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B.S.J.
B.S.J.(https://club.brokore.com/bsj)
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No 356 HIT数 11137
日付 2007/12/14 ハンドルネーム Whistl
タイトル 【最終回を実況するスレ】をノベライズ【前編】
本文

B.S.J.のみなさん、こんにちわっ♪
あぁぁ。終わっちゃいましたねぇ~。韓国放送の『太王四神記』。
ちょっと虚脱状態のWhistl。それは、ドラマが終わったことより、実況スレでみなさんと一緒にわいわいテレビを見る楽しみが無くなっちゃったからかも(笑)。

で、今回は1週間前にノベライズが出来上がっていたにも関わらず、ブロコリさんの閉店で、すっかり色褪せた頃のアップとなりましたが、ご容赦くださいねっ(笑)。

編集を重ね、大幅にシーンをカットしたにも関わらず1時間20分でも、入りきらなかったという最終回(笑)。早速参りましょうっ! どぞーっ!


☆.。.:*・゜.。.★;:*・゜☆.。.:*・゜.。.★;:*・゜☆.。.:*・゜.。.★;:*・゜☆


2007年12月5日放送 『太王四神記』 最終回 


大河ドラマ風のオープニグタイトル。約4分間のCM

川辺の道を一人、馬で駆けるタムトクの映像の後、「最終回」の文字。

川沿いの船の渡し。夕日の中で、馬車を直す女性の後姿を見つけ、馬を下りるタムトク。川辺には小さな男の子がいる。馬車の側で立ち上がった女性がゆっくりと振り向いた。それは、何年もの間忘れたことのない、忘れることができないスジニの姿だった。同じ思いを抱くスジニも、涙をためて、タムトクを見つめている。

スジニに1歩近づいたタムトクは、「この荷車はお前のか? 車輪が壊れたみたいだな。これを直せば、一緒に戻ることができるな」と言いながら、壊れた車輪を直そうとする。しかし、涙をためたスジニは、声を詰まらせながら、「お願いです。私を見なかったものと思って……。行かせてください」とタムトクの背中に願い出る。振り返ったタムトクは、「ダメだ。2度とお前を行かせない」とその言葉を撥ね付ける。

「私はあなたのお側にいることはできないんです。ですから、“自分の知っている人によく似ているなあ。見間違いだったなあ”と思って行かせて下さい。行きます」と、一礼し、その場を立ち去ろうとするスジニ。「好きなようにしろ。お前が私と一緒に来ないというなら、私がお前について行く。お前の側に私がいればいいのだから」と答えるタムトク。タムトクの言葉に切なさを募らせるスジニは、「あなたは王様ではないですか? 王宮にいらっしゃらなければ……」と反論するが、「これからは、お前のいる場所が私の王宮だ」とタムトクは答える。涙をこらえるスジニ。

荷車の車輪を蹴り飛ばし、動けないようにしたタムトクは、「しばらくここにいろ。兵士たちを呼んでくる」と言うと、怒ったようにスジニを残し、馬の方に数歩歩み去る。しかし、突如、スジニの元に戻ったタムトクは、「こういうのはもうやめよう。黒朱雀だろうが、地上が火の海になろうが、私の側にいろ。私が止めてやるから」とスジニを強く抱きしめる。涙を流しながらタムトクにかき抱かれていたスジニも、静かにその手をタムトクの背中に回す。「だから、お前はもうどこにも行かなくていいんだ」と涙を流すタムトク。8年ぶりの熱い抱擁。

高句麗領内のヒョンド城の近く。スジニの居酒屋があった場所。兵士たちが、地図を運んでいる。タムトクの言葉通り、スジニのいた場所が、臨時の王宮に変わろうとしている。

地図を見ながら、コ将軍が「2万の兵士が戦艦に乗って、東海を通って新羅の南部に到着しました。残りの3万の兵士は陸路で南下し、伽耶と倭寇の討伐に当たります」と説明する。「すぐに終わるだろうな。ホウキで敵をはき捨てるように」と答えるタムトクに、「ご心配はいりません。フッケ将軍が当たっているのですから」と微笑みながら答えるコ将軍。

