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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3830331/4673957
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こいびと
2005.10~2006.3まで連載した【こいびと】はホテリアー本編でアメリカに帰るドンヒョクについて行かなかったジニョンと彼が再会するまでの隙間ストーリーです^^
No 37 HIT数 6508
日付 2007/07/31 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル こいびと 24.smile(笑顔)後編
本文
    

    ジニョンssi・・・あなたがいらしたでしょ?

    いつだったか・・・

    そこで・・・あなたに初めてお会いしました・・・

    一度だけ・・・

    セキュリティからの指示でやむ得ず入ったことあるの・・・

    後で、ボスにはそのことをちゃんとご報告したわ・・・

 
            驚いた?


         いいえ・・・

   
            僕の・・・分身・・・



    そうおっしゃったんです
          
    その時からです・・・私が・・・

    ボスへの想いを自分の中に封じこめたまま・・・

    決して、表に出さない・・・そう決めたのは・・・

 

   

しばらくジニョンは言葉を失い、涙を拭うのを忘れていた
口を手で覆って我慢しても漏れる嗚咽が胸を痛く突き上げた

少しばかり落ち着いて、ジニョンはやっと動くことができた
そして、ドンヒョクの机の方に回り、椅子に腰掛けると、
正面の壁で自分がこちらに向かって笑いかけていた


   ドンヒョクssi・・・あなたはこうして・・・

   私を見つめていてくれたのね・・・

   こうして・・・

   私に微笑みかけてくれていたのね・・・


ジニョンは自分のくじけた心が情けなく思えてきた

目の前のデスクにそっと頬を乗せ、その上を掌で優しく撫でていた


    ドンヒョクssiの机・・・   

    ドンヒョクssiのペン・・・


涙がまた込み上げ、頬を伝ってデスクの上に雫となって落ちた

その涙の雫に指を置いて愛しい人の名をなぞってみた

ジニョンはこのまま少し眠りたかった
    
椅子に掛かったドンヒョクの上着を手に取ると、
それをそっと抱きしめて少しの間まぶたを閉じた


    ドンヒョクssiの・・・匂い・・・


ジニョンはドンヒョクを感じられる物全てに
いとおしさが込み上げるのを止められなかった


    このまま・・・あなたを待てたらどんなにいいでしょう・・・

    このまま・・・あなたの優しさの中に埋もれることができたら・・・

    でも・・・今はその時ではないのよね・・・

    私にはまだやらなければならないことがある・・・

    私があなたの全てに包まれるのは・・・もう少し後・・・

    ドンヒョクssi・・・

    叱らないでね・・・ここに来てしまったこと・・・



一時間ほどして、ドンヒョクの部屋からジニョンは出てきた
ドアの外で待っていたミンアが駆けより、彼女をそっと抱きしめた
ジニョンもまた、彼女への感謝の思いでいっぱいだった


        「少しお休みになられましたか?」

        「ええ・・・ミンアさん・・・ありがとう・・・」

        「もうお時間があまりありませんね・・・
         もう直ぐ車の用意ができます
         少しお待ちください」

そう言って、ミンアはジニョンを最初に通した部屋へと案内した

        「ミンアさん、お願いが・・・彼の・・・
         ドンヒョクssiの写真・・・」

        「写真?ですか?」

        「一枚でいいの・・・
         私、これしか持ってなくて・・・」

ジニョンはそう言って、自分の携帯電話の裏を見せた

        「ボスが・・・プリクラ・・・ですか?」

ミンアは少し目を丸くして笑った


        「無理やりに・・・」

        「そうでしょうね・・・ちょっと・・・こちらでお待ちください・・・」

ミンアはジニョンをソファに掛けさせると、急いでその場を離れた
そして彼女はまた先程と同じデスクの鍵の掛かった引出しから
何やら取り出すと、ジニョンの方へ戻った

        「どうぞ・・・お持ちになって・・・」

そう言って、ミンアはジニョンに一枚の写真を差し出した

        「それは、ボスにしたらとても珍しく笑ってらっしゃる写真です」

ジニョンはその写真を受け取った後、ミンアの顔をしばらく見つめていた
彼女がその写真を出したデスクは彼女のものではなかったかと思ったからだった





     好きな方・・・いらっしゃるの?

                 

ええ・・・います・・・



     告白なさらないの?

               

               その方には好きな方いらっしゃいますから・・・
   
               とても尊敬している方です・・・

               その方が幸せなら・・・それでいいです・・・




ジニョンの脳裏にあの日交したミンアとの会話が鮮明によぎった

        「ミンアさん・・・・・」

ジニョンが自分のドンヒョクへの想いを察したことを
ミンアは彼女の瞳の中に見た


        「内緒ですよ・・・私がその写真持っていたこと・・・
         ボスはお写真撮られるの、本当は余りお好きではありません
         それは社内のレイアウトのためとシャッターをきっていた時、
         私がボスに気付かれないように撮った一枚です

         そのお顔がきっとボスの本当のお姿だと思ってました・・・
         それ、ボスがソウルから戻られてしばらくした頃に撮ったものです・・・
         きっと、あなたとの幸せの中にいらした時・・・」

        「いいの?私がいただいても・・・」

        「何をおっしゃるの?あなたが持っているべきものです・・・
         ソウルであなたにお目にかかって・・・
         本当によかった・・・
         私の・・あの方への想いをあなたが救ってくださいました」

