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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3842854/4686480
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mirage
創作mirage-儚い夢- 2006.6より with BYJにて連載中
No 1 HIT数 5419
日付 2006/11/30 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル mirage-儚い夢- 1.出逢い①
本文



    

               Thema music select &collage by tomtommama

                       story by kurumi







       



   


むしゃくしゃしていた

仕事のヤマが今日はちょっと外れて、僕は気晴らしに少しばかりの酒をあおった。
そして酔いを覚ますべく、宛ても無く街を歩いていた。
気がついた時にはいつの間にか、ダウンタウンの妖しげな薄暗い路地に差し掛かっていた。
僕が彼女と初めて出会ったのは、ビルの隙間を抜ける風が頬に冷たい、そんな初秋の頃だった。
辺りは既に日が落ち、街は淡いシルバーグレーに染まっていた。まだ6時にもならないというのに、
10月ともなると日暮れも早い。
その時、激しく抵抗するような女の甲高い声が僕の耳を劈いた。

その声の位置を探すと、細い路地で数人の男に絡まれている若い女が僕の視界に入って来た。
しかし、そんな光景はこの辺りでは決して珍しくない。女の方とて、“嫌だ”と言いながら、
面白がっている場合もあったりするものだ。
いつもの僕なら、渇いた感情のまま、冷たく無視して通り過ぎただろう。ところがどういうわけか
その時、僕は立ち止まってしまった。
面倒なことに関わることほどバカらしいことはない。≪そんなに暇じゃないんだ。≫
そう思っていたはずなのに、
僕の足は自分の意に反して彼らの方へと向かっていた。

何故そうしたんだろう。それは・・・

その女が発していた言葉が“ハングル”だったからかもしれない。

僕は≪仕方なく≫というように大きく溜息を吐いて、路地の中へと足を進めた。

「止めろ。」 僕は女にしつこく絡んでいる男の肩に背後から手をかけた。

その瞬間、男が振り向きざまに僕に向かって振りかざした拳を僕は難なく掌で受け止め、
男の腕を後ろ手に捻りねじ伏せた。

男達はよく見ると皆、体は大きいがまだ17・8の子供のような年齢だった。
突然現れた見知らぬ僕に、彼らは次々に牙を剥いて向かって来たが、ほとほと相手にならない程度の
か細い腕力に、僕は正直肩透かしを食った。

結局男達は僕の攻撃に形ばかりの抵抗をし、銘々に罵声を浴びせながら、そそくさとその場を
逃げ去って行った。

そしてその場所に、僕と彼女だけが取り残された。

狭く薄汚いその路地のすえた臭いに僕は眉を顰めながら、視線を向けると、
彼女が細い肩を震わせているのが見て取れた。
しかし僕は慰めの言葉を掛けるでもなく、無言で彼女を見据えていた。

「あの・・・助けてくださって・・・ありがとうございます」
震えていた彼女がやっとのことで、僕に礼を言った。片言の英語だった。
僕は面倒くさそうに「いや・・」と言っただけで、彼女に背を向け
歩き出していた。

「あの!」 それでも彼女は僕の背中に向かって思い切り声を発した。

僕はお義理のように振り向き立ち止まると、投げやりに口を開いた。
「こんなところを女一人で・・・」 

「えっ?」 
「こんなところを・・・女一人で歩く・・・それは襲ってくださいと
 言っているようなものだな・・・君にも十分落ち度がある」
僕は最初早口で言いかけたものの、彼女がまだ英語に慣れていなさそうだと察して
少しそのスピードを落として話した。
それでも彼女は僕の言葉が理解できないのか、首をかしげていた。

「その先の角を・・右に曲がったら・・タクシー乗り場がある
 うろうろしてないで、さっさとここを離れることだ」

彼女の存在を正直面倒に思った僕は、最後は早口で言うと、
彼女の前から一時も早く立ち去ろうとした。

『あの!私!友人の家を探してるんです!
 別に好きでうろうろしてたわけじゃないわ!』
彼女は突然怒ったような口調で僕に言った。興奮していたらしく、
自分の言葉がハングルになっていることに彼女は気づかないでいるようだった。

「そう。・・・じゃ。」 
しかし僕はそのことを指摘するでもなく、敢えて英語で答えると、前へ進んだ。

『あっ・・・あの・・・あの!』 彼女の「あの」だけが急いで僕を追いかけて来た。

「何!」≪立ち止まらなきゃいいものを・・≫僕は立ち止まっていた。

『このまま・・・・・置いていくんですか?・・私を・・』

「どういうこと?」≪置いていく?≫
彼女が発した意味不明の言葉に僕は眉間に皺を寄せ振り向いた。

『うろうろしてたら、襲ってくださいと言っているようなもの、
 あなたはそうおっしゃた・・・ここは危ない所なんでしょ?
 そんなところに・・・私を置いていくんですか?』