そこにチュムチが、「どこにいるんだ! (スジニを)見つけたと聞いたけど?」と慌てて飛び込んで来る。フッと笑うタムトク。

居酒屋の裏庭では、「おばちゃ~ん!」とスジニを呼びながら、ヒョンゴの杖を持ったアジグがかまどに火をくべているスジニの側に走っている。それを、「こいつ!」と言いながら追いかけるヒョンゴ。「あら、薪を持ってきてくれたのね。よくできたわね」と声をかけるスジニ。「わー!」と嬉しそうに走り去るアジグ。

8年ぶりの再会を果たしたヒョンゴは、万感の思いを込めて「スジニや」と名前を呼ぶ。顔を上げたスジニは、杖をヒョンゴに差し出しながら、「これ(神物である杖)を、こんなに無造作に扱っていいの?」と、まるで昔のスジニに戻ったように、元気な声で憎まれ口を叩く。スジニから杖を受け取ったヒョンゴは、「これは偽者だ。私は(玄武の転生なのに)水を上手に司れるわけでもなく、馬に乗るのが上手なわけでもなく、戦いに秀でているわけでもない。どうやって神物を守れるというのだ。私は、弟子さえも守ることができなかったのに……。だから、本物の神物はコムル村に保管しているのだ」と話すヒョンゴ。

ヒョンゴの話を聞き、「コムル村のみんなはお元気でしょう?」と問うスジニ。「もちろん」と言いながら、近くに腰掛けたヒョンゴに、「ってことは、私がいなくても何の問題もないというの?」と再び憎まれ口を叩くスジニ。「私は、お前が見つからなければいいと思っていた」と話すヒョンゴ。「わかってるわ」と答えるスジニ。「お前が長く生きられるように願っていたんだ」と言葉を続けたヒョンゴは、さらに、「どうしてもお前に聞かなきゃ、やってられない質問がある」と問いかける。

「何?」と薪をくべる手を止め、ヒョンゴの顔を見るスジニに、「あの子は。あの子は誰だ?」と問いかける。微笑みながら、「私の姉さんの子どもよ」と答えるスジニ。「えっ? お前の姉さん?」と問い返すヒョンゴに、「そう。私のお姉さん」と微笑みながら答えるスジニ。驚き、スジニの顔を見つめるヒョンゴ。

そこに大きな音を立てて、チュムチが走りこんで来た。大声で笑いながらスジニに抱きつこうとしたチュムチは、一瞬、その手を止めると、「何だ? この女性のように見えるヤツは?」と乱暴にスジニの身体をくるくる回した後、「スジニ!」と満面の笑顔で呼びかける。「わぁ! スジニ!」と改めて抱きつこうとしたチュムチは、スジニに突き飛ばされる。その後ろには、無言のまま微笑みを浮かべてスジニを見つめるチョロの姿がある。

スジニの居酒屋。たムトクの臨時の執務室。入ってきたタルグが、「シン城を征服した1万5000の敵兵が北に向かって移動しています」と報告する。それを聞き、「1万5000と言えば、彼らの兵力の約半分です。私たちがこの南側にいるのに、彼らが北に移動しているのはおかしくありませんか?」と問いかけるコ将軍。「彼らは我々に、その後を追わせたいのです」と答えるタムトクに、「どこに向かってですか?」と質問するコ将軍。「追って行けば、分かるだろう。でも、私は追うつもりはない。それが罠だという情報もある」と答えるタムトク。その時、タムトクの決断を聞いていたカムドンが、黙って会議場を後にする。

