ラビリンス-過去への旅-1.愛さない
リクエストにお応えして
これからラヴィリンスの背景を
ぽちぽちアップしていきますね^^
実際貼っている 背景と若干違うかもぉ~♪
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「お待ち申しておりました、Mr.フランク」
ドンヒョクとジニョンがイタリアローマ、フィウミチーノ空港に到着すると、 今回のクライアントであるビアンコ・ジュリアーノの部下と名乗る数名の男達が、 到着ロビーで二人を待ち構えていた。 ジニョンは出迎えがあると聞かされていなかったが、ドンヒョクは すべてを承知していたようだった。
・・・との出だしでスタートした「ラビリンス-過去への旅-」
22歳のドンヒョクと18歳のジニョンの幼く脆い愛を描いたmirageの世界から 10年後のふたりの確かな愛を描いた、もうひとつの「ホテリアー」passionの世界 そのドンヒョクとジニョンが晴れて夫婦となり挑む、初めての苦難を描いてみようと 書き始めました^^
ジニョンはドンヒョクと共にイタリアの地に降り立つことを楽しみにしていました やっと夫婦となって、妻として、ドンヒョクの力になれることを期待していたから
しかし、イタリアに到着してからのジニョンに対するドンヒョクの冷たく高慢な態度が、 彼女は気に入らなかった
「何だか横暴」 「横暴?」
「ええ、あなたって・・こんな人だったの?」 「こんな人って?」
「何だか・・・」 「何だか・・何?」
「上手く言えないけど・・人を軽んじてる。」 「人を?」
「これがあなたにとって普通のこと?」
「彼らに対する僕の言動を言ってるのかな? だとしたら・・Yes。」
「・・・・・・」 「不満?」
「好きじゃないわ」 「なら、慣れることだ。」
ドンヒョクはそう言って目を閉じ、その後はホテルに到着するまで、 ジニョンと一言も口を利かなかった。 ジニョンはそんなドンヒョクをただ睨みつけていた。
「私は・・慣れないわ。」
彼女のその呟きにも、彼は応えなかった。
これは、空港まで迎に来たリムジンの中でのふたりの会話
シン・ドンヒョクを演じるぺ・ヨンジュンの冷めた表情と 抑揚の無い口調を思い描きながら書きました^^ そして、そのドンヒョクに決して怯まないソ・ジニョンという女性の 強さもこの中で表現したつもりです^^
2012.7.17 kurumi
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