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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3783026/4626652
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こいびと
2005.10~2006.3まで連載した【こいびと】はホテリアー本編でアメリカに帰るドンヒョクについて行かなかったジニョンと彼が再会するまでの隙間ストーリーです^^
No 30 HIT数 7054
日付 2007/07/22 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル こいびと 20.admire (崇拝)
本文
    










 

       「ボス、この前話した新人だが・・・
        明日から出勤させるぞ・・・
        三ヶ月後にイタリアへ出向させる予定だ・・・
        それまで、お前に付けたいんだが・・・いいか」

レオがドンヒョクのデスクのチェック済みの書類を
引き取りながら、早口に言った

       「新人に指導してる暇はない・・・」

ドンヒョクはレオに視線を向けないまま、膨大な書類を片付けていく
こんな時のドンヒョクの手際の良さには、レオはいつもながら
感心するばかりだった

       「言葉はいらない
        お前を見せていればそれで十分指導になる」

       「・・・・くれぐれも邪魔はするなと伝えておけ」

       「ああ、わかった・・・」


    



       「ボス・・・こちらはキム・ジョアンです・・・
        ジョアン・・・こちらがボスの・・・」

       「お会いできて幸せです!
        ジョアンとお呼び下さい・・あの・・・ボス!」

ドンヒョクは突然大きな声で頭を90度に下げたジョアンに苦笑した

       「ああ、よろしく・・・・・ミンア・・・
        彼にこの中のこと説明しといて・・・
        これからランチに出て来ても・・・構わないかな」

       「はい、かしこまりました・・・ソフィアさんとご一緒ですね
        週末お目に掛かれるのを楽しみにしています、と
        お伝えください」

       「ああ、わかった・・伝えるよ」

“よろしく”と・・ひとことだけ添えて、チラッと顔を見たそっけない挨拶

直ぐに視線をミンアに移し、彼女に言葉をかけながらコートを羽織る仕草

じゃあ、というように手を上げて、颯爽とドアを開けて出て行った

ジョアンはドンヒョクのその一連の動きを終始羨望のまなざしで追っていた

       「何、ボーとしてるの?」

       「えっ?あ・・・やっぱり、カッコイイなと思って・・・」

       「あなた、ミーハー?」

       「ミンアさん、ご存知でしょ?
        僕がどれくらいフランクさん・・・
        いえ、ボスを崇拝しているか 」

ジョアンはフランク・シンを“ボス”と呼べることが誇らしいとばかりに
息を吸いながら胸を張った

       「知ってるわ・・・でも、だからといって、
        私はあなたに声を掛けたんじゃないわ
        あなたのM&Aの仕事への情熱が
        ボスに紹介したい気持ちにさせたの
        この仕事、あなたには向いていると思った・・・
        その私の勘・・・
        どうか当っていて欲しいわ・・・」

ミンアは少し飽きれたような言い方で、ジョアンに、
“お願い”と言わんばかりの視線を向けた
そして、彼女はドンヒョクの執務室の細かい説明を始めた

       「あなたはこれから三ヶ月、ボスについて動くのよ
        嫌がるボスをレオさんが説得なさったの・・
        だから、ボスを怒らせるようなことしないでね」

       「はい・・・あの・・・フランクさんて・・・」

       「何?」

       「いえ、もっと怖い方かと・・・さっき、ほら・・
        あなたに“ニコッ”って・・」

       「いつも怖い顔なさっているわけじゃないわ・・・いい?
        あなたのデスクも臨時でここに用意したわ・・・
        本来のデスクは私達と同じ部屋にあるの
        基本的にはあちらが主・・・
        こちらのデスクはボスについている間だけよ」

       「承知しました・・・あの・・・」

       「何!」

       「ソフィアさんて?」

       「あなた・・・私の話、ちゃんと聞いてるの?」

       「ごめんなさい・・・」

       「ソフィアさんはボスの大学時代からのご友人よ
        とても優秀な弁護士でいらっしゃって、
        今回のボスのプロジェクトに参加なさってるわ」

       「友人・・・でもフランクさん・・いえ、ボス・・
        とても嬉しそう出て行かれませんでした?
        女の人との食事に・・・とても・・・嬉しそうだった・・・」