「タルグ。コラン(契丹)に行ってくれ」と命令を出す。「コラン(契丹)ですか?」と問うタルグに、「アッティラに会って、私の密書を渡してくれ」と依頼するタムトク。「フヨン(後燕)の3万の軍隊を裏で操っているヤツがいる。私は、そいつが、ただ、いくつかの城を領有するために動いているとは思えないのだ」と話すタムトク。「我らの5万の兵が新羅に向かっていますが、彼らの一部を呼び戻しましょうか?」と問うコ将軍に、「遅すぎる。それに、もし、我々が兵を戻せば、百済が動くだろう。各城砦の警備兵を除いた我々の残りの兵力を総動員してくれ」と命令するタムトク。

裏庭。スジニを囲み、ヒョンゴ、チュムチ、チョロが話している。「タルビは今、お腹が大きくて、こんな風に歩くんだ」と説明するチュムチに、「嘘ばっかり!」と笑うスジニ。どうやらスジニは、チュムチとタルビが結婚したことを信じられないようだ。しかし、チュムチは、「おい。オレは来月、1人ではなく、2人目の子どもの父親になるんだぞ!」と、むきになって説明している。

その様子を建物の影で立ち聞きしていたカムドンに、走ってきたアジグがぶつかった。「ごめんなさい。大丈夫ですか?」と、カムドンにきちんと謝った後、「おばちゃ~ん」とスジニの元に走って行くアジグ。一方のカムドンは、無言のまま、その場を後にする。

チュムチの話を聞いたスジニは、「かわいそうなタルビ姉さん」と話し、ヒョンゴも、「ほんとにかわいそうだ」と同調するが、チュムチは、「何がかわいそうなんだ! お前は、オレがどれほどタルビを好きなのかわからないのか! きれいだし、おいしいご飯は作ってくれるし、頭もいいし……」とのろけが止まらない。ヒョンゴはカムドンの様子がおかしいことに気付いているのか、去っていくその後ろ姿を黙って見送っている

居酒屋を出て川の側の道を歩くカムドンの前から火天会の兵士が迫ってきた。慌てて逃げようとするカムドンのすぐ後ろには、大長老の姿がある。蛇に睨まれたカエルのように、動けなくなるカムドンは、その場に膝をついて、座り込んでしまう。そのカムドンの首筋には、キハの背中にあるのと同じ、火天会によるアザがつけられていた。つまり、カムドンは、コムル村出身の情報官としてタムトクに仕えながら、今日まで、火天会の間諜の役割も果たしていたのだ。

カムドンの首筋のアザに手を当てた大長老は、苦しむ彼の記憶から、チュムチたちと話すスジニの姿、兵力を動かさない決断をしたタムトクの姿、神物が隠されるコムル村の様子、そして、アジグの姿などの情報を読み取っていく。「あの女が8年ぶりに現われたのだな?」と問う大長老に、魂が抜けたように、「はい」と答えるカムドン。「その子どもも一緒なんだな?」と問う大長老に、「はい」と答えるカムドン。「姉妹だと言ったな。姉と呼んだと。姉妹なんだな」と話し、不適な笑いを浮かべる大長老。

夜。スジニの居酒屋。「ここが百済。新羅。そして、ここが高句麗だ。クンネ(国内)城があるのはどこだ?」と地図を見ながらアジグに質問するタムトク。すぐに地図を指差すアジグに、「いやー。本当によくできたな。一度言ったら覚えるんだな」と感心するタムトク。そこにお湯の入った器を持ったスジニがやってくる。

スジニの方を振り返り、「この子の名前はアジグ(「未だ」という意味)というのか?」と問うタムトク。「はい。アジグです」と答えるスジニ。「どうして、アジグなんだ?」とアジグに聞くタムトク。「アジグは、まだ、本当の名前を持っていないので、アジグです」と答えるアジグ。「どうしてそんなバカなことが?」と言うタムトクに、「本当ですよ」と答えるアジグ。

