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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3827992/4671618
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Hotelier Japan
ドラマホテリアー日本版のドンヒョクサイドからのストーリー
No 19 HIT数 4337
日付 2008/02/16 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル 毎日がSt.Valentine前編
本文






          collage & music by tomtommama

 

                                    story by kurumi

      





    「ねぇ・・ダディ?・・・」

サランのベッドの傍らで彼女が寝付くまで
いつものように本を読んであげていると
彼女は眠るどころか、可愛い瞳をくりくりと
見開いて僕を見上げていた


    「ん?何だい?サラン・・・
     まだ眠れないかい?」

    「にほん・・てどんなおくに?」


サランはこのところ、先日までジニョンと僕が訪ねていた
日本という国が気になって仕方のない様子だった
読み聞かせには毎晩日本の絵本をおねだりし
テレビアニメも日本のものを好んで見ていた


    「日本?・・・んー・・
     とても“美しい国”だよ」

僕は敢えて、「美しい」という日本語を口にした
それは僕自身、その言葉の響きがとても好きだったからだ


    「うつ・・く?・・・」

    「う・つ・く・し・い・・」

    「う・つ・く・し・い」

サランは僕の口まねをして丁寧に発音した


    「そ・・上手だね」

僕が褒めるとサランは得意そうに顎を上げ
質問を続けた

    「うつくしいって・・どういういみ?」

疑問に思うと、とことん理解するまで食い下がる
サランは物心ついた頃からそういう子供だった
そしてその癖は最近富に迫力を増していた

いつもあれやこれやと質問攻めにあうジニョンが
時折溜息混じりに僕にこぼしている

しかし言葉の意味を深く知る・・・
それはとても素敵なことだ

ボキャブラリーが豊富であることは
その人のキャパシティーまでも広げることになる

サランにはそんな人になって欲しい
そう願っている僕は、いつもとことん彼女の
好奇心に付き合っている

    「ねぇ・・ダディ・・・」

    「ん・・・”うつくしい”とはね・・・
     それを見ると心が落ち着いて・・・
     優しい気持ちになって・・・
     んー・・・そうだな・・・」


 


 

    「マミィ・・」

    「な~に?サラン・・・」

    「うつくしい」

    「えっ?」

    「マミィ・・うつくしい」


サランがジニョンの顔を真直ぐに見上げて
にっこりと笑っていた


    「まぁ・・マミィに言ってくれてるの?」

    「うん!・・・にほんごで“うつくしい”は
     マミィだって・・・ダディがいってた」

    「え・・?」
ジニョンは一瞬にして真っ赤に染まった自分の頬を
思わず両手で覆ってしまった

  ドンヒョクssiったら・・・


    「マミィ・・・サランもうつくしくなる?」

大人の照れなどお構い無しに、サランのつぶらな瞳は
真剣そのものだった

    「えっ?・・ええ・・きっとなるわ」

    「マミィみたいに?」

    「マミィ・・みたいに?・・ふふ・・ありがと
     ねぇ・・サラン?・・・
     マミィがね・・
     もし・・その・・“うつくしい”としたらね・・・
     それはきっと、ダディがおそばにいるからなの」

    「ダディがいると・・うつくしくなるの?」

    「ええ・・マミィにとってはね」

    「じゃあ、サランもダディがおそばにいれば
     うつくしくなる?」

    「う~ん・・・あー・・・そうね・・・」


自分が言った言葉の深いところにある意味など
サランが理解できるはずも無いことだと、
ジニョンは言った後に少し後悔した


彼女が一度でも耳にしたことはどんな些細なことでも
自分が理解するまでしつこく食い下がる子供だと
いうことをすっかり忘れていたからだ

 





    「もう!」

ジニョンがベットルームに入ってくるなり口を尖らせた

    「どうしたの?」

    「ドンヒョクssiが悪いのよ」


ベッドの中で本を読んでいた僕の横に
乱暴に潜り込みながらジニョンがそう言った


    「何が?」

    「サランに変なこと言うから」

    「??何?変なことって・・」

    「美しいのは・・・その・・」


ジニョンは不機嫌そうな態度をとりながらも
少々上に上がった唇の両端が、まんざら不満でもない
ことを物語っている


    「美しいのは?」

    「その・・美しい・・のは・・」

    「・・・マミィ・・・そう言ったこと?」

    「・・・・」

    「サランに質問されたんだ」

    「もっと他に説明の仕方あったでしょ?」

    「ほんとのこと言っただけだけど?・・・
     いつも君・・サランに嘘つかないでって・・
     そう言うでしょ?」


僕は読んでいた本を閉じベッドサイドに置くと
彼女と並んでブランケットに潜り込み彼女の頬にキスをする

彼女もまた、僕のキスを当然のように受け入れながら
僕への小言を続けていた

    「子供にはね・・もう少し簡単な説明の仕方を
     してくれない?特にサランには・・
     あの子に抽象的なこと言っても
     その後の説明が却って難しいのよ
     だから、理解しがたい表現は止めて欲しいわ」