       「何が言いたいの?」

       「いえ・・・」

       「あなた・・・決して余計なことボスに言わないでね
        私が紹介したんだから、ボスに気に入って頂けなかったら
        私の立場がなくなるのよ」

       「はい・・・・」

       「ボスは仕事には厳しい方よ・・・
        人にも厳しいけどご自分にはもっと厳しい
        その代わり、何事にもご自分で責任をおとりになる
        そんな方よ・・・
        今は特に重要なプロジェクトに携わってらっしゃるの
        しかも、それを短期間で解決なさろうとしてる
        仕事のロスは極力避けたいところよ
        だから、新人のあなたに頼みごとをすることも
        そんなにないはず・・・

        あなたはボスの動きをしっかり追って、
        自分が今何をしなければいけないか
        何をした方が、ボスの為にいいことなのか、
        瞬時に考えるの・・・
        それが、あなたの仕事・・・いいわね・・・
       
        ボスは、懇切丁寧に仕事を教えたりはしないわ
        あなた自身が、ボスの仕事のやり方を盗む
        そういう精神で動くのよ・・・
        ただ、決してボスの邪魔はしないで。」

       「はい!・・・あのこっちの部屋は?」

       「その部屋はボスのプライベートスペース・・仮眠なさったり
        ひとりきりで仕事をなさりたい時にお使いになるの
        ボスがその部屋に入る時はボスを追わないでね・・・」

       「はい、わかりました・・・でも・・・ソフィアさんて・・・」

       「・・・・・!」

       
    




       「フランク・シンの復活に乾杯」

       「大袈裟だな」

       「大袈裟なもんですか・・・
        あなたを落し入れようと企んだり
        圧力に恐れを成して、あなたをこの世界から
        排除しかけた人間の鼻を明かしてやった・・・
        そんな気分・・・」

       「フッ・・・鼻を明かす?そんなことどうでもいいことだ・・・」

       「スティーブを雇った人間探ってみたけど・・・
        どうも黒幕までは届かないみたいね・・・
        でも・・・気にすることないわ・・・

        今度の案件だって、あなたの名前伏せてたのに、
        これが誰の仕事なのか・・・
        既に周知の事実よ・・・こんなこと出来るのは
        あなたしかいない、みんながそう思ってたってことね・・・

        以前あなたを取り巻いていた人間達も、
        今までは敬遠してたけど、きっと、掌を返してくるはず・・・
        もともと、あなたに一目置いていた輩だもの・・・
        この時を待ってたはずよ・・・
        でもあなたは?そんな彼らをまた受け入れるかしら?」

       「頂ける仕事なら・・・何でも・・・」

       「いい心構えだわ・・・フランク君・・・」

ソフィアもまた、レオと同じようにドンヒョクの成功に心からの祝杯をあげたひとりだ
彼女の笑顔もドンヒョクの心に大きな喜びを運んでくれた

       「とにかく、おめでとう・・・素直に喜んでいいわ・・・フランク
        見事だったもの・・・あなたの采配・・・」

       「まだ安心は出来ない」

       「用心深さはあなたの習性・・・いえ、信念かな・・・
        ところで、週末のパーティー・・・出席してくれるでしょ?」

       「ああ・・・あなた達の婚約披露パーティーね」
       
       「婚約披露と言っても、こじんまりとしたものよ
        レオ氏やミンア・・・あなたの会社の人間と私達サイドの
        極一部の集まりだし・・・」

       「お邪魔するよ・・・おめでとう・・・とうとうだね」

       「ええ・・・リチャードから《一生離れられない指輪》も
        もらってしまったし」

ソフィアがわざとらしく指輪をドンヒョクの前にかざして、彼を睨んだ
ドンヒョクはその意味に、ソフィアから視線を逸らしコーヒーカップを口に運んだ

       「あなたね・・・私はリチャードとは長い付き合いなの・・・
        彼がその話した時、誰の入れ知恵か、直ぐにわかったわ」

ソフィアが横目でいたずらっぽくドンヒョクを見た

       「入れ知恵はないだろ」

       「あんな歯の浮くような台詞、リチャードが
        どれほど顔を真っ赤にして、注文したか・・・
        想像して笑っちゃったわよ」

ソフィアがケタケタと思い出したように笑った

       「笑い過ぎだよ・・・・」

       「だって・・・」

       「ジュニアの前でもそんな笑い方したのか?」

       「いけない?」

       「信じられない・・・」

       「でも・・・」

       「でも何だよ・・・」

       「でも・・・その台詞、女は・・・嬉しいわ・・・」

そう言って、ソフィアは優しく微笑んだ

       「最初から素直にそう言えばいいのに・・・」



   ジニョンssi・・・

   あなたはどうだっただろう・・・

      僕から一生離れられない魔法の指輪・・・

   僕がそう言った時・・・あなたも・・・喜んでくれた?


