しているからお店につたら電話をしていただけたらいいと …それで甘えさせてもらったんだ。 帰りかけたが ふと彼女は食事したのかな~ と思ってまさかこの時間まで食事をしていないなんて …と 思いながら声をかけてみたらまだだったから … 」「 ああ~ あったな~ あの花束が忘れな草という花か?」彼女にむかって「 君には二人揃ってお花でお世話になっているということですね。」彼女は先輩の顔をみて恥ずかしそうに微笑んだ。その時に見せた微笑みが私は一瞬その場に彼女が僕の前にいると錯覚するぐらい似ていた。「 それにしてもお前も彼女もよく知っているつもりだったが意外だよ。お前が女性を食事にさそうなんて… 」「 自分でも驚いている。」「 彼女にしてもそうだ。 声をかけられたからとついていくような人ではない。」「 ああ~ 二人ではない。 先輩のこと。 気さくな奴も同席するとつけつわえたから … 」彼女は慌てるでもなく弁解するわけでもなくふたりの会話に静かなほほえみでながめていた。「 お前な~ ぼくだって一度も彼女を食事に誘ったことがないんだよ。」その言葉には驚いた。不思議そうに僕がふたりをこうごに眺めていると先輩が「 僕も花がらみだ。」そう言って彼女とまたも顔を見合わせ微笑んだ。「 ここへは開店当初から そうだな~ 月にいち二度こられってかな~