ラビリンス-過去への旅-15.目撃
「!・・・・横にいた女性は?。」
「ミンアさんじゃないですか?」
すると突然、ジニョンはテーブル越しに手を伸ばし、ジョアンの掛けたサングラスを乱暴に取った。 そして彼の目に自分の目を近づけ、凝視した。「ごまかす気?」
「あれはフランクだった。隣にいたのはミンアさんじゃない。 さて・・誰でしょう。」 ジニョンは自分の指を一本ずつ三本折ってそう言った。
知らない女と歩いていたドンヒョクを目撃したジニョン、心穏やかではいられません 指を一本ずつ折って問い詰めるジニョンの顔は、ジョアンがたじろぐほどだったはずです このシーンも私はふたりの会話をテンポ良く、緊迫していながらも楽しく書きました ジニョンとジョアン、年上の奔放で少々きつい女と年下の彼女を敬う男という関係が好きだったので^^
「なるほど。」 不意にドンヒョクはレイモンドを睨んで、鼻で笑った。
「・・・・・・」 レイモンドは彼に向かって顎を上げただけで、何も答えなかった。
「そういうことか。」 ドンヒョクは口角を片方だけ上げ、そう言うと苛立ったように席を立った。
そしてミンアを一瞥し、冷たく言い放った。
「ジョアンを呼べ。5分でホテルに来い・・・そう伝えろ。」
そして、やはりホテルですれ違った時、ドンヒョクの視線はジニョンを目で捉えていました 信用してジニョンを預けた彼の怒りは、ジョアンを煮て食わんばかりでした^^; そんなイメージで最後の台詞をお読みください(笑)
kurumi2012.8.2
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