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B.S.J.
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No 322 HIT数 10491
日付 2007/11/13 ハンドルネーム Whistl
タイトル 【第16回を実況するスレ】をノベライズ【前編】
本文

B.S.J.のみなさん、こんにちわっ♪

ごめんなさいっ! テサギ廃人になってる間に、お仕事の方が 「♪にっちもさっちもどうにもブルドッグ!」 状態で、ノベライズが大幅に遅れてしまいました。
無駄足を踏ませてしまった常連さまも少なくないかもしれません。ほんとーにごべんださいっ(涙)。
ということで、時間もありませんね? 早速、16話の前半を始めます。
もう、スタートの掛け声のバリエーションも尽きましたし(笑)。では。はじめっ♪


☆.。.:*・゜.。.★;:*・゜☆.。.:*・゜.。.★;:*・゜☆.。.:*・゜.。.★;:*・゜☆


2007年11月7日放送 『太王四神記』 第16話 


大河ドラマ風のオープニグタイトル。約4分間のCM

前回のダイジェストの後、「第16話」の文字。

ヨン・ホゲ軍の駐屯地。天幕の中で、キハがホゲに鎧を着せている。「時間がありません。北に白虎の神物を追って、通過するすべての土地とその族長たちを掌握し、誰よりも強くなって、クンネ(国内城)に戻らなければなりません。そして、チュシンの王になってください。待っています」と囁きながら、ホゲの背中に頬を寄せるキハ。しかし、ホゲが振り向いた時には、すでにキハの姿はなかった。刀を手に取り天幕を出るヨン・ホゲ。

草原。北のコラン(契丹)に向けて出陣するホゲ軍。キハの言葉どおり、通過する途中の部族と次々に合戦を繰り返し、征服し、掌握していく。戦場に累々と横たわる夥しい数の死体。勝利を収めても、ホゲの顔に笑顔はない。ただ、次の戦場に向かうだけだ。

クァンミ(關彌)城。入城するタムトク軍。クァンミ(關彌)城下の鍛冶屋の工場を使って、大量の鉄器の製造を行なうため、パソンが鍛冶職人たちに技術を教えている。そこにタルビがいつものように転びながら、「パソン姉さん」と走り寄って来る。息を切らせたタルビから「私たちの軍隊が占領した(10の城砦の)百済の人たちが大勢押しかけて来てるわ」と聞いたパソンは、「今かい? まだ片づけも何も出来ていないのに」と慌てている。

荷馬車を連ねた大勢の百済の民衆がクァンミ(關彌)城に入城してくる。その荷車のひとつに飴売りの男と火天会に拷問を受けたパソンの部下が乗っている。クンネ(国内)城からクァンミ(關彌)城まで来る途中で、クァンミ(關彌)城に向かう荷馬車に便乗したのだろう。

クァンミ(關彌)城下。太王軍が高句麗に戻るという噂と百済軍がクァンミ(關彌)城に責めて来るという噂を不安に思っているタムトクたちに占領された百済の民衆が、フッケ将軍に文句を言っている。「私たちは、私たちの意志で城門を開けたんですよ。それなのに、高句麗軍が帰り、百済軍が攻めて来たら、私たちはみんな殺されてしまいます。こんな事ってありますか? 高句麗太王は高句麗であろうが、百済であろうが民に区別はなく、食べることも分け隔てなく与えてくれると聞いて、私たちは安心していたんですよ。それがこのように、どっと高句麗軍が帰ってしまったら私たちはどうしたら良いのでしょうか」

フッケが「どうしろと言うのだ?」と聞くと、「責任をとって下さいよ。私たち百済の民は高句麗の人間になります。だから責任を取ってください」と答える百済の民たち。困ったフッケは、タルグこそがその責任者だと言ってその場を後にする。後に残されたタルグは、フッケの代わりに民衆に取り囲まれ、つるし上げに遭っている。その様子を見ていたシウ軍のリーダーとタムトク軍の将軍は、「百済軍が2日後に到着するという話だが、打つ手はないのか? ホゲが率いる援軍はいつ来るんだ? 4万の軍隊が動いているというのに」と話している。

