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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3734289/4577915
開設サークル数: 1238
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スターライト collage
コラージュ&フォト ヨンジュンssiをモチーフにした作品ならどなたでもどうぞ^^(サークルの容量が多くなると、古い方から順に削除させていただくことがあります。その際はご本人に許可を頂かない場合がありますので、ご了承くださいね^^)
No 31 HIT数 595
日付 2012/08/10 ハンドルネーム tomtommama
タイトル ラビリンス-22あとがきkurumi追記8.10
画像
本文


 ラビリンス-過去への旅-22.僕の天使



「あの城、別名天使の城というんです・・・
 橋の両側に、天使の像が並んでるでしょ?」
歩きながらルカは前方の城を指差して言った。

「ええ、そうね」

「フランクが好きだった城なんです」

「そうなの?」

城に近い端の袂まで来た時、ルカは欄干に聳え立つ
ひとつの像の前でやっと立ち止まり、言った。

「この像・・」

ルカが目の前の像を見上げたので、ジニョンも倣ってそれを見上げた。

「フランクがよく見上げていた天使。」
それは十字架を抱いた、美しい天使の像だった。

「僕は・・・勘違いしていました。」

「・・・勘違いって?」

「エマのことだと思っていたんです。つい最近まで」
ルカはその像を見上げながら続けて言った。

「え?」

「“僕の天使”」

「・・・・・・」

「いいえ、そうじゃないんです・・・僕がそう思いたかっただけ・・
 フランクの大事な人がエマであって欲しかっただけなんです
 きっと・・・きっとそうだったんだ。」
ルカの言葉は次第に確信したように聞こえた。

「実際・・・そうじゃないこともわかっていました
 消してしまっていたんです・・自分の記憶の中の事実を・・
 僕自身で・・・消してしまっていたんです」
ルカは遠い自分の記憶を辿るように続けた。

ジニョンはルカが言わんとしていることがまだ理解できないまま
彼の言葉を黙って聞いていた。

「・・・僕はあの時・・はっきりと聞いていたんですから。」

「えっ?」

「一度だけ・・・
 僕がフランクにあのホテルに連れて行ってもらった時のことでした」

「本当にあそこに行ったことがあったのね」

「ええ・・・その時、フランクはこう言いました。“ここは僕の天使の部屋だと。
 この世にひとりしかいない僕の天使だけが・・・入ることが許される部屋。
 今日君の11歳の誕生日に・・・特別に招待したんだ”と」

「天・・使?」

「ええ・・・フランクはあの時、確かに言いました。

 “ここは僕の天使の部屋・・・

 僕の・・・ジニョンの部屋だ”と」

ルカはそう言って、ジニョンを優しい笑顔で見つめた。


このシーンは実際にイタリアで、この天使の像を見上げた時に浮かんだシーンです^^
ルカがジニョンと接する内に、次第に蘇ってきたフランクとの時間を
感動しながら話すシーン・・・自分の中で好きなシーンなんです^^

ルカにとって、フランクとのことを思い出したことの感動と、その思い出の中に、
今ここにいて、自分の心を癒してくれているジニョンの姿を見つけた感動があいまって
ルカの心は実に晴れやかでした
そんな彼の表情を思い浮かべながら、気持ちよく書きました^^

tomちゃんの背景アップに追いかけて入れているあとがき^^
これで少しお休みです^^
また帰って来たら入れますね^^

     kurumi2012.8.10

 

 


 
 
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