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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3783983/4627609
開設サークル数: 1238
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こいびと
2005.10~2006.3まで連載した【こいびと】はホテリアー本編でアメリカに帰るドンヒョクについて行かなかったジニョンと彼が再会するまでの隙間ストーリーです^^
No 35 HIT数 6219
日付 2007/07/29 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル こいびと 23.complex(複雑)後編
本文
     














教会の扉が開かれ、美しいソフィアが
ドンヒョクの腕を借りてジュニアの元へ歩み出す
ドンヒョクは自分の腕に回された彼女の手に   
自分の手を優しく重ねた


      ああ・・そうだったね・・ソフィア・・・

   僕はこの手に励まされ・・・

      勇気付けられ・・・

      叱咤され・・・

   若気の至りを乗り越えてきた・・・


   でも安心して・・・ソフィア・・・

   あなたが離した僕の手は・・・もう大丈夫だよ・・・


   少し俯き加減で歩くあなたの・・・

   ベールに包まれた美しい横顔を見つめながら

   僕はあなたに歩調を合わせた


   祭壇に近づき、正面を向くと、そこには僕の顔を

   睨みつけるかのような目をしたジュニアがいた

   そんなに睨むんなら・・・ジュニア・・・

   こんなこと最初から承諾しないで欲しいな・・・

   僕は思わず睨み返してやったよ・・・

   あなたを・・・不幸にしたら・・・許さない・・・

   そんな思いを込めて・・・


   ジュニアは少し下を向いて笑みを浮かべた後、
   しっかりと僕に向き直った


          任せておけ・・・

       そう聞こえた・・・

       間違い無いですね・・・ジュニア・・・

   ジュニアの待つ祭壇の前に到着して、
   僕とジュニアは互いの目をしっかりと見ていた   
   

       「よかった・・・」

安堵を隠さないジュニアの言葉は
静まり返る礼拝堂に低く響いた

       「何が?・・・」

ソフィアが小声で問いかけた
そして、殊勝な顔をしたジュニアが
ソフィアに手を差し伸べながら続けて言った

       「あの扉が開いて、君達がいなかったら・・・
        どうしようかと思った・・・」

       「もしいなかったら・・・どうしたの?」

ソフィアは相変わらずの意地悪な言い方で
ジュニアに返した

       「いなかったら?・・・
        もちろん、追いかけたさ・・・
        どこまでも・・・」

そう言って、ジュニアはソフィアの手を取り、
ドンヒョクのそばから彼女を離した
そして、自分の胸に力強く抱き取った


  ソフィア・・・

        もちろん・・・追いかけたさ・・・


  ジュニアのその言葉を聞いた瞬間・・・

  あなたの視界から僕が消え去った・・・

  その時・・・

  あなたの瞳に映っていたのは・・・

  ジュニアただひとりだったね・・・

  何だか・・・寂しい気がしたよ・・・

  あなたに愛されて・・・僕は・・・

    僕の心は救われていた・・・

  そのあなたが・・・今・・・完全に僕の手を離した・・・


  あなた達ふたりが神に誓いを立てている間・・・僕は・・・

  もうきっと触れることの無いあなたの手を・・・

  しばらく見つめていた・・・


  おめでとう・・・ソフィア・・・

  そして・・・ありがとう・・・

  あなたの幸せを心から祈ってる・・・

  僕の・・・世界でたったひとりの・・・


        ・・・ヌナ・・・





  ジニョンssi・・・

  以前あなたに・・・僕は・・・

  あなた以外に愛した人はいない・・・そう言った

  ごめん・・・

    それは・・・僕の思い違いだったかもしれない・・・

  しかし、孤独の海に沈んでいた僕の心の歪は・・・

  自分に差し伸べられた手のその先を見る
    余裕を生まなかった

  その手に引かれて泳ぎながら・・・

    その手を引き寄せる術を持たなかった

  それは・・・何故か・・・

  それは・・・

  彼女がその答えをくれた・・・


      私が・・・

            あなたの半身じゃなかったから・・・


 
  ジニョンssi・・・ 

