参観日前日 joonは事務所にいた。
「ヨンジュンssi、日本へ御忍びで行くという情報を流したらどうですか?」
「ヤン室長、それは、マスコミには、良いかもしれませんが、家族が聞いたら空港で1日中待っていることになります。うそはいけません。」
「そうですか。では、どう隠れて幼稚園まで行きますか?」
「ママチャリで行こうかと思います。」
「エーッ、ママチャリ・・・・」ヤン室長はびっくり。
「ママチャリなら尾行されても、路地に入るとわからなくなります。マスコミが歩いてついて来るわけありませんからね。しかも僕がママチャリに乗るなんて誰も思いませんよ。マンションの入り口で見つかったとしても、車に乗り込んで車を動かしているうちに、僕のほうが路地に入ってマスコミをまけます。
車に乗って待機していたとしても同じです。どうです。いい作戦でしょう。」
ヤン室長は、開いた口がふさがらない状態になっていた。
「幼稚園の警備はどうしますか?」
「う~ん、セコムに頼みました。 うそですよ。うそ。」
ヤン室長は冷や汗が出てきてしまった。
「びっくりしました。セコムにほんとうにたのんだのかとおもいましたよ。
そんなことになったら、すごい警備体制になってしまう。冗談はやめてください。心臓に悪いですよ。」
「大丈夫ですよ。僕だとわからなければよいのですから。」
ヤン室長は、joonにわからないように幼稚園の回りを警備することに決めた。
JPは面が知られているからダメ、僕も、いつものボディガードもダメ、そこでヤン室長は、事務所の新人に頼むことにした。
「ヨンジュンssi、これからスタッフミーティングがありますので、失礼します。明日は気をつけて行ってきてください。打ち合わせは、3時ですからね。遅れないようにしてください。お願いします。」
といってヤン室長は、新人スタッフと会議室へ消えた。
joonは小首をかしげて
「スタッフミーティングなら、僕も参加のはずなんだけど。」
と小声で言った。
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