ラビリンス-過去への旅-21.悲しい告白
「策を練ろう・・今は・・溜飲を下げろ。 ジニョンのことは・・エマは知らなかったことだ。 ジョアンにもどうすることもできなかった。 そうだろ? 「ええ・・前にも言ったでしょ?あなたがいつも・・ “フランクを愛してる”って顔してるって・・あれ、本当です」
「ふふ、それは・・何だか少し・・悔しい気分。」 ジニョンはわざと口を尖らせて見せた。
ジニョンには本当にいつもそんな顔をしていてもらいたい、と思っていました ホテリアー本編ではそのところがどうしても曖昧で、 「ジニョンさん、本当にドンヒョクを愛してるんでしょうね」と疑ってましたから(笑)
ジニョンは今・・彼女の意思でルカと行動を共にしている。 違うか?」 レイモンドはドンヒョクを諭すように言った。
「・・・・・・」
「フランク!」
「・・・・ホテルへ。」 ドンヒョクは声の調子を下げて答えた。
「わかった。」
わかっていた。 確かにそうだった。今、ジニョンは自分の意思でルカと一緒にいる。
― なら、連絡することもできるはず。 ―
「どうして、連絡しない!」
ドンヒョクは胸を掻き毟られるほどの怒りと不安に震え 傍らのバイクを苛立ち紛れに押し倒した。
・・・何故だ!ジニョン・・・
本来の仕事のことも手に付かず、ジニョンを探し回るドンヒョク レイモンドの言葉で、少しは落ち着いたものの、やはり苛立ちは消せません ホテリアー本編で、彼の素性がジニョンたちに知れた後のイラついた彼を思い 読んでいただけると、イメージできるかと思います^^ あんな感じにイラついたドンヒョク、最高に好きでした^^
kurumi 2012.8.9
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