムトクは信じたいのでしょう)? すごい女性だと言うこともできますが、だけど知れば知るほど許せません。そんな女性は……」

再び「言うなと言ったろう!」と遮るタムトクに、「その人が何をしているか知らないんですか? 王様こそ言うなと言わないでください。なぜ、私に怒るのですか? まだその女性を好きだからでしょう? そういう事でしょう?」と涙声になっていくスジニ。するとタムトクは、「そうだ。まだそうみたいだ(好きなんだ)。考え始めると止まらないのだ。一番辛いのは、あの人にもう一度会いたいということだ。どんなに会いたいか。会って話さないといけないと。だから、もう始めたくない(キハとは後戻りできない)のだ。だから私の前で彼女の話はするな」と涙をためた目で告白する。それを聞いたスジニは涙を流しながら「わかりました」と答えるしかなかった。

昼、王宮。チョンロの部族長フッケ、コ・ウチュン将軍、ヒョンゴを中心とするコムル村の人々など、タムトクの側近たちが集まって会議を開いている。「新王は、頭を隠すキジのように臆病だと噂されていますぞ!」と貴族たちの現状を嘆くフッケは、「陛下。チョンロ部も陛下のために戦わせてください」とタムトク軍への加勢を希望する。しかし、タムトクは「今、状況はどうなっていますか? どんな情報がありますか?」と周囲に問う。ヒョンゴは「高句麗も百済も両国とも守りは十分ですが、共に攻めが弱いです。後燕(フエン)やゴランがその隙に攻めてくるでしょう」と答える。さらに「ホゲ軍が出発すれば百済までどれくらいかかるでしょう?」と問うタムトクに、フッケは「なぜ、戦わずに情報ばかりを集めてらっしゃるのです?」とイラだっている様子だ。

コムル村の戦術参謀は地図を見ながら、「ホゲが百済のハンソン(=漢城。現在のソウル)を陥落するためには、最短ルートをとったとしても20の城砦を討たなければなりません。一つの城砦に10日かかるとして、半分だけで3ヶ月かかります。ホゲの軍勢は4万。兵糧(食料)はどうでしょう?」と話す。「先生」とヒョンゴに呼びかけるタムトク。呼ばれたヒョンゴは、「(私は)陛下の先生!」と少し嬉しそうだ。

そんなヒョンゴにタムトクは、「コムル村は世界中の情報を集めていると言いましたね? 逆に情報を流すことはできませんか? もし、情報を流すのなら秘密裡に行ないましょう。勝利できるのであれば、ホゲの進軍を認めましょう」と戦争を許可する判断をする。その言葉を聞き「我々はここで座ってホゲが戦うのを見ているのですか?」と激昂するフッケ。タムトクは、「斉家会議でお聞きになりませんでしたか? ホゲは高句麗の軍隊です。ホゲの勝利は私の勝利だと言われたではありませんか。ホゲを手伝います。彼らが勝って、私が勝てるように!」と話す。

同じ頃、鍛冶屋。パソンの元には、国中から多くの鍛冶職人が集められ、馬車で大量の鉄鉱石が運び込まれている。

再び王宮。ヒョンゴは「東百済(と戦う)だけなら勝算はありますが、西百済(=大陸百済)が加わると勝てないでしょう」とタムトクに進言する。それを聞いたタムトクは、「勝てない。だめだ。出来ない。そんな言葉を聞くために先生とその弟子たちを呼んだのではありません。どうしたら勝てるかを言って見てください」と熟考を促す。ヒョンゴはすかさず、「ホゲ軍を止める事はできませんか」と聞くが、タムトクは「止められないでしょう。私1人では集められない4万の軍になったんですよ。この軍隊に勝てる方法を言ってみてください」とヒョンゴに迫る。

問い詰められたヒョンゴは、「百済と高句麗の軍事力は、武具や武器は同じぐらいのレベルです。しかし、騎馬術に関しては、高句麗が少し優っていると思われます」と答える。カムドンに、「パソンの仕事(武器と防具の製作)はどの程度進んでいるか?」と聞くタムトク。カムドンが「秘密裡に進めていますが、全国の鍛冶屋が集まっていると聞いています」と答える。

鍛冶屋。パソンの指示の下、多くの鍛冶職人がさまざまな武器や防具を大量に作っている。

王宮。ヨン・ホゲ軍の側面支援を考えるタムトクに、ヒョンゴは「問題は時間でしょう。4万の軍隊を率いるには半年はかかります」と話す。タムトクが「ホゲ軍が一旦出兵して高句麗と百済の国境線に到着するにはどれくらいかかりますか?」と聞くと、コ将軍が「百済の国境線には7日で到着するでしょう」と答える。「西百済(=大陸百済)が海を渡って援軍を寄こすには?」と聞くタムトク。「14日ぐらいでしょうか」と答えるコ将軍。

少し考えた後、タムトクは、「ならばできるだけホゲ軍の到着を遅らせましょう。そして我々は(おとりになって)西百済の援軍を阻止するのです」と話す。「近衛兵とチョンロ部を合わせても3000の兵力です」というコ将軍に、タムトクは、「小さい方が小回りが効く。先生、ホゲの出発を15日遅らせましょう。さらに、より東方へ向かわせるようにするのです」と決断する。

