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OFFICE K&T IZM CLUB
OFFICE K&T IZM CLUB(https://club.brokore.com/izmclub)
Hotelierが好きで ドンヒョクに落ちて DONGHYUK  IZM が好きな方 一緒に遊ぼう\(^○^)/
サークルオーナー: tomtommama | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 335 | 開設:2006.11.13 | ランキング:30(12728)| 訪問者:3828064/4671690
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reason-夢の痕
mirageからpassionまでの空白の日々 ドンヒョク(フランク)とジニョン、そしてレイモンドは・・・
No 9 HIT数 1911
日付 2015/09/25 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル reason5 最終話 後編~エピローグ
本文

reason5最終話 後編~エピローグ





今ここに、想い同じにして集う人々がいる。

フランクとジニョンを愛してやまない彼らは、心の底からふたりの
幸せを願ってきた。
こうして今、ふたりに降り注ぐ花びらは、無償の愛の雨に他ならない。

「こんなに幸せでいいの?私・・・」

「いいさ・・・君には幸せになる権利がある」
フランクはジニョンの耳元に、優しくキスをするように囁いた。

「フランクったら・・」

「君の受け売り。僕もその権利を有り難く享受している」

「ふふ・・」

「あまり調子に乗ってイチャつくなよ」
テジュンが、終始周りを見ていないふたりに向かって、声を投げた。
大きな笑い声がそれに同調するように湧き上がった。

「アジシ・・社長の言葉とは思えませんよ」
ジェニーがすかさずテジュンを窘めた。

「罰として、みんなの前でダンス。どうだ?フランク」
レイがテジュンに加勢するように、ふたりを冷やかした。

「罰の意味が分からないな。ダンスはふたりだけの時に楽しみます」
フランクはレイを睨んだ後、わざとジニョンの肩を抱いてみせた。

「ケチ」 レイが両肩を上げながら、そう言った。

「ケチって・・」 思わずフランクがレイに歯を剥いた。

「はいはい、兄弟喧嘩はその辺にしてください、では・・・
 僕が歌います」
年少のルカが、大人げない男たちを制するように、マイクを持った。



そうして、星がちらほらと瑠璃色の天空に輝き始めた頃には、
まるで、示し合わせていたかのように、大騒ぎしていた仲間たちが、
三々、五々と夢の楽園から姿を消していった。

最後にレイが名残惜しそうに、フランクを睨みながら席を立つと、
とうとうその場には、フランクとジニョンのふたりだけとなった。

「あなたが仕組んだの?」

「何を?」

「みんなに帰るようにって・・・」

「ふっ、仕組んだは失礼だな。下にちゃんと用意してるさ。
 ほら、ここは寒いだろ?お母さんたちには体に堪える。
 疲れたら客室でも休めるようにしてあるから気にしないで」

「今夜は少しも寒くないけど・・・じゃあ、私たちも行かないと」

「少しだけ。・・・ちょっとだけふたりきりになってもいいだろ?
 ・・・随分逢えなかったんだから」

「逢えなかったのは一日だけよ。正確には20時間だけ」

「・・だけ?」 フランクはジニョンを睨んだ。
「いいから、おいで」
そう言い繋いで、彼はお約束通りジニョンの定位置を顎で示した。
ジニョンは、わざと勿体つけたような眼差しを彼に向けながらも、
ドレスの裾を体に巻きつけるようにまとめて、座り心地のいい
自分の定位置へと腰を下ろした。