「はっ?」 
彼女の理不尽極まりない言い様に、僕は呆れてしまい、言葉を詰まらせた。

≪あのね・・君は今、僕に向かってハングルで話してるんだよ
 僕に首をかしげられたって可笑しくないのがわからないの?≫
僕は心の中でそう言い返したが、言葉にはしなかった。

ただ、彼女がまるで「捨てていかないで」と見つめる捨て猫のようなまなざしで
僕に訴えかける必死な様子に呆れながらも、心の中で思わず笑ってしまった。

「何言ってるの?・・・いいかい?それは君の勝手。
 君が何の理由で、ここにいようが、いまいが・・
 僕には、全く、関係無い!わかった?」
僕はゆっくりと、やはり英語で、彼女の目としっかり視線を合わせ
小さな子供に言い聞かせるように言った。

彼女は大きな瞳を更に大きく見開いて、僕から少しだけ後ずさった。
はなから彼女の勝手な言い分に耳を貸すつもりなど毛頭無かった。
僕はまたそ知らぬ顔を決め込んで速度を速めて歩き出し、家路を急いだ。

しかし
僕の後ろを小走りについて来る彼女の気配が僕の足をまた仕方なしに止めた。
溜息を吐き出しながら、またもや振り向くと彼女も同じように立ち止まって
僕をまっすぐに睨みつけていた。

僕は呆れたようにもう一度これ見よがしに大きな溜息を吐いた。

「・・・いったい・・・何!」

僕が君に・・・

そんな目で睨まれる理由がどこにある?



「ついてくるな。」 
彼女の振る舞いに僕は呆れるのを通り越して、少しイライラしてきていた。

『あ・・少し暗くなってきちゃったし・・・私あの・・・
 迷っちゃった・・みたいなんです・・道に・・・だから・・・』
彼女は空を指で差しながら、相変わらず堂々とハングルを使い、
僕について来るその理由を正当化するように言った。

「だから!その角にタクシ・・・」 僕はつい怒鳴ってしまった。
≪まだ相手は子供じゃないか≫
僕は指差した手を振り下ろした拍子に自分のジーパンを手でバシンとはじかせた。
彼女はその音にビクリとして顎を引いた。

しかしその直ぐ後にまた、僕に向かって突き進んで来た。
『どうしても!探さなきゃいけないんです!
 友人と連絡が取れなくて・・・同級生なんです
 同郷で・・・どんな時も連絡くれてたのに・・・3日も・・・
 3日も連絡が無くて・・・電話も通じなくて・・・』

≪だから?≫

「だから・・それと、僕と何の関係があるの?
 その同級生・・君の!同級生。
 その彼の家をこの僕が探して、君をそこへ送って行けとでも?」
僕はバカらしい、と言わんばかりに、それでも彼女に言葉が通じるように
ゆっくりと言った。
彼女は僕のその言葉に、苦笑いのように作り笑顔を向けて僅かに頷いてみせた。

「あのね。よく考えてご覧?僕に、そんな義理がどこにある?それに・・・
 君が 誰に狙われようが、襲われようが
 僕の知ったことじゃない! ああ、どうぞ?・・・
 いたければこの辺でもどこでも・・好きなだけいたらいいさ」

僕が意地悪くそう言うと、彼女は次第にうるうると涙ぐんで見せた。
≪卑怯だぞ≫

『じゃあ、どうしてさっきは助けてくれたんですか?』
彼女は涙を堪えるためか、怒ったような顔になっていた。
≪オイオイ・・≫

「どうかしてたんだろうよ。・・・あのね。・・・僕は本当に。忙しいんだよ。」 


   彼はそう言い残して、私から逃げるように急ぎ足で立ち去ろうとした。
   私はここで彼を見失ったら、きっと見知らぬこの街で途方にくれてしまう
   そんな恐怖に慄いて、必死に彼を追いかけた。
   本当に必死だった。


「いい加減に!」
僕はまた振り向きざま彼女を怒鳴りつけたものの、彼女の潤んだ瞳と
必死な形相に圧倒されてしまったようで、溜息をつくしかなかった。
「貸して!」

「えっ?」

「住所。書いたの・・彼の。・・・あるんでしょ!」

「あ・・はい!」 彼女は大急ぎで肩から掛けたバックの中をまさぐり、
そこから小さな紙切れを取り出した。


   彼は私が差し出したメモを乱暴に取りあげると
   さっと目を通して、私にそれを付き返してまた歩き出した
   ≪えっ?探してくれるんじゃないの?≫

『あの!待って!・・お願いです・・・
 あの・・・私、アメリカに来てまだ一ヶ月しか経ってなくて・・・
 地理に不案内で・・・英語も片言で・・・あ・・ごめんなさい・・
 私・・・今・・・英語・・しゃべってなかった?・・・ハングル・・ずっと?』
≪でも・・彼に・・通じてた?・・≫

   私は自分が今まで彼に向かって英語を使って
   話してなかったことにやっと気がついた
   でも彼はそんな私にずっと・・英語で答えていた?
   