   あの時、あなたは・・・

          これからは私と買い物に行って・・・

   そう言って僕を優しく睨んだ

   僕の言葉に・・・

          きっと高いものを買わされたのね・・・

   そう言って笑っていた


   あの時僕は・・・僕が・・・

   遠い昔に自分の中に閉じ込めてしまった寂しさに・・・

   優しく点るひとすじの灯りを見ていた

   あなたの瞳に映る自分に・・・

         あなたとの未来を見ていた・・・


   そして僕は・・・あの指輪に・・・

   僕のたったひとつの願いを込めた・・・


         あなたが僕を・・・ひとりにしないように・・・




        「フランク?・・・彼女が映ってるわよ・・・」

ソフィアが飽きれたようにドンヒョクの視界を掌を振って茶化して見せた
ドンヒョクはその手を、邪魔だと避けるような素振りで、
照れた笑みを浮かべていた



            でも・・・女は・・・嬉しいわ・・・

      ソフィアと同じように、あなたもそう思ってくれた?

      あの後・・・僕達は離れ離れになったけれど・・・

      様々なことが僕達を試すけれど・・・

      今でもその魔法は効いているよね・・・

      僕のたったひとつの願い・・・


           あなたが僕をひとりにしないように・・・


      ジニョンssi・・・

      僕は・・・あなたが喜ぶこと・・・沢山してあげたい・・・

      こうして離れていると・・・そのジレンマと戦うのが・・・

      本当に辛いよ・・・


      あなたがいない時間を過ごすこと・・・

      どんなに経験しても慣れることはなさそうだ・・・


      だからせめて・・・




         あなたの欲しいもの・・・

         僕に・・・教えて・・・


         僕はあなたに・・・

         何でも・・・してあげる・・・



              私の欲しいもの?・・・あるわ・・・

              でもそれは・・・何処にも売ってないの・・・

              だから・・・早く・・・
  



      早く?・・・




        ・・・何?・・・




   






































 


         
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【副題】admire 賞賛する・崇拝・感心して眺める・(・・・を)したがる・好む

   



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tomtommama
キャハハ・・・bellkoiさん もしかして 妄想の世界へ(*ノノ)キャ  私もぉ~♪ 2007/07/27 00:20

なにからでも・・・ジニョンへの思いを悟るドンヒョク・・・・・・・魔法の指輪の効き目は絶大だから・・・早くかえろ・・。 2007/07/24 18:37
bellkoi
だから・・・早く・・・逢いたい、触れたい、抱きしめたい、kissしたい(*ノノ)キャ  ドンヒョク~! 2007/07/24 09:54
ヨンkiss
”私の欲しいもの?・・・でもそれは・・・何処にも売ってないの・・・”ジニョンの心の声ですね。一日も早く二人が再会出来る事を願っているわ。(*^_^*) am.3:43 2007/07/23 03:38
eyonyon
きゃ~~ボニさん♪ まさにボニドンのよう^^ (*'-'*) 2007/07/23 00:15
ボニボニ
だから早く帰ってこーい! 2007/07/23 00:01
ナタデココ
ドンヒョクから発せられるジニョンを思う気持ちが見えない光となってジニヨンに届き、貴方が送った魔法の指輪は繭で覆うようにジニョンを暖かく包んでいる事でしょう。素敵な指輪ジニョンの支えですね   2007/07/22 22:07
ナタデココ
魔法の指輪~ドンヒョクの恋は見えない物を信じる信仰に似ている恋です。人間の不完全さが相手に疑念を持ったり、信じる事が出来なくったりしました。でも先回で魔法の指輪の効果に確信が持てたでしょ。 2007/07/22 22:00
joonkei
あなたが僕をひとりにしないように・・・あなたに抱かれていたい・・・敏腕M&Aの心のうちを誰が推し量ることが出来ようか。。。 2007/07/22 21:18
やまはな
だから・・・早く~ソウルへ“ヘ( ̄∇ ̄ )カモォーン♪今回は、めずらしくソフィアが可愛く見えました(笑) 2007/07/22 17:47
 
 

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