「今日は間違いなく、星空だろ?」

「ええ・・・綺麗・・とても・・・」

ビルの下方から、まるでふたりのために奏でられているようなBGMと、
大勢の人々の歓声や温かい拍手が聞こえてきた。

「まだ盛り上がっているみたいだね・・」

「そうね」

「この国の俳優だってね」

「ええ、素敵な人よ」
ジニョンは、フランクの胸に頭をもたげて言った。

「ふーん・・・君も知ってるの?」

「ええ、とても。・・・会ってみる?」

「僕が会ってどうするのさ」

「きっとびっくりするかも」

「びっくり?」

「ええ」

「それより、もう少し静かに星を見ていようよ」

「レイが怒ってるわよ、きっと」

「怒らせておけばいいさ」

ふたりは他愛のない言葉を交わしながら、ただふたりでそこにいた。

ただ、ふたりでここにいる。

それだけのことが、何より幸せなことだと、誰よりもよく知っていた。

「フランク・・・」
「ん?」

「ドンヒョクssi 」
「何?」

「・・・・呼んでみただけ」

「ジニョン・・・」

「・・・呼んでみただけ?」

「いいや?」 フランクはそう言いながら、ジニョンの顎に指を添え、
自分の方にくいと引き上げると、優しくくちづけた。


   ただ・・・


    ・・・愛してみただけ・・・









-エピローグ-

ジニョンがカクテルドレスへチェンジするのを待って、フランクは
彼女を恭しくエスコートした。
彼の右腕に回された彼女の白い手を、彼は大きな左手で、
愛おしげに包み込むと、前を見るよりも多く、彼女を見つめ歩いた。

そして、まだ祝い足りないという仲間の待つカサブランカへと向かった。

すると向かいから、ふたりと同じように腕を組んだカップルが
歩いてきた。

「あ・・」
「あ・・」

「ソ支配人?やー久しぶりだね、元気だった?」

「ヨンジュンssiもお元気でらっしゃいますか?
 それはそうと、ご結婚おめでとうございます」

「ああ、きっと君も手伝ってくれると思って、こちらにお願いしたんだけど、
 君はもういないって・・・ニューヨークなんだって?
 でも・・戻って来たの?」

「いいえ、でも、たまに手伝いに来韓しています」

「そうなんだ。今日は?・・こちらは?もしかして・・君の・・」

「ええ、主人です」

「シン・ドンヒョクです。
 本日は当ホテルをご利用頂き、ありがとうございました。
 ご結婚おめでとうございます」
フランクは、肘に手を宛てがいながら握手を求めた。

「シン・・・ドンヒョク?・・・あ・・・・ペ・ヨンジュンと申します。
 こちらこそ大変お世話になりました。
 
 ソ支配人・・あ、もう支配人じゃないね・・・
 理事夫人だと聞いたよ・・・幸せそうだね、良かった」

「ありがとうございます。ヨンジュンssiも・・おふたり、お幸せに・・・」
ジニョンはそう言いながら、彼の隣にいた、美しい新婦に笑顔を向けた。
彼女も満面の笑顔で、「ありがとうございます」と答えた。

「それじゃ、人を待たせていますので、失礼します」

「ああ、会えて嬉しかったよ、ソ支配・・あ・・」

「いいですよ、ソ支配人で」

「そう?ごめん・・・呼びやすいものだから、つい・・・
 それでは失礼します。あー理事・・
 次回は是非、仕事の件で相談に乗っていただけると有難いのですが」
今度はフランクに向き直って挨拶した。

