B.S.J.のみなさん、こんにちわっ♪
【第20回を実況するスレ】をノベライズ【前編】はいかがでしたでしょう? 後半は、またまた、コ・ウチュン将軍とタムトクの心温まる会話が登場します。 最近、Whistl は、ヒョンゴに感情移入し、コ将軍に感情移入し、パソンに感情移入し、ノベライズを書きながら、毎回、鼻水、垂らしてます(爆)。 さて、後半。今回も小さめのハンドタオル、あるいは数枚のティッシュは必要かも(笑)。 では。どぞーっ♪
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偵察に出た巡視隊のひとつが草原を走っている。その時、巡視隊の行く手に、荷物を抱えた1人の女性がフラフラと歩み出て、座り込んでしまう。ホゲ軍により全滅させられた村の住人だと思った巡視隊の隊長は、馬を下り、「女人。1人か? 我々は高句麗の太王軍の者だ。家族はどうした? 村の人は? 生き残った人はいないのか?」と声をかけながら、無言で泣いている女性に近づく。しかし、隊長が女性の肩に優しく手をかけた時、その隊長を強い視線で睨み返した女性は、隠していた刀で隊長の喉を掻き斬る。それを合図にしたように、周辺の草むらから巡視隊に弓を射る人々。それは、ホゲ軍(高句麗)への報復を企てるコラン(契丹)の部族民たちだった。
タムトク軍の駐屯地。会議を開くタムトクたちの元に、背中に矢が刺さったままの兵士が走りこんで来る。「陛下に知らせを持ってまいりました。コラン(契丹)が南から襲ってきました。他の者たちはみな、やられました」と崩れ落ちる兵士は、懐から相手方の旗印をタムトクに手渡すと、手当てを受けるため、コムル村の人たちに別の場所へと運ばれていく。
「将軍たちに、全員に防具をつけさせて、平然としていろと伝えろ」と近くにいた2人の兵士に命じるタムトク。「はい。陛下」と天幕を出て行く2人の兵士。フッケを向き直ったタムトクは、「コチュガ(フッケの尊称)。どこの部族かわかりますか?」と兵士から渡された旗印をフッケに手渡す。旗印を見たフッケは、「クィドゥアリの部族の旗印です。8部族の中で2番目に大きな部族です」と答える。「クィドゥアリの部族はコラン(契丹)の中でも最北端の部族のはずではないか?」と聞くタムトクに、「はい」と答えるフッケ。その時、別の兵士が報告のため天幕に入ってくる。
「コラン(契丹)軍は約2000の兵力で、北東部で連合を組んだそうです。少なくとも2つの部隊が手を組んだようです」と報告する兵士。その話を聞き、「今まで決して連合などしなかった部族なのに……」とつぶやくフッケ。「コラン(契丹)の動きは思いのほか、早いようです。ホゲ軍へ報復のために手を結んだのでしょう」と話すヒョンゴ。
2人の話を聞いたタムトクは、「先生、言っていた物(献上品)を準備してください。コチュガ(フッケの尊称)。(コラン軍に襲われた)我々の兵士たちの遺体を捜しにいきましょう。30人ほど先発させ、追加の5つの隊は相手に見つからないように後ろから行かせるのです」とそれぞれに命令を出す。「はい。陛下!」と嬉しそうなフッケの様子を見たタムトクは、フッケを呼び止めると、「コチュガ(フッケの尊称)。私の許可なく軍隊を動かさないでください。今回の出陣は最初から最後まで私が行けといえば行き、止まれといえば止まる。お分かりですか? すぐに動きますので、準備ができたら知らせて下さい」とフッケが勝手な行動を取らないように念を押す。怒られた子どものように一瞬、首をすくめたフッケは、「分かりました」と元気に返事をすると、天幕を後にする。その様子を見送るタムトク。