  神の前で誓いを立てるソフィアが一瞬あなたに見えた

  僕達にもいずれ、こんな日が訪れるんだろうか・・・

  僕はあなたの花嫁姿を胸に描いて幸せな気分だった

  それなのに何故か・・・知らず知らずのうちに・・・

  僕の頬を熱いものが伝っていることに気がついた


  あなたへの僕の想いはとても複雑なようだ・・・

  ふたりの幸せを想像しながらも・・・

  心が寂しいと泣いている・・・


  僕はいったい・・・いつになったら・・・

      あなたをこの腕に抱けるのだろう・・・

  そう思って泣いている・・・


  ジニョンssi・・・あなたに逢いたい・・・

  たったひとつの僕の望みを・・・

  神はどうして叶えてくれないのだろう・・・

  まるでそれを惜しむかのように・・・

  いつまでも僕達に慈悲を背ける

  あなたを恋しがる僕の心を・・・

  あざ笑うかのように・・・



  目の当たりで、彼らふたりに微笑みを惜しまぬ
    主なる神は・・・


      僕にはまだ・・・

      微笑んでくれそうもない・・・



  ジニョンssi・・・・

       あなたが・・・ 

 
             

         ・・・あなたが無性に恋しい・・・       



       

                                                         
























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【副題】 complex 複雑・理解しにくい・コンプレックス

















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hiro305
tomさんの選ぶ画像は静止画像なのに言葉と一緒になると頭の中で動画になって動いていくのよね~!幸せそうな2人の姿を見ながらジニョンを想い涙する動画が見えます! 2011/11/30 23:49
hiro305
ソフィアの手を離したドンヒョク、半身への愛ではないけれど大事な人だったから寂しさは余計に大きいですね。その寂しさを埋めてくれるジニョンに逢えない、、切なさがつのって胸が痛いです。 2011/11/30 23:47
あきちん
目の前の光景を自分達の姿に・・・。逢いたくても逢えない・・・無性に恋しい・・・切ないです。 2007/07/30 11:27
burotama
ドンヒョクのジニョンへの思いに胸が痛いです。早く2人を一つにしてあげてください。 2007/07/29 18:39
ヨンkiss
”・・・あなたが無性に恋しい・・・”ソフィアのウエディングを見たドンヒョクのジニョンへの思いが切ないほど分かる。一日も早くこんな日が来るといいね。"^_^" 2007/07/29 06:09
ヨンkiss
”私が・・・あなたの半身じゃなかったから・・・”と言ったソフィアが”今・・・完全に僕の手を離した・・”ドンヒョクの何とも云いがたい思いが伝わって来ます。 2007/07/29 06:05
ボニボニ
そうねそうね。半身って他にはいないから半身なのね・・。 2007/07/29 05:16
ナタデココ
ソフィアとドンヒョクとジュニア3人の心模様が凄く丁寧に書かれていて心に染みます。 2007/07/29 02:05
ナタデココ
いた思いは最後のかけか?・・互いが半身ではない事を認めつつも互いにより近い位置にいた2人、線路の様に美しい平行線を作り出す2人にやがて人生の岐路となる分岐点に差し掛かった2人、もう戻れない。 2007/07/29 02:03
ナタデココ
しかし波形があわない事は・・いつまでも追いかけっこになってしまう不協波長♪~ソフィアは自分のドンヒョクを思う心に決別すべくあえてドンヒョクの腕を借りてジュニアの元へ向う、ぎりぎり揺れ動いて 2007/07/29 01:49
ナタデココ
私が・・あなたの半身じゃなかったから・・ソフィアの想いの決別を表す言葉、ソフィアはドンヒョクを心から愛していたそして報われない恋だった。ドンヒョクも愛していた。ただ心の波長が波形が合わないだけ 2007/07/29 01:39
フック
ドンヒョクの苦悩に満ちた青春時代にいつも傍らにいてくれたソフィア、ありがとう。花嫁姿のソフィアにジニョンを重ねたドンヒョクの魂の叫び・・『あなたが無性に恋しい・・・』に涙。 2007/07/29 01:09
poraris31
ソフィアが言った「私があなたの半身じゃなかったから・・・」の言葉に感動しました。そして早くドンヒョクとジニョンが再会できますように・・・ 2007/07/29 01:02
 
 

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