B.S.J.のみなさん、こんにちわっ♪
はぁ。はぁ。はぁ。はぁ……。間に合ったでしょうか? 18話の放送が始まるまでに、読んでいただける時間があるでしょうか? あぁ、ホントに申し訳ありません。
で、実は今回、Whistl の作業が遅れたことで、一番の迷惑を被ったのは、いつも、セリフを書き加えて下さっている韓国語の達人です。聞くところによると、明け方まで、作業をしてくださって、ほとんど寝ずに翌日のお仕事にでかけられたとか……(涙)。 ここでお名前を発表することを、頑なに拒んでいらっしゃる韓国語の達人。できればみなさんも、心の中で、「ありがとねっ♪」 と思っていただけると……と思います。ホントにありがとだのっ♪
では。放送も15時間後にせまっておりますし、早速まいります。 ヨンヨンのカリスマ爆発17話っ! 爆発。 Bomb!!
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2007年11月8日放送 『太王四神記』 第17話
大河ドラマ風のオープニグタイトル。約4分間のCM
草原をクンネ(国内)城に向かうタムトク軍の映像に「第17話」の文字が出た後、前回のヨン・ガリョ邸のガリョと部族長たちの論争の場面の復習。ヨン・ガリョが首筋に突きつけられた刀をどけた所に、サリャンに率いられた火天会の兵士たちが入ってくる。
ヨン・ガリョ邸の中庭。「何のまねだ? ここに来て何を」と聞くヨン・ガリョに、「外は危険ですので、少しの間、安全なこの場所でとどまって下さい」と答えるサリャン。予想もしなかった火天会の行動に、驚きを隠せないヨン・ガリョ。
火天会の兵士たちによって占拠されるヨン・ガリョ邸。大長老に向かい「何をするつもりなのか? このヨン・ガリョの家をどうしようというのか?」と問うヨン・ガリョ。「ほんの少しの間だけです」と答える大長老。しかし、納得がいかず、「私の息子ホゲをチュシンの王にしようと言ったのに、なぜ、この国の重臣たちに剣を向けるのか?」と質問を重ねるヨン・ガリョに大長老は語りだす。
大長老 「勿論、火天会の私たちもチュシンの王が必要なのです。ただ、チュシンの王だけが四神の神物が必要なわけですから。すでにご存じではないですか? お認めになりたくなくても(ヨン・ホゲではなくタムトクがチュシンの王だということを)。あの方がこちらに来られるのです。私はその方が必要なのです。手に入れねばならないのです。その方とその傍にある神物たちを。大家様がご協力くださるのであれば、あの、部屋の中にいる高句麗の忠臣たちに手をつける気持ちはありません。斉家会議の首長としての紋章を少しの間、お貸しいただかなければなりません」
神壇。巫女見習いたちが走っている。巫女長が大神官の部屋に入っていく。落ち着いた面持ちで、唇に紅を差しているキハに向かい、巫女長は、「大神官様。あえてお聞きいたします。王様を城内に入れないというのは天のお声ですか? この国の王様を受け入れるなという命令は、私が拒否します」と宣言する。ゆっくりと立ち上がりながら、「時間がないのよ。とても急を要しているの。そして……」と言いかけるキハに、巫女長はさらに、「あなたは神を恐れないのですか? 自分の利益のために神を冒涜するのですか?」と詰め寄る。
「必要なら、神だけではない。何だって利用するわ」と言いながら巫女長を振り返ったキハは、前の大神官を倒した時のように、巫女長を抱き寄せ、「時間がない時に些細なことで私に手間を取らせないでちょうだい。時間がないのよ。とても切迫しているのに」と、その後頭部に怪しい光を発する手の平を添える。膝から崩れ落ちるように倒れる巫女長。その巫女長を部屋に置き去りにし、「神を恐れることなどあるはずがないではないか。私が神を作っている最中なのに」とつぶやきながらキハが去っていく。
クンネ(国内)城から南西に20kmほどのタムトク軍の駐屯地。「準備は終了したのか?」と声をかける将軍に、「いつ出発ですか?」「夜に出ていれば、もう到着しているはずなのに」と答える兵士たち。みな、家に戻れることが嬉しそうだ。「もう少し待て」と言って、その場を去る将軍。そのすぐ側では、クァンミ(關彌)城主だという身分を隠したままタムトク軍に同行したチョロが、槍の手入れをしている。
