最終回の興奮さめやらず、ちょっと思ったことなど書いてみます。

まだ、最終回の台詞をまったく知らない状況でかいていますので、ぴんとはずれがありましたら、お許しくださいね。

それと、

最終回の結末を　まだ知りたくない！という方は
ネタばれですので、スルーしてくださいね。


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ようやく四神の化身もそろい、スジニとも再会し、我が子を手にすることができたのに、タムトクは 黒朱雀の化身となって暴れそうなキハを天弓で射ることなく、自ら、その弓をおって、光の中へ消えていきました。
 

ええ〜〜〜っ！！！
これはもう〜〜〜大どんでん返し！
なんでよ？いよいよこれからなのに？
なんで？どして？四神はどうなっちゃうの？スジニは？お子は？
って、いきなり空中にぶんなげられたような感じですよね。

あっけにとられましたが、私はこの結末がとーっても気にいったんですよ。

もともと、歴史上の人物である広開土大王の一生は、領土拡張戦争にあけくれた戦場の英雄でした。

しかし、金監督は執拗に、タムトクに戦争をさせませんでしたよね。
戦わずして情報戦で城を落としたり、商権とひきかえに敵対部族と友好を結んだりと、 徹底的に無駄な血を流すことを嫌う王として描かれました。

ともすると、とっても安っぽいメッセージになりがちな平和主義です。
だって、ドラマだから、脚本家の筆先ひとつで、都合よく平和主義でも
勝てちゃったりするわけですからね。そうはいかない現実とのギャップが
リアル感を欠いたものになりゃしないかな？と、気になっていました。

それに、ドラマとしても、ばったばったと敵をなぎ倒して勝ち続ける方が
スカッとするじゃないですか？痛快さがありますよね。
でも、そういう勧善懲悪的なヒーロー像にはしたくなかったんでしょうね。
でも、とってももどかしい。

いったい何がいいたいんだろう？監督は？
と、ずっと思っていたんです。
でも、この、最後のシーンをみて、それがはっきりわかったように思いました。

ホゲや火天会が執拗に神物を狙い、覇権を狙おうとするのに対し、
タムトクは武力で権力を手にいれる「覇道」に興味を抱かず、
つねに　慈愛や徳や知力によって治めようとする「王道」を貫きますよね。
尊王賎覇というやつですね。

で、多くの命を祖末にして、血みどろの神物争いを繰り広げるようなら
チュシンの王なんていらない、と、
彼はそれらのものを再び封印して自分も天に帰ることで決着をつけるわけですよね。そうすればチュシンの王の座をめぐって争うこともなくなり、地上の平和が訪れるのだ、ってことで、オールマイテイの天弓を自ら壊してしまうのです。

このパターン、どこかで見たことがありました。
小学校２年生の時に学校演劇で見た、「緑の石」というお話です。
（たしかそんな名前だったと思いますが、違ったらごめんなさい。どなたご存知だったら正式名教えてください）

ストーリーはこうです。魔法の力によって御姫様が緑の石の中に閉じ込められています。
それを助けようとする青年がいて、石の魔法を解こうと
いろいろに努力します。
魔法を解く方法は
「いつでも、だれでも、どこででも　できること」

青年は悩み、苦しみ、多くの危険をおかして努力しますが、
そのためにだんだん自分を見失っていきます。
それに気づき、もう、こんな石なんかいらない！と言って
石を投げ捨てるのです。
すると、魔法がとけます。

誰でも、いつでも、どこででもできること

とは、石を投げることだったんです。

しかし、石にとらわれているうちはそれがわからず
石への執着を捨てた途端に、それがわかるのです。

まるでシュレーテインガーの猫か
世阿弥か？禅か？という、深い教訓です。

小学校２年生によーくこんな劇やらせたなあ〜と思うのですが
今でも深く心に残っているところを見ると、やはりその意味があったんでしょうね。

タムトクの場合にも、チュシンの王に対する執着を捨てたときに、自分のなすべきことがはっきりとわかるわけですよね。

そしてタムトクが弓をむけたとき、キハはまるで聖母のように、慈愛に満ちたまなざしで微笑んでいますよね。あの美しい微笑みが、すごい！と思ったんです。
すべてを受け入れて、タムトクに射られることもふくめて、すべてをうけいれたおだやかな微笑み．子供が無事であれば、それだけで幸せという、究極の愛の表情だったと思うんですよ。
それが、タムトクの心に変化をもたらし、これ以上、チュシンの王争いで流血が続くよりは、大事なことは　人としての心や愛をまっとうすることだと思い弓を折るんでしょうね。

ここで、キハに微笑ませるのか！と驚いてしまいました。
また、むんそりさん渾身の慈愛の女神化でしたよね。

ともすれば安っぽいメッセージになってしまいがちなことを、
このどんでん返しのラストで、とても重厚なものにしあげたような気がしています。

台詞がわからなくても、あの微笑で　すべてをわからせてくれました。

たぶん、四神達はもともと神物から派生している魂ですから、タムトクが帰天する決心をしたことで、肉体は消えて魂は神物の中に吸い込まれて、タムトクと一緒に帰天したのではないでしょうか？

スジニは。。。スジニはどうなのか？気になりますね。。。
朱雀の主ならばチョロ達と一緒に消えてしまったでしょうが
彼女が長寿王を育てるのが一番いい感じですしね。。。

ま、そうはいっても、
結局、神物は誰も幸せにはしませんでしたよね。
チョロは神物のおかげで怪物になっちゃっていたし、
コムル村なんか全滅させられちゃうし。。。

結局、神物の魔法の力を追い求めていた火天会は滅び、
四神達は、神物の力を得ていても、そんなこととは関係なく
個性を発揮し、恋をしたり、ふられたり、というような人生を
自分の力で歩んでいますよね。
そしてタムトクが一番、こうした魔性の力に無頓着でした。

覇を求めるものたちだけが、神物をおいかけていたように思います。

平和を作るためには覇道以外にも道がありうるということ
そしてその根底には愛がなければ成立しないということ
勝利に執着しているうちはそれは得られないということ、
自分さえも、捨てたときにはじめてそれは成り立つのだということ
そして、間違いや誤解も、
両手をひろげて、すべてをうけいれる覚悟をした時に
ゆるし、ゆるされるのだということ

そんなことが、メッセージとして伝わってきたように思います。

台詞の訳がわかったら、またぜんぜん違うかもしれませんが
実況の範囲でみている分には、こんな風に感じました。

みなさんはいかがだったでしょうか？

今夜のスペシャルで、監督やヨンヨンの意見が聞けるのが楽しみですね！
今夜も実況中継したいと思いますので、どぞみなさま、
よろしくお願いいたします！

　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｌｏｖｅ　ｆｏｒｅｖｅｒ　ｓａｔｏｖｉｃ

あ、それからもうひとつ！
髭ヨンは素敵だ！ってことも、よ～く伝わってまいりました！o(^b^)o
え？あたしだけ？

ほ～ほほほ！ま、そういうことで！＾＾