【 I'm loving you. 追憶 】 12話血液内科の先生が「 『 あいつには悪いがあの病棟の医師や看護師は皆 あいつに救われたよ。あの子は素晴らしい子だった。利口な子だったな~ 』そうだ。 その彼女 お前が尊敬していた大学の教授の娘だってこと知っていたか? 」先輩はそうつけ加え話を続けた。「 二度目の入院で告知されたあと取り乱すこともなくそれだけに病棟関係者は皆がつらいものがあったそうだ。午前中は祖父母が欠かさず面会に …その他よく似た女性といっていたのが今日解明した あのフラワーショップの彼女が午後から夕方の間に30分程度。お昼は人手が足りてるから暇な時間に来ていたのだろう。その他には入院を伏せていたのだろ~ と言っていた。しかし病棟が病棟だけにかなり厳重に 慎重に 患者の行動や見舞客には注意を配っていたらしいな~彼女のところには日が落ちてから夜が明け祖父母が面会に来るまで尋ねる人がいなかったらしい。その時間帯が最も患者にしてみれば不安定になる。病棟婦長が私服に着替え さりげなく花の事が相当詳しいと知り 花の話題で病室をのぞいていたらしい。花のことが詳しいというのはフラワーショップの彼女の影響かな?その他ちょっと珍しい食べ物を差し入れしたり最悪の事態を想定し皆で気にとめていたらしい。そんな矢先お前の存在が …何度か会議が持たれたそうだ。どのようにするかということで …お前に声をかけて彼女の治療方針や看護 心のケアー等の話し合いに加わってもらうか?面会時間外にお前が彼女の部屋への訪問の規制をどうするか?いろいろあったらしいが、最終的には問題は多いが見てみないふりをしょうということになったらしい …他の医師が聞いていたが 『 そんなに問題になるぐらい不規則な時間の面会に行っていたのか?』その血液内科の医者が言っていた。病棟の関係者の皆が恐れていたのが彼女が自ら命を絶たないかという心配だったらしい。いつも冷静沈着で物静かな行動が何かを悟りチャンスを待っているかのようにプロとして経験的な本能のようなものを皆が感じ取っていたと話していた。お前が彼女のもとへの出入りの時間は克明にカルテには記入されていたらしい。お前。 必ず1日1回は顔を出していたんだって …手術等で夜中にということもあったのか?そのまま朝まで夜が明ける前に 部屋から帰る姿も見られていたようだ。消灯時間から夜明け前というのが看護師や医師が彼女のように日ごと衰弱し、副作用を伴う治療だけに何もできずどんどん体力が消耗していく患者には神経を使いその時間帯にお前の訪問は彼女は勿論。いつしか夜勤勤務の者の待ち人来るの存在だったらしいぞ~君が彼女の病室に入るのを確認すると … 」少し間が空き「 最後は会えなかったんだってな~ 」先輩は声をつまらせ 気がつかれないように涙をぬぐった。私はのどが渇いているわけでもなかったがさっき冷蔵庫からミネラルウォーターを出してきたのを飲み干した。そのあと私は彼女との出逢いから ゆっくりしたテンポで夜明けまではなした。話の途中で先輩がデカンタージュしていたワインをグラスに …夜明けには二人ともいい感じに仕上がり睡魔に襲われた。先輩は携帯から店の電話にメッセージを入れた。「 おはよ~ 申し訳ない。朝まで私的な事で今から少し寝ます。今日はオフということにさせてもらえるかな~仮眠後 多分 出かけることになると思うので…閉店までに1度ぐらいは顔を出すつもりです。よろしくです。 じゃ~」先輩が寝室からタオルケットをとってきた。渡されたタオルケットをかけそのままソファーで …熟睡したのだろ~目覚めは悪くなかった。腕時計を見ると10時前だった。そのままキッチンへ行き ミネラルウォーターを飲みながら浴室に向かった。勝手知ったるでシャワーを済ませ 身支度をして出かけようとした時先輩が目を覚ました。「 おい! すぐ用意するからまて … 」私がキョトンとしていたら「 ああ~ さきに行け。 あとから行くから … 」私はそのまま出かけた。あとから行く…?先輩はどこへ行くつもりなのか?時間的に車の多い時間帯だったが先輩の居住地からだと1時間もかからないでついた。クーラーボックスにはミネラルウォーターもコーヒーも数本残っていたがぬるくなっていたのでそのまま置き、 花といすとショルダーバッグを持ち彼女のもとへ …「 やあ~ 遅刻だ!」花を置きながら「 今日は飲み物なしだ!あとで管理事務所の手前に自動販売機で買ってくるよ。」といいながらバッグからあ目玉の瓶を出し ひとつメロン味を口の中にほおりこんだ。携帯の椅子を広げた。軽量で背もたれもあり 俗に言う映画の撮影等で監督さんがよく座っている形にににている。なれればすわり心地いい。彼女のいる敷地の正面の右がわの囲いを背にいすを置き正面には景色のいい 下界を眺め彼女に話しかけた。「 昨日は君の身内に …ああ~ 君は知っているか。」苦笑いしながら口の中のあ目玉を舌のうえ 両頬にと移動させた。しばらく、ぼーとっとしていると「 おお~ いるな~ 」驚いた。先輩だった。大きな声で話す先輩の声は昨日の出来事で回復していない私の心臓をこれでもかと働かせた。なかなか心拍数も収まらなかった。荷物を抱え得意げな顔で「 さあ~ モーニングタイムだ! 」手に抱えてきた箱の中身を出し 箱を裏向け 布をかけた。「 どうだ!」ますます鼻をぴくぴくさせながらテーブルもどきの上にコーヒーが入った魔法瓶 サンドイッチとホットドッグ 別の容器にサラダ「 さあ~ 食べよ~ 」彼女の方に向き「 あなたもどうぞ … 」紙コップ 3つにコーヒーを …いい香りだ …先輩を眺めながらコーヒーを …先輩も目線を感じ少し照れながら「 彼女くるかな~? 」私は ああ~ そういうことか?と 先輩に …「 仕事は …?」「 仕事か~ オフだ! 今日は1日お前と彼女につき合ったやる。」私が苦笑いしまたコーヒーを飲みかけると「 おい! コーヒーばかり飲んでいないで … おいしいぞ~ 」と サンドイッチを手渡たした。ひと口食べ驚いた。野菜やハムや卵ではなく ローストビーフだ!「 おいしいか? 店の者に彼女とピクニックですか?って冷やかされたよ。勿論彼女がいないのは皆が知っているから何事ですか?の 質問攻めだった。そうだ! ここに来る前に彼女の店の前を通ったら … いい店だな~ 」先輩のくせのひとつで話の途中話していた話につながらない話をよく入れる。なれればそこの場所をカットして次の話を聞けば済む事だ。