机上の地図に目を落とすタムトクに静かに近づいたコ将軍は、「まさか、直接(陛下も)出陣なさるおつもりですか? 陛下の兵士たちを信じることができませんか?」とタムトクに尋ねる。地図から目を離したタムトクは、「周囲にこの話を聞いている人は(コ将軍以外に)いませんね?」と確認した後、コ将軍を向き直ることなく、正面を見据えたまま話し出す。
タムトク 「私の兵士たちを信じることができないのではなく、私が自分自身を信じることができないのです。多くの先生たち、すべての将軍、すべての兵士たちが、数多くの情報と忠告を与えてくれる。でも、結局は、私が決断しなければならない。その度ごとに恐くなります。私が思い違いをしたなら、私が間違ったとすれば、私が無駄に我を張ってしまったら……私が(すべての兵士たちを)殺すことになってしまうのだから」
その言葉を聞き、「陛下。私の方を見て下さい」と言ったコ将軍は、タムトクの鎧の汚れを手で拭いながら告白を始める。
コ将軍 「私は15歳の時から戦場で戦ってきました。出撃の笛の音が鳴れば、誰よりも前線へと走り出る1人でした。でも、いつも死ぬのが恐ろしかったのです。ところがなぜでしょう? 陛下にお仕えするようになって以来、私は人生で初めて死ぬのが恐くなくなりました。それは外に居るすべての兵士たちも同じ思いでしょう。この方のためなら死んでもよい、と。ですから、ずっとお側に居続けさせください。それが(私の思いの)すべてです」
若き王への愛と信頼を伝える父親のようなコ将軍の言葉。無言のまま、じっと互いの目を見詰め合う2人。
クンネ(国内)城。誰もいない玉座の間。ヨン・ガリョがひとり玉座の前に歩み出る。そこに「ご存じでしたか?」と言いながら入ってきたカムドンはヨン・ガリョに一礼すると、玉座の方に目をやりながら、話を始める。
カムドン 「陛下は玉座に腰を下ろしたことがありません。不思議に思い、一度お聞きしたことがありました。その理由は、先王たちが陛下に与えた使命をまだ果たしていないからだとおっしゃいました。だからまだご自分が座るべき席ではない、とおっしゃったのです」
その話を聞き、玉座に目をやったヨン・ガリョは、出陣直前のタムトクとのやりとりを回想する。
【回想シーン】 斉家会議の首長の紋章をヨン・ガリョに渡しながら、「お返しします。斉家会議の首長の紋章です」というタムトク。「私を再び斉家会議の首長に指名なさるのですか?」と問うヨン・ガリョ。「私はクンネ(国内)城にはあまり居られないと思います。しっかりとした国政をお願いしたいのです」と答えるタムトク。「私にすべてを任すということですか?」と問うヨン・ガリョ。「その通りです。私はもうすぐ出陣しなければなりません。兵士たちが待っています」と答えるタムトク。「高句麗のすべての城もすべての里もすべての村も、私の采配に任されると言うのですか?」と再び問うヨン・ガリョに、タムトクは、「百済に属していた10の城と120の村も頼みます。百済が虎視眈々と狙っているでしょうから、事前に時を見て、援軍を送って下さい」と答える。
「陛下。以前にもはっきりとお話しましたが、私は陛下ではなく息子を選んだのです」と話すヨン・ガリョに、「その時が来れば、そうなさって下さい。でも今、この国にはヨン大家が必要なのです。国政においては私よりはるかに能力がある高句麗の重臣であるヨン大家が。高句麗に対する愛国心についても私がよく存じています」と話すタムトク。それでも返事のないヨン・ガリョに「何がご心配ですか? ヨン大家。チュシンの意味をご存知ですか? ペダル(倍達=朝鮮民族の古い呼び名)の民が住んでいた世の中をチュシンと言うのです。それを取り戻すのは長い道のりです。ですから、この場所をヨン大家に守って欲しいのです」とタムトクは語って聞かせる。