「顔を洗うお湯です」とお湯の入った器を机の上に置くスジニに、「姉さんの子どもだって?」と聞くタムトク。「……はい」と答えにくそうなスジニに、「お姉さんというのは、身を隠してる間に会うことができたのか?」と問いかけるタムトク。しかし、スジニが答えようとしないのを見て、「聞いてはいけなかったのかな……」とつぶやいたタムトクは、「お前は面倒を起こす子だろう?」とアジグに話しかける。「違います。ボクはとっておとなしいんですよ」と答えるアジグに、「嘘をつけ。顔が汚れてるぞ」と言いながら、お湯で絞った手ぬぐいでアジグの顔を拭いてやるタムトク。さらにタムトクは、「お前の叔母さんは、まだお酒をたくさん飲んでるか?」と尋ねるが、アジグは、「いいえ。おばさんはお酒は飲めないんですよ。一滴も」と答えるアジグ。

驚いたようにスジニの顔を見たタムトクは、「酒を飲んで深く寝入れば、私に見つけられるかと思って、それが恐くて酒が飲めなかったのか?」とつぶやく。アジグの顔を拭き終わったタムトクは、「さぁ、終わった。どこで寝るんだ?」とアジグに問いかける。椅子から立ち上がり、スジニに抱きついたアジグは、「おばちゃんと一緒に寝ます」と話す。微笑んだタムトクは、「それは困ったな。お前のおばちゃんに会いたがってる人がいっぱいいるんだ」と言った後、包みを机の上に置き、「開けてみろ。パソンがお前のために作った鎧だ。お前に会ったら渡そうといつも持ち歩いていたんだ」とスジニに話しかける。

アジグに、「アジグや。先に行ってて。おばちゃんも後からすぐ行くから」と話すスジニ。「はい」と一人、寝床に向かうアジグ。

隣に腰掛けたスジニに、「お前が死んだなんて信じていなかった。そんなことを私は許した覚えがない」と話しかけるタムトク。「時がくれば、王様にお願いしたい事があります」と話すスジニに、「これ以上、待つのは自信がないな」と答えるタムトク。「一つだけ約束してくれますか? その時(黒朱雀に化身する時)が来たら、ためらうことなく、実行して(殺して)くださると」と問うスジニに、「約束しよう。ためらわずに実行すると。ただ、私のやり方でやるつもりだ。天が定めたやり方に従うのではなく、私が納得できる方法で」と答えるタムトク。

そこに一人の兵士が「陛下。敵兵がシン城に到達しました。そして……」と報告に現われる。その兵士を押しのけるようにやってきたチュムチは、「あのゴロツキども。進軍の途中で、見せしめのようにオレたちの農民たちを殺してやがる。どうしてくれよう。どうやって、あいつらを殺してやろう!」と近くにある器を壊しながら、怒りをぶつけ、去っていく。

残されたタムトクは、パソンが作った鎧をスジニに渡しながら、「子どもを連れて、私について来い。今は、私と一緒にいた方が安全だ」とスジニを諭す。無言のままタムトクを見つめるスジニ。

コムル村。雪かきをしている村人たちの上空に、青い鳥の鳴き声が響く。その時、見張りの「火天会だ!」という声がしたのと同時に、村の中に矢が打ち込まれ、火天会の兵士たちが侵入してくる。逃げ惑うコムル村の人々は、次々と火天会の兵士に切り殺されていく。火天会が急襲してきたことを知らされた長老とヒョンジャンは、コムル村で保管している白虎と玄武の神物を守るため、火天会の兵士の目を逃れ、神物が隠されている部屋に入ると、妖術を使い、その部屋の扉が外から見えないように封印する。

その時、村の見張り台には、カムドンを連れた大長老の姿があった。眼下で繰り広げられる殺戮を見下ろしながら、涙を一筋流すカムドンから再び記憶を読み取った大長老は、コムル村の長老が妖術で隠した扉を簡単に発見し、コムル村の子弟たちを払いのけ、その部屋に入っていく。何一つ抵抗できないまま、倒される長老とヒョンジャン。大長老の目の前には光り輝く白虎と玄武の神物が並べられていた。

