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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3828193/4671819
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こいびと
2005.10~2006.3まで連載した【こいびと】はホテリアー本編でアメリカに帰るドンヒョクについて行かなかったジニョンと彼が再会するまでの隙間ストーリーです^^
No 31 HIT数 6931
日付 2007/07/27 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル こいびと 21.life(命)前編
本文
 










 


      
       「ジョアン・・・」

       「はい!」

       「・・・・・やりにくい・・・・・」

ドンヒョクがジョアンに視線を向けないまま静かに言った

       「はい?」

ジョアンはさっきから真剣にドンヒョクの行動を追っていたが
ドンヒョクのひとことで、その眼差しをきょとんと変えた

       「そう凝視されると、仕事が非常にやりにくい」

書類に目を通していたドンヒョクがジョアンを見上げた
その時、ジョアンの顔は一瞬にして硬直してしまった

ドンヒョクのそばに付いて既に一週間
ジョアンは未だにドンヒョクの視線に緊張する

       「はあ・・・でもボス・・・
        レオさんからも、ミンアさんからも
        あなたをしっかり観察するようにと・・・
        それが僕の仕事だと言われております」

       「観察・・ね・・・」

ドンヒョクは椅子の背もたれに背中を押し付けて
深く溜息をついた

       「あの・・・」

       「ん?」

       「ひとつお聞きしてもよろしいでしょうか」

ドンヒョクは真面目な面持ちで訊ねるジョアンに、
“いったい何だ”というような視線を向けた

       「あの・・ソフィアさんとおっしゃる方ですが・・・」

       「ソフィアが何か?」

       「ボスの大学時代のご友人と伺いました」

       「そうだが?」

       「あの・・・その方はどういう・・・いえ・・・
        その方はボスとはどういう・・・」

       「・・・・・・どういうとは?」

       「あ・・・」

ジョアンは自分が発した言葉の続きを
ドンヒョクの鋭い視線に封じられていた


   何故かボスの前では言葉が続かない・・・


そこへミンアが、開いているドアをノックをしながら声をかけた

       「ボス・・・そろそろ会議のお時間です・・
        既に全員揃っております」

       「ああ・・わかった・・・ジョアン、君も同席するか?・・・」

       「は、はい!」


    




       「ミンアさん・・・ボスって本当にすごい人ですね・・・」

ミンアの机に片肘をついて、少ししょげたジョアンがポツリと呟いた

       「どうしたの?」

       「考えてらっしゃること、僕には想像にも及びません・・・
        ボスのお考えを聞いていると、うん、なるほど・・・
        あ、そんなことも考えられるのか・・・
        なんて、敬服することばかりなんです・・・」

       「そうでしょうね・・・」

       「でも・・・」

       「でも、何?」

       「僕はもう、何年も前から、ボスのこと見てきました
        遠くから見ていた時もそうでしたけど、
        今近くにいさせて頂くと尚更ボスの凄さがわかります・・・
        確かに仕事に関しては文句のつけようが
        ありません・・・でも・・・」

       「だから・・でも、何なの!」

       「女です」

       「女?」

       「先日も取引先の女社長がボスに言い寄っていました・・・
        もちろん、ボスはそういう場合は上手く
        あしらってらっしゃいます
        でも、ボスの周りには次ぎから次ぎに・・・その・・・」

       「次ぎから次ぎに女が付きまとう?」

       「ええ、ついこの間も縁談を持ち込まれてたでしょう?・・・
        以前から・・・ボスと噂に上る女性はどの人も、
        上流階級の令嬢ばかりでした
        “フランク・シンは何処の令嬢との結婚を選択するのか”
        巷では賭けの対象にすらなっていたくらいです・・・
        だから、ミンアさんにジニョンさんのことを聞かされても
        直ぐには信じられなかった・・・いえ、今でも信じられないんです
        ボスは本気ですか?ジニョンさんのこと・・・」
  
       「それを聞いてどうするの?」

       「どうするって・・・」

       「まさか、ジニョンさんのこと・・・まだ、諦めてないとか?」

       「・・・・・・・・・」

       「そんなに気になるなら、ボスに直接伺ってみたら?」

       「直接・・・・・ですか・・・」

       「どうしたの?」

       「僕はあの人の前では固まってしまうんです・・・
        何か聞こうとしても、あの方の鋭い目に
        射すくめられてしまう・・・

        僕・・・初めてです・・・こんなこと・・・
        僕はどちらかというと、肝っ玉は座っている方だと思います
        今までどんな人にも動じたことなんてなかった・・・」

       「・・・・・・・・」

       「僕は、あの人を見ているだけで本当に
        あの人みたいになれるんでしょうか・・・」

ジョアンは溜息にも似たひとりごとを呟いていた

       「誰がボスみたいになれると言った・・・」

横からレオが話に割り込んできた

       「レオさん・・・」

       「お前がボスみたいになれるなんて、二十年早い・・・
        いや、何十年経っても、きっとなれないね・・・」

       「そんなに僕は駄目ですか?」

       「お前が駄目なんじゃない・・あいつが凄すぎるんだ」

レオは自分の言った言葉を、改めて確認するかのように腕を組み頷いていた


       「確かにそうですね・・・
        でも、僕はボスに負けないことがひとつあります!」

       「負けないこと?へ~それは興味深い・・・それは何だ?」

       「はい・・・僕は女の人を好きになったら、
        一生涯その人だけを愛しぬきます
        その人のそばにずっといてあげて
        その人のためなら何でもします
        他の女になんか、目移りすることなく・・・」

