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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3731889/4575515
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Hotelier Japan
ドラマホテリアー日本版のドンヒョクサイドからのストーリー
No 20 HIT数 3815
日付 2008/02/16 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル 毎日がSt.Valentine後編
本文

    

 

    






          collage & music by tomtommama

 

                                    story by kurumi

       

 

     

    
 

    「ダディ」

    「何?サラン・・」

    「これ・・どうぞ」

サランがリビングで寛ぐ僕の傍らにやってきて
お気に入りのピンクのリボンが掛けられた
筒状の入れ物をふいに差し出した

    「ん?・・・何だろう・・・」

僕がその結ばれたリボンを丁寧に解き、
筒の蓋をそっと抜くと、そこには
一枚の画用紙が入っていた

    「何かな~」

    「ジェニーがつつんでくれたの」

    「そう」

僕は彼女の目を覗きながら、そ~っとそれを開いた
サランはと言うと、少し勿体つけながらゆっくりと
開いている僕の手を、「はやく」と言わんばかりに
キラキラと目を輝かせて見つめていた


そこには眼鏡を掛けた男の子と可愛いドレスをまとい
髪にピンクのリボンをつけた女の子が手を繋いでいる
絵が描かれていた

    「可愛いね・・・これは誰?」

僕は男の子を指して言った

    「ダディ」

    「僕?」

満面の笑顔で彼女が頷いた

    「隣の子は?・・・サランかな?」

    「うん!」

    「ここは・・・教会みたいだね」

    「そ!」

    「何してるとこ?」

    「けっこんしき」

    「結婚式?」

    「サランの?」

    「うん!サランとダディの」

それを聞いたジニョンが飲んでいたコーヒーを
突然吹いてしまった

    「サランと・・・ダディの結婚式?」

    「うん!うれしい?」

    「あ・・ありがとう・・うれしいよ・・すごく・・・」

    「よかった~ダディ~」

サランがこの上ない笑顔を僕の頬に摺り寄せ
抱きついた
そばで黙ってこちらを伺っていたジニョンと
目を合わせると
彼女がそこで声を殺して笑っていた


    
    「それから・・」

そして彼女はもうひとつの箱を差し出した

    「まだあるの?」

    「うん・・
     ジェニーにいそいでつくってもらったの」

    「何かな?」

同じくピンクのリボンを紐解き蓋を開けると
そこには・・・
女の子の顔型のチョコレートが納まっていた

    「“セント・バレンタイン”・・・
     そういうんでしょ?今日は・・・
     ジェニーにおしえてもらったの」

    「ああ・・」

    「この世で一番あいしてるおとこの人に
     女の子からチョコレートを
     あげるんでしょ?」

    「そ・・そうだね・・」

    「ん・・んっ!」

サランが突然姿勢を正して咳払いをして見せた 

    「どうしたの?」


    「あいしてます・・・ダディ・・・
     このよでいちばん・・・あいしてる
     だから・・・サランとけっこんしてください
     そして・・・サランをうつくしい女の子に
     してください!」

    「えっ・・・・」

彼女のあまりに真剣な告白に、
僕とジニョンは、しばし言葉を発することを忘れ
彼女を挟んで固まってしまっていた

サランは一世一代のことを成し遂げたかのように
ただ満面に笑みを湛え僕の返事を待っていた

 

 

    「もう寝た?」

    「ええ・・とても幸せそうな顔して・・」

 

ジニョンが僕を優しく睨みながら、
テラスにグラスを運んできた


そして僕がグラスにワインを注ぎ入れている横で
腰掛けると同時に小さく溜息をついた

    「どうしたの?」

    「今日という日が・・・
     私だけのものじゃなくなってしまったな~
     って・・・」

    「おおげさだな」

    「オモッ!おおげさじゃないわ
     来年からは、きっとサランとの戦いね」

彼女は腕組をして、まるで戦いを覚悟するかのように頷いた

    「ははは・・・」

    「笑い事じゃないわ・・ドンヒョクssi
     今日という日はね・・・
     私にとって凄く重要な日なのよ

     二月十四日・・・
     あなたが・・・
     この世に生を受けてくれたことを
     神様に深く感謝する日・・・・・・

     そして・・・
     いつも沢山の愛をくれるあなたに
     私が真摯に愛を届ける日なの・・・

     あなたと出逢ってから今まで一度だけ
     チョコレートをあげられなかった年があった
     あなたを愛していながら・・・
     あなたへの愛を届けられなくて
     凄く苦しかった・・・
     そんな想いを二度としたくない 

     私が・・・あなたへの変わらぬ愛を誓う
     セント・バレンタイン・・・

     だから・・私は毎年、どんなことしても
     この日はあなたのそばにいる・・・
     そう決めているの」

    「ジニョン・・・」

僕へのラブレターを奏でる彼女の口元を
僕は愛しく見つめていた

    「それなのに・・・」

彼女はまたその唇をつんと尖らせた
そんな彼女が無性に可愛かった

    「愛を届けてくれるのは別に今日でなくても
     いいんじゃない?
     僕は毎日受け付けてるけど」

    「そうじゃなくて・・・」

    「わかってるよ・・・君は結婚してから
     僕に沢山の記念日を用意してくれてる
     僕の誕生日・・・君の誕生日・・・
     サランの誕生日・・・結婚記念日・・・
     それから・・僕達が初めて出逢った日・・・
     僕と君が初めて・・・
     君に出逢うまでの僕が・・
     記念日というものに縁が無かった・・・
     そんな僕に沢山の幸せを届けてくれてる
     君に出逢うまでの孤独な人生がまるで嘘のように
     ひとつまたひとつ・・
     幸せで埋め尽くされていく・・・
     