   ≪韓国語がわかるの?あ・・今はそんなこと・・・≫

   私は今、彼に見放されたらお終いとばかりに
   大股で歩く彼の後を必死についていった。

「あの・・・お願いで・・す」

   彼が急に立ち止まったので、私は彼の背中にぶつかって
   止まるしかなかった。

「ここ・・・」

   彼が顎をしゃくって目の前の薄汚れた小さなアパートを
   指差した。

「えっ?」

「ここだよ・・・その住所」

   彼はちゃんと探してくれていた


「あ・・・ありがとう・・ございます」 彼女は僕に深く頭を下げた

「じゃ・・」
そしてつまらない役目を果たした僕が今度こそはと、その場を立ち去ろうとすると、
僕の体は何かに引っ張られて止まった。
いつの間にか彼女が僕の袖をしっかりと掴んでいたのだった。

「今度は何!」

「あの・・一緒に・・・中へ・・・」 彼女が申し訳無さそうに言った。

「何で!いい加減に・・」

「プリーズ・・・お願いです・・・中がどんなか・・・
 もし、彼に何か起こってたら・・・怖い・・・」

彼女が黒く大きな瞳をまたもうるうると潤ませて僕に懇願した。

≪ばかげてる・・・この僕が
 何で、こんなことに関わらなきゃならないんだ・・・≫

そう思いながらも何故か彼女の切迫した瞳に縛られでもしたかのように、
僕は従わざる得なかった。

彼女が探している“彼”が住んでいるらしいその建物はかなり古いらしく
薄汚れていた。
入り口を入ると直ぐ二階へと続く階段が見えた。とてもエントランスとは言い難い
狭いスペースで、無論、エレベーターなどあろうはずもない。
≪こういうのをおんぼろというんだな≫

ろくに照明の点検などしていないだろう、薄暗く、細い急な階段を僕と彼女は
一列になってゆっくりと上へと進んだ。
彼女はさっきから、僕の袖を掴み体を硬くしたようにして、緊張を隠さなかった。

彼女のその緊張が僕に伝わって、僕までが知らぬうちに体に力を入れていた。
さっき知り合ったばかりのふたりが、同じ目的地に向かって、壁にピタリと
体を貼り付け、抜き足差し足で昇っていく。≪何とも滑稽な光景だ≫

「袖・・・」 僕は小声で彼女に言った。

「えっ?」 彼女も僕に合わせて小さな声で答えた。

≪袖が≫「伸びる」

「あ・・ごめんなさい・・・」

僕に言われて一度は慌てて離すものの、進み出すといつの間にかまた、
彼女は僕の肘の下で硬そうな拳をふたつ僕の袖につなげていた。

「三階だったよね」
さっきのメモにはそう書いてあったと思った。

「ええ、302」

天井も低い小さなアパートのせいか、三階へは直ぐに着いた。
そしてそのフロアを数歩進むと、目的の部屋も直ぐに見つかった。

「ここだ・・・」
僕が顎をしゃくって302号室を示すと、彼女はごくりと音を立てて息を呑んだ。

「どうしたの?ノックして」 直立不動のまま黙っている彼女に僕は言った。

「え・・ええ・・」

彼女は少し躊躇しながら、手を少し丸めて、その甲で小さくドアをノックした。
一度目のノックで応答が無かったので、彼女は二度目を試みた。
そして二度目のノックの後、彼女はドアにそっと耳を押し当てて、
その向こうの物音を確認するしぐさをした。
しかし何の反応も聞き取れなかったようで、僕に振り返って首を横に振った。

「どうしよう・・・」 彼女はほとほと困り果てたように肩を落とした。

「こんな古いアパート、管理人なんていないと思うよ
 彼も留守なのかもしれない・・・諦める?」
僕の彼女への口調が少し柔らかくなっていたことに、自分でも驚いた。

「駄目!諦められない」

≪おいおい・・≫
僕はまた彼女の思いつめたような潤んだ瞳に負けてしまったようだ。
その証拠に次の瞬間、見知らぬアパートの見知らぬ人のドアを足で蹴破っていた。
思った以上の破壊力に、僕は思わず辺りを見渡してみたが誰も現れる気配が無く、
ホッとした。

