【 ドンヒョク 鬼のかく乱! はじめての病気 … 】 9話「 それなんだ? 布団にしたら小さいな~ 」紙袋の中から何やら赤い物を取り出す。「 テジュン憶えていない。 ほら 随分前にキャンプに行こって みんなでこの寝袋買ったでしょう。急に仕事が入っていけなかったけれど … 」「 ジニョン 何で寝袋なんだ? 布団借りればいいじゃないか?」 「 だって 病院でお布団を貸していただけるって知らなかったもの。最近の病院は家族でも泊まれないところが多いと聞いていたしドンヒョクさんを一人残して帰るなんて私には出来ない。帰れっていわれたら廊下でも 寝袋だったらねれるでしょ~。布団を持ってくるなんて大変でしょう。そこで思い出したの。 いい考えでしょう。 ドンヒョクさんが 寝ていたあの大きなベット見たでしょう。私 キングサイズのベットでも落ちるのよ。いつもは ドンヒョクが気がついてベットに戻してくれているみたいんだけれど寝袋だったら落ちてもそのままでいいでしょう。気がつけば また ソファーベットに戻ればいいし … 」テジュンはあきれ果て どこまでドンヒョクの事を心配しているのか疑わしかった。「 まあいいさ。 ダメだと言っても聞かないだろうし …それでジェニの分は? 」「 だって! この寝袋って男の人も寝れるのでしょ~一緒に寝ればいいわ。 ねえ ジェニ 」ジェニは小さな声で 「 えっ! 」「 やってみるわ。 テーブルをのけて! このソファーの背もたれをたおしてベットにして二つくっけて ね~ こうするとかなり広いでしょう。 そして 真ん中に寝袋を広げて 早く! ジェニ 」「 いいわ。 夜 寝る時で … 」「 そう~ 」「 とにかく ドンヒョクが明日の朝まで 目を覚まさない事を願うよ。ドンヒョクが夜中に目を覚まして こんなものが? う~~ん! にんじんのおばけ? ちょっと 違うか? そうだなあ~ 唐辛子のお化け? が薄闇に せっかく目が覚めたドンヒョクがまた 熱にうなされ 回復不可能になったらどうするんだ! 」「 もう! テジュンたら大丈夫! ドンヒョクさんだったら 一緒に入って寝てくれるわ。ああ~でも? ジェニだったら入れるけど ドンヒョクさんとだったら? 」「 ジニョン! お前な~ 」テジュンは ジニョンの天然ぶりは 今に始まったことではないが改めてあきれはて 「 はいはい! お好きに … ジェニーには同情するよ。とにかく寝具はいつでも借りれるよう 看護師さんにお願いしておくから ジェニ安心して … 」手早く差し入れの容器をかたずけ 夜 また来ると言い残しテジュンは帰って行った。しばらくして点滴も終わり その後 主治医のキム医師と看護師が診察に来た。7時を回ったころに テジュンが食事を持ってやってきた。「 出前で~す。 どうだ! 変わりないか?あっ! 点滴終わったんだ。 まだあれから一度も目覚まさないのか? 」「 うん! 」その後 ドンヒョクの心配と仕事のやりくりで 大変だったのだろう。つかれきった様子でレオが戻ってきた。しばらく賑やかにしゃべってテジュンと帰って行った。「 ジェニ なんだか疲れたわねえ。 私たちも横になる。 」そう言ってお昼の練習のとおりに テーブルを隅によせ ソファーをベットにし 2つをつける。 かなり大きくゆったりと寝れそうだが ジニョンのお気に入りらしいあれを広げ 「 さあ ジェニ 意外にゆったりしているわよ。 」 と、 ジニョンが寝袋におさまった。ジェニ も しぶしぶ寝袋へと身体を横たえた。しばらく沈黙が続いたが、 というよりジニョンは寝袋に入ったとたんうとうとしかけていた。「 ねえ お姉さん こんなふうに人の温もりを感じるっていいものね。 」ジニョンは上を向いていたが ジェニはジニョンの腕を持ち横を向きにジニョンの温もりを感じながら 涙ぐむ …「 今日のジェニはよく泣くわねえ~ 」 と 言いながらジェニの頭をなでながらジニョンも熱いものがこみ上げるのを必死でこらえた。どちらともなく寝息が …日が変わり ドンヒョクがのどの渇きを感じ走りこんだ時と同じぐらいの汗をかき 目が覚めた。すぐには今の状況が呑み込めず もう一度静かに目を閉じドンヒョクは今が何時なのか? 目が覚めた場所がどこなのか?自分がどのぐらい寝ていたのか? 把握ができないまま次々と … あの黄色い物体に 願いをたくし … そして ジニョンが目覚め … テジュンが! 医師が! ......... そして病院に ..........点滴? ああ~ 終わったのか?ジニョンが 大きい声で叫んでいたな~?あれは!?テジュンの楽しそうな話し声が …上半身を起こし横を見ると ベットの横テーブルの上にいつも飲んでいるミネラルウォーターがおかれていた。手を伸ばし手に取り … ひと口。 のどに痛みが … 痛みの場所が通り過ぎると やはりまだ熱のせいか 冷蔵していない水が冷たく感じ心地いい。ひと口 ひとくちが 枯れた枝葉に、命が吹き込まれていくかのよう飲み干した。「 はあ~ ふう~! 」なんだか くたくたになるまで運動をした時のような気だるさそれとは反対にこの爽やかさは心地よい。ベットから降りようとした時は、少しふらつきはあったものの何てことはなかった。薄暗い部屋をゆっくり見回しジニョンは? ああ~ 帰ったのか?心配をかけてしまっただろうなぁ~ ふと部屋の中ほどに目をやり なんだあ~?もっこり! 赤い細い長い? なんだあ~~少しずつ近寄り 状況が呑み込めないまま赤い物の先の方へ …肌色の丸いも二つ? のどの痛みも忘れ 人生 こんな驚いた事が今までにあっただろうか?驚いただけではない! こんなにもおかしい事が …誰か助けてくれと 叫びたくなるほど! 笑いを …ジニョン達を起こさないように 声を抑え全身で「 ハアハアハア~~ … 」 くるいし~い! ジニョン達が寝ているベットのそばに 気がつくとひざまずいた。すぐそばに ジニョンとジェニが肩寄せ合い そして! これは? なんだあ~ 寝袋?小さな規則正しい寝息を聞き 二人の寝顔を見ながら 「心配をかけたね。 」 と つぶやいた。そのままふたりの顔を眺めれいると相当疲れさせたんだと胸にこみ上げてくるものをおさえながらとにかく じっとっとした この感触からぬけだしたかった。ジニョンは 僕が遅く帰りシャワーを浴びていても気がつかないことが多い。いや! 気がついたことがない。このレベルの部屋であれば シャワーぐらいはついているだろうとあたりを見渡す。それらしきドアを開けるとホテル並みの洗面所とトイレ。その奥にシャワールームが …バスタオル ・ フェースタオル ・ ハンドタオルと各種数枚が設置されていた。軽くシャンプーをし ボディはシャワーで汗を流す程度で終えた。身体を拭き バスタオルを腰に巻き もう一枚を無動作に肩にかけ肩からかけたタオルで髪の毛を拭きながら ジニョン達を 起こしてしまったのではと思いつつ でてきたがやはり思ったとおりジニョンは …ジェニも穏やかな顔で眠っている。ベットに戻りかけたが このままの姿ではと思い浴室にバスロープがおかれていたのを思い出し拝借した。ライトを消しベットに横になりかけると ノックの音が …