    「理解しがたい表現?
     君が美しいことって、理解しがたいの?」

    「そんなこと言ってないわ」

    「そう言ってるけど」

    「もう!ドンヒョクssi!
     どうして複雑に物事を説明したがるの?」

    「君が美しいことって・・・複雑なこと?」

    「そんなこと言ってるんじゃ・・・ドンヒョクssi?・・」

    「なに?」

    「何してるの?」

    「何って・・言わなきゃわからない?」

    「今・・お話・・」

    「聞いてるよ」

    「止めて?ちゃんと・・きい・・」

    「だから・・聞い・・てる・・・
     どうぞ・続けて?・・」

    「だめ・・よ・・ちゃんと・・きい・・て」

    「だから・・・どうぞ続けて・・・
     僕は・・・構わ・・ない・・・」

    「だか・・・・・・・」
    「・・・・・・・・・」

  
  ばか・・・続けられないじゃない・・・ 

 




    「オンニ・・・」

    「えっ?」

    「にやけてる・・」

ジェニーが呆れたように、ジニョンの顔を覗きこんだ

    「えっ?」

    「幸せそうで何より・・・それより
     時間がないんだけど・・・」

    「あ・・そうだったわね・・ジェニー・・」

    「急いでね・・オンニ・・
     甘すぎないチョコレート・・・
     オッパはオンニの手作りチョコしか
     食べないんだから
     私は監修だけよ~頑張って!」

    「は~い先生!」

    「オンニ~本当に大丈夫かな~
     それより・・オッパは?」

    「今、サランを迎えに・・保育園よ」

    「冷徹なハンターが保育園にお迎えか・・・
     変われば変わるものね」 



    「サラ~ン」

僕がサランの手を引いて、車のそばまで来ると
ひとりの男の子が一生懸命走ってこちらに向かって来た

    「ヨンミン・・」

    「サラン・・あ・・サランのお父様、
     こんにちは」
男の子は一旦立ち止まると姿勢を正して
僕に頭を下げた

 

  お父様?

  こまっしゃくれたガキ・・・

 

    「ああ・・こんにちは・・」

大人気ない感情を押し殺しながら、
僕は少々引きつった笑顔で答えた

その子もまた、儀礼的な僕への挨拶もそこそこに、
既に僕を無視してサランの手を握ったかと思うと、
彼女の顔に自分の顔をくっつけんばかりに近づいた


  おい・・くっつきすぎだ

僕は思わずサランの手を自分の方へと“ぐい”と引いていた


    「サラン・・・今日何の日だか、しってる?」

    「ダディのおたんじょうび」


  えっ?ああ・・そうだっけ・・・

  そう言えば、僕の誕生日・・・


    「パパのお誕生日?そうなの?
     でもそうじゃなくて・・・
     今日・・何の日?」

    「だから・・ダディのおたんじょうび
     マミィとジェニーとおじいちゃんたちと
     み~んなでおいわいするの」


   そうか・・そして・・・今日は・・・


    「バレンタイン!」

    「バレンタイン?」

    「そう・・・女の子が、あいしてる男の子に
     チョコレートあげるの
     そして女の子からあいしてるって・・
     こくはくしていいんだよ
     もちろん・・サラン、
     僕にもってきてくれたよね」

そう言って彼はにっこりと両手を彼女の前に差し出した


    「・・・もってきてない」


不思議そうな顔したサランが首をかしげたまま
彼に向かってそっけなく言った


    「え~~~~~どうして?
     サラン、僕のことあいしてるでしょ?」

    「あいしてない」

    「え~~~~~どうして?」

    「ヨンミンはすきだけど・・あいしてない・・
     あいしてるとすきはちがうのよ
     わたしがあいしてるのはこのよで
     タダひとりなの」


  おいおい・・四つの子供の会話か?

 

    「ただひとり?・・・それは誰?」

 

彼の質問にサランは黙って僕を見上げて
満面に微笑んだ


  えっ?・・・僕?

 
僕が無言で自分を指差すと、サランは大きく頭を縦に振り
彼は小さな肩を落として更に小さくなった


  サラ~ン・・・よしよし・・・


     「じゃ・・君・・そういうことなので・・・
      彼女は僕がもらっていくよ」


僕はまるで勝者のごとく彼に向かってそう言うと
レディをエスコートするように、助手席のドアを開け
腰を折り、サランに手を差し伸べた


彼女も背筋を伸ばし顎を上げ、
いっぱしの貴婦人然と僕の掌に指を置いた

 


    「バレンタイン・・・」

サランは車の中でぽつりと呟いた

    「ん?」

    「あいしてる人に女の子からチョコレートを
     あげるの?
     どうしてそんな日があることをみんな
     おしえてくれなかったの?」

    「えっ?」

    「いままでいきてきて・・・
     そんな日があることしらなかった・・・」



  今まで生きて・・って・・


      君・・まだ四年しか生きてないでしょ

 



 


   

 


  



  



 



































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ヨンkiss
う~ん・・サランは賢い!さすがドンヒョクの血を引いているだけの事はあるね!"^_^" am.5:29 2008/02/17 05:17
フック
4歳の男の子に張り合ってどうするの??かく言う私も4歳のサランちゃんに張り合ってる~~~。大人気ないヨン。 2008/02/16 17:26
 
 

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