クァンミ(關彌)城内にあるタムトクの会議場。廊下に火天会で拷問を受けたパソンの部下が怯えた様子で座り込み、おにぎりを食べている。そのパソンの部下から聞いた話を飴売りの男が、タムトク、コ将軍、ヒョンゴ、戦術参謀たちが揃った会議場で報告している。

「パソンはマルガルのフクス(黒水)村の出身だそうです」と飴売り男。「マルガルのフクス(黒水)村といえば白虎の神物が受け継がれた村ではないですか?」と戦術参謀。「パソンの父親はフッス(黒水)村の高名な鍛冶匠で、代々、白虎の神物を受け継いできたそうで、パソンの兄のプルドルが、その神物を持って北に逃げたそうです」と報告をしている。コ将軍は、「なぜパソンは陛下にこのことを黙っていたのでしょう?彼女なら兄も白虎の神物も見つけられるのに……」と問いかける。それを聞いたタムトクは、ある夜のパソンとの会話を思い出している。

(回想シーン)「大神官はこうおっしゃったんですか? 神物を探した人が本当の王だと言ったのですか?」とパソン。「そう言っていました」とタムトク。「それになのにどうしてですか? 神物を探せと言えば神物を探さねばならないのに。ホゲ軍の下に行かれるのか(神物を探すよりもホゲ軍を助けようとするのか)私には理解できません」と反論するパソンに、タムトクは、「もっと重要なことがあります」と答える。再び、「それは何ですか?」と問うパソンにタムトクは、「ホゲ軍について行った兵士達はみな、私の民です。彼らを生きて帰らせることが私のすべきことなのです」と答える。

「では、もし神物がどこにあるのか分かっていても、人を助ける事の方がもっと大事だという事なのですか? だから(ホゲ軍のおとりとなって)クァンミ(關彌)城に行かれるということですか?」と問うパソン。すると、タムトクは急に話題を変え、「パソン。パソンは10年以上国内城で鍛冶屋としてやってきたんですよね?」と聞く。「17年になります」と答えるパソンにタムトクは、「では、パソンも各部族に親しい人がいるでしょう? ホゲ軍と一緒に行った兵士達の中にも、パソンと親しい人がいるでしょう? 彼らの両親、子供、妻たちも(知っているでしょう)?」と問う。「当然、知っていますよ」と答えるパソンに、タムトクは、「彼らがみな、死んでしまうこともありえるのです。逆に私がお聞きします。パソンならどうしますか?」

会議室。タムトクからパソンとのやり取りを聞いたヒョンゴが「パソンはどうすると言ったのでしょうか?」とタムトクに質問する。タムトクは、「友人を助けにクァンミ(關彌)城に行くと言ったのです。その後に、私に話したいことがあると言っていました」と答える。ヒョンゴは「それでは、パソンは陛下にお話するつもりだったのですね。その兄、白虎の神物がプグィ(北魏)にあり、一緒に探しに行こうという事を」とタムトクに言った後、飴売りの男に向かって「その鍛冶屋を連れてきなさい。訊きたいこともあるし」と言う。しかし、先ほどの廊下にはすでに男の姿はない。困ったように「いません」と報告する飴売り男。刀を握り、会議場を後にするタムトク。

クァンミ(關彌)城下の鍛冶工場。タムトクたちの会議場前からいなくなったパソンの部下が、入って来る。「ここで何をしている? こんなところまで。クンネ(国内)城の鍛冶屋を守るように言ったのに」と言うパソンの手を引っ張って行こうとするパソンの部下。「お前はもしかして私に気があるのか? だからここまでついてきたのか?」と聞くパソンに、何度か躊躇しながらも何か耳打ちをする男。男の話を聞いたパソンは、「どこだ! どこにいる? 兄が来たと? 間違いなく私の兄か? 名前を言ってみろ」と叫びながら鍛冶工場を飛び出して走っていく。その様子を見ていたタルビも、「姉さん」と叫びながらパソンの後を追って走る。

