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B.S.J.
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No 515 HIT数 9463
日付 2008/06/11 ハンドルネーム satovic
タイトル パイライト2008 〜浪速恋しぐれ編 (6)~
本文

その席順を見た途端、質問が決まった。
前から、後ろから、しかない!

イジアとムンソリ姐さんが並ぶなら、彼女達をうまく巻き込んだこの質問には、
いろんな広がりが期待できる。ヨンジュンがうまく彼女達を会話にひきこんでくれたら
楽しい展開になるに違いない。でも...でも...彼の嫌いなタイプの質問だったら....
余計なことしたって軽蔑されて、嫌われちゃうだろうなあ...。

そしてもうひとつ、迷いがあった。里子のダンナは元テレビ局勤務の同僚。その局のカメラもバッチリ来ていた。テレビで使われそうな質問なんかしたら...ダンナの職場にバレバレだ。
あれほど、空港には行くな、まちがってもテレビには映るなと言っていたダンナだが...
こうなったら、泣いてもらうしかない...か....な....

会見場は、前の方からスチールカメラ席、記者席、一番後ろにテレビカメラ席となっていた。
カメラ位置を決めようと、スチールカメラが立ち上がると、テレビカメラに頭がうつる。
両者の間でケンカがはじまった。「座って撮れよ!」とテレビが怒鳴ると
「もっと三脚あげりゃいいだろ!」と、スチールが後ろを向いて反論する。

結局、前2列のカメラが地ベタに座ることになり、
キャストの前におかれたテーブルが取り払われた。その結果、小誌のカメラマンはなんと、
最前列で、しかもヨンジュンが一番美しく見える左斜め前方からとれる位置に
つけることとなった。ノリスケさんと里子の方を見て、カメラマンがガッツポーズをとる。

「これで巻頭特集は決まりじゃないですか?
 見開きは写真で埋めちゃうレイアウトでいきましょうよ!家族ヨロブン大喜びですよ!」

さあ、あとは質問だけだ。あの掲示板を見て、他の記者が同じ質問をしないとも限らない。
あらゆる場合を想定しながら、里子はジッとヨンジュンの登場を待った。
時間は少し遅れている。

やがて、NHKのアナウンサーが二人登場して、軽く挨拶をすると、奇妙なことを言った。
これからゲストの皆さんが登場しますが、その前にちょっと長く、
音楽と照明のショウをご用意しました。では、はじまります!

なんだろう?里子とノリスケさんは顔を見合わせた。
プレミアム・イベントじゃないんだから何の演出だろう?まさか鎧姿でのご登場?!
火天会とコムル村の殺陣でもやるのかしらん?

しかし、舞台の上にはOpeningのテーマが流れ、ただ照明が赤くなったり白くなったり
するだけで、空の舞台には何も起こらなかった。いったいNHKは何を見せたかったのだろう?
場末のストリップショウじゃないんだから、この照明は、ナニ?
そして音楽のサビをすぎても誰も登場せず、とうとう一曲終わってしまった。
OSTの2曲目である「勝利へ」が、かかる。
ええ〜っ!まだやるんかい?
そう思った時に、ようやく「キャストの皆さんの登場です!」と声があがり、
キム監督を先頭に、ヨンジュン達が入ってきた。

すっきりした黒のスーツにフワッとまとめた長い髪が素敵だ!
上半身があまりにも素敵で見とれてしまい、足取りを見る余裕がなかった。
歩き方は大丈夫だろうか?

ヨンジュンは足を内股にして座った。そうでもしなければ、
足がのびてしまうのかもしれない。テーブルがあれば誤摩化せるところだったが
取り払われてしまっている。ヨンジュンは内股にした膝の上にノートをおいてマイクをとり
アナウンサーの質問に答えていた。

他のキャストや監督が答えている時には、ノートに何やら書き付けている。
里子は、数年前、彼の日本語通訳から聞いた話を思い出した。ヨンジュンはメモ魔で
思いついたことをすぐ書き付けるために手帳を持ち歩いている、と。
確かにそうだ。初来日の時にも、ホテルを出る手に手帳が握られていたっけ...。
それにしても、こんなに大きなレポート用紙でなくてもいいはずなのに...。
まさか...首の負傷で大きな文字でないと見えないとか?
それとも、内股を隠すためかしら?

アナウンサーがちょうどよく、ヨンジュンのメモについて突っ込んでくれた。
何を書いているんですか?と。

「他の方々への質問を私も同じように訊かれた場合にと思いまして、思いついた
 ことを書き留めています。最近、記憶力がだんだんなくなってきているので...(笑)」

と、ヨンジュンは笑いながら答えた。
いままでになかったことだ。ヨンジュンが自分をさらけ出している。

実は記憶が80分しかもたないとか?家に帰ると、部屋の中が付箋だらけ...
ハッ、これは別のお話だったわ...

イジアは少し関西訛のあるきれいな日本語で喋れるはずだが、
この日は期待した日本語は聞けなかった。

会見は、可もなく、不可もなく、ごくごく普通に進み、定型どおりの質問が終わった。

さあ、ここから記者の方々にもご質問いただきましょう。挙手を御願いします。
の声に、ハイッといくつかの手があがった。

里子は手をあげなかった。里子がしようとしている質問は、どちらも一発目の質問ではない。
口火を切るのはなかなか難しいものなのだ。ここは一発様子を見よう。

里子のすぐ後ろの列にいたスーツ姿の中年男性が立ち上がった。この場合、
司会は彼を指さざるを得ないので、彼にマイクが渡った。K社の記者だった。
いいぞ!K社!

ここまでマイクに近ければ、前にまわすような感じで自然にマイクを受け取れば 
次の質問は里子のものだ。

K社の男性は、どのロケ地が気に入ったか?を聞く質問だったが、
記憶力のいいところを見せたいのか?延々とロケ地の名前をあげはじめた。

ローマの休日なら、「どこもそれなりに...」と答えなければならない質問だが、
ヨンジュンの答えは予想どおりメインセットのあるチェジュだった。
もう一カ所あげるとすればタニャンですね。というような答えで、
会場に、だれた空気が立ちこめた。

うーん...このままではいかん...明日のニュースは30秒になってしまう...

よし!やはり次はお笑い爆弾投下だ! 決めたぞ! 
ダンナ、ミアナムニダ! ヨンジュン、ヨロブン、笑ってくれ〜!
嫌われてもいいさ! あんたがアジア一の役者になるためやったら、
あちは どんな恥でも耐えてみせますえ〜〜 頭の中で都はるみが唸っている。

♪ヨンの〜ためな〜ら〜 ダンナも泣かす〜〜
 それが〜どうした〜〜文句があるか〜〜
 雨の横丁 NHK〜〜
 浪速しぐれか 記者会見
 今日も呼んでる 今日も呼んでる
 ど阿呆 さ〜〜〜〜と〜〜びっく〜〜〜♪

「では、次の質問」の声に、さっと振りかえってK社のおっさんからマイクをもらい、
ハイッ!と半分中腰を浮かして手をあげた。


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satovic
はい、さいざんす。ダンナが、「今日さ,同僚から、まさか奥さん、あんなばかな質問してないですよね?って、言われたんだけど、お前ナニ聞いたんだ?」っていわれました。ハハハ....ごまけてるかな...... 2008/06/12 22:29
pallet
satovicさんの「浪速恋しぐれ」ネーミングのワケが分かりました^^♪ヨンの~ためな~ら~ダンナも泣かす~~♪だったのね(笑) 2008/06/11 12:21
 
 

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