自ら馬の手入れをしているタムトクの元に近づいてきたヒョンゴが、「王様、おかしいです」と声をかける。「コムル村からの迎えがまいりません」と続けるヒョンゴに、フッケが横から「王の凱旋だというのに、迎えが来ないとは。少なくともクンネ(国内)城の40km手前には迎えが来るはずなのに。あの山を越えればすぐなのに誰も来ないとは……」と文句を言い募る。
「伝令はいつ送ったのだ?」と聞くタムトクに「昨日には着いているはずですが……」と答えるフッケ。タムトクは、「コムル村からの連絡もないのか」とヒョンゴにも訪ねるが、ヒョンゴも「遅れているのかもしれません」と困った様子だ。少し考えたタムトクは、タルグを呼び、「タルグ。12名ほど連れて先に行け。そして、クンネ(国内)城の城門が閉められているかどうかを確認して来い」と命令する。「はい」と準備に向かうタルグ。
クンネ(国内)城。ヨン・ガリョから取り上げた斉家会議の首長の紋章を振りかざしたサリャンが、各城門を閉めるように命令を出し、城門が次々と閉じられていく。そんな中、神壇の巫女の一団が、タムトク軍への伝令を届けるため、城を出て行く。草原を走る巫女の一団を目撃したタルグたちは、慌ててクンネ(国内)城に向けて馬を走らせる。
クンネ(国内)城に到着したタルグは、城門が閉められていることを確認し、目くばせをされたコムル村の子弟が、タムトクにそれを伝えるために戻っていく。
タムトク軍の駐屯地に大神官からの伝令を携えた巫女たちが到着する。「大神官がくるかと思っていたが」と問いかけるタムトクに、巫女の代表が「大神官から陛下に天のお言葉を伝えにまいりました」と手紙を差し出す。その手紙を手に取り、読み始めるコ将軍に、「何と書いてある。大神官が言う神のお告げとは?」と問いかけるタムトク。
「天の民と地の民の間に伝えよう……」と手紙を読み始めたコ将軍は、「馬鹿馬鹿しい。話にならない手紙です。陛下の耳が汚れます。このまま燃やしてしまっても問題ない内容です」と手紙を閉じてしまう。コ将軍から手紙を受け取り、目を通したスジニが、「要するに、太王軍は戦いであまりにも多くの血を流したからクンネ(国内)城には戻れませんと書いてあります」と内容を伝える。フッケは「半年以上も戦場に生き残っていたのだから、血が流れるのは当然の事だ。花を咲かせにでも行ったと思っているのか!」と巫女たちに文句を言う。無言の巫女たち。
スジニが、「太王軍を入場させる前に、王は禊をしなければならない。その後にクンネ(国内)城に入ることができる」と手紙の続きを読み進めると、興奮したフッケは、「王様。クンネ(国内)城に行き、あの腐った豚野郎たちを……」と言葉汚くののしり始める。
手紙の内容を聞いたタムトクは、「これは大神官が書いたものか?」と巫女に聞く。「そうでございます。陛下」と答える巫女。「その天のお告げがあったとき、他に誰がいた? これは、忠臣たち、すべての意志なのかと聞いているのだ?」とさらに問いかけるタムトクに巫女は、「私たちは命をうけた伝言しかお伝えできません」と答える。
「陛下。これ以上、お訊きになる必要はございません。この伝達者達をすぐにでも」と、さらに興奮するフッケを無視し、巫女に歩みよったタムトクは、その肩に手を添えながら「これは謀反だろうか? 今、クンネ(国内)城に兵は少ないはずだ。城から出て、私と戦うということか? もし私が彼らだったら、部族長に相談するが……忠臣達のみなの意見なのか?」と問いかける。その言葉に、「部族長たちはみな、ヨン大家に監禁されているそうです」と答える巫女。その言葉に顔をゆがめるタムトク。
タムトク軍の駐屯地の天幕の中。偵察に行ったタルグからの伝言を受け取った戦術参謀が、「東西南北の城門が閉ざされ、守りの態勢に入っているそうです」と伝えている。それを聞いたフッケは、「陛下、このフッケに500の兵を預けてください。6時間以内に4つの門を破ってみせます」と進言するが、タムトクは、コ将軍に向かい、「コ将軍。クンネ(国内)城を包囲してください。攻撃できる圏内で城を包囲し、私が命令するまでは戦わないでください」と命令を下す。「はい。陛下」と答えるコ将軍。フッケは「我々チョンロ部は……」と残念がっている。