        「救うだなんて・・・」

        「ソウルから帰ってからは・・・
         いつかあなたにお返ししよう・・・
         そう思ってたんです・・・本当ですよ・・・」

そう言ってミンアが笑って見せた

        「ミンアさん・・・ごめんなさい・・・」

        「どうして?あなたが謝ることなんて・・・私・・・
         ジニョンさんのこと・・・好きです
         ボスが愛した人があなたで・・・良かった・・・・
         本当にそう思ってます」

        「ミンアさん・・・」

        「そろそろ・・・時間ですね・・・車、下で待ってます・・・
         お気を付けて・・・本当にボスに言わない方がいいんですね・・・」


ミンアのその言葉にジニョンはしっかりと頷いた


        「私がここへ来たことがわかれば・・・
         彼は心を乱すわ・・・きっと・・・
         私はまだソウルに遣り残したことがある・・・
         そんな状態でここにはいられないの」
        
        「わかりました・・・あなたのおっしゃるようにします・・・
        下までは送らせてくださいね・・・
        空港までは私の知り合いのドライバーに頼みました・・
        ご安心下さい」

        「ありがとう・・・ミンアさん・・なんて言ったらいいか・・」

        「いいえ・・・
         ソウルでも・・・ここでも・・・
         あなたはボスからの大切な・・・
         お預かりものですから・・・」
   
    




   ドンヒョクssi・・・ごめんなさい・・・

   私がここへ来たこと・・・内緒にさせて?

   あなたが私を大切に思ってくれている・・・

   あなたが私を愛してくれている・・・

   わかっていたけれど・・・信じていたけれど・・・

   弱虫な私の心が・・・

   どうしようもなく・・・寂しくなってしまった・・・

   でも、あなたの部屋の私に会って・・・

   あなたの心に・・・抱きしめてもらって・・・

   少しだけ・・・私のくじけた心が立ち直りそうよ・・・

    
   ドンヒョクssi・・・

   今日のことは・・・いつの日か・・・

   あなたが私の隣にいる時に聞いてね・・・

   そして・・・笑ってね・・・


         バカだな・・・


           
           ・・・そう言って


               ・・・笑ってね・・・
       












































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【副題】 smile 笑顔・好意・微笑・笑う・(神が)好意を持って見つめる



























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hiro305
ミンア、とても素敵な女性です。笑顔のドンヒョクだから余計に会わずに帰るジニョンが切ない。「僕の・・・分身・・」にまた号泣。お互いこんなに恋しく思っているのにまだ逢えないのね・・涙 2011/12/01 00:13
ナタデココ
ドンヒョクの笑顔をステキだわ~ジニョンと会って幸せだった頃か・・・あれから10ヶ月2人には試練だったね。それにしてもすれ違いでまたお別れ・・・心痛みます。 2007/08/01 17:16
ヨンkiss
う~ん・・意地でもなんでもないジニョンの気持ちを思うと、やっぱり切ない。背景の飛行機で帰国したのね・・・。(@_@。 am.2:30 2007/08/01 02:26

ドンヒョクの明るい表情にジニョンの思いを重ねます・・・。背景とBGMとそして二人の女性の想いと・・・また泣く・・。 2007/08/01 00:47
poraris31
う~ん ジニョンの気持ちはとてもよく解るけど・・・やっぱり会って欲しかったなあ~ 切ないよ~ 2007/08/01 00:06
FECafe
ジニョンとミンア、二人の女性のそれぞれの想いに、ただ涙です。ミンアは本当に素敵な女性ですよね... 2007/08/01 00:00
burotama
涙涙です。ジニョンの、ドンヒョクの思いに胸がいっぱい。 2007/07/31 22:23
フック
mfさん、本当にそうですね。飛行機が寂しそうです。むせび泣くような都会の夜景。tomさん、よけい泣けます。 2007/07/31 22:05
Hiyonn
久々に ゆっくり 家で座っています・・・セツナモードに スイッチが 入る kurumiちゃんワールド 背景のチョイスが すごくそそり しばし 静かに 浸ります・・ 2007/07/31 18:22
mf1117
飛行機も、なんだか淋しそうに見えるんだけど~~そう思いませんか??二人の心情のようで・・・・ 2007/07/31 17:39
フック
あ~~~背景の飛行機が恨めしい~~~~。 2007/07/31 16:27
フック
こんなにもこんなにも深く、熱く、切なく、ジニョンだけを求めているんですもの・・・・。 2007/07/31 16:26
フック
そう、これです・・・・。この後です。ドンヒョクを誰よりも理解していたジニョンの言葉「私がここへ来たことがわかれば・・・彼は心を乱すは・・・きっと・・」いえ、乱すのではありません。彼は壊れてしまうのです 2007/07/31 16:24
bellkoi
(ToT)~♡ 2007/07/31 16:18
joonkei
タイムリーなアップをありがとう♪・・・ 2007/07/31 16:14
mf1117
文章&背景&BGMが・・・読んでいる心に深く・・・深く・・・・・浸透してきて・・・・ 2007/07/31 15:46
yuchekko.
お話を読んでじんわり感動したあと、いつもボニさんのつぶやきでプッと笑ってしまいます・・・・。 2007/07/31 15:08
やまはな
↓ボニさん、おもしろい^^泣きながら笑っている_(^^;)ゞ・・・・ミンアが一時間後に部屋から出てきたジニョンに駆けよりそっと抱きしめる所が好きなんです^^いい女だ~♪ミンア^^ 2007/07/31 15:05
ボニボニ
やっぱり言わないのか・・・ 2007/07/31 14:54
 
 

IMX