現実に戻ったヨン・ガリョに、カムドンは、「陛下の仰せで、“チャンサ(長史)”と“チャングン(参軍)”をご紹介します」と声をかける。「“チャンサ(長史)”? “チャングン(参軍)”?」と聞き返すヨン・ガリョに、カムドンは、「陛下によって新たに設けられた部署。年代記を記録する部署と、軍事について王に進言する部署です。こちらにどうぞ」とヨン・ガリョを導く。
コムル村の人々が働く“チャンサ(長史)”と“チャングン(参軍)”の部屋にヨン・ガリョとカムドンが入ってくる。辺りを見渡すヨン・ガリョ。近づいてきたヨン・ガリョに、ヒョンジャンは、「我々は今、フヨン(後燕)に贈る献上品を用意しています。陛下は留守の間に百済の侵略があることを心配しています。クァンミ(關彌)城を始めとする新たに獲得した城は安泰ではありません。フヨン(後燕)と外交を築き、百済を牽制するようにと命じられました」とタムトクの戦略を説明する。
“チャンサ(長史)”と“チャングン(参軍)”の部屋を歩きながら、ヨン・ガリョに「この者たちは、伽耶と日本の外交について情報を集めています。その者たちは、百済と伽耶の外交を記録しています」と説明を加えるカムドン。「これは、陛下がすべて1人でお考えになったことか?」と問うヨン・ガリョに、「はい。3日に1度、陛下に報告を遣わし、新しい命令を受けます」と答えるヒョンジャン。
部屋を出たヨン・ガリョは、王宮の庭から王宮を振り返る。その目に映ったのは、自分が想像もつかなかったような部署を作りあげたタムトクへの畏れだったのか。あるいは敗北感だったのか――。力なく肩を落とし、目を伏せるヨン・ガリョ。
ホゲ軍の駐屯地。伝令がヨン・ガリョからホゲへの手紙を運んでくる。
ホゲ軍の天幕の中。ヨン・ホゲが、将軍たちが居並ぶ室内に、「私の父上の伝令には、私たちを反乱軍にすると。そのために太王はコラン(契丹)軍と共謀して、我々を追い出すつもりだと書いてある」と手紙を読みながら入ってくる。読み終わった手紙を将軍たちに見せながら、「我々の4万の兵を反逆者と決めつけ、敵であるコラン(契丹)と手を結んで我々を追い落とそうとするのが!」と話す。
しかし、それを聞いた将軍たちは、「我々の王がそんなことをするなんて!」「反乱軍とは何事だ!」と口々に不平を漏らす。その将軍たちに向かい、ヨン・ホゲは、「これが我々の王だ! ただ、私、ヨン・ホゲに勝つために、この国の4万の軍を反乱軍とし、敵と手を結ぶ。これが即ち我々の王なんだ!」と声を荒げる。「信じられない。信じたくない」と言うケーマ(鎧馬)軍のチョクファン将軍を始め、将軍たちは「我々はもう既に反乱軍となってしまったのだ」と騒ぎ出す。
その様子を見たヨン・ホゲは、「私は大将軍ヨン・ホゲだ! 私は今、宣言する。我々は誰が敵かも分かっていない王と戦うのだ。ただ一つ、我が祖国、高句麗のために戦うのだ。だから、今後もし、太王軍と手を結ぶ者、情報を流したり間諜を働く者、逃亡を図った者はすべて殺す! 将軍たち。わかったか?」と声高に問いかける。立ち上がり「はい!」と声を揃える将軍たち。前方を見据えるヨン・ホゲ。
太王軍の駐屯地。天幕を出てきたタムトクは、コ将軍に向かい、「(コランの)連合軍と言っても組織化はされていない。間違って攻撃してくる部族もあるかもしれない」と話している。それに対し、「ここは心配ありません。まず、ご自分の身を守ることをお考えください」と話すコ将軍。「チュムチが早く戻ってくれるといいのだが……」と心配するタムトクの元に走り寄ったタルグが「準備ができました。出発します」と声をかける。タルグの腕を叩きながら、「一か八かの勝負だ。出発しよう!」と声をかけるタムトク。「お待ち申し上げます」と言うコ将軍。武者震いしながらタムトクの後を追うタルグ。後ろ姿を見送るコ将軍。