通りに出ると、涙を流しながら「すみません」とつぶやいて姿を消すパソンの部下。その時、パソンとタルビは何者かに挟み撃ちにあい、拉致される。おそらくパソンの部下は火天会に脅され、パソンを拉致する手引きをさせられたのだろう。

鍛冶工場にタムトクとコ将軍がやって来る。コ将軍が鍛冶職人に「パソンはどこだ?」と問うが、パソンはいない。

クァンミ(關彌)城下の一角。パソンとタルビが、窓のない荷物籠のような乗り物に押し込められている。その時、パソンの懐から、何かが落ちた。

パソンを探すタムトクとコ将軍が城下を馬で走っている。道に落ちているパソンの持ち物を拾い上げ、タムトクに渡すコ将軍。パソンとタルビが拉致されたことに気付いたタムトクは、「すぐに近衛兵を送り、百済の10の城にパソンを探せねばならない」とコ将軍に命令する。

城下を進むすべての荷馬車の荷物検めが行なわれるが、パソンとタルビは見付からないようだ。

チュムチとその部下が走って会議場にやってくる。「手ぶらで帰ってきた(見つからなかった)と聞きましたか?」と問うチュムチ。「聞いた。あらゆる馬車、荷馬車をチェックしたが、パソンは見つからなかった」と答えるタムトク。「オレが行く。シウ軍を連れて行って、パソンと兵站隊長(タルビ)を連れ戻ってくる」と宣言するチュムチに、タムトクは「フッケ将軍と一緒に行け。ここは(我々にとって)敵の領内だが、チョンロ部とは顔見知りの部族たちがいるから、フッケと行けば余計な揉め事も避けられるだろう」と命令する。

それを聞いたフッケは、「陛下。もしパソンが裏切って、ホゲ側についていたら、私が痛い目にあわせてやります。もし、ホゲがすでに白虎の神物を見つけていようものなら……」と勇ましいことを言うが、冷静なタムトクはフッケの肩に手をやり、「彼女は私の兵士たちの命を守る(防具を作ってくれた)鍛冶匠だ。乱暴をしないでください」とフッケをいさめる。「は、はい……」とおとなしくなるフッケ。チュムチと視線を交わし、うなづくタムトク。

城門。チュムチやフッケたちが出陣しようとしているが、高句麗軍の撤退と百済軍が攻めてくることを不安に思った民衆が続々とクァンミ(關彌)城に逃げ込んで来ているため、城門は人でごった返している。気が急くチュムチは、「どけどけ!」と叫んでいるが、城門から出ることができない。

会議場。地図を見ながら、「百済軍がホガン城まで行くのにどれくらいかかるか?」と問うタムトクにヒョンゴは、「2日はかかります。兵士たちは動揺し、民は混乱しています。それに時間が経てば百済軍の援軍が増えるだけでしょう。パソンを探しに行くのは無理なようです」と答える。

城下では、未だにフッケたちが民衆ともみ合い、なかなか出発できないようだ。

出発できずにイラ立つチュムチに部下が「パソン姉貴を捜すのは無理でしょう。百済軍、数万名が来るというし……」と話すが、タルビのことが心配でしょうがないチュムチは、その部下の胸倉をつかみ、無言のまま怒っている。

