《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 】 11話
どれくらい沈黙が続いていただろう~ 呼子 が …「 ねえ~ 私は少しうとうとしていたようだけれど、ちょくさんは眠れたの。」「 ……… 」直の返事はなかたが様子から寝ていないのは感じとった。「 大丈夫?」「 … 大丈夫だ 」時間(とき)の流れの中、簡単には変わらない事も …ぶっきらぼうな二人の会話は相変わらずだった。「 シャワーする?」「 そうだな~」「 そうね。」「 シャワーのあと少しお湯につかりたいな~」「 そう。 じゃ … 用意してくるわね。」と、 呼子 が起き上がろうとしたがまたケット中にもぐりこんだ。呼吸を整え …「 ねえ~ 直 さん! むこうむいてくれる?」直 は、 笑いをおさえながら 呼子 に背をむけた。背中が開放され、 そのあとばたばたと …ガチャッ!ザァ~ 生活音が心地よく耳に入ってくる。バスロープ姿であらわれた 呼子 がカーテンを開けながら「 10分もすればお湯がたまるから … 」「 僕はあとでいいよ。」「 時間見計らって入ってね。 着替えがないわね~ 」「 いいよ。 帰って着がえれば … 」「 そ~ じゃ~ 私はシャワー済ませてしまうわね。浴室の場所わかるでしょ~ 以前の場所のところ。バスロープは小さいかも? 」そう言って 呼子 が部屋を出て行った。直 は後姿を見送りながら、 ” あれっ! お風呂場 …? ”確かお風呂場は 反対の方向だと記憶していたので、少し大きな声で 「 呼子 !」呼子 が 戻ってきて不思議そうに顔をみた。「 お風呂場そっちだった。」「 お風呂場は以前と同じ場所よ。」指をさした。「 そろそろ、 お湯たまっているわよ。」「 えっ! 呼子 シャワーするんだろ~一緒に入るということ?」と、 直 は …???「 直 さんはあっち! 私はこっちのシャワールームよ。そうか? あの当時はお風呂場だけだったわね。姉たちがここにお泊まりする時には、 最初に3人がもめるのが、 誰からお風呂を使うかなの。ここのお風呂場、 小さくはないけれど、 大人3人は無理でしょ~だから、 シャワールームを作ったのよ。」直 は、そういう事かと変に納得しながら、 再度 呼子 の後ろ姿を見送った。呼子 は、バスロープを脱ぎかけ、 ふと! 化粧台の鏡を …鏡の中でもうひとりの 呼子 がいる。きれい …起きぬけなのに …しばらく眺めていた。眺めていたというのもおかしいが、 うっとりと …そんな自分に気がつき、 恥ずかしくなり苦笑した。バスロープを脱ぎ、 シャワールームのドアノブに手をかけかけたが、 恐る恐る鏡の前に …頬を赤らめながらうっとり裸体を眺めていた。まっ白い裸体のふっくらと盛り上がった胸の先も ツーンと形よく納まっている。こんなに自分自身の身体を眺めるのは初めてかもしれない。そ~っと胸に手を …目を閉じる。吐息が …体温が上昇するのを感じ …腹部の下の部分が …はっと気がつき、 ますます白い肌を赤く染めた。荒々しくシャワールームの扉を開け、 シャワーを勢いよく頭から浴びた。