草原。太王軍の先遣隊がコラン(契丹)の部族民に襲われ、命を落とした巡視隊の遺体を荷馬車に回収している。そこに再びコラン(契丹)の部族民たちが弓を放って来た。矢に倒れる兵士たち。パソンの作った盾で防備を固める太王軍の前に姿を現わしたのは、クィドゥアリの部族長ドゥータイだった。しかし、その時、先遣隊の後ろから、5つに分かれた太王軍の本隊が姿を現わす。太王軍の大軍に一瞬たじろぐ部族長ドゥータイ。
「高句麗の太王であらせられる」と大声で伝えるフッケ。一歩前に出て、「あなたたちはクィドゥアリの部族の方たちか?」と問いかけるタムトク。「我々は、北部の第一の部族、クィドゥアリだ」と答える部族長ドゥータイ。そのドゥータイに向かい、「コラン(契丹)のハン(汗)、アッティラも一緒だと聞いている。これはアッティラへの献上品と挨拶状だ。私の気持ちだと渡してくれ」と言ったタムトクは、歩兵にアッティラへの贈り物の入ったつづらを運ばせ、自らも手紙の入った筒をドゥータイに放り投げると馬を返し、引き上げていく。
残されたドゥータイに向かい、フッケは、「亡き高句麗兵たちの御霊の恨みはあるが、寛大な王様はそのことは許すとおっしゃっている。王様はあなた方コラン(契丹)のことを熟知している。知っているとは思うが、王様に従うこの部隊は有名なチュシンのケーマ(鎧馬)隊だ」と話すと、「みなの者、戻るぞ」と去っていく。草原に残され、タムトクから手渡された挨拶状の入った筒を見つめるコラン(契丹)クィドアリの部族長ドゥータイ。
ヨン・ガリョ邸。夜。サリャンを伴ったキハが、ヨン・ガリョを訪ねる。「巫女を通さずに、大神官さまが何の御用でしょう?」と問うガリョに、「お聞きしたいこと、申し上げたいことがたくさんありますが、本題のみ申し上げます」と答えるキハは勧められた椅子に座りながら、「火天会の大長老はフヨン(後燕)に向かいました」と話を続ける。「近衛隊が探しても、跡形もないとのことですが。その火天会という集団は」と、言うヨン・ガリョに、「その集団、火天会を私の手中に収めようと思います。火天会のことをあまりよくご存知ないようですね?」と言ったキハは サリャンに指示を出し、火天会の歴史をしたためた文書をヨン・ガリョに手渡す。
「火天会は1000年以上の長い歴史があります。司令部はアブランサ(阿弗蘭寺。火天会の八角形の祭壇のある建物)にあり、この世界のあらゆる場所に蜘蛛のように巣を張っているのです」と話すキハに、「だから、プグイ(北魏)、ジョンウル、フジン、伽耶の諸国を支配してきたということですか?」と問うヨン・ガリョ。その質問に、「そうです。高句麗の第一貴族であるヨン大家さえもその支配下にあったではありませんか。でも私は違います。大長老は、ひたすら天の力を自分のものにすることだけに関心がありますが、私はホゲ様と共に民衆の力でチュシンの国を打ち立てたいと願っているのです」と答えるキハ。
「その言葉をなぜ私に聞かせるのでしょうか? 天の声だといって、大神官がおっしゃる(命令する)なら、このヨン・ガリョ、どのようにしてでも処理する名分はありますが……」と問いかけるヨン・ガリョに、「そのために、私の朱雀の神物を返してください。そして、ホゲ様に青龍の神物を贈り物としてお渡しするつもりです。力を貸してくださいませんか?」と話すキハ。その本意を伺うようにキハの顔を見つめるヨン・ガリョ。
クンネ(国内)城下の橋のたもと。スジニを探すチョロがまだ、同じ場所に座り込んでいる。その様子を探り、逃げ出す2人の男の子。その男の子たちの行く手を遮るようにチョロが立ちはだかる。
ヨン・ガリョ邸の庭。帰り支度をしたキハが歩きながら、「今すぐのお答えは期待していませんが、あまり時間がありません」とヨン・ガリョに伝える。そのキハに「お答えする前にひとつだけ聞きたいことがあります。私の息子ホゲは、あなたにとってどういう存在なのだ?」と問いかけるヨン・ガリョ。その時、上着の前をはだけたキハは、大きく膨らんだ腹部をさすりながら、「これが答えになりますでしょうか?」とヨン・ガリョに問い返す。キハのお腹の子がホゲの子どもだと聞かされ、驚きを隠せないヨン・ガリョ。
