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IZMCLUB別館(https://club.brokore.com/kurumitom2)
IZM CLUB 
サークルオーナー: kurumi☆ | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 261 | 開設:2007.10.18 | ランキング:66(6784)| 訪問者:1387997/1620679
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D&Jの心
2005.4月作品ドンヒョクの心・ジニョンの心改訂版
No 9 HIT数 6223
日付 2008/06/18 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル ドンヒョクの心 5 そういうこと
本文
 





            collage & music by tomtommama

 


                                   story by kurumi









       

さっきまで話をしていたかと思ったら・・・
いつの間にか君が僕の腕の中で寝息を立てていた 

  まったく・・・ジニョン

  肝心な時に君は僕の隣で眠っているようだね

  君にとって
  僕の声は子守唄なの?

  君をこうして抱いていると・・・・・・  
  ジニョン・・・僕も男なんだけど
  しかも君のことを他の誰よりもすごく愛している・・・
  男なんだけど・・・
  無防備過ぎない?

ジニョンの・・・短めのスカートの裾から白い足が伸びている
ジニョンの・・・胸元がシャツから少し覗いていた・・・
僕は視線を逸らして宙を仰ぎ、人差し指で鼻先をなぞった 

      「アッ!ヤダッ・・・私もしかして寝てた?」

突然ジニョンが目を覚まし叫んだ

      「もしかしなくても・・・」

      「ごめんなさい・・・何・・話してたんだっけ・・・
       このところ忙しくて
       睡眠不足だったの・・・つい・・・」

      「いいよ♪もう少し寝てても・・・」

      「ううん、駄目よ・・・時間がもったいないわ
       あなたともっとお話がしたい」

      「んーお話もいいけど、それより
       君としたいことが他に有るんだけど・・・」

      「あっ!ドンヒョクssi ! 
       お食事・・お食事どうする?」

  ごまかしたね・・・・・

      「お腹すいたの?」

      「んッとっても!今日ね・・胸がいっぱいで
       実はお昼も食べてないの」

      「へー、君が食べるの忘れちゃった?わけないよね・・・
       どうして胸がいっぱいだったの?」

      「んッ、ちょっとね・・・」

君は悪戯っぽく宙を仰いで僕の質問を交わし
言葉を繋げた

      「それでドンヒョクssi どうする?外に出る?」


   ジニョン・・そこが君のいけないところだよ

      その理由は・・・
      あなたに逢えたから・・・

   そう言ってくれたらいいのに


      「あー実はね、さっき厨房に寄ったんだ・・
       ジェニーの所に・・・
       彼女僕が来ること分かってたから
       夕食を用意してくれてた
       ここへ持って来てくれるって・・」

      「やっぱりジェニー知っていたのね
       あれほど尋ねたのに教えてくれないなんて・・・
       テジュンssiだってそうだわ・・・」


テジュンとジェニーの裏切りをしきりに怒るジニョンを
ドンヒョクは微笑んで見つめていた

 

      「ねぇねぇ、教えて?
       どうして胸がいっぱいだったの?」

      「う・る・さ・い」 
 
   ジニョン、正直になるんじゃなかったの?

 

ピン~ポ~ン♪

      「アッ、ジェニーだわ!」

      「アッ、ご飯だわ!」 

僕がジニョンの口真似をすると、ジニョンはオーバーに
驚いて見せて、僕を睨んだ

      「シン・ドンヒョク! あなたがそんな・・
       もう!信じられない!」

僕は自分でも可笑しくてお腹を抱えて笑っていた

      「オッパ! オンニ!楽しそうね
       お待たせ!ル~ムサ~ビス♪」

ジェニーがワゴンを押しながら元気良く入って来た

      「あーありがとう、お腹すいてたのよ~
       ジェニー、あなたは天使ね」

ジニョンはそう言いながらワゴンの上の料理を
急いでテーブルに並べ変えた

      「みんな美味しそうね~どれから戴こうかな・・・」

ジニョンは早速つまみ食いをした

      「ん~おいし~!さすがジェニーね
       ドンヒョクssi戴きましょう」

と、言うや否や嬉しそうに次々と料理を口に運ぶジニョン

ドンヒョクはそんな彼女を頬杖つきながら愛おしそうに見つめていた
ドンヒョクの崩れんばかりの柔らかい笑顔を眺めながら
ジェニーも幸せをかみ締めていた

      「オッパ・・・顔が・・・」

      「何?」

      「何でもない。オッパも食べて・・・
       これ私の新作なの・・・」

ドンヒョクも促されるまま、箸を口に運んでいた

      「美味しい・・・美味しいよ!最高だ・・・
       こんな美味しいの食べたことないよ」

      「オッパ・・・それちょっと身びいき過ぎない?
       それって私のためにならないわ!」

      「本当だよ、僕が嘘ついたことある?
       これでも料理にはうるさいんだよ
       世界中の料理食べ歩いてるんだからね」

ジェニーは「そう?」とまんざらでもなさそうに照れていた
そんなふたりのやりとりをジニョンは食事の手を休めて
微笑みながら見つめていた

  本当に美味しいよ・・・あの時君を
  無理にアメリカに連れて行かなくて良かったんだね

  僕には君を幸せにする義務があると思っている
  僕に何が出来るか分からないけど
  どうか思いきり甘えて欲しい・・・
  できることは何でもしてあげる

  一人きりだと思っていた僕の世界に突然現れた僕の妹
  君が僕に肉親の温もりをくれたのだから・・・
  そのお返しを思う存分させておくれ・・・ドンヒ・・・

三人はしばしの間、ジェニーの料理を堪能しながら楽しく過ごした
主にジニョンの最近ホテルで起こった事件のことなどの独演会だったが・・・

 
      「そろそろ帰るわ・・・」 ジェニーが言った

      「まだいいじゃない」  「そうよ・・・」

ジェニーはそういう二人の顔をジーと交互に睨んだ

      「本当に?・・・」

      「ほ・本当だよ・・・」  「ほ・本当よ・・・」

二人は慌てたように返した

      「私はね、そんなに野暮ではございません!
       オッパ、オンニ、じゃね~」 

そう言い残してジェニーは風のように去っていった

      「本当に?」 「本当に?」

二人は同時に顔を見合わせて互いに尋ねた 

      「うそ!本当は早く二人きりになりたかった・・・」

      「私も・・・・・・いい妹ね」

素直になると誓ったジニョンはあっさりと本音を言った

      「僕の妹だ・・・鈍感じゃない!」

ドンヒョクは本当に得意げだった

 