会議場。出発できなかったフッケ将軍も含めて、再び会議が開かれている。「我々に残っている兵士は3000余りです」と話すひとりの将軍がフッケと口論を続けている。その時、タムトクは「百済軍はクァンミ(關彌)城には来ない」と断言する。「百済は王位を巡る内紛でそれどころではない。百済のジンサ王は従兄弟のアシン王子との権力争いに夢中だ。王の地位に目がくらむと周囲が見えなくなるものだ。百済軍はクァンミ(關彌)城には援軍を送ってこないでしょう。彼らは我々が3000余りの兵力だということも判っていない。クァンミ(關彌)城で3日間だけ待ってみよう。高句麗の太王軍はクァンミ(關彌)城だけでも1万の兵力があるという噂を流して……」と話すタムトク。

城外の道を商団が馬で進んでいる。そのリーダーの横には平民の姿に扮したタルグが馬を並走させ、世間話の振りをしながら、クァンミ(關彌)城に1万以上の太王軍がいるという噂を流している。それを聞き、「高句麗軍であろうと百済軍であろうと、オレたちには関係ない」と話す百済の平民。その話にタルグが相槌を打っている。

会議場。「民や兵士に伝えて下さい。戦争はなくなるし、すぐに国や家に戻れるという事を」と宣言して会議場を後にするタムトク。立ち上がり、驚いたようにタムトクの後ろ姿を見送るヒョンゴとスジニ。

夜。森の中を走る荷馬車。荷台ではパソンとタルビが後ろ手に手を縛られたまま揺られている。

クァンミ(關彌)城下の鍛冶工場。パソンとタルビの捜索を命じられた兵士たちが「どこにいるのか分からないというのはどういうことだ」と会話している。そこに現われたチュムチは、タルビのことを心配するあまり、大声で叫んでいる。

夜。会議室にひとり座っているタムトクのところにチュムチがやってくる。「すでに許可ももらってるし、(パソンたちを探しにクンネ城に)行こうと思うんだけれども」とチュムチは話しかけるがタムトクは黙ったままだ。「じゃ、行くぞ」と部屋を出て行こうとするチュムチにタムトクは「まだ、わからない」と答える。足を止め、振り向くチュムチ。「百済軍はクァンミ(關彌)城に来ないと言ったけれど、まだわからないんだ」と続けるタムトクをチュムチは「さっきは自信満々に言ってたじゃないか!」となじる。

それに対して「王だからだ」と答えるタムトク。「私はクァンミ(關彌)城主のように一人で城から出て、鬼神のようには戦えない。だけど、私は王なのだ。だから、こんなことは言えないんだ。どう考えても我々が負けそうだ、とは」と続けるタムトク。「戦ってみなきゃ勝ち負けはわからないじゃないか。オレたちの軍隊とクァンミ(關彌)城の兵士を合わせれば……」と話すチュムチに、タムトクは、「(クァンミ城の兵士は)城外に出した」と答える。

驚くチュムチにタムトクは、「昨日までは百済軍だったんだ。敵だった私たちに協力して、味方だった百済軍と戦いたいと思うか? 私たちが占領した別の城に移って民衆を守れと命じて送り出したよ」と説明をする。「武器も防具もすべてそのままでか? 東からの百済軍に加勢するかもしれないじゃないか?」と詰め寄るチュムチに、タムトクは、「兵士たちの尊敬する将軍と城主、それに彼らの家族は城内に残っている」と答える。

さらに「人質ってことか?」と驚いたように問うチュムチに、タムトクは、「王というのはそういうものだ。こんな風に騙したり、脅したり、そういうことも上手にできなければいけないんだ。そして、友人であるお前には頼みがある。一緒にいてくれ。申し訳ないが私が死ぬときには、一緒に死んでくれ、と」と乾いた笑いを浮かべながら話しかける。

タムトクの孤独と苦悩を感じ取ったチュムチは、会議室の敷居に腰を下ろし、「一緒に生きるのは大変だが、一緒に死ぬのは何が難しい?」と話す。その言葉を聞き、嬉しそうに少し離れた場所に腰を下ろすタムトク。するとチュムチは、「ところで、あいつの居場所はまだわからないのか?」とタムトクに聞く。「誰の?」と問うタムトクに、「クァンミ(關彌)城主だよ。一度、きっちりと戦ってカタをつけないとな」一人ごちるチュムチ。フッと笑顔を浮かべるタムトク。

