collage ＆ music by tomtommama

story by kurumi









 

「いい加減に　機嫌を直したらどう？」

僕の口調が思わず皮肉交じりに君を襲う
こんな風に喧嘩するつもりじゃなかったのに・・・

　　　君がいけないんだ・・・

僕のオフィスに新しく来たスタッフを気にする君・・・

　　　　　　　綺麗な人ね・・・

　　　　　　　あなたのこと・・・気にしてるみたい・・・

　　　だから？

　　　　　　　「だから・・・何。」

僕が愛してるのは君だけなのに・・・

　　　　　　　「いつだって君だけを愛しているでしょ？
　　　　　　　　いつだって・・・君だけを見てるでしょ？
　　　　　　　　どうしてそんなつまらないことを気にする！」

つい腹立ち紛れにそう言ってしまったのは　
もう愛し合う時間にしたかったから・・・
なのに僕の　「つまらないこと」　が君の怒りに火をつけた

　　　　　　　「つまらないこと？
　　　　　　　　彼女はきっと本気よ！
　　　　　　　　私と顔を合わせる度に
　　　　　　　　意味ありげにあなたの話をするのよ
　　　　　　　　女を本気にさせてるあなたにも
　　　　　　　　問題があるんじゃない？」

　　　　　　　「僕に問題？冗談言うな！
　　　　　　　　そういう君はどうなんだ？」

　　　　　　　「何のこと？」

　　　　　　　「テジュンssiは未だに君を想ってる・・
　　　　　　　　さっきの君の言葉を借りれば
　　　　　　　　君にも問題がある・・・そういうことじゃないのか。」

　　　　　　　「どうして今、テジュンssiがここに出てくるの？
　　　　　　　　彼は関係ないでしょ！」

　　　　　　　「同じことだ！」

僕らは互いに引かないというように睨み合っていた

　　　僕は君だけを欲しがってる・・・

　　　ただ・・・それだけなのに・・・

　　　どうして、それが・・・解らない？

そして・・君は　更に怒りを露にして強い口調を投げた　

　　　　　　　「帰るわ！」

　　　帰る？　1週間ぶりにやっと逢えた夜なのに？

　　　君の幻影が見えるほど　逢いたかったんだ
　　　このまま　僕を置いて　帰る？

　　　僕が！僕が・・・
　　　今日の日をどれくらい待ってたと思ってる？

帰ろうとドアノブを掴んだ君の手を僕は強く掴んだ

　　　　　　　「やめて！手を離して！嫌！」

引き止める僕の手を　君は邪険に振り払った
君のその態度に僕は無性に腹が立った

　　　今夜だけは・・・　許せない・・・

　　　　　　　「ジニョン！帰るのは許さない！」

僕は君に向かって語気を荒げた

　　　　　　　「ドンヒョクssi・・・？」

僕を振り払った君の手首を強く掴んで自分に引き寄せた

　　　　　　　「ドンヒョクssi・・痛い！・・・何するの？」

そうして僕は壁に君の体を押し付けて無言のまま
君の唇を塞いだ
硬く閉ざしたその唇を舌でこじ開けて僕が君の中へと進入する
君の拒絶した舌を容赦なく僕の中へと吸い込んだ

あまりの息苦しさに君が僕の胸を押し返そうと腕の中で暴れていた
しかし・・・
僕に掴まれた君の両の手首は壁に貼り付けられたように
微動だにしない

僕は愛しい気持ちを抑えて　冷たい眼で君を見下ろした

そして壁の上で君の頭上まで運んだ両手を片手で掴みなおすと
自由になった片手で嫌がる君の肢体をもてあそぶ


　　　　手首に跡が付くかもしれないな　

　　　　ジニョン？　男の本気の力は強いだろう？

　　　　男はいつだってこうして狼になれる

　　　
そしてそのまま、スカートの裾から進入させた手で君を辱めた

君が眉を顰め、激しく僕を睨む
僕はその愛しくも傲慢な眼を更に冷たいまなざしで睨み返した

　　　・・・文句は言わせない・・・

　　　　　　　「・・・・い・・・や・・・」

合わせた唇の端から君の冷ややかな拒絶が覗く

　　　今日は・・・許さない・・・

　　　そう言ったろ？・・・

僕は唇と自分の体を更に君に押し付け羽交い絞めにした

　　　君はいつもそうだ・・・

　　　僕がこれほど愛してるのに・・・

　　　狂おしいほど愛してるのに・・・

　　　僕がいつもどれほど我慢してると？

　　　それなのに・・・

　　　何かにつけて文句を言うのはいつも君の方

　　　勝手に怒って、僕の気持ちを簡単に萎えさせる

僕の唇からやっとの思いで逃れた君が僕を睨みつけ怒鳴った

　　　　　　　「痛い！離して！」

　　　駄目だ・・・

今日は　君に男の怖さを教えてやる・・・

　　　そう思ってた・・・

　　　　　　　　　　　　　なのに・・・

　　　　　　　　・・・あ・・・

僕を睨みつけた君の大きな瞳から

　　　　みるみる涙が溢れ・・・

　　　　　　・・はらはらとその白い頬を伝う

　　　　　　　　・・・ごめん・・・

　　　泣かないで・・・

　　　そんなつもりじゃ・・・なかった・・・

僕は自分の暴挙を自戒して君の肩にがくりと頭を落とす

　　　これで・・・また・・・僕の負け？・・・

　　　そうなの？・・・

　　　　
　　　　　「ごめん・・・お願い・・・泣かないで・・・

　　　駄目だ・・・

　　　こんなこと口に出すなんて・・・

　　　情けないじゃないか・・・


でも・・・

君のその潤んだ瞳を前に
僕は結局・・・あっさりと落ちてしまう


　　　降参するよ・・・ジニョン

　　　　　　「どうか・・・泣かないで・・・お願い・・・

　　　　　　君に許されなかったら・・・僕は・・・もう・・・」

　　　　　　　　　　　　　・・・生きていけない・・・

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これはいつ頃書いたものだろうと、日にちを確認したら
2006.9.15となっていた・・・もう二年半も前のことだ
その頃私達の仕事部屋にボニちゃんにも訪問してもらっていて
そこには幸運なことにボニ作品専用のコーナーを作らせてもらっていた
そして2006.9.14にたまたまこの作品がボニちゃんによって保存され
それを読んだ仲間のひとりが、
同じシチュエーションでkurumiさんが書いたらどうなるんだろう、
というひとことをレスに入れていた
それに対してのボニちゃんのレス「書いてくれ～」に触発され
つい調子に乗ってその場で書いてしまった
小さな隠れ家で生まれた本当にお遊びの作品＾＾

いつの間にかその仕事部屋は私とtomちゃんは殆ど使わなくなって
この三月末で閉鎖することに決めた
その時にふと思い出してこれをIZMCLUBでUPしようと
ボニちゃんに持ちかけ、背景・♪をtomちゃんに付けてもらい、
実現したわけです＾＾

こんな遊びが気軽にできてそれを素直に喜び合い
しがらみも損得も無く
育った環境も住む場所もバラバラ
たったひとつ
同じ男が好きだっただけの仲間達＾＾

この四年間本当に楽しかった（もちろんまだ続きますが＾＾；）

そんな楽しかったブロコリでの時間を忘れないように・・・
この作品もまた、私の宝物＾＾

kurumi