クンネ(国内)城下の路地を2人の男の子に先導されながらチョロが歩いている。「スジニを待っている人がいると聞いたんだ」という年長の男の子に、「話しちゃダメだって言われてたじゃない」という幼い男の子。「大丈夫だよ。どうせもう死ぬんだから」と言いながら、チョロを先導する年長の男の子。
あばら家にたどり着いた男の子たちは、「おじさん。あそこにいるよ。何日も寝たままで、起しても起きないんだ。死んではないよね?」とスジニの居場所を指差す。死んだように眠りこけるスジニに駆け寄ったチョロは、唇を噛み締めながら、弱ったスジニを抱え上げる。
クンネ(国内)城下の医院。寝かされたスジニを医者が診察している。スジニの手を取り、「原因も治療法もわかりません。脈も呼吸も弱くなっています」とチョロに報告する医者。その様子を無言でみつめるチョロ。
紅葉が美しい森の中。眠り続けるスジニを見守るように自らも倒木に寄りかかって動かないチョロは、舞い落ちる木の葉を見上げながら、何百回、何千回と繰り返し見た夢の中のセオを思い出している。眠るスジニの額にそっと手を当てるチョロ。
一方のスジニも夢の中で、神話時代のセオの前世を思い出している。村の子どもたちと遊ぶ場面を思い出しているスジニは微笑んでいる。しかし、記憶が戦いの場面と自らが産み落とした子どもを殺される場面に移ると、セオの悲しみが蘇り、うなされ始めるスジニ。そのスジニに夢の中で、「オイ!」と呼びかけるタムトクの声が聞こえた。「私の名前はスジニだよ」と答えるスジニ。しかし、夢の中で彼女は、ファヌンから「私のセオや」と呼びかけられながら天弓を放たれる瞬間を思い出す。
天弓の矢が放たれる瞬間、目を覚ましたスジニ。まぶしそうに辺りを見渡すスジニに、槍を握りしめ、自らの心を封印したチョロは、「起きろ。あの方が、お前を連れて来いとおっしゃっている」と声をかける。横たわったままチョロをみつめるスジニ。
太王軍の駐屯地。天幕から出てきたコ将軍に伝令が「将軍。コラン(契丹)から4部族の遣いがやって来ます」と報告する。そこに現われる4人の遣いたち。「高句麗太王軍の将軍、コ・ウチュンだ」と自己紹介するコ将軍に、「クィドゥアリ部族のドゥータイだ」「カラキッタイの部族から来た」「ジュルダスの部族だ」「クルドゥスタンの代表だ」とそれぞれに挨拶する4部族の遣いたち。
「歓迎します、用件をお聞きする」と話すコ将軍の後ろの天幕から、「私が直接聞こう」と現われたタムトクは、「カラキッタイの族長に初孫が誕生されたと聞いた。私のお祝いの言葉をお伝え願いたい。そして私、高句麗王は、アッティラのカン(汗)からの言伝を聞きたい」と彼らの話を促す。その言葉を聞いたドゥータイは、「クィドゥアリ、カラキッタイ、ジュルダル、クルドゥスタン――4部族の長アッティラのカン(汗)は、本日、正午、我々が用意した場所で会いたいと言っている。高句麗王は7人の従者と彼らの馬だけを連れてきてもよいそうだ」とアッティラからの伝言を伝える。
「何ということだ! 我々の王様に条件を出すというのか? たった7人だと!」と刀に手をかけ、色めき立つフッケ。しかし、その時、「その7人のうちの1人は、オレだよな!」と言いながら、チュムチが姿を現わす。チュムチの影から笑顔で覗くマンデガ。2人の姿を見て喜ぶフッケとタルグ。そして、満面の笑みになったタムトクがアップになり……。
――東方神起の歌う『千年恋歌』に乗せた次回予告で第20話終了――。
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