「陛下。ついに火天会が本性を現わしたようです」と話すヒョンゴに、「私が火天会だったら、まず斉家会議を牛耳り、兵を城外に出し、斉家会議の名の下に、我々を後方から攻撃するだろう」と分析するタムトク。コ将軍は「高句麗の兵が陛下と戦うでしょうか?」といぶかしむが、タムトクは、「最悪の場合に備えよう。フッケ将軍。私の名前でクンネ(国内)城に至る5つの城砦を掌握してください。1つ、私の命令以外、誰の命令にも従わないように。2つ、敵軍の侵入に備えるようにと」と王の紋章を手渡しながら命令を出し、「私はクンネ(国内)城に行く!」と天幕を出て行こうとする。
「ひとりで行くんですか?」と心配するスジニ。「王様。少しそのやり方を改めていただけませんか。どこにでもおひとりで向かおうとする事を」と進言するヒョンゴ。その2人にタムトクは、「私が行けば城門を開けてくれるはずだ」と笑いながら答える。話しを聞いていたチュムチは「シウ族は城壁を飛び越えるなどわけないぞ」と加勢を買って出るが、タムトクは、「自分の城に戻るのに城壁を飛び越えたり、自分の兵と戦ったりはしない。戦わなければならないのは別の者だ」と答える。
「だから、やっぱり(誰かと)戦うんじゃないか!」と言うチュムチにタムトクは、「戦う時には私の望むように自分のやり方で戦うよ。先生。城内にいるコムル村の子弟に伝えてくれ。城下の民に危害が及ばないように避難させて下さい、と。どうしても今回はクンネ(国内)城内で戦いが繰り広げられることになるから」とテキパキと指示をしながら、出陣の準備に突入していく。
クンネ(国内)城西門。スジニとチュムチ、そして一介の兵士に紛れたチョロなど、十数名の兵士だけを引き連れたタムトクが到着する。
西門の上。「兵の大半を残し、ごくごく少人数でやってきたようですな」と話す大長老に、「私が王様に、そのまま帰れといったらどうするだろうか?」と問いかけるヨン・ガリョ。「族長たちがどうなるでしょう。彼らがいなければホゲ様も王にはなれますまい。ホゲ様が混乱することになります」と答える大長老。
城門が開き、入城するタムトク。城門の上からヨン・ガリョがタムトクに一礼する。それを見上げ、目礼するタムトク。奥から2人の巫女見習いを連れた新しい巫女長が現われ「天地神壇は陛下を永らくお待ちしておりました」とタムトクに挨拶する。振り返り、スジニたちに「行ってくる。後でオジュ倉庫(=王様のお酒を保管する倉庫)で会おう」と言い残したタムトクが、ひとりで王宮に入っていく。心配するスジニやチュムチたちを残し、閉じられる内側の城門。タムトクを心配するスジニの後ろ姿をチョロが見つめている。
王宮の庭。ヨン・ガリョと向き合ったタムトクは、「私が留守中、ご苦労さまでした」とヨン・ガリョの労をねぎらう。「陛下。臣下はお連れになっていないのですか? 包囲している者たちは彼らだけですか? コ将軍は……」と問いかけるヨン・ガリョに「数ヶ月ぶりに戻って来た王を城門を閉めたままでのお出迎えは、ヨン大家だけのようですな」と話すタムトク。ヨン・ガリョは、神壇に同行することを提案するが、その提案は、巫女長の「神壇では禊の儀式の準備を進めております」と言う言葉で遮られる。
ヨン・ガリョに「私の国、私の城の中で、私を殺そうとする者がいるのでしょうか? 仮に殺そうとしたとしても、今ではないでしょう? 王の地位は、すべての城、すべての村に知らしめて、適切な方法で決められるもの。誰が王になるとしても同じです」と言い残し、タムトクは、ひとり、神壇に向かって歩きだす。その時、城門の上にいる大長老と一瞬、視線を交わすタムトク。
神壇。祭壇に続く廊下には、結界を示す縄が張られ、白い絹の絨毯が敷かれている。入り口で巫女見習いに刀を渡し、ひとり歩を進めるタムトク。