一足遅れて、コムル村に到着した飴売りの男ヒョンジョは、火天会によって殺戮の限りが尽くされた村に呆然と立ち尽くす。転がる死体のひとつに駆け寄り、「お前。お前」と泣きながら村人の死体を揺り動かすヒョンジョ。そして、神物のあった部屋に入ったヒョンジョは、長老の身体にすがって泣き崩れる。

アブランサ(阿弗蘭寺)。佇むホゲの側にやってきたイルスは、「ペヨン軍が、捕虜500人を連れて来たようです。まだ高句麗軍は動いていませんが、引き続き、捕えた農民たちを殺し続けた方がいいでしょうか?」とホゲに尋ねる。問われたホゲは、「彼女がすべてを終わりにしてくれるだろう。チュシンの王を殺し、天の力を手に入れ、そしてすべてを放棄する(あきらめる)のだ。そうなれば、彼女は2度とこの世に未練を残さず、気にかけるべき何者もなく、そして、私に別れを告げるのだ。彼女は知らないのだろうか? 私は天の力など最初から望んではいなかったことを。そんな力を持ったところで、誰のために使えというのだ」とつぶやくように話す。

高句麗領内。シン城近くの平原。ホゲによって操られるフヨン(後燕)軍の殺戮の後をタムトクとその重臣が見て回っている。「ヤツらは、わざと死体を我々に見せ、我々をおびき寄せようとしているのでしょう」と話すコ将軍。「たかだか1万5000の兵だ。我々なら7000でも、簡単にヤツらをやっつけることができる。フヨン(後燕)の軍隊だろう? それほど強いわけじゃない。だから、王様、今すぐに……」と言葉を荒げるチュムチ。「先生。まだ情報は入りませんか?」とタムトクに問われ、コムル村の子弟の話を聞いたヒョンゴは、子弟の言葉に声を荒げている。

ゆっくりと近づくヒョンゴに、「プグイ(北魏)に関する情報はありませんか?」と再び問うタムトク。「プグイ(北魏)ですか。プグイ(北魏)の軍隊は……」と言いかけたヒョンゴは言葉を詰まらせる。「どうしたんだ?」と問うタムトクに、「コムル村が襲撃され、白虎と玄武の神物が持ち去られました。コムル村の村長として、コムル村の住人にも、陛下にもお詫び申し上げます。お許し下さい。どうか……。陛下」と涙に暮れるヒョンゴ。

「コムル村の人々はどうなったのだ?」と問うタムトクに、「わかりません。ただ、生き残った者はなく、何の情報もありません。いや、火天会の仕業に違いありません。これは、陛下にアブランサ(阿弗蘭寺)に来いという意味でしょう。彼らはすべての神物を手に入れ、後は王様を必要としているのです。ヤツらは、陛下の意思で、神壇樹を開かせようとしているのです……」と続けるヒョンゴに、「私の心臓を差し出せということか?」と問うタムトク。「その通りです」と答えるヒョンゴ。死体の転がる平原で思案するタムトクは、涙に暮れるヒョンゴの肩に優しく手をかける。

草原を駆けるコラン(契丹)軍の映像。【テロップ】 コラン(契丹)の1万の兵が高句麗に加勢。

会議室。タルグの「陛下。コラン(契丹)のハン(汗)が1万の兵を送ってくれました」と言葉と共に、コラン(契丹)軍の代表が会議室に入ってくる。「兄弟を歓迎します」と言いながら、コラン(契丹)の代表者と抱き合うタムトク。

「陛下。今、我々は、コラン(契丹)の1万、高句麗太王軍の7000、そしてこの地域の1万2000の援軍がおります」と話すコ将軍。「マルガルの部族たちも5000の兵士を送ってくれた。彼らの居場所はありますか?」とチュムチも入ってくる。「合わせると3万4000です。けれども、相手方は10万です。陛下」と報告するコ将軍。