    

  僕はジニョンを誘って窓辺のバルコニーに出ると
  ふたりで静かにワインを傾けた

  一年前にはひとりでよくこのベランダに出て
  君を想ったものだった

  しかし今はひとりじゃない・・・


         今夜は・・・


      「ドンヒョクssi・・・
       今後のこと考えたり・・話したりしましょ・・・
       明日はどうする?
       私は一週間お休み貰ったの・・・
       珍しくテジュンssiが・・・
       きっと前から準備してくれていたみたい」

僕の言葉を遮ってジニョンが言った

 

      「明日は君のご両親にご挨拶に行くよ・・・
       婚約した時一度ご挨拶しただけで
       不義理をしてしまった
       怒っていらっしゃるだろ?」

      「とんでもない!私がアメリカに行かなかったこと
       私のわがままだと父に怒られたわ
       今まで私に悪いと思って、あなたのこと
       口にしなかったようだけど
       あなたが帰って来てくれたと分かったら
       きっと喜ぶと思う・・
       後で電話して驚かせるわ」

      「じゃ、明日はご挨拶に行こう・・・
       そして君の故郷をふたりで散策して・・・」

 

ジニョンは嬉しそうに頷いた・・・

 

      「それで今夜・・・」

      「あ、それからドンヒョクssi、
       あなたの住む家も探さないとね・・・」

      「それはもうレオが手配済みだ
       家具もある程度入れてある・・・
       明日帰りに寄ってみよう・・
       それで今夜・・・」

      「あっ、それと・・・」

      「ジニョン!・・・何かごまかしてる?」

      「何を?」

      「今夜はいっしょに・・・」

      「ダメ!」 
ジニョンはすかさず力強い口調で言った

      「なぜ?」

      「あっ・・ダメなものはダメ!その・・・
       あなたには信じられないかもしれないけど
       韓国では結婚するまで男女が・・・その・・・
       そういうことをしちゃいけないって・・・」

      「そういうことって?」

      「へっ・・・」

 

僕はバルコニーに片肘をついてジニョンを下から覗きこんだ

 

      「あー・・そういうことが、どういうことなのかは
       良く分からないけど・・・

       じゃあこうしてふたりで色々”お話”するために
       君は何時までここに居てくれるの?
       ジニョンssi・・・」


      「・・・・・・」


君は困ったような顔をして鼻筋を指でなぞっていた

  ジニョン・・・僕達は愛し合う男と女・・・
  “そういうこと”は至極自然なことなんだよ・・・

  でもいいよ・・・
  君の決心がつかないのなら、今日のところは引き下がる

  君に無理強いはしたくないからね
  でも、悪いけどそんなに待てないと思うよ

 
      覚悟しておいて・・・

 

  これから少しずつ・・・君がその気になるように・・・

 
ドンヒョクは彼女に意味ありげな笑みを向けた・・・

ジニョンは首をかしげてドンヒョクの顔を覗いていたかと思うと
次には安堵したように輝くような笑みを返した


      そんなにホッとしなくてもいいんじゃない?


僕は少し呆れたようにその笑顔に応えた

 

  ジニョン・・・今度僕が越える山は


 

         ・・・“そういうこと” なんだね・・・

 


 


















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tomtommama
“そういうこと”の山を越えるために周りから固めていくドンヒョクって最強のネゴシエーター^^ 2008/06/19 09:38
tomtommama
やまはなさん そうです!あ・のせつなかった“こいびと” 離れていた1年間の後の再会ですものぉ(笑)穏やかな旋律がいいでしょ^^  2008/06/19 09:35
フック
でも越え甲斐のある「そういうことの山」です。テジュンという山を越える時の切なさを思えば、なんてことはない!!ジニョンとドンヒを見つめる優しい眼差しが見えるようです。私も幸せ♪♪ 2008/06/19 00:56
フック
今度は「そういうこと」の山だなんて、なんてウエットに富んだ言葉なのでしょう。そういうドンヒョクのそれでも幸せそうな顔が浮かんで、私までニマニマ・・・・。そう!!!そういうことの山なのですよ!! 2008/06/19 00:49
やまはな
やっぱりドンちゃんのほうが意地悪ぅ~~♪と思ってしまった私でした(〃'∇'〃)ゝ・・・kurumiさん、tomさんありがとうございます~ 2008/06/19 00:40
やまはな
思い出すので(笑)もう、嬉しさ倍増♡「今夜は・・」と何度も言うドンちゃんが可愛くて♪何とか誤魔化そうとするジニョンが可愛くて♪^m^ドンちゃんから見ればジニョンが意地悪だと思うかもしれないけれど、 2008/06/19 00:31
やまはな
わぁ~素敵♡心シリーズ改訂版ですね^^背景、中村由利子さんの旋律(* ̄。 ̄*)ウットリです~♪再会直後の心シリーズを読みながら、あ・の・切なかった離れ離れの一年間(でしたよね?^^) 2008/06/19 00:21
 
 

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