「ええ、お役に立てることでしたら」

「ありがとうございます、それでは」
ペ・ヨンジュンは、ふたりに丁寧に頭を下げ、笑顔を向けた。

そして、若い新婦を労うかのように、彼女の頭を自分に引き寄せ、
寄り添い去っていった。

ジニョンは感慨深げに、ふたりの後ろ姿を見送っていた。


「いつまで見送ってるの?」

「あ、ごめんなさい・・・」

「さっき、彼に会うと、僕がびっくりすると言ってたけど・・・」

「ええ・・あ・・でも・・・昔と随分変わられたわ」

「ん?」

「似てたの・・・昔」

「誰に?」

「あなたに」

「僕に?・・・そう?」
フランクは少々不服そうな眼差しで、彼の背中を目で追った。

「いいえ、私が勝手にそう思い込んでいたのかもしれないわ」

「よくわからないけど・・・」

「きっと、恋し過ぎて」

「恋し過ぎて?」

「ええ、あの頃・・・本当に恋しかったもの、あなたが」

「今は違うみたいなこと言わないでくれる?」

「ふふ」

「それより、彼の方が少しびっくりしていたように見えたけど?」

「えっ?」

「僕が自己紹介したとき」

「えっ?そう?・・き、気がつかなかったわ、さあ、急がないと・・
 みんな待ってるわ」

「あ、ああ・・」


  ひとりの男に恋をした女がいました

  彼の・・・低く響くベルベットボイス、

  彼の寂しげな眼差し、彼の鋭い眼光

  彼の・・・すべてを包み込むような大きな手

  
  彼の切なげな言葉、彼の愛を求める涙、

  彼のすべてを愛した女がいました

  

  どれほど ときめいたかしれません

  どれほど 泣いたかしれません

  それでも彼が何をしても・・・何を言っても・・・

  ただ信じて、願って・・・彼を待っていたのです

  彼の愛を待っていたのです

  ただ・・・彼に恋したから


          ・・・恋し過ぎたから・・・









  


   

>



※当作品における、年度、日時の矛盾については、突っ込みは無しということで・・・(笑)
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フック
きます。IZMは60歳代の私の青春でした。忘れてしまっていたときめきをまた燃え立たせ、輝かせてくださいました。お二人には心からの「ありがとう!!」を・・・・。またお目にかかれる日を楽しみにしております 2015/09/30 04:26
フック
がとうございました。そしてお疲れ様でした。心からの感謝と喜びを、お二人に捧げます。眠れなくて、とんでもない時間にパソコンに向かっていると、私の頭の中は今までの数多くのお二人の作品の様々な場面が浮かんで 2015/09/30 04:19
フック
幸せ溢れる、本当に最後の最後のエピローグ、K&Tのお二人の紡ぎだす世界を恋し過ぎ、K&Tワールドに浸りきってたくさんの涙を流した私、今、満たされ幸せです。kurumiさん、tomさん、長い間本当にあり 2015/09/30 04:14
kurumi☆
ジェニーさん、こちらこそ、ありがとうございました^^お元気でいてくださいね^^またお会いしましょう^^ 2015/09/29 23:45
kurumi☆
feiちゃん、思い切りその気持ちで書いたから、不謹慎じゃない(笑) 2015/09/29 23:20
fei
クルミちゃん 『似てたの、昔』← ここで吹いた私は不謹慎?^^(笑) ともあれ おつかれさまでした~ そしてコシュカちゃん LINE スタンプ 激しく希望しますよ♪ドンヒョクは永遠です♪  2015/09/29 22:48
ジェニー・S
2組の結婚式が同時に進行しているのですね  お幸せに♡  K&tさん有難うございました。 2015/09/29 17:13
tomtommama
展示会目前ですね。頑張っておくれぇ~♪ そしてこれからも たくさん描いてくださいませね(≧ο≦)人(≧V≦)ノ 2015/09/26 22:15
tomtommama
そうなのよね~♪ 恋してたんです(´∀`*)ポッ  2015/09/26 22:13
tomtommama
koshukaさん お世話になりましたm(_ _)m チビドンのLINEスタンプ切望します^^ (本気モードⅡ) 2015/09/26 22:10
kurumi☆
可能でしたら、チビドンでlineスタンプ作ってくれたら、速攻購入します^^チビドンだったら、独立したキャラでもいけそうな・・・言わなければ著作権問題無いように思うのですが^^(かなり本気モード?笑) 2015/09/26 11:41
kurumi☆
最後の上映会の時も、遠くから来てくれて、本当にありがとう^^これからもいっぱい絵を書いて頑張ってね^^ 2015/09/26 11:40
kurumi☆
koshukaちゃん、めっけ^^お久しぶりです^^そしていっぱいありがとう^^koshukaちゃんの描くドンヒョクが大好きでした^^チビドンもizmキャラクターとして使わせてもらえて光栄でした^^ 2015/09/26 11:37
koshuka
あの頃と同じ胸の高鳴りを感じさせてくれてありがとうございます。恋してたんだよね~純粋に^^ 2015/09/25 23:33
 
 

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