地図を見ながら思案するタムトクに、ヒョンゴは、「陛下。どうか、彼らの元にはお行きにならないでください。彼らは4つの神物を手にしていますが、チュシンの王の血がなければ、それらを封印することができません。今、この数の兵士で出陣なさることは、陛下の心臓を彼らに与えに行くようなものです」と進言するが、タムトクは黙ったまま思案に暮れている。

スジニの部屋。弓を背負ったスジニが、寝ているアジグを残し、部屋を出て行く。部屋には居酒屋で働いていた耳の不自由な侍女が、縫い物をしながら、アジグと共に残される。

部屋の外で待つチョロに、「ここで何をしてるの?」と問うスジニ。「警備だ」と答えるチョロは、歩き始めたスジニに着いて行く。しかし、2人が去った後、スジニの部屋にはカムドンが入って行った。

城砦の中を歩くスジニは、ふと嫌な予感に立ち止まる。しかしその時、スジニの姿を見つけた、かつての弓矢隊の部下たちが現われ、スジニは、「そうだろ? 違いないだろ? オレたちの大将に」「どこに行ってたんですか?」「綺麗になりましたね」「ヤツは大将のことを思って、いつも泣いてたんですよ」と口々にスジニの帰還を喜ぶ部下たちに取り囲まれてしまう。そんな彼らと共に、歩いていたスジニは、やはり先ほどの嫌な予感が気になり、自分の部屋に向かって走って戻っていく。その後姿に、「大将!」と声をかける弓矢隊の部下たち。

スジニの部屋。部屋に入ったカムドンは、寝ているアジグを抱き起こす。寝ぼけ眼で、「おじさん、おはようございます」と挨拶するアジグに、「連れて来なさいとおっしゃいました」と話すカムドン。「おばちゃんが?」と問うアジグに、「行こう!」と言ったカムドンは、寝床に置手紙を残し、アジグを抱き上げる。耳の不自由な侍女には、カムドンを止めることはできない。

走って部屋に戻るスジニとチョロ。戸口に立っていた見張りの兵士が、「お子さんはいらっしゃいません」とスジニに声をかける。慌てて、部屋に飛び込むスジニは寝床がもぬけの殻なのを見て、「ダメよ」と泣きそうな顔になる。申し訳なさそうな耳の不自由な侍女。「秘書官がお子さんを連れて行きました。あなたに頼まれたと言って……」と説明する見張りの兵士。

「あの子が危ないわ!」と取り乱すスジニを、「どこか近くにいるだろう」と、腕を取って落ち着かせようとするチョロ。しかし、「火天会に違いないのよ。私を行かせて」とスジニは、チョロの手を振り解こうとする。

その時、そこに現われたタムトクが、「火天会がどうして? 何の話だ?」と問いかける。「あの子を探さなくっちゃ」と通り過ぎようとするスジニの手を取ったタムトクは、「なぜ、火天会があの子を連れ去ったというのだ?」と再び問う。そのタムトクを見つめながら、スジニは、「あの子は……。あの子は……」と言葉を詰まらせる。

チョロに向かい、「子どもを捜してくれ!」と命令したタムトクは、スジニにもう一度、「お前はどうして(そんなに心配しているんだ)?」と問いかける。その時、耳の不自由な侍女から、カムドンが残した置手紙を渡されたコ将軍は、「陛下」とその手紙をタムトクに手渡す。

その手紙を読んだタムトクは、「これは彼らが私に送った手紙だ。チュシンの王の息子だと? ここに、このように、チュシンの王の息子を連れて行ったと書いてある。この小さな心臓を救いたいのなら、私に来いと。チュシンの王とは、私ではないか? 私はそう思っているけれど……。これは何だ?」と、涙を流すスジニに問いかける。「こんなことになるから……。言えなかったんです。こんなことになるから……。ずっと隠れて暮らしてきたのに」と泣きながら答えるスジニ。「どういうことだと聞いているんだ!」と声を荒げるタムトクに、スジニは、「あの子、アジグは、王様の息子です。私の姉の子どもでもあります」と答えるスジニ。驚いた表情でスジニをみつめるタムトク。涙を流しながら、タムトクをみつめ返すスジニ。