クァンミ(關彌)城。老将軍カグンがチョロの寝室にお茶を運んでいる。しかし、チョロはいないようだ。

森の中。ひとり、スジニが歩いている。後ろに誰かがいるような気配を感じたスジニは、後ろを振り返って、姿の見えない何者かに向かい、「わかった。今、わかったよ。あんた、あの人に命令されたんだろう。私が何か問題を起さないように見張ってろと言われたんだろう? 水浴びに行くだけだよ。見たいんだったら隠れてないで側に来て、私の服が盗まれないように見張っててよ」と言いながら、背負っていた弓を肩から下ろし、歩いていく。

滝。水辺の岩に座り、お酒を飲みながら、スジニがひとり、話始める。

スジニ 「これってすごいことだよね? ふふふ。すごいよね? そうでしょ? 一国の王が、いや、大高句麗の王様がひとりで……。あっ。師匠とチュムチはおいといて。ひとりで私を助けに来てくれたんだよ。すごいじゃない。でも、ありがとうとは言えないよね。だって、絶対違うって言うに決まってるんだから。『おい。おい。私が頭がおかしいと思ってるのか? お前を助けるために行っただと? 1対1でクァンミ(關彌)城主との交渉に行っただけだ』って。あぁ、私の頭がおかしいや。パソン姉さんとタルビ姉さんが悪い奴らに捕まっちゃったのに、こんなことばっかり考えて、考えて、考えて……。はぁ。よし、戻ろう。王様はまだ起きてるはず。王様に鎧を着せてあげないと。難しいんだ。こうやって、こうやって、誰にでもできることじゃないのよ」

膝まで水につかりながら、タムトクに鎧を着せる真似をし、ひとり言を続けるスジニの姿を木の陰から、すっかり人間の姿に戻ったチョロが覗いている。

夜。百済軍からの攻撃に備えて防備を固めるクァンミ(關彌)城。コ将軍が「敵は来ないのか」とひとり言を言っている。

城壁では、等間隔に並ぶ見張り部隊にシウ軍のリーダーが檄を飛ばしている。

別の城砦。コムル村の人々が見張りに並ぶ中、飴売りの男に持たせた神物の杖に向かい、ヒョンゴ「空と星の間に。さー、さー」と呪文をかけている。「何をしているのですか?」と問いかける戦術参謀に、「私はコムル村の村長じゃないか。そして、玄武は水を司るものじゃないか。だから、ここに水を呼び寄せて、敵軍をすべて洗い流してしまおうとしているのだ。空と星の間に。さー、さー。お日様、お月様。さー、さー」と、呪文をかけ続けるヒョンゴ。戦術参謀は呆れたようにその場を去る。ヒョンゴは、一瞬、杖が反応したように感じ、嬉しそうな表情になる。しかし。それは、杖を持っていた飴売りの男が居眠りをしたために杖が揺れただけだった。「なぜ寝るのだと!」と怒るヒョンゴ。

朝。クァンミ(關彌)城の空に青い鳥が舞っている。その時、情報を流すため平民の姿で城外に出ていたタルグが馬に乗って帰ってくる。城砦の上から見ているフッケに嬉しそうに手を振るタルグ。

会議室にいるタムトクの元にフッケが「陛下! 陛下!」と大声で入ってくる。「百済軍は南に向かいました。東百済方面に船に乗って。私がこの目ではっきりと確認しました!」と嬉しそうに話すタルグに、フッケは「陛下。聞きましたか? クァンミ(關彌)城は我々のものだ!」と大声で喜んでいる。城内にいるタムトク軍も、みな「百済軍が引き上げたぞ!」と歓声をあげ、高句麗軍の赤い旗を持った兵士が城門を走り回っている。その喜びの輪の中には、カグン将軍、ヒョンゴ、スジニの姿もある。ホッとしたような表情を浮かべるタムトク。

