… 今 …
この瞬間 …この出来事をどうしていいのか 受け止めれば …またハンドルを抱え込み ぼ~っ と 流れゆく景色を …そんな空間から我に返ったのは騒がしく人の声が耳に入ってきた。レストラン到着時 並べて駐車することができず少し離れた所に駐車したフラワーショップの彼女の車のまわりに人がいる。そして店の方に走り出した。腕時計を見た。日が変わり真夜中の1時半を回っていた。大人3人。乗ってきた車はライン内に停められず無造作に停め店のドアをたたき大きな声で叫んでいる。ドアが開けられたようだ。私は車をおり 店に目をやると中から人影が …ひとりは私ぐらいの男性。フラワーショップの彼女の両脇には中年の男女。その後ろに先輩が …無造作に停められた車に私たちと同年輩の男性が乗り込み彼女の車には中年男女と彼女が …すぐにその場を走り去った。彼女は車に乗り込む前に私に気がついた様子だった。彼女の視線が私に向けられた時 先輩も気がついたようだ。車が走り去ったあと先輩が苦笑しながらお手上げといったポーズで両手を上げ私に近づいてきた。 私を車から離れさせ ドアをあけ鍵を抜きドアを閉めた。私の肩に腕をまわし店に入った。店の電気は警備用の明かりと切り替えられ先輩の居住となっている階上へと私を誘導した。いつも私用のスリッパを私の足もとに出してくれるが今日は気配りの先輩は玄関フロアーにおかれた自分のスリッパはをはきリビングに 直行した。私は勝手に私用にと用意されているスリッパを出し先輩のあとをついてリビングへ …メインライトはつけられずいくつかのコーナーライトの明かりがつけられた。先輩はこちらまで伝わってくるような勢いで3人掛けのゆったりとしたソファーにドスンと横たわった。「 はあ~~ 」 と 大きな声をあげた。この部屋の私の指定場所のソファーに身を預けた。いつのころからか先輩と二人のときには 今先輩が転がっているソファーが先輩の指定地で私は反対の壁際におかれているゆったりしたソファー。操作すればベットにも変身する。また先輩が大きな声で 「 はあー 」 と声をあげむくっとおきあがり部屋を出て行った。缶ビールを5-6本お盆に載せ運んできた。テーブルに置き私の横に腰をおろし缶ビールを私に手渡し 先輩は、一気に飲み干した。新しいものの栓をあけ元のソファーに足を投げ出しビールを …私も次のビールの栓を開きかけた時、先輩が「 そろそろ彼女ついいたかな~ 」「 ……… 」彼女の居住地がどこなのか知らない。夜中だからと言ってもまだつくには早いだろ~そこそこの事情をあの訪問者達に話すだろうし先輩の期待する運びはこの時点ではありえないだろ~と 冷静に分析している私がいた。先輩は 「 そうだ! 」 と 声をはっし リビングにおかれている電話をいじっている。不思議そうに私が見ていると「 彼女 店の電話番号しか知らないからこっち切り替えておいた方が … 」先輩は落ちつかない様子でビールを片手に部屋をうろうろし始めた。以前 このリビングは20数畳はあるようなことは言っていた。大きなゆったりした3人掛けのソファーが2つ二人掛けのこちらもゆったりとしたソファーがふたつ テーブルも少し大きめその他 ワイドなテレビやピアノ 体裁のいい収納家具細々したものは置いていない。リビングを熊がうろうろしているようで落ちつかない。今度は私がソファーに身体を横たえた。すると先輩が私の足元よりのソファーを背に床にすわり「 それにしても驚いたよなあ~ドアが叩かれ大声で叫んでいると思ったら大きな声で怒鳴られお前が店を出て行ったあと 彼女は黙ったままで何回か携帯の着信音が聞こえたが彼女でなかったんだ。勿論女性がこんな時間まで家族が心配して いるのではと 思ったが声をかけれなかったんだ。あの男性がちょっと気になるところだな~あとの二人は彼女の両親のようだった。興奮して はや口で話された内容を解説すると彼女からフラワーショップ閉店後 人と会い食事にをして帰るので遅くなるという連絡があり 日が変わりいくら携帯に連絡を入れてもつながらない。心配になり 両親ともう一人の男性がフラワーショップに見にきたが店は閉じられていてこうなったら警察に相談しようとした矢先 レストランの前の道を通ると 見覚えのある車に気がつき ナンバーを確認すると彼女の車のものだった。もしや彼女の事が何か聞ければとドアをたたいた。まさかいないと思っていた彼女が店内にいた。 勿論事情の説明など聞く耳を持たない状況で この時点では僕の印象は悪く こんなに遅くまで どういう理由があるにせよ 連絡もさせないでと責められるまま とにかく元気でよかったと涙を流しながら両親? と 男性が彼女を連れて帰った。と いうことだな~ 」先輩が立ちあがりリビングを出て行った。しばらくしてワインとワイングラス。それにガラス皿に簡単なつまみ盛り付けそのままテーブルに置いたと同時に 電話の呼び出し音が鳴った。先輩は彼女に違いないと慌ててテーブルの角で足をぶつけ足をさすりながら電話に出た。