3話 【 四月の雪 を スンジョンと… 】「 はい。 あなたのチケット! 」上映時間までには少し時間があるにもかかわらず すでに席はつまっていた。プレミヤ席につきスンジョンが急に 「 あなたはどこ? 」ジニョンはきょとんとしながらチケットで席の確認をしていたらスンジョンが少し大きな声で 「 私はここだわ。 ああ~ あなたは …そこねえ~じゃ~ あとでね。 」スンジョンは意味ありげに私を見ながら言った。するとスンジョンの隣の席の方が 「 よかったらお席かわりましょうか? 」「 えっ! いいのですか? あつかましくお言葉に甘えさせていただこうかしら … 」ジニョンはこういうことか? 変に納得しながら こんな場合はスンジョンに言われていたように にこにことしているしかないなあ~と 顔が引きずっているのを感じながら 不自然な笑みで会釈をした。「 ジニョン! 何しているのお礼申し上げて … 」ジニョンはスンジョンのいわれるままに 「 ありがとうございます。 」スンジョンはジニョンの持っているチケットを取り上げ 席を変わってくれるという女性に渡した。女性も 「 じゃ~ これ … 」 と チケットを渡しながら席を立った。スンジョンは女性がバックと小さなこ袋をさげようとした時「 ああ~ これはわたくしが … 」女性はあっけにとられながらバッグと飲みかけのコップを手にジニョンの席というところへ移った。ジニョンはスンジョンの横腹をひじでつつきながらいったん席に着いた。スンジョンは耳元で 「 これにて一件落着ね~ さあ~ 買いに行きますかあ~ 」席をたった二人は2列後ろに移った女性に軽く会釈をし飲食コーナー へと急いだ。かなりの列が出来ておりジニョン達も列に加わった。「 ジニョンここでの買い物はあなたのおごりよ 」てきぱきとさばかれジニョン達の順番がきた。 スンジョンが「 おなかすいたわねえ~ 何にする~ ハンバーガー それともホットドッグ?そうね~ ハンバーガー2つと ホットドッグ2つ 飲み物は~と!アイスでコーヒー2つ それからキャラメル味でポップコーン 3つ 」「 先輩! ポップコーン3つ? 」「 いいからいいから … 」スンジョンは勝手に注文しあごをしゃくりジニョンに支払いを命じた。注文した品物はスンジョンの指示でふたつの浅い手持ちのついたかごに振り分けられ それぞれが手に提げ席に …スンジョンはキャラメル味のポップコーンを手にし 席を譲ってくれた女性のもとへいき 「 先ほどはありがとうございました。 こんなものでお恥ずかしいのですが … 」 と いいながら差し出した。席に着き間もなく場内は暗くなり予告編やコマーシャル等がスクリーンに映しだされ その間二人は暗くなったのが幸いとばかりに空腹を一気に満たすべき大きな口を開け食べはじめた。プレミヤ席には飲み物の置き場もついており二人は指定ちに飲み物を置きすでにハンバーガーとホットドッグはお腹に収められ、 かごは足元に置き、ポップコーンを持ち準備OK状態で今かと待っていると …一転して画面が変わり スンジョンがジニョンの耳元で 「 いよいよね~ 」ジニョンはここまでで相当疲れが蓄積されていた。 スンジョンがジニョンの横腹をひじでつつき耳元で 「 ねえ~ねえ~ この男優 理事に似ていない 」ジニョンも前回見た時にそう思っていたが相手にしないで無視した。男性と女性が長いすにすわっている画面に変わると またもしてスンジョンが ジニョンの横腹をひじでつつき 「 ああ~ この二人かあ~ ねえねえ~このふた~りよ! みててごらん! 最後までいっちゃうのよ! 絶対! 」ジニョンは溜息をつきながらどうもこの映画には悪運?というか災難が …変な予感をかんじながらポップコーンを口に運んだ。