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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3833623/4677249
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Reymond...
2006.6よりwith BYJにて連載mirageの外伝 レイモンドの生い立ちです^^
No 7 HIT数 5575
日付 2007/12/20 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル mirage side -Reymond-②
本文





             drawing by boruneo

 



 









     「ジニョン・・・あーやっと・・出てくれた」


何度電話しても、出てくれないことに
計り知れない胸騒ぎがずっと私を襲っていた

落ち着いて考えれば、
さほど心配するようなことでもないことなのに
ジニョンという女は私を妙に臆病にする



ジニョンがドアを開けて姿を見せてくれた時の
私の気持ちを上手く表現することができない


    ただ・・・無性に嬉しかった・・・

    ただ・・・彼女が・・・

    ・・・愛しかった・・・


そして部屋の奥から現れた肌を露にしたフランクに対して
意も言われぬ嫉妬の炎が芽生え始めていたことに
私はまだ気がついていなかった


   




   

        《ジニョンを愛しているんですね》

   どいつもこいつも・・・何を言っている・・・

   愛という言葉など

   私はとうに何処かへ置き忘れてきた

        《なら・・・ジニョンを苦しめたくはないはず・・》


   言ったはずだフランク・・・
   
   私の目的は・・・


      お前だけ・・・

私は彼にそう言い捨てて、彼らの前から立ち去った


    私はただ・・・

      お前が欲しいだけだ・・・フランク・・・



      そうだろ?


         レイモンド・・・



 

     「若・・・ライアン陣営から何やらきな臭い匂いが・・・」

     「ソニー・・・」

     「はい」

     「僕の母さんのこと覚えてるか」

私は目の前に立つソニーに向かって
彼の腕にぶら下がって歩いていた幼い頃のように
顔を見上げて母の思い出を辿った


     「もちろんです」

     「そうだったな・・・
      お前は長い間僕達親子を見守ってくれていた」

     「お母様をお守りすることができなかったこと・・・
      今でも深く後悔しています」

     「しかしお前は僕を守ってくれた・・・
      なさぬ仲の義母の元に連れて来られた時
      周りの大人達は僕からお前を引き離そうとしていた
      しかしお前は必死に父に進言して、僕のそばにいてくれた
      兄達に無意味に苛められていた時も、
      お前が体を張って奴らの刃を受けてくれた・・・
      きっとそれが・・・心配だったからなんだろ?」

     「あなたの母上とのお約束でしたから」

     「母との?」

     「ええ・・・あなたを必ずお守りすると・・・」

     「・・・・」

     「母上はお亡くなりになる前日、
      私をお呼びになりました」

     「・・・・」


           《ソニーさん・・・
            レイモンドを守るのがあなたのお役目・・・
            本当にそれを信じても宜しいですか?》

           《はい》

           《どんなことがあっても・・・レイモンドのそばから
            離れない・・・約束してくださいますか?》

           《はい絶対に・・・》

           《あの子は・・・とても優しい子なんです・・・》

           《存じています》

           《あの子は・・・とても賢こくて・・・》
 
           《きっと・・・りっぱなお子に育ちます》

           《でもあの子は・・・とても・・・とても寂しがりやで・・
            誰かが抱いていてやらないと・・・》

           《早くお元気になられて・・・
            あなたが抱いておやりになるといい》

           《・・・・そんなことが・・・できるでしょうか・・・》

           《できますとも・・・きっと・・・お元気に・・》

           《ソニーさん・・・
            あの方のおそばにいらっしゃるあなたに
            こんなことを言ってはいけないのかもしれません・・・
            でも・・・
            あなたにしか・・・私は・・あなたにしか・・》

           《どうぞ何なりとおっしゃってください》

           《あなたのあの子を見つめる
            兄のような慈悲深いまなざしを信じてもいいですか?
            ・・・どうか・・・あの子を・・・》


     「どうか・・あの子を・・・その先は?」

     「・・・・頼みますと・・・」

     「ふ・・それだけか?・・・
      たったそれだけのことでお前は父に逆らってまで
      僕のそばを離れなかった?」

     「はい」

     「それで?・・・」


     「・・・・」

     「それで・・・母との約束は守れたか?」

     「・・・・」

     「・・・私はもうすぐ組織の三代目を襲名するんだろ?」

     「・・・・」

     「お前は私に頂点まで上りつめる・・・
      その力を与えた
      その結果が・・・これだ・・・
      満足か?」

     「・・・・」

     「どうして黙ってる?」

     「・・・・」

     「どうして!黙ってるんだ!」

     「・・・・」


     「何とか言え!」


     「何を申し上げれば・・・よろしいでしょう」


僕はソニーにわけのわからない怒りをぶつけながら
知らず知らずに自分の頬を伝って零れ落ちる涙を
彼から勢いよく顔を逸らせることで振りちぎった


     「若・・・」


  これが・・・母さんが望んだことなのか?


     「もういい・・・何も言うな」


  そうじゃないことは・・・僕が一番知っている


それでも・・・

どう足掻いたところで・・・逃れられない運命

僕は・・・

とっくに諦めて生きている


     「若・・・私は!・・・母上とのお約束を必ず・・・

    

          ・・・お守りいたします」・・・

            
































 



 


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ノラン
何だか又、素敵なキャラの出現ですね☆やっぱりフックさんのいうとおり、私もコ将軍のイメージが浮かびました~ 2007/12/24 01:06
フック
レイにもソニーのような絶対的な守り手がいて、嬉しいです。コ将軍を思い出します。でもソニー、なにかフランクに仕掛けてきそうで、不気味!! 2007/12/21 01:10
フック
【逃れられない運命】にがんじがらめに縛られ、【諦めて生きている】と言うレイ。辛いなあ~~~。こんな悲痛な胸の内を明かされたのでは、ソニーだけでなく私も守ってあげたくなっちゃう。でもフランクも守りたい! 2007/12/21 01:06
tomtommama
ここはね・・・何度読んでもやられるのよね。。ソニーも好きなタイプだわぁ。胸にググッと刺さりこむのよね。。。。 2007/12/20 22:11
 
 

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