破られたドアの向こうは廊下よりも薄暗く、最初間取りさえはっきりとしなかったが
かなり狭いことだけは想像に足りた。

何故なら、蹴破ったドアの先端が立て掛かった場所が少し高めに設えたベッド
だということが容易に知り得たからだった。

そのベッドは僕の目線よりちょっと低い位置にあり、その上にあったブランケットの
下に人が横になっているのが、その膨らみから伺い知れた。

「人が死んでる・・・」 僕は神妙な声でそう言った。
≪本当にそう思った≫

僕のその言葉を聞いて、彼女は僕にしがみついて、さっきより更に震えていた。
僕はそのベッドのブランケットの中に恐る恐る手を入れてみた。

「温かい・・・大丈夫・・・死んではいない」

僕がそう言うと、息を呑んでいた彼女の緊張と恐怖が僕の横で少しばかり
解けるのを感じた。

≪とにかく・・・≫

明かりが欲しくて壁のスイッチを見つけて押してみたが無駄だった。
きっと電気を止められたか、故障しているのだろう・・・
僕は取り敢えず窓のカーテンを開けた。

部屋の間取りが外の月明かりで少し浮き上がり、ベッドに寝ている人間の顔が
うっすらと確認できた。

「彼だわ・・・」 彼女は作りつけのベッドに掛かった細い梯子をよじ登り確認した。
「・・・・熱があるみたい・・・」

ベッドの中の男の額に手を当てていた彼女が窓際にいた僕に向かって言った。
僕は彼女と入れ替わりに梯子を上ると、彼の脈を取り、ライターの灯りで眼球を覗いた。

「風邪でも引いて・・・今、眠ってるだけだろう・・・」 
僕は彼女に安心するように言った。

僕達が乱暴に侵入して、こうして眼球まで覗かれるという荒行に何の反応も
示さないとなれば、かなりの重症かもしれない。
「少し額を冷やしてあげるといい・・・朝目を覚ましたら
 病院に連れて行って・・・」

「あなたは・・・お医者様?」 彼女が突然そう言った。

「医者でなくても、それくらい検討はつく・・・
 じゃあ、僕はこれで・・」

「えっ?」 彼女の目と、僕の袖を掴んだ手が≪帰るんですか?≫と聞いた。

「あのね・・・甘えるのもいい加減にして・・・
 僕がこんなところまで付き合うこと自体、可笑しいと思わない?
 彼を見つけられたんだから、僕はもう用済みでしょ?」

「でも・・・もし、急に彼の具合がひどくなったら・・・私・・・
 どうしたら・・・」

「知らないよ・・・そんなこ・・・・」
僕は呆れたような声を出して、今度こそはと彼女を振り切ろうとしていた。

≪また・・・そんな目で見る・・・≫
「わかったよ・・・彼が目が覚めるまで・・・いればいいんだろ?」

僕は決してお人好しな人間ではないはずだった。

「ありがとうございます・・ありがとう・・・ごめんなさい・・・
 勝手なお願いだって・・・わかってるんです・・・ごめんなさい・・・」

「もういいよ・・・何かタオルのようなもの探して?・・・
 冷やした方がいい・・」 僕はそう言って、彼を指差した。

「あ、はい」 彼女は瞬間、瞳を輝かせた。
そしてさっき僕が蹴破ったドアの向こうに備え付けられた小さなシンクを見つけると
その横に掛けられたハンドタオルを水で濡らして絞り、彼の額に乗せた。
その間、僕はその壊されたドアを元の位置に戻して、そばにあったチェストを
利用してそれを支えた。

今日はかなり冷えていたが部屋の中は暖房器具のひとつも無く、立付けの
悪い窓枠の隙間とさっき壊したドアのせいで、外以上の冷えこみを感じた。

「寒い?」

自分の体を抱くようにして震えている彼女に僕は、わかりきったことを聞いた。

「ええ・・・少し・・・」

「彼が羽織っているもの以外・・・無さそうだね・・・ブランケット・・・」

「大丈夫です」

台所と言っても、お湯を沸かすコンロも無く、温かいものを飲むことも
出来そうになかった。

「何か温かい飲み物、買ってくるよ」

「駄目・・・行かないで・・・」
彼女はまた僕の袖を掴んで哀願するように僕の目を見つめた。

「大丈夫・・・逃げたりはしないよ・・・待ってて・・・」

僕は彼女の頭に掌を置いて、まるで子供を宥めるようにそう言った。

    逃げたりはしないよ・・・待ってて・・・

























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