火天会の中庭。「私の手中に収まらずに高貴なお人になられた方にこちらに来て頂くようにお願いしました」と話す大長老に、「チョンロ部出身の者たちは神のお告げにより、その地位から降ろしました。今後、私に伝えたいことがあれば、事前に手紙をくださるように。天地神堂の大神官になったのですから、こんな風に出向く時間はありません」とキハは冷たく答える。

「もう私の言うことを聞かないおつもりですか?」と問う大長老に、キハは「私の考えと一致したときには従います」と言い放つ。それに対して大長老は、「タムトクが青龍の神物を手に入れたという話です。クァンミ(關彌)城も。ホゲ様に従う人間でクンネ(国内)城の周囲を固めねばなりません。そして、ホゲ様を王に就かさねばなりません。それが私の考えです。キハ様の考えも私と一致すると思いますが……」と、不適な笑みを浮かべる。

クァンミ(關彌)城。コムル村の子弟を集めたヒョンゴが、地面に神物の杖を突き刺し、「王様と一緒に移動するのだ」と、コラン(契丹)の領内に移動する計画を話している。指示に従い、次々に準備に取り掛かるコムル村の子弟たち。その時、戦術参謀が、「コラン(契丹)ではなく、クンネ(国内)城に戻るとおっしゃっています」と報告に来る。「誰が?」と聞くヒョンゴに「王様がです」と答える戦術参謀。驚くヒョンゴ。

クァンミ(關彌)城内。タムトクがスジニと共にチョロを訪ねる。カグンに向かい「まだ、居場所がわかりませんか? 会いたいと思って来たのですが」というタムトクに、カグンは「探しましたが、一体、どこに居られるのか分かりません」と答える。チョロの槍を手に取りながら、「彼は、いつもあの大木の陰にいたとおっしゃっていましたね。私でも、また戻りたくはないだろうな。一緒に来てくれと言うつもりはありません。もし、居場所がわかったら私が待っていると伝えてください。強制はしません。いつでも会いたい時に訪ねて来てくださいと、そう伝えてください」というとその場を去っていく。

タムトクと一緒に立ち去ろうとしたスジニだったが、一瞬、足を止めると、タムトクが置いたチョロの槍を手に取り、「もう、戦えないのですか? 将軍の大木の城主は。以前は化け物のように強かったのに、今はもうだめなのですか?」とカグンに問いかける。「青龍の神物が体内にあったときほどではないが、槍術は相当なお力を持っていらっしゃる。化け物のようにはならないが」と答えるカグン。それを聞いたスジニは、「私も会いたい、私も待ってると伝えてください。会って、城主の槍と私の弓とで対決しましょうと。負けた人がお酒をおごるんですよ!」と、いたずらっぽく言い添えてその場を後にする。

2人が去ったのを見届けたカグンは、部屋の奥に隠れていたチョロに向かい、「太王は高句麗のクンネ(国内)城に戻られるそうです」と声をかける。奥の部屋から姿を現わしたチョロは、「私もクンネ(国内)城に行く」と言い、槍に布を巻き始める。「決心なさいましたか? 王を助けようと?」と問うカグンに「彼を見てみたい。私が仕えるべき人物かどうかを見極めたいのだ」とチョロは話す。