何度も「本当に3000の兵力で西百済の援軍と戦うのですか?」と心配するヒョンゴに「高句麗の情報が百済に分かるにはどのくらいでしょうか?」と質問するタムトク。「陛下が明日、風邪をひいたら、5日以内に知れ渡ります」と答えるコ将軍に、「では、私は最後まで宮中にいるという振りをしましょう。戦争などというものは恐ろしくて出て行けないというように。タムトクは、頭を隠し続ける雉(臆病者)ということにするのです。いいですね?」と念を押す。西百済への出陣を決意したタムトクに、「陛下が前線で命を懸けて戦っている間に青龍の神物がホゲの手に入ったら、陛下の政治生命を危うくすることにはなりませんか?」とさらに心配するヒョンゴだったが、タムトクは、「先生の仕える王は、民を失っても構わないような王なのですか? ホゲが引き連れていく兵士はみな私(高句麗)の民です。私は彼らが死ぬのを黙ってみていられません」と民を思う名君の片鱗を見せる。

鍛冶屋を訪れたスジニに、パソンは自信作の矢を見せながら、「この矢は普通の矢の1.5倍のスピードで飛ぶんだ!」と自慢気に武器の説明をしている。そんな2人の様子を、かまどに火をくべながら伺っていた未亡人のタルビを目に留めたパソンとスジニ。スジニはタルビの元に歩いていき、「チュムチ兄貴に何か伝えようか? 今からお城に戻るから」と、タルビをからかう。何も答えないタルビに、その場を後にしようとしたスジニ。すると、後ろから「ちょっと待ってください」と声をかけたタルビは、カバンの中から、ノートのようなものを取り出し、「これを王様にお見せください。王様がお忙しかったら部下の方に」とスジニに差し出す。

「これは何?」と質問するスジニに「軍需品を計算してみたんです。兵士5人あたりに必要な1日の物資と食料。そしてこれが、荷物を運ぶのに必要な荷馬車や馬の数字です。今までヨン家で私がしていた仕事です」と説明をする。驚きのあまり、何も話さなくなってしまったスジニに、タルビは「私はただ……。やっぱりいいです」と差し出した資料を再びカバンに戻そうとするが、満面の笑顔になったスジニは、その資料を大切に手に取る。


――【第12回を実況するスレ】をノベライズ【後編】へ続く――。


 


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Whistl
siriusさん。今までにも、10000字制限をわずかに超えて、泣く泣くカットした回はあったんです。でも、今回はオーバー分が半端じゃなかったので、分けました(笑)。カットするには、内容が難しすぎたし。 2007/10/30 06:35
Whistl
88jyingさま。えぇー! 一気読みーっ! そっちの方が大変そうだわっ(笑)! 88jeingさまこそ、食事と睡眠、お忘れにならないでねっ♪ 2007/10/30 06:32
sirius
ついに前・後編に分けて登場ですね!!このノベライズも大作ですよね~ 2007/10/30 00:07
88jeing
本当にありがとうございます!!! 食事・睡眠もどうぞお忘れなきよう・・。これより12・13話復習します♪ 2007/10/29 19:23
88jeing
Whistlさま、本日11話まで印刷し一気読みしました。真剣に復習致しました。確実にボルテージ上昇中です(まだ月曜日なのに)。まさにノベライズのおかげです。 2007/10/29 19:22
Whistl
ryomihaさま。そうなの。18歳にして名君って、どーよ(笑)。ホゲと違って実践経験もないのに(笑)。人格? 天性の度量? あっ。神様の生まれ変わりだった(爆)。 2007/10/29 18:35
Whistl
imoさま。いつもいつも、無駄足踏ませてごめんなさいねっ。今週は、特に難しくって……(笑)。実は最初にアップしてから5時間ぐらいの間に3箇所も訂正、入れてるんですよ(笑)。最新版、確認してくださーい! 2007/10/29 18:32
Whistl
purinnssiさま。はい。ゆっくり、どぞー! お飲み物もご用意なさってねっ(笑)! なんなら、途中でお食事も(笑)。水曜日の21時半までに読んでいただければおけーですっ(笑)! 2007/10/29 18:31
ryomiha
もう、この段階で、名君の頭角を現しているのですね。自らをいやしめても、人民を守るタム王。タルビがスジニに渡した情報は、それほど貴重なものだったんですね。うなずくばかりです。 2007/10/29 01:03
imo
Whistlさん、大仕事なのに申し訳ないと思いつつ今日はアップされていないかと何度もここを訪ねました。楽しみにしていました。キハをいまだ好いていると告白した時は私も切なかった~ 2007/10/29 00:50
purinnssi
オモ カムサミダ~ 毎回楽しみにしています。 大変でしょうが どうぞよろしくお願いいたします。 では ゆっくり 読ませていただきますです。(^-^)b 2007/10/29 00:38
 
 

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