父親参観日 当日
レイとjoonのお家は大忙しです。
「ジョン、制服 着ることできた?ナヨン ジョンに着せてあげて。
ナヨンは、支度できたの?」
レイは、朝食を作りながら、頭の後ろに目があるのかと思うくらい的確に指示を出していた。
joonもランニングから帰ってきて、シャワーを浴びて出てきたところだった。
「ジョン、おいで。パパが着せてあげるから。」
joonに手招きされてジョンが来た。joonにギュッと抱きしめられて
「ジョン 今日は、がんばっておいで。パパが見に行くからね。」
と耳元で囁かれ、ジョンは、眠気がいっぺんに吹き飛んだ。やっと制服を着始め、joonにボタンをとめてもらい上機嫌です。
「ナヨン、支度はどう?」
「パパ、髪がうまくできないの。」
「じゃぁ、ママと交代してくるからママに結んでもらうといいよ。レイ、交代するよ。」
とキッチンのほうへjoonがきた。joonはレイの肩に手を乗せて向きを変えた。
レイは、もうこの忙しいときにと思った瞬間クラクラときた。
だって、joonは腰にバスタオルを巻いているだけなんだもん。朝から筋肉見せびらかせないでヨーと心の中で叫んでいるうちにjoonがレイにキスをした。
「こっちは、僕がするからナヨンをみてあげて。」
ほんとに罪作りな男である。
レイは、気を取り直してナヨンの髪を結び始めた。そして、朝食もそそくさと食べて、ジョンとナヨンは、幼稚園へ向かった。レイは自分の支度を始めた。
「joon、何時までに行くの?」
「10分前までには行こうと思っている。」
「joon、少し遅れて言ったほうが目立たないと思うんだけど、どう?」
「ダメだよ。本当は30分前に着いていたいんだけど10分前にしたんだよ。遅刻して行ったら先生や子供たちに失礼だよ。それに、時間や約束は守ることといつも教えているのに親が破ってはいけません。」
「joonの言うとおりだね。」
レイは、少し遅れた方が、先生たちも父母も緊張しないのにと思った。
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