     でもね・・もう大丈夫だよ・・ジニョン・・・
     僕には特別な記念日なんて必要ないんだ
     君が僕のそばにいるこの瞬間・・瞬間が・・
     僕の大切な記念日だから・・・」

    「ドンヒョクssi・・・」

    「でしょ?・・・」

    「ええ・・・」

    「さっき父が・・・とても嬉しそうな顔してた・・・」

    「ええ・・・
     毎年、あなたの誕生日を楽しみになさってる
     子供の頃祝ってあげられなかったこと・・
     すごく後悔なさってた
     今、一番幸せだって・・・
     お母さまに申し訳ないって・・・」

    「申し訳ない?」

    「ええ・・・
     自分だけがこんなに幸せでいいんだろうかって・・・」
  
    「それもみんな・・・君がくれた幸せだ」
 
    「ドンヒョクssi・・・・・・
     お誕生日おめでとう・・・
     あなたを心から・・・愛しています」

    「ジニョン・・・ありがとう」

    「・・・・・・あーところでドンヒョクssi?」

ジニョンは少し涙混じりの瞳を少し上に上げると
わざとらしく大きな声で改めて僕を呼んだ

 

    「ん?」

    「私は離婚しませんからね」

    「へっ?・・」

    「さっきのあの子のプロポーズへの返事・・・」


  ダディ・・・わたしとけっこんしてください


  ああ・・・君がもっともっと大きくなったらね

 


    「プロ・・ははは・・・」

    「笑い事?」

    「睨むなよ・・・」

    「睨んでないわ」

    「いつの日か・・・
     ダディ・・ごめんなさい
     私、別の人を好きになってしまったの・・・
     そういう日が来るんだね・・・
     その時僕の方が泣いてすがったりして・・」

    「その日まで、二股掛ける気?」

    「んー・・・それもいいかな」

    「ドンヒョクssi!」

    「だって・・君がいけないんでしょ?
     ダディと結婚したから
     マミィは美しくなった・・
     そう答えたそうじゃない
     あの子は素直だから・・」

    「それもあなたが悪いんでしょう!
     先に・・」

    「美しいのは・・・君・・・
     そう言ったから?」


  僕がこうして熱いまなざしで見つめると・・・

  君はいつも薄紅色に頬を染め微笑む

  ねぇジニョン・・・
  そんなにとろけるような笑顔・・反則だ・・・

  
    「・・・そうよ」

    「ねぇ・・・キスしていい?」

    「えっ?」

    「今凄く・・君とキスしたい」


    君のその笑顔で僕が・・・

  溶けて消えてしまう前に・・・


    「・・そ・・そんなこと・・聞いてす・・」
    「そうだった・・・・・・・・」


  君とのキス・・・ひとつひとつ・・・この瞬間が・・・

  僕の・・・記念日・・・

  こうして互いの唇をなまめかしく濡らしながら 
  絡み合う髪の先から指の先まで
  君を熱く感じながら・・・
  僕の君への苦しいほどの愛を余すことなく贈ろう


  そして僕の愛に静かに落ちゆく君の

  純粋な愛に酔いしれる僕は・・・

  何度も何度も・・・
  この世で一番の幸せな男になる・・・


  だから君と過ごす今このときが・・・

  君がくれる特別な記念日・・・

  明日も・・・明後日も・・・

 

  毎日が・・・

 
      ・・・Saint  Valentine ・・・
     

 

 

 

  

 

 


  

 

   

 

 

 

  





  




  





 














 



 
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tomtommama
>どこかのお宅<は そうでしたよ^^  2008/02/22 18:07
ヨンkiss
夢のような家庭・・・サランもいつかはドンヒョクとジニョンの許を離れ愛する人の許へ嫁ぐ日が来るんでしょうね・・・その日までジニョンとはライバルだね。ドンヒョクも二人の板バサミで大変ね!(*^_^*)  2008/02/17 05:28
hamamechan
どこかのお宅もきっとこんな感じなのでしょう(笑) 十数年後?サランのBFと張り合うドンヒョクも見てみたいわぁ 2008/02/17 02:29
hamamechan
とけてしまいそう♡♡。。。まさかこんなドンヒョクに逢えるなんて♡♡ サランと張り合うジニョンもかわいい(笑) 2008/02/17 02:26
jellymama
いつの日にか、ヨンヨンにもこんな素敵なパートナーとドンちゃんのような幸せがきますように・・♪ありがとぉ~でも、もう少しだけ先にして・・ね^^;^^; 2008/02/16 20:35
フック
幸せなドンヒョク一家の姿に逢わせて下さって有難う!!! 2008/02/16 17:29
 
 

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