――【第16回を実況するスレ】をノベライズ【後編】へ続く――。


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Whistl
siriusさま。だいじょぶー。移動の電車の中で、爆睡してるからー(笑)。今、睡魔に襲われてるのは、韓国語の達人だと思いますー(涙)。 2007/11/14 23:34
sirius
Whistlさん、超ご多忙スケジュールの中こうしてupして下さって感謝感謝!!睡眠取れてないのでは? 2007/11/14 12:16
Whistl
なーがなーがさま。えっ? お返事いらないですか? 私、みなさんのレス読むのが楽しみで書いてるんですけど(笑)。Whistlのおしゃべりなんか、不要かしら? ヤーン、ちょっとは遊ばせてー(笑)。 2007/11/14 02:41
Whistl
makishiさま。そうなの。あの、チュムチとのシーンも、先日のコ将軍のシーンと同じく、男同士の友情が描かれた、すんばらしいシーンですよね。チュムチ。最近は、カッコよく見えてきたぞ(笑)。 2007/11/14 02:39
Whistl
YANCHO25さま。ご心配おかけしました。遅れはしましたが、無事、お仕事も終わり、取引先の方も、全然怒っていないので(笑)。ほっ♪ 2007/11/14 02:38
Whistl
chunsengyoさま。あっ。そうですよね。そう思います。タムはあのとき、チョロが隠れてること分かってて、聞こえよがしに語ってたんだと思います。その部分、そういう表現に直した方がいいかしら? 2007/11/14 02:36
Whistl
emimama520さま。えっ? 恋人? それはヨンヨンのことじゃなくって? このノベライズ? だめよぉ~、浮気しちゃ(爆)。 2007/11/14 02:34
Whistl
imoさま。 もう1話を10000字以内で書くことを、Whistl は放棄しました(笑)。えぇ~いっ! こうなったら、トコトン書いてやるっ(笑)! それに残りはあと7話しかないし……。え゛っ(驚)! 2007/11/14 02:33
Whistl
tianさま。やっぱし、無駄足、踏ませちゃいましたね(涙)。 ごべんださい。うぅ~ん。本当は月末に終わらせなきゃいけないお仕事が、押せ押せになっちゃって(苦笑)。困ったもんです(笑)。 2007/11/14 02:31
なーがなーが
ご多忙なのに、本当にありがとう* 意味不明の箇所がわかり、すつきりしました。 お返事はいらないですよ。 2007/11/13 22:47
makishi
もうすっかり王様にぞっこんなのはわかってるんだから~~~!涙ふきふき、後編行っきまーす! 2007/11/13 19:33
makishi
タムの心を思うと泣きそうになりました。18歳の青年には王様なんて重責しょうには重すぎる・・・チュムチ、ワタシからもお願い!ずっと一緒にいてあげてね・・・最初顔が気に入らないって言ってたけど、 2007/11/13 19:31
makishi
Whistlさん、長くなった首を折りたたんで待ってました~(笑)ああ、タルグはやっぱり噂を広めてたんですね。そんなはらはらドキドキな賭けだったのね~。チュムチにだけは不安な気持ちをさらけ出して・・・。 2007/11/13 19:29
YANCHO25
Whistlさん お待ちしていました。お仕事も押せ押せにしてしまってスミマセン。おかげさまで今夜はもう一度じっくり鑑賞タイム、幸せな時間が過ごせそうです。感謝です^^^ 2007/11/13 19:11
chunsengyo
お仕事だけでなく、体調は万全にね@@@ちょっとご意見を!チョロを訪ねた時のタム王の視線が気になりまして(笑)どうもチョロがそこにいたことを分かっていたのではと思うんですが、 2007/11/13 18:15
emimama520
本当に、恋しい人を待つ気分です。感謝、感激・・・言葉がみつかりません。 2007/11/13 17:31
imo
Whistlさん、チンシムロカムサハンミダ。どれほどお待ちしましたことか。一週間の前半話は前フリの回だから、台詞や状況、心情がわからないと余計に難解。しかし前編だけでこの字数@@大変だ~。では後半へ。 2007/11/13 14:42
tian
ふふ 何度無駄足を踏んだことか^^ タム迎える兵の足鳴らし状態。お口開けて待ってるひな鳥状態でした。お忙しいのにこちらこそごめんなさい。感謝感謝です。今からじっくり読ませていただきますね。 2007/11/13 13:14
 
 

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