       「何の話だ?」

ドンヒョクがそこを通りかかり、大声で語っているジョアンに視線を向けた

       「いえ・・・何でもありま・・・せん・・・」

ドンヒョクは軽く笑みを向けて、そのまま部屋に向かった       
ジョアンはレオとミンアに敬礼のまねをしてドンヒョクの後を
急いで追いかけた

ジョアンを見送ったレオとミンアが互いに顔を見合わせて目で語っていた


   好きな女を愛しぬく?

   その人のためなら何でもする?

   それにも・・・負けてるよ・・・と


    



       「ボス、本日の会食、遅れないでいらっしゃれそうですか」

ドンヒョク、レオ、ジョアンの三人がエレベーターホールに向かっていたところで
ミンアが背後から声を掛けた

       「んーちょっと厳しいかな・・・少し遅れるだろう?・・・」

そう言いながらレオの方を見ると、レオは黙って頷いて見せた

       「それでは、会場でお待ち致します」

       「ソフィア達に遅れること断わっておいて」

到着したエレベーターに先に乗ったジョアンが止めている間に
レオが乗り最後にミンアに答えながらドンヒョクが乗り込んだ



       「かしこまりました」


       「じゃ・・ミンア・・



            ・・・会場で・・・」・・・


    



 


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hiro305
・・でジョアン、いい子(?)なんだけれど、貴方レベルが違うの・・・とお伝えしたい!ビジネスでも愛しぬく点でも^^ ジョアンはまだまだ1年生ですね。 2011/11/30 23:06
hiro305
過去旅を始めてからこの回を読むの3回目です。PCの調子が悪く途中で動かなくなったりレスを入れようとしたらひらがなに変換ならなかったり・・・あ~私の旅もD&Jと同じく試練の連続だわ~^^; 2011/11/30 23:02
フック
kurumiさん、聞いちゃったもんね。「また登場させるつもり・・」がおありになったようで。ビジネスモードのドンヒョクが大好き、NYの主となったジョアンとタッグを組んで、大活躍のドンヒョク。夢が膨らむ。 2007/07/27 18:26
フック
そうか、なるほど・・なるほど・・『こいびと』シリーズから二年後の構想があるのね。ジョアンがどんな男になって帰ってくるのか、ジニョンへの想いをどう決着つけるのか・・・・『物語Ⅲ』は二年後??? 2007/07/27 18:20
フック
ドジな私で本当に恥ずかしいです。もう何回も聞いているのに・・・・・。そのつどこの曲の素敵さにメロメロなのに・・・今日はなぜでしょう。初めて聞いたように思ってしまいました。 2007/07/27 12:03
フック
kurumiさん、有難うございます。「スティル・ウオーター」音楽だけを保存することはできるのかしら?? 2007/07/27 11:55
kurumi☆
ホテジャパでは登場する機会がなかったですが(笑)レオがソウルにいるということは、きっと今頃はNYで主となって活躍していることでしょう 2007/07/27 11:22
kurumi☆
ジニョンとの会話に二年後会えたら・・・という台詞を言わせたのは、「心」「物語」「物語Ⅱ」共に登場していないから(笑)また登場させるつもりでそう書きました 2007/07/27 11:20
kurumi☆
ジョアンを最初、ただの敵側の人間として書こうかと思ってました・・・でも、書いているうちに彼のキャラが好きになって、味方にしてしまった^^ 2007/07/27 11:18
kurumi☆
フックさん、この曲は「あなたへのBGM」に入れていますよ・・・曲名も書いてあります・・・覗いてみてね^^ 2007/07/27 11:13
フック
tomさん、曲名を教えて!!!!!! 2007/07/27 10:44
フック
おはようございます。二度目のお邪魔です。何度読んでも、心に響くドンヒョクの心と言葉に、完全に嵌まって抜け出せそうにありません。甘く切ないピアノのBGMがより効果的!!! 2007/07/27 10:42
ヨンkiss
何処となく憎めないジョアンですね。ドンヒョクへの観察は並大抵の事ではないでしょうけど頑張って少しでもドンヒョクに近付く事が出来たらいいね。"^_^"am.3:36 2007/07/27 03:31
フック
ジョアン、ドンヒョクには適わないよ。ジニョンを失ったら人間でなくなる、半身同士の二人だもの。、tomさんのこのドンヒョクの穏やかで、優しい横顔の映像が最高!!!!ツボです。 2007/07/27 03:16
フック
K&Tさん、いつに間に・・・・・『バックヤード』にいらしていたのに・・・・さすが仕事師!!!!!寝る前にもう一度IZMを徘徊していたら、何と言う幸運なのでしょう。一番レスをゲット。 2007/07/27 03:09
 
 

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