――【最終回を実況するスレ】をノベライズ【後編】へ続く――。


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Whistl
ゴークンさま。うふっ。かわいいっ(笑)。謝っていただくことなんてありません。「レスを入れてやろうじゃないか!」と思っていただけただけで、どこに書きこんでくださってもうれしいですっ♪ 2007/12/18 00:45
ゴークン
Whistlさん。慌て者の私はお礼をお伝えする場所を間違えました。お許しくださいませ。 2007/12/17 15:31
ゴークン
Whistlさん、こんにちは。本当に何とお礼を申し上げれば良いのでしょう。スペシャルはご無理かしら?と思ってましたので。。。ありがとうございました。ヨンジュンさんの素の声を読めます。嬉しいです。 2007/12/17 15:20
Whistl
emimama520さま。1週間でも、これだけヤキモキしたのに、8年も待ったタムとスジニの再会はどれほどの感激だったことかっ! あっ。10年待ったユジンもいたか……(笑)。 2007/12/15 12:17
Whistl
imoさま。「イモォ~!」「ウリ・イモと一緒に寝るぅ~」「お前のイモと話したい人がいっぱいいるんだ」etc. うぅ。裏山(爆)。ぜぇったい、「うぃっすると話したい」なんてセリフ、出てこないし…。チッ 2007/12/15 12:15
Whistl
kinako4さま。いやぁ~ん。Whistl も、毎日、朝・昼・晩と、とぼとぼ帰ってましたよぉ~ん(苦笑)。フリーマーケットに出店する人みたいだ(爆)。 2007/12/15 12:12
Whistl
tianさま。ホント、ブロコリさんの臨時休業、長かったですよね(涙)。先週の土曜日には出来上がってたノベライズ、やっと日の目を見ることができました(笑)。 2007/12/15 12:10
Whistl
chunsengyoさま。あぁ。chunsengyoさんの実況レスがなかったら、Whistl はノベライズを書こうなんて気が起こらなかったと思います。ホントにお疲れ様&ありがとうございました。chu! 2007/12/15 12:08
emimama520
毎日毎日、恋するひとみたいに、ブロコリをやっとあえた、スジニみたいです。本当に有り難うございます。 2007/12/15 11:30
imo
イモ、イモとアジギやタムに呼ばれて、すこぶる嬉しいimoです^^うへへ。アジギとやり取りをするタムに、なんだか、素のヨンヨンを感じ、あぁ、きっと将来こんな感じなのかな~?と微笑んだり^^ 2007/12/15 10:25
imo
スジニとの再会。もう何度VODを見たことでしょうか。少なく交わす言葉に、そのまなざしに、一挙手一投足に、やっとのことで愛しいスジニを捕まえたタムの喜びと切なさと・・凝縮していて泣きました。 2007/12/15 10:20
kinako4
毎日毎日、サークルの前まで来てとぼとぼ帰っていました。やっとノベライズが読めるんですね^^印刷してゆっくり読ませてもらいます。Whistlさん、達人さん、どうもありがとうございました。 2007/12/14 19:34
tian
とても長いメンテで禁断症状、苦しかったです。BSJも軽くなりましたよね。孫さんありがと。Whistlさん、達人さん今からゆっくり読ませていただきます。感涙ですっ! 2007/12/14 16:40
chunsengyo
アップ、スゴハムニダ!もう、サークル掲示板がどうにかなるのかとやきもきしましたが、色あせておりません、まだまだ十分に賞味期限があります、益々廃人度アップしてます^^アップ、駒魚です! 2007/12/14 16:22
 
 

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