城門。タムトクを待つスジニやチュムチたちに城の兵士たちが、「20日で10の城を占領したっていうのは本当か? 馬で通るだけで7日はかかるだろうに」と問いかけてくる。「クンネ(国内)城は情報が遅いんだな。恐ろしいチュシンのケーマ(鎧馬)軍の噂は、百済やカヤ(伽耶)まで鳴り響いているっていうのに」と自慢げに語ったスジニは、「あぁ、ところで手洗いはどこだ。貸してくれ」と言いながら、城門からどこかに姿を消す。それを見ていたチュムチも大声を上げて、スジニの後に続く。
神壇。祭壇の前に立つキハの前に進み出るタムトク。「百済の10の城砦とクァンミ(關彌)城を3か月で占領なさり、お帰りになったことを天と共にお喜び申し上げます。午の刻(=正午)に鎮魂際を執り行いますので、まず……」と言いかけるキハの目を見つめながらタムトクは、「先代の大神官はいつ亡くなられた? 君の仕業か?」と問いかける。「天のご意志です、と申し上げてはいけませんか?」と答えるキハ。「君ひとりの仕業ではないだろう。私が知っている君は……」と続けようとするタムトクに、キハは「(あなたは)初めから私のことなどご存知なかった」と切り返す。
「そうか。それなら教えてくれ。君と、そして君の後ろにいる火天会は何を望んでいるのだ?」と問うタムトクに、キハは、「クンネ(国内)城で反乱があった時、2人で城を出て、難民村に避難した夜、私の気持ちをお聞きになりましたね? 私の気持ちはどうだったのかと」と問い返す。 【回想シーン:難民村で結ばれた夜の2人】
「覚えてらっしゃいますか?」と聞くキハ。「あの夜もあの場所も、忘れて久しい」と答えるタムトク。「それでは、今、お答えしましょう。私の心は、いつもチュシンの王と共にあります。その方が、チュシンの国を築くまで、私はすべてのことを行ないます。必要なら、喜んでチュシンの星を作り、空に浮かべて見せましょう」と答えるキハ。キハの横を通り過ぎ、祭壇に近づいたタムトクは、子供の頃の茶畑での出来事を思い出している。 【回想シーン:クンネ(国内)城には信頼できる人がいない。君を信じていいね。助けてくれ】
「君がチュシンの王だと思っているのは、ホゲだろう。私も一時は彼が勇敢な高句麗の王になるだろうと思っていた。私が王になったのは、ひとりでも多くの人の命を救うためだ。高句麗の民であろうと、百済の民であろうと、みなチュシンの民であり、兄弟だと信じたからだ。そう信じる私のために、私の兵士たちは、危険で大変な思いをしてきたのだ。その兵士たちを、君の言う“血の罪”などという言葉で侮辱しないでくれ」と冷たく言い放つタムトクは、少年時代の秘密の練習場での2人の会話を思い出している。 【回想シーン:キハや。いつも側にいてくれ、いつも振り返ったら見えるところにいてくれ】
「それでは申しあげます。覚えてらっしゃいますよね? 四神の神物を先に集めた方が王になるという約束を」というキハに、「それで?」と聞くタムトク。「高句麗の重臣たちは、我々の手の内にあります。我々が必要なのは、陛下の側近が持つ玄武の神物です。ホゲ様が白虎の神物を持ち帰れば、3つが手に入ります。朱雀の神物はすでに持っておりますので。もし、それ(=朱雀の神物と朱雀の転生であるキハ)がお気に召さないのなら、今、この場で私を止めてください。どこまで行くのか、私自身にも分からない私を殺して、止めてください」と目を伏せるキハ。
そのキハをしばらくみつめたタムトクは、「私の中に未練があった。だから、こうして会いにきたのだ。だが、もういい。私の気持ちは終わった」と静かに言い放つと、キハの横をすり抜け、部屋を出て行く。一人残され、ゆっくりと目を閉じたキハの脳裏には、走馬灯のように、タムトクとの思い出が蘇っている。
【回想シーン】少年時代から2人で並んで馬を走らせ、共に成長したタムトクとキハ――。キハの火の力を面白がって、部屋中の燭台に火をつけさせたタムトク――。ケーマ軍の裏切りにあい、草原で睡眠薬を使いタムトクを眠らせたキハ――。雨の中での決別――。神壇でのカウリ剣の審査――。命を絶つことすら許されなかった断崖での出来事――。
