話膨らませながらこのお部屋ができたんよ。リビングか寝室を広くした方がという意見もありました。勿論建て増しして、二人の書斎もこちらになんて話もありましたけどそうなるともっと日にちがかかりそうでしたさかいに、器はそのままで、 内装だけ ほら 今 はやりのリホームですわ。そうそう。 二階の直のお部屋 書斎 は 勝手に触るわけにはいきまへんから、 とにかくそのままで、 寝室だったところを呼子の書斎にしておきました。「 こお子ちゃん。 アメリカから届いたお荷物これだけ?」「 よう~ いわはるわ。 大変どしたんよ。毎日。毎日 … どれだけ届くか分けれへんさかいに …とにかく、 本と書いておるものは二階に上げておきました。離れから二階に運ぶの大変と思ったさかいに …そうそう。 このお箱、 今やから解明できましたけど昨日とどいてお話はずみました。まさか と はなしていたんどすえ~ 」直と呼子は不思議そうに箱の宛名を見た。「 ああ~ 二人の職場の人からだ。 そう言えばプレゼント贈ったっていっていた。 乳母車か~ 」「 きっと お座りできなくても乗せられるという乳母車よね。 早くみたいけれど明日あけましょ~ 」「 うん … 」園田家の賑やかな空間で直 と 呼子 の二人の間の空気だけは穏やかな空気が …光子がまた話し出した。 「 それと、 お箱に ” tyoko ” と 書いてあるのも気になってみんなでなんな~ん? このお箱と積みかせながら いつも話題でした。まさかねえ~ まあまあ~ いっぱい言いたいことも聞きたいこともありましけど今日の所は … それで、 今日は客間でお休み。母乳やから ちょこちゃん私たちがみてあげるわけには行きまへんけど … 」「 ありがと~ 何から何まで … それで ” tyoko ” と 書いてある箱は?」「 ここどす。 なんで~ 」「 すぐにいるもの。 おしめやら着替えを入れてます。 」「 何か印ありますの~? 」「 ”tyoko すぐ ” と 書いたとおもいます。 」「 その箱たしかあったわ~ 一番上にのしておいたはずよ。」そう言いながら光子が tyoko と書いた箱の山の上の数個を …「 あったあった。 これかあ~ 」その箱を 直 が持ち階下へと …