翌日、レイは、幼稚園に向かった。
レイの足取りは重く、どんな結果になっているか不安だった。
職員室のドアをノックした。
「おはようございます。園長先生か、イ先生は、いらっしゃいますか?」
レイが職員室へ入ったとたん、先生たち全員が注目。
こんなことは今まで一度もなかった。先生たちは、口をポカ~ンと空けてレイを見つめていた。イ先生が飛んできた。
「レイさんどうぞこちらへ。園長室へどうぞ。」
「おはようございます。レイさん、職員会議の結果を報告します。ヨンジュンssiを幼稚園全体で守ることに決定しました。」
「えっ、それはどういうことですか?」
「ヨンジュンssiがいらっしゃることを保護者全員にお知らせします。そして個別に職員がお願いをします。」
「そのお願というのは?」
とレイは聞き返した。
「まず、他言は絶対にしない。当日、ヨンジュンssiが見えても声を出さない。カメラは持ち込み禁止。ヒソヒソ話もしない。子供にだけ集中してみてもらう。
など真剣に保護者の皆さんにお願いします。」
レイは、園長先生の話を聞いているうちに涙がポロポロと頬を伝わっていた。
「園長先生、本当ですか?先生たちにサポートしてもらえるのですか?」
レイは、嬉しくて嬉しくて大泣きになってしまった。
イ先生がレイの肩を抱き寄せてぽんぽんと軽くたたいていた。
そして、園長先生にレイは、あることを頼まれた。レイは、大きくうなずき
「よろこんで」といった。
当日まで先生たちとレイは、保護者に一人ずつお願いをした。
みんなこの作戦が成功することを祈った。
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