祭壇の間を出た一方のタムトクも、前の大神官から「この国はヨン・ガリョの手に落ちました。遠くに行き、2度と戻ってはなりません。それが唯一、太子様の生き残る道です」と言われ、神壇の柱に刀を打ち付けた時のことを思い出している。入り口で預けた刀を受け取ると、自らの心を断ち切るように、結界の綱を断ち切って、神壇を後にするタムトク。
クンネ(国内)城近くの道。コ将軍が馬で走っている。
クンネ(国内)城下の西門近くをタムトク、チュムチ、スジニの3人が歩いている。「ヨン家は完全に包囲されている。火天会とか言う奴らに」と報告するチュムチに、「ヨン家には私兵もいるだろう?」と尋ねるタムトク。話を聞き、「火天会は普通の兵士じゃなくて、殺人集団として育成されてきた奴らです。今までの戦のように正々堂々と戦っていたら、死傷者がでるかも」と心配するスジニに、タムトクは「正々堂々と戦うつもりはない。戦う価値もない」と言った後、空を見上げ、「もう、午の刻(=正午)に近いのか?」とつぶやいている。
ヨン・ガリョ邸。入り口近くを歩き回る大長老は、「もう午の刻(=正午)になるというのに、この国の王は自分の臣下たちをどれだけ心配なさっているのか。とても気になります」とつぶやいている。幽閉された部屋では、いきり立つ部族長を「我慢してください」となだめる従者チョ・ジュド。部屋は火天会の兵士たちによって取り囲まれている。
城下を歩いていたタムトクたちは、自分たちに尾行がついていることに気付く。小さな声で、「前に4人」とつぶやくタムトク。「右に3人」とチュムチ。「こっちにも2人ね」とスジニがつぶやいた瞬間、3人はそれぞれ別方向に走り出す。襲いかかる火天会の追っ手たちを一瞬で撃破するタムトク、チュムチ、スジニ。タムトクが「ここが火天会の秘密の邸宅だと聞いたが?」と火天会の兵士の一人に聞いている。
城下をドラを持ったコムル村の人々が歩き回り、民衆に家の中に避難するように告げている。
ヨン・ガリョ邸。城下に響き渡るドラの音に、ヨン・ガリョ、大長老たちも空を見上げる。大長老は何やらサリャンに指示を出している。
「東西南北の門に行き、門衛を配下につけろ。そして、西門を開け。コ将軍が入城できるように。速やかに行なうのだ。ヨン家の門は完全に封鎖し、中に囚われている捕虜たち(部族長たち)を不安がらせないように。私が到着するまで待っていろ」というタムトクのナレーションに乗せて、門衛を倒し、城門を開け、入城するコ将軍の映像。
火天会。城門に登ったチュムチとスジニが火天会の門衛を倒し、城門を開錠。タムトク軍が正面から火天会に入って行く。その兵士の一団の中には身分を隠したチョロの姿も。スジニは弓で、チュムチは斧で、チョロは槍で、タムトクは刀で、次々と火天会の兵士たちを倒していく。
城下。馬に乗ったコ将軍率いる一団がヨン・ガリョ邸に向けて走っている。
ヨン・ガリョ邸。外に出ようとするサリャンたちをタムトクの弓矢隊が襲い、彼らは屋敷から出ることができない。降り注ぐ矢を振り払い、屋敷内に戻るサリャン。
火天会。タムトクたちと火天会の戦いが続いている。階段を駆け上り、火天会の兵士を倒すタムトク。
ヨン・ガリョ邸。弓矢隊に追い詰められたサリャン率いる火天会は、邸内に引きこもり、その門扉を固く閉めてしまう。その門を見張るタムトクの弓矢隊。
火天会。チュムチ、スジニ、タムトクが、一気に建物内に到達する。八角形の祭壇の部屋まで駆け上がったタムトクたちは、残る火天会の兵士たちを倒していく。一瞬、スジニが危機に陥ったとき、それを助けたのは、名前も分からない槍を使う兵士(=チョロ)だった。「探しているのは何ですか?」とチュムチがタムトクに聞いた時、スジニの後ろの壁が燃え上がるような真っ赤な光に包まれる。その光を驚くように見つめる3人。おそらく本来の朱雀の主であるスジニと、チュシンの王であるタムトクの存在に、朱雀の神物、紅珠が反応したのだろう。
――【第17回を実況するスレ